2006年10月14日

暴落と東邦チタン

先週後半はいやはやすごい相場で・・・(汗)犬も立っちゃう様な相場でした・・・。

暴落前に仕込んでいたレーサムがえらい含み損に転落。枚数も多かったものだから(リスク管理甘い・・・)、伊勢化学を切って信用維持率を調整しないといけなくなる始末・・・。ただレーサム、今期純益の83%の上方修正を金曜引け後に発表しました!月曜はS高期待。

木曜日の暴落時寄りで東邦チタニウムを仕込みました。この銘柄についてちょっと考察を・・・。(長文です

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東邦チタンこちらは5/9以降の東邦チタニウムの株価の動きをまとめたものです。

ご存じのようにチタンは今やプラントや航空機や半導体など様々な分野で必要不可欠な物質として知られています。世界のスポンジチタン生産の大手である日本の東邦チタニウムと住友チタニウムで、業績はともに好調です。ちょっと特徴的な株価の動きになっていますので、新規にホルダーになったこともあり、ちょっと考察してみます。

まず2月に上場来高値をつけた後、4月の相場全体が上昇したときに上場来高値を更新できず、5月から6月の半ばまで相場全体の調整と共に、長い調整をこなしています。

そして7/14にゴールドマンサックス(以下GS)より大量保有報告が出されています。賃貸借によって344万株の株式を取得した−−−というものです。大株主の新日鉱HD、三井物産のどちらかが貸し出した株だと思われます。(5%以上の株主は2社のみ)大量保有報告は個人投資家であれば取得してから5営業日までに報告しないといけないのですが、機関投資家には特例として「3ヶ月毎の基準月の末日を基準として5%以上の保有があった場合に、その後半月以内に大量保有報告を提出する」というものがあります。(詳しくはこちらを参照下さい)また3号様式という報告様式で、それまでの取得手口を公開する必要がありません。

今回報告義務発生日である6/30時点で344万株を保有してたため、その報告期限ぎりぎりの7/14に報告書を提出しています。この間GSは思いっきり借りた株を市場で売却し続けたことは容易に想像できます。6/30時点で344万株ということでそれ以前にも売っていた可能性も十分にあると思います。大株主が簡単にディーリングのための貸株を行っていた事実は、既存株主には大きな衝撃を与えています。空売りと違い、現物株を持っているためどれだけ売り叩いても問題がありません。7/14の翌日はそれらを嫌気した売却も出て大きく下げています。GSとしては、どんどん売り叩いて、どこか安い段階で市場で買い戻し、借り主に返すだけ、ですから容易いディーリングですよね。

その後9/14には2.5%の保有株が減少した、という変更報告を提出しています。8/31時点で155万株減っていますが、市場で売却し、買い戻しが待っているのか、それとも借り主に返したのか、それは判断がつきません。また9/1に大株主2社の合計470万株を売り出す旨の発表がなされています。東証1部に鞍替えできたこともあり、株式の流動性を上げるため、ということですが・・・この売り出しの元締めである大株主2社のどちらが貸し出しているわけで、資産のある程度の下落(それは環境・業績を株主として判断して今後騰がるという裏打ちがあるのかもしれませんが・・・)を承知で貸し出しを行っています。

そして今週末10/13付けで今度は311万株の大量保有報告が提出されています。今回も「賃貸借契約」によるものです。変更報告でないため、9/14までに報告していた借り株は一旦返済し、9月末時点で新規に311万株を借りた、ということになります。

貸し出した大株主も自分の資産の下落は目に見えているわけで、長期間保有する間には、短期間の下落は問題ない、いずれこの水準以上にはなる、という判断があると思います。また保有しておいても配当は記念配を含め年間20円ですので、配当利回りはたかだか0.28%。GSに貸し出して、賃貸料で小銭でも稼ぐか・・・という裏側があるのではないでしょうか。売り出した張本人が、裏ではこんなことを企んでいるわけで、どちらの大株主かわかりませんが世の中非情ですよね。公募組や7000円台で購入していた個人株主は知らないところで話しは粛々と進んでいた、というわけです。

これからの株価推移は、チタン価格上昇に伴う上方修正期待と、GS、公売による需給悪化、このせめぎ合いになります。GSは売り叩いてくるでしょうか?10/27には住チタの中間決算、11月に入れば東チタも中間決算があります。10月頭のITS会議の結果をふまえて下期のチタン価格を折り込んだ予想数値が出てくるはずですが、チタン価格の上昇と上方修正の可能性が高い以上リスクが高くはないでしょうか。来週週前半は前回と同じで投げる投資家も出てくるかと思いますので軟調になるかと思いますが、その後はある程度戻してくると思います。下がった場合は仕込むチャンスではないでしょうか。

それにしてもこの借株によるディーリング、前から盛んに言われていますがおいしすぎますよね。特例を上手く使って、報告義務発生日から売りまくって、そして借株の大量保持報告しても、さらにGSなどは悪名高いので勝手に投資家が投げてくれるのですから・・・。いずれ買い戻せば大もうけですよ。しかしその儲けの源泉は個人の投資家などからの血銭なんですよね。株式市場はこんなんでいいんでしょうか。


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