2007年07月21日
引越し
長らくお世話になったライブドアさんですが、このたびエントリーをBloggerの方の「Epiphany of Yute the Beaute」に統一させてもらいます。
日英チャンポンになっちまいますが、画像のアップロードはむこうの方が楽なので。
それではまた。
日英チャンポンになっちまいますが、画像のアップロードはむこうの方が楽なので。
それではまた。
2007年06月16日
Inventing A Nation
久々にGore Vidalを読んだ。2003年に出版されたアメリカ建国の舞台裏。合衆国憲法の制定、ワシントンの大統領就任からジェファーソンの大統領就任までの期間の歴史を、当時の主要人物の日記や手紙などに取材してその息吹を伝える「史伝文学」作品だ。
なかなか面白く読まさせていただいた。
内容に関してはこのインタビュー記事をご参考くだされ。
私はVidalの作品ではジェファーソンの副大統領だったAaron Burrを扱った「Burr」が気にっているんだが、今回の作品のあとがきで、Vidalはこのように語っている。
「In the early seventies, when I was writing a book about Aaron Burr, I read the standard - and not so standard - texts of the day. These included Dumas Malono's multivolume life of Jefferson. In my youth, I was fascinated by dramatic contradictions in character; in age, I am far more interested in their consistencies wherein lie greatness like Washington's throughout his career, or overwrought conscience like Adams', throughout his.」
考えさせられる一文だ...。
JFKがVidalに聞いたという質問、
「なぜ18世紀のあの時期に、人口300万人程度の農業国家であったアメリカが、建国の父と呼ばれる偉人を数多く輩出したのか。あのころに比べれば今のアメリカはもっと発展したが、オレが顔合わせなければならない政治家連中なんてみんな2流のやつらばっかりだ...」
これにVidalが
「時間の問題だよ」
と答えるシーンには笑わさせられた。
たしかに昔の人たちには、ぶら下がって取材している記者もいなければ、テレビの取材もなし。冬の農閑期には家に閉じこもり、じっくりと時間をかけて政敵を攻撃するパンッフレットを書いたり、盟友に手紙を書いたりしていたわけだ。
こんど時間があるときに「The Federalist Papers」でも読んでみよう。
なかなか面白く読まさせていただいた。
内容に関してはこのインタビュー記事をご参考くだされ。
私はVidalの作品ではジェファーソンの副大統領だったAaron Burrを扱った「Burr」が気にっているんだが、今回の作品のあとがきで、Vidalはこのように語っている。
「In the early seventies, when I was writing a book about Aaron Burr, I read the standard - and not so standard - texts of the day. These included Dumas Malono's multivolume life of Jefferson. In my youth, I was fascinated by dramatic contradictions in character; in age, I am far more interested in their consistencies wherein lie greatness like Washington's throughout his career, or overwrought conscience like Adams', throughout his.」
考えさせられる一文だ...。
JFKがVidalに聞いたという質問、
「なぜ18世紀のあの時期に、人口300万人程度の農業国家であったアメリカが、建国の父と呼ばれる偉人を数多く輩出したのか。あのころに比べれば今のアメリカはもっと発展したが、オレが顔合わせなければならない政治家連中なんてみんな2流のやつらばっかりだ...」
これにVidalが
「時間の問題だよ」
と答えるシーンには笑わさせられた。
たしかに昔の人たちには、ぶら下がって取材している記者もいなければ、テレビの取材もなし。冬の農閑期には家に閉じこもり、じっくりと時間をかけて政敵を攻撃するパンッフレットを書いたり、盟友に手紙を書いたりしていたわけだ。
こんど時間があるときに「The Federalist Papers」でも読んでみよう。
2007年06月15日
シティ・カウボーイ
以前から、
「ニューヨーク州の奥地(?)にはキャッツキル(Catskill)という素敵な場所がある。」
と聞いていたので、行ってみたいと思っていました。
先日、ネットで調べてみたら、
Meredith Dairy Fest
という地元農家のみなさんによる素敵な催し物があるとのこと。
なんか面白そう...。
早速レンタカー借りて、家族で行ってきました。
さらばマンハッタン。
Catskillはニューヨーク市住民の憩いのアウトドア・リゾートとして長い歴史があるらしい。
山あいのドライブもなかなか気持ちいい。
風景は...そう、なんとなく「The Last of the Mohicans(1992年作品)」みたいな感じです。
約4時間ほどでお目当てのMeredith村の丘の上に到着。
まぁ予期していたことではありましたが、ざっと見渡して見た限りでは我々が唯一の「アジア人」。
しかし...なぜかうちのセガレがいちばん場の雰囲気に溶け込んでいるような...はしゃいでいるような...張り切っていっるような...きがしてならなんだ...
カウボーイ・ハットのせいか?
燃える男の〜...赤いトラクター...それはお前だぜ〜
フェスティヴァル会場で見つけたヴィンテージ物のダットサンZ。まだ現役です。日産さん、いい仕事しています。
とにかく楽しい一日でした。(帰りに道に迷って家に着いた時は夜の11時回っていましたが...)
お前は明日に向かって走れ!(なんか「新撰組!!土方歳三最後の一日」の最終シーンみたいだ。)
「ニューヨーク州の奥地(?)にはキャッツキル(Catskill)という素敵な場所がある。」
と聞いていたので、行ってみたいと思っていました。
先日、ネットで調べてみたら、
Meredith Dairy Fest
という地元農家のみなさんによる素敵な催し物があるとのこと。
なんか面白そう...。
早速レンタカー借りて、家族で行ってきました。
さらばマンハッタン。
Catskillはニューヨーク市住民の憩いのアウトドア・リゾートとして長い歴史があるらしい。
山あいのドライブもなかなか気持ちいい。
風景は...そう、なんとなく「The Last of the Mohicans(1992年作品)」みたいな感じです。
約4時間ほどでお目当てのMeredith村の丘の上に到着。
まぁ予期していたことではありましたが、ざっと見渡して見た限りでは我々が唯一の「アジア人」。
しかし...なぜかうちのセガレがいちばん場の雰囲気に溶け込んでいるような...はしゃいでいるような...張り切っていっるような...きがしてならなんだ...
カウボーイ・ハットのせいか?
燃える男の〜...赤いトラクター...それはお前だぜ〜
フェスティヴァル会場で見つけたヴィンテージ物のダットサンZ。まだ現役です。日産さん、いい仕事しています。
とにかく楽しい一日でした。(帰りに道に迷って家に着いた時は夜の11時回っていましたが...)
お前は明日に向かって走れ!(なんか「新撰組!!土方歳三最後の一日」の最終シーンみたいだ。)
ピンクさん
忙しくしている間にずいぶん昔の話になってしまいましたが、「ハイコンセプト(仮題)」のピンクさんを見てきました。
当地の日本協会(Japan Society)のイベント、「Improvisation, Creativity, Collaboration: Fueling Innovation in the 21st Century」というお題のシンポジウム(5月24日)でピンクさんが高速インターネットで日本の慶応大学のスタジオからビデオ参加してました。
彼の本を読んで転職して、アメリカに来てみたら、当のご本人は日本に行っちゃった...ってどうよ...。
まぁ期待通りオモロイ人だった。東京で発見した携帯グッズを見せながら興奮気味にコミケに行ったときの話なんかしていた。
シンポジウムの司会はAlan Webberさん。知らない人だ。どっかでまた見かけることもあるかしらん。
ピンクさんの次はミュージック・ビジネスに携わり、自らもジャズ・ギタリストのMarty Ashby氏。正直いってジャズとマネジメントというトピックの切り口にはちょっとついていけなかったが、ジャズのセッションは素敵だった。
トリは多摩大学の田坂広志センセ。
マズイなぁ〜と思っていたんですよ。
いや、英語でのスピーチの出来、不出来以前に、開口一番が、
「いや...すばらしいジャズの演奏で...ただスピーチをするだけの私にはうらやましい限りです。ジャズはアートですが、スピーチはスピーチに過ぎませんから...」
って、スピーチも立派なアートだよ!
芝居や映画を観たことないのかこの人は...。
お上品過ぎて、「男はつらいよ」で渥美清さんがやる寅さんの口上なんか観たことも聞いたこともないのか...?
その後のスピーチの内容も、イロイロ考えさせられる内容ではありましたが、なにせしゃべる言葉の一言一句がパワー・ポイントのスライドの棒読み。
なんか
「こういうプレゼンの仕方はダメです」
の見本みたいで、イタカッタ。
こんな「スピーチ」がえんえんと続いた後で、最後の方に、
「...日本にはすばらしい言葉があります...それは「ことだま」という言葉です...」
とノタマワレタ時はシートでひっくり返りそうになっちゃった。
オイオイ...ちゃんと理解しているのならば、スライドに頼らず自分のスピーチの技術(アート)を磨いてください...。
当地の日本協会(Japan Society)のイベント、「Improvisation, Creativity, Collaboration: Fueling Innovation in the 21st Century」というお題のシンポジウム(5月24日)でピンクさんが高速インターネットで日本の慶応大学のスタジオからビデオ参加してました。
彼の本を読んで転職して、アメリカに来てみたら、当のご本人は日本に行っちゃった...ってどうよ...。
まぁ期待通りオモロイ人だった。東京で発見した携帯グッズを見せながら興奮気味にコミケに行ったときの話なんかしていた。
シンポジウムの司会はAlan Webberさん。知らない人だ。どっかでまた見かけることもあるかしらん。
ピンクさんの次はミュージック・ビジネスに携わり、自らもジャズ・ギタリストのMarty Ashby氏。正直いってジャズとマネジメントというトピックの切り口にはちょっとついていけなかったが、ジャズのセッションは素敵だった。
トリは多摩大学の田坂広志センセ。
マズイなぁ〜と思っていたんですよ。
いや、英語でのスピーチの出来、不出来以前に、開口一番が、
「いや...すばらしいジャズの演奏で...ただスピーチをするだけの私にはうらやましい限りです。ジャズはアートですが、スピーチはスピーチに過ぎませんから...」
って、スピーチも立派なアートだよ!
芝居や映画を観たことないのかこの人は...。
お上品過ぎて、「男はつらいよ」で渥美清さんがやる寅さんの口上なんか観たことも聞いたこともないのか...?
その後のスピーチの内容も、イロイロ考えさせられる内容ではありましたが、なにせしゃべる言葉の一言一句がパワー・ポイントのスライドの棒読み。
なんか
「こういうプレゼンの仕方はダメです」
の見本みたいで、イタカッタ。
こんな「スピーチ」がえんえんと続いた後で、最後の方に、
「...日本にはすばらしい言葉があります...それは「ことだま」という言葉です...」
とノタマワレタ時はシートでひっくり返りそうになっちゃった。
オイオイ...ちゃんと理解しているのならば、スライドに頼らず自分のスピーチの技術(アート)を磨いてください...。
2007年06月14日
アメリカから見たGlobalisation
今回のニューヨーク勤務での収穫のひとつが世界経済の国際化、いわゆるグローバライゼーションをアメリカの視点から見れたことかもしれません。
日本で
「外資系に勤めています」
なんて言うと、ある一定のイメージがありますが、
「日本における外資系」
は
「アメリカではごく普通の会社」
だったりします。
当たり前ですが。
そしてニューヨーク本社から見た、
「日本における外資系」
ひいては
「香港における外資系」
「シンガポールにおける外資系」
である子会社、支店、出張所などなど...は、それらの現地法人の内部から見たときと、まったく違ったイメージであることに気がつきました。
日本に限らず、これら現地の「外資系」に勤める人たちは優秀な人が多いです。
はっきり言って、アメリカ本国の同様の部署の同ランクの人材と比べてみても、学歴、プロフェッショナリズムなどの面からいって数段上のランクの人材を配しているという印象を受けます。
それだけ一人当たりの人件費、及び諸コストも海外の方がアメリカ国内よりもお高めです。
しかし...営業成績、経営結果と言った面でアメリカ国内と海外を比べた場合、あまり変わりません。いや下手するとアメリカ国内の方が効率よく営業成績をあげていきます。
このアメリカの地図は世界各国のGDPとアメリカ各州のGDPを比較して、GDPの額が近いの国の名前を該当する州にはめ込んだものです。
「ハイコンセプト(仮題...ってシツコイ?)」のピンクさんのブログで紹介されたり、ベストセラー「Freaknomics(邦題「ヤバイ経済学」...涙...)」のブログでも紹介されていました。
香港のGDPはデラウェア州のGDP程度です。シンガポールはサウス・キャロライナ州相当。タイはアリゾナ州。
新しい職場のお仕事は「投資顧問業」、つまり「資産運用」です。
バリバリ外資系ビジネス・エグゼでやっているアジアの同僚たちは、
「某国の政府機関の資産運営を任された」
とか、
「某国のトップクラスの年金基金のビジネスをとってきた」
と張り切って報告してきます。
時差の関係で夜遅くまでオフィスでねばり。
「た、たのむ〜...なんとか口座開設の了承を今日中に取り付けてくれぇ〜」
と言ってくるアジアの同胞の気持ちは痛いほどわかるのですが、ニューヨークの同僚たちの反応は今ひとつ。尻に火がつくという感じではないように見受けます。
ま、でも、そりゃそうなんです。
だってアジアのバリバリの外資系クンがとってきたビジネスも、そのサイズからしてみたら、ここ十数年来お付き合いのあるお得意様、例えばテキサス州のとあるカソリック教会司教区のチャリティー基金とあまりかわらない額なんですから。
そしてそうした堅実な既存のビジネスを継続していくぶんには、給料が高く、頭の回転が早くていつも面倒なルーティン外の注文をつけてくる「外資系クン」はいらないわけです。
いつだったか元GEのジャック・ウェルチがBusinessWeek誌に連載している相談コラムで、
「今度、経営する会社がグローバルに進出することになりました。ついては注意点などを教えてください。」
という質問に、
「経営陣が一丸となって事業のグローバル化に前向きにならなければいけません。」
なんて答えていたのを思い出します。
あのコラムを読んだときは、
「なにをとらえどころの無いことをいっとるんじゃ、爺ぃ」
などと思っておりましたが、いまとなって合点がいきました。
さすがウェルチ。
またアメリカ人が国外のことに無知なことを今まで笑っていましたが、その理由がわかりました。
別に知らなくてもすむんです、彼らは。
これから社内でこうしたアメリカ人を相手に、どうしたらアジアの「勢い」を伝えていけるか...
大きなテーマだな〜...と気がついた次第。
ここでもう一枚のアメリカ地図をご紹介。
アメリカのGDP総額はGDP2位から5位までの日本、中国、イギリス、ドイツのGDPを合計した程度です。そこでこれらの国々のGDP額でアメリカを色分けるとこのようになります。
中国は西海岸の州のGDP合計に相当するGDP。日本は中西部とニュー・イングランド。ドイツは南西部に相当し、イギリスは東部各州となります。
「オレがケアするマーケットはアパラチア山脈の向こう全部と同じぐらいなんだぞ!」
これからはこれでいこう!
「そのわりには営業成績が伸びないねぇ〜」
とか言われそうですが...。
日本で
「外資系に勤めています」
なんて言うと、ある一定のイメージがありますが、
「日本における外資系」
は
「アメリカではごく普通の会社」
だったりします。
当たり前ですが。
そしてニューヨーク本社から見た、
「日本における外資系」
ひいては
「香港における外資系」
「シンガポールにおける外資系」
である子会社、支店、出張所などなど...は、それらの現地法人の内部から見たときと、まったく違ったイメージであることに気がつきました。
日本に限らず、これら現地の「外資系」に勤める人たちは優秀な人が多いです。
はっきり言って、アメリカ本国の同様の部署の同ランクの人材と比べてみても、学歴、プロフェッショナリズムなどの面からいって数段上のランクの人材を配しているという印象を受けます。
それだけ一人当たりの人件費、及び諸コストも海外の方がアメリカ国内よりもお高めです。
しかし...営業成績、経営結果と言った面でアメリカ国内と海外を比べた場合、あまり変わりません。いや下手するとアメリカ国内の方が効率よく営業成績をあげていきます。
このアメリカの地図は世界各国のGDPとアメリカ各州のGDPを比較して、GDPの額が近いの国の名前を該当する州にはめ込んだものです。
「ハイコンセプト(仮題...ってシツコイ?)」のピンクさんのブログで紹介されたり、ベストセラー「Freaknomics(邦題「ヤバイ経済学」...涙...)」のブログでも紹介されていました。
香港のGDPはデラウェア州のGDP程度です。シンガポールはサウス・キャロライナ州相当。タイはアリゾナ州。
新しい職場のお仕事は「投資顧問業」、つまり「資産運用」です。
バリバリ外資系ビジネス・エグゼでやっているアジアの同僚たちは、
「某国の政府機関の資産運営を任された」
とか、
「某国のトップクラスの年金基金のビジネスをとってきた」
と張り切って報告してきます。
時差の関係で夜遅くまでオフィスでねばり。
「た、たのむ〜...なんとか口座開設の了承を今日中に取り付けてくれぇ〜」
と言ってくるアジアの同胞の気持ちは痛いほどわかるのですが、ニューヨークの同僚たちの反応は今ひとつ。尻に火がつくという感じではないように見受けます。
ま、でも、そりゃそうなんです。
だってアジアのバリバリの外資系クンがとってきたビジネスも、そのサイズからしてみたら、ここ十数年来お付き合いのあるお得意様、例えばテキサス州のとあるカソリック教会司教区のチャリティー基金とあまりかわらない額なんですから。
そしてそうした堅実な既存のビジネスを継続していくぶんには、給料が高く、頭の回転が早くていつも面倒なルーティン外の注文をつけてくる「外資系クン」はいらないわけです。
いつだったか元GEのジャック・ウェルチがBusinessWeek誌に連載している相談コラムで、
「今度、経営する会社がグローバルに進出することになりました。ついては注意点などを教えてください。」
という質問に、
「経営陣が一丸となって事業のグローバル化に前向きにならなければいけません。」
なんて答えていたのを思い出します。
あのコラムを読んだときは、
「なにをとらえどころの無いことをいっとるんじゃ、爺ぃ」
などと思っておりましたが、いまとなって合点がいきました。
さすがウェルチ。
またアメリカ人が国外のことに無知なことを今まで笑っていましたが、その理由がわかりました。
別に知らなくてもすむんです、彼らは。
これから社内でこうしたアメリカ人を相手に、どうしたらアジアの「勢い」を伝えていけるか...
大きなテーマだな〜...と気がついた次第。
ここでもう一枚のアメリカ地図をご紹介。
アメリカのGDP総額はGDP2位から5位までの日本、中国、イギリス、ドイツのGDPを合計した程度です。そこでこれらの国々のGDP額でアメリカを色分けるとこのようになります。
中国は西海岸の州のGDP合計に相当するGDP。日本は中西部とニュー・イングランド。ドイツは南西部に相当し、イギリスは東部各州となります。
「オレがケアするマーケットはアパラチア山脈の向こう全部と同じぐらいなんだぞ!」
これからはこれでいこう!
「そのわりには営業成績が伸びないねぇ〜」
とか言われそうですが...。
2007年06月06日
まいすたぁ・じんがぁ
昨日、雨上がりの心地よい初夏の夕暮れ時、雨雫のおかげで鮮やかな緑となったセントラル・パークの樹々の下、家路を急いでおりました。
iPodから流れてきたのはワーグナーの「マイスター・ジンガー序曲」。
荘重にして荘厳。重厚な音のタペストリー...。
丁度セントラル・パークに隣接する5番街のBeaux Artスタイルの建物のファサードともあいまって、なかなかいい風情。
しかし、元来へそ曲がりで横着な私...
「でもさぁ...『マイスター・ジンガー』って...
靴屋のオヤジの話だろう...」
こんな豪華な序曲の後、幕があがれば...
「オイ、そこのお若ぇの。
...ったくどうしたってんだよぉ、いい若いモンがうかない顔してよぉ。
なにぃ?歌が上手くなりてぇ?
そりゃ、お前、靴屋だよ。
いや冗談言ってんじゃぁねぇんだ。
靴屋のオヤジ、ほらあそこのハンス・ザックスのヤロー。
いや、歌をうならせりゃぁあいつの右に出るやつぁ町内にいないね。
で、なんだって歌なんか?
え?
なになに?
こんどの町内の歌合戦で、
おみよちゃんにいいとこ見せたい...だぁ?
いやだねぇ、色気づいちゃって。
まぁ惚れたもんはしょうがねぇや。ハンスのオヤジに顔つないでやるよ...」
...
...
...
...セントラル・パークなのに...
...マイスター・ジンガーなのに...
なぜか頭の中は落語か、はたまたNHKの「コメディーお江戸でござる」の世界に...(杉浦日向子さん...合掌...)。
そこで、なぜか「マイスター・ジンガー序曲」のあとは「マツケン・サンバ」で家にたどり着いたのでした。
マツケン...お茶目に新婚生活やってるんだろうか?
「お茶目」っていうのも英語に翻訳しづらい、日本語独特の表現だよな。
iPodから流れてきたのはワーグナーの「マイスター・ジンガー序曲」。
荘重にして荘厳。重厚な音のタペストリー...。
丁度セントラル・パークに隣接する5番街のBeaux Artスタイルの建物のファサードともあいまって、なかなかいい風情。
しかし、元来へそ曲がりで横着な私...
「でもさぁ...『マイスター・ジンガー』って...
靴屋のオヤジの話だろう...」
こんな豪華な序曲の後、幕があがれば...
「オイ、そこのお若ぇの。
...ったくどうしたってんだよぉ、いい若いモンがうかない顔してよぉ。
なにぃ?歌が上手くなりてぇ?
そりゃ、お前、靴屋だよ。
いや冗談言ってんじゃぁねぇんだ。
靴屋のオヤジ、ほらあそこのハンス・ザックスのヤロー。
いや、歌をうならせりゃぁあいつの右に出るやつぁ町内にいないね。
で、なんだって歌なんか?
え?
なになに?
こんどの町内の歌合戦で、
おみよちゃんにいいとこ見せたい...だぁ?
いやだねぇ、色気づいちゃって。
まぁ惚れたもんはしょうがねぇや。ハンスのオヤジに顔つないでやるよ...」
...
...
...
...セントラル・パークなのに...
...マイスター・ジンガーなのに...
なぜか頭の中は落語か、はたまたNHKの「コメディーお江戸でござる」の世界に...(杉浦日向子さん...合掌...)。
そこで、なぜか「マイスター・ジンガー序曲」のあとは「マツケン・サンバ」で家にたどり着いたのでした。
マツケン...お茶目に新婚生活やってるんだろうか?
「お茶目」っていうのも英語に翻訳しづらい、日本語独特の表現だよな。
楽観 (承前)
優秀な軍人であったナポレオンが、
「天候」
という基本的な自然要素をすっかり忘れてしまい、
「冬は寒い。ロシアの冬はめちゃくちゃ寒い。」
という現実を無視して大失敗したのと同じように、下手に頭の回転が早いエリート諸子は、
「人の考えが変わるのには時間がかかる」
「大衆の考えが変わるのにはより時間がかかる」
という大原則に気づいていない場合が多いんじゃないだろうか。
私が愛読する海音寺潮五郎さんがよく言うことに
「一世代30年」
というのがある。
たしかに20代の新人も50代になればスピードダウンするし、30代初めのバリバリ働き盛りのやり手も、60の声を聞くようになれば組織の老害となる。
この30年間のあいだでも、あるひとつの世代が社会のリーダーとなって他を牽引していく期間というのは長くて10年間がせいぜいだろう。
20代で社長になっちゃったなんて人が60になっても20代のころと同じように会社でリーダーシップとっています、なんてことはまずありえ無い。
こうした時間軸とともに重要なのが人の「心」の許容力の問題だ。
たいていの人間はこの30年間の間に
「価値観の大変動」
といった経験は1回ぐらいしか経験しない。
というか、たいていの人はそうした価値観の変動を2回も3回も経験してケロリとしていられるほどの許容力は無い。
そりゃ福沢諭吉みたいな偉人は、
「豊前中津の武家の次男坊」
だったのが、長崎、大阪適塾でオランダ語という異文化に触れ、蘭学をマスターし、晴れて
「蘭学先生」
として上京したものの、横浜見物で
「今の世界は英語だ!」
となり、英語を猛勉強し始める...なんて芸当をしてのける。
しかし、たいていの人はそこまで器用じゃない。
聖ポールだって「ダマスカスへの道」を歩いたのは1回だけだ。
以上のことを考えると社会の座標(パラダイム)というのは世代の交代と、世代中の価値観変動により、約10〜15年程度の周期で変動(シフト)するのではないかという(めちゃくちゃ)おおざっぱな仮説・見方ができる。
この10〜15年サイクルを念頭に、幕末史の年表をボーッと眺めていると、ある一定のパターンが見えてきた。
幕末が幕あける天保年間(1830年代)、渡邉崋山や高野長英ら在野の賢が、彼らの異業種交流会であった「尚歯会」の活動を通じて政治の改革を模索し始める(三河田原藩家老であった崋山が藩政改革に着手したのは天保4年、1833年)。特に長英が「戊辰夢物語」で、崋山が「慎機論」でより現実的な対外政策を(プライヴェートに)論じたのはそれぞれ1838・1839年のことだ。
ところが幕政のトップレベルでは老中筆頭(1839年に就任)水野忠邦による多分に時代錯誤の天保の改革が行われ、尚歯会はいわゆる「蛮社の獄」の弾圧を受ける(1839年)。
しかし、高島秋帆の徳丸が原(高島平)の砲術実演(1841年)などを経て、兵器の近代化、対外政策の合理化の努力は確実に進む。
こうした弾圧に負けなかった有志の努力により、蛮社の獄から10年後の1849年、崋山、長英の同士であった江川太郎左衛門は浦賀に侵入してきたイギリス軍艦、マリナー号に対して国際法を盾に取った互角の交渉をすることができたのである。
そして蛮社の獄から約15年後の1855年、幕府は長崎に海軍伝習所を設け、本格的に近代海軍設立への道を歩き始める。
幕政レベルを見てみると、水野忠邦の政権は4年でポシャってしまった。日本各地の重要拠点を幕府の直轄地として召し上げ(上知令)、幕府主導の強権政治を目指したところ、総スカンをくらって失脚してしまった(1843年)。1844年に一度復活するも1845年には再び解任され、以後幕政は諸藩との協調路線をとりつつ近代化を目指す老中・阿部正弘がその舵取りを行うことになる。
ところが、である。水野の第一回目の失脚からきっかり15年後の1858年にあの井伊直弼が大老に就任。幕府独断の強権政治を行い例の安政の大獄を引き起こすことになるのだ。
不思議な歴史の偶然?
いやただ単に井伊に打順が回ってきたころには、水野の失敗を経験した世代が舞台にいなくなっていた(リーダー世代の交代)というのが正解でしょう。
この安政の大獄を機に、それまで幕府を日本の政権受託者として疑わなかった日本の常識が崩れ、「倒幕」という政治運動が始まっていくのだが、それが成就するのが安政の大獄からちょうど10年たった1868年。
倒幕の立役者、西郷が
「晋どん、もうここらでよか」
と城山の露と消えたのが倒幕・維新から約10年後の1877年。
そして維新の後、約15年後(実際には13年だけど)には明治14年の政変で、維新の志士の第二世代による薩長体制が固まるんである。
調子に乗って続けよう。
サッチャー政権は11年間続いた。
ブレア政権は10年目の今年にその幕が下りる。
本邦を見れば...
宮沢改造内閣で郵政大臣に就任した小泉純一郎が郵政民営化を主張して政界の変人扱いされ、総スカンくらったのが1992年。郵政解散で小泉自民党が衆議院296議席獲得して大勝したのが約15年後(13年)の2005年。
山一証券の破綻が1991年。
日本長期信用銀行の役員会で
「グループ全体の不良債権額が2兆4千億円を超えた」
と報告され、不良債権の「飛ばし」が始まったのも1991年。
いろいろあった不良債権問題がやっと一段落するのには、この10年後の2001年、小泉内閣により金融担当大臣に任命された竹中平蔵の登場を待たなければならない。
この最後の例はごく日本的な事例で面白い。
アメリカのように責任の所在を明らかにしてずばりとエグリ切るような「対症療法」がなかなかできない日本。結局「失われた10年」の間に責任者世代(宮澤・宏池会?)が順繰り退場していくのをゆっくり待っていたような観がある。日本は体質変換を目指す「漢方療法」なのか?体質が変わる前に患者が死にそうだったけど。
まぁ牽強付会気味な過去の例を羅列しても始まらない。また最初から「10年・15年」という頭で年表を見ているから、たまたまそうした事象が目に飛び込んでくるだけかもしれない。
とにもかくにも、この
「10〜15年周期説」
に関して私個人が結論として言えるのは、
「人生、常に10年から15年先を見ながら生きていかなきゃだめだね」
ということだ。
もちろん、
「来年のことをいえば鬼が笑う」
ということわざも、この世の真実をついている。
しかしだからこそ、将来に対する見透しが効き、
「未萌に見る」
ような智者となり、長期的展望をもてるようになるためには、眼前の厳しい現実にすぐにへこたれない、すぐに「憂国」モードに流れて拗ねない、大らかでたくましい
「楽観」
が前提となるんじゃないかな...と思う次第であります。
決してあきらめなかった小平のようにね。
「やるだけのことはやって、後のことは心の中でそっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ。」
by勝海舟
「天候」
という基本的な自然要素をすっかり忘れてしまい、
「冬は寒い。ロシアの冬はめちゃくちゃ寒い。」
という現実を無視して大失敗したのと同じように、下手に頭の回転が早いエリート諸子は、
「人の考えが変わるのには時間がかかる」
「大衆の考えが変わるのにはより時間がかかる」
という大原則に気づいていない場合が多いんじゃないだろうか。
私が愛読する海音寺潮五郎さんがよく言うことに
「一世代30年」
というのがある。
たしかに20代の新人も50代になればスピードダウンするし、30代初めのバリバリ働き盛りのやり手も、60の声を聞くようになれば組織の老害となる。
この30年間のあいだでも、あるひとつの世代が社会のリーダーとなって他を牽引していく期間というのは長くて10年間がせいぜいだろう。
20代で社長になっちゃったなんて人が60になっても20代のころと同じように会社でリーダーシップとっています、なんてことはまずありえ無い。
こうした時間軸とともに重要なのが人の「心」の許容力の問題だ。
たいていの人間はこの30年間の間に
「価値観の大変動」
といった経験は1回ぐらいしか経験しない。
というか、たいていの人はそうした価値観の変動を2回も3回も経験してケロリとしていられるほどの許容力は無い。
そりゃ福沢諭吉みたいな偉人は、
「豊前中津の武家の次男坊」
だったのが、長崎、大阪適塾でオランダ語という異文化に触れ、蘭学をマスターし、晴れて
「蘭学先生」
として上京したものの、横浜見物で
「今の世界は英語だ!」
となり、英語を猛勉強し始める...なんて芸当をしてのける。
しかし、たいていの人はそこまで器用じゃない。
聖ポールだって「ダマスカスへの道」を歩いたのは1回だけだ。
以上のことを考えると社会の座標(パラダイム)というのは世代の交代と、世代中の価値観変動により、約10〜15年程度の周期で変動(シフト)するのではないかという(めちゃくちゃ)おおざっぱな仮説・見方ができる。
この10〜15年サイクルを念頭に、幕末史の年表をボーッと眺めていると、ある一定のパターンが見えてきた。
幕末が幕あける天保年間(1830年代)、渡邉崋山や高野長英ら在野の賢が、彼らの異業種交流会であった「尚歯会」の活動を通じて政治の改革を模索し始める(三河田原藩家老であった崋山が藩政改革に着手したのは天保4年、1833年)。特に長英が「戊辰夢物語」で、崋山が「慎機論」でより現実的な対外政策を(プライヴェートに)論じたのはそれぞれ1838・1839年のことだ。
ところが幕政のトップレベルでは老中筆頭(1839年に就任)水野忠邦による多分に時代錯誤の天保の改革が行われ、尚歯会はいわゆる「蛮社の獄」の弾圧を受ける(1839年)。
しかし、高島秋帆の徳丸が原(高島平)の砲術実演(1841年)などを経て、兵器の近代化、対外政策の合理化の努力は確実に進む。
こうした弾圧に負けなかった有志の努力により、蛮社の獄から10年後の1849年、崋山、長英の同士であった江川太郎左衛門は浦賀に侵入してきたイギリス軍艦、マリナー号に対して国際法を盾に取った互角の交渉をすることができたのである。
そして蛮社の獄から約15年後の1855年、幕府は長崎に海軍伝習所を設け、本格的に近代海軍設立への道を歩き始める。
幕政レベルを見てみると、水野忠邦の政権は4年でポシャってしまった。日本各地の重要拠点を幕府の直轄地として召し上げ(上知令)、幕府主導の強権政治を目指したところ、総スカンをくらって失脚してしまった(1843年)。1844年に一度復活するも1845年には再び解任され、以後幕政は諸藩との協調路線をとりつつ近代化を目指す老中・阿部正弘がその舵取りを行うことになる。
ところが、である。水野の第一回目の失脚からきっかり15年後の1858年にあの井伊直弼が大老に就任。幕府独断の強権政治を行い例の安政の大獄を引き起こすことになるのだ。
不思議な歴史の偶然?
いやただ単に井伊に打順が回ってきたころには、水野の失敗を経験した世代が舞台にいなくなっていた(リーダー世代の交代)というのが正解でしょう。
この安政の大獄を機に、それまで幕府を日本の政権受託者として疑わなかった日本の常識が崩れ、「倒幕」という政治運動が始まっていくのだが、それが成就するのが安政の大獄からちょうど10年たった1868年。
倒幕の立役者、西郷が
「晋どん、もうここらでよか」
と城山の露と消えたのが倒幕・維新から約10年後の1877年。
そして維新の後、約15年後(実際には13年だけど)には明治14年の政変で、維新の志士の第二世代による薩長体制が固まるんである。
調子に乗って続けよう。
サッチャー政権は11年間続いた。
ブレア政権は10年目の今年にその幕が下りる。
本邦を見れば...
宮沢改造内閣で郵政大臣に就任した小泉純一郎が郵政民営化を主張して政界の変人扱いされ、総スカンくらったのが1992年。郵政解散で小泉自民党が衆議院296議席獲得して大勝したのが約15年後(13年)の2005年。
山一証券の破綻が1991年。
日本長期信用銀行の役員会で
「グループ全体の不良債権額が2兆4千億円を超えた」
と報告され、不良債権の「飛ばし」が始まったのも1991年。
いろいろあった不良債権問題がやっと一段落するのには、この10年後の2001年、小泉内閣により金融担当大臣に任命された竹中平蔵の登場を待たなければならない。
この最後の例はごく日本的な事例で面白い。
アメリカのように責任の所在を明らかにしてずばりとエグリ切るような「対症療法」がなかなかできない日本。結局「失われた10年」の間に責任者世代(宮澤・宏池会?)が順繰り退場していくのをゆっくり待っていたような観がある。日本は体質変換を目指す「漢方療法」なのか?体質が変わる前に患者が死にそうだったけど。
まぁ牽強付会気味な過去の例を羅列しても始まらない。また最初から「10年・15年」という頭で年表を見ているから、たまたまそうした事象が目に飛び込んでくるだけかもしれない。
とにもかくにも、この
「10〜15年周期説」
に関して私個人が結論として言えるのは、
「人生、常に10年から15年先を見ながら生きていかなきゃだめだね」
ということだ。
もちろん、
「来年のことをいえば鬼が笑う」
ということわざも、この世の真実をついている。
しかしだからこそ、将来に対する見透しが効き、
「未萌に見る」
ような智者となり、長期的展望をもてるようになるためには、眼前の厳しい現実にすぐにへこたれない、すぐに「憂国」モードに流れて拗ねない、大らかでたくましい
「楽観」
が前提となるんじゃないかな...と思う次第であります。
決してあきらめなかった小平のようにね。
「やるだけのことはやって、後のことは心の中でそっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ。」
by勝海舟
2007年06月05日
楽観
小平は頼まれて揮毫するとき、好んで
「楽観」
の二字を書いたらしい。
文革期、64歳で党総書記の座を追われ、紅衛兵の暴行で身体障害者となった長子の介護をしながら江西省のトラック工場で一工員として働く往年の革命戦士が、人が寝静まった夜半に一人机に向かい端座し、墨痕鮮やかに「楽観」の二字を書く姿を想像するとき、この人物の底知れない強さを感じる。
周恩来追悼をきっかけに、四人組の謀略にはまり、74歳で三度目の失脚の憂き目に会い、広州の軍閥に庇護されることにより何とか一命をとりとめていたときも、一衣帯水の先の香港の光を眺めながら、いつかはあの繁栄が今は貧しい祖国にも訪れることを信じて疑わず「楽観」していた老人の心中を慮れば、その信念のゆるぎない強さを感じる。
そして18年前の今日、この85歳の老政治家が天安門広場に集まった学生たちに対して断固とした武力弾圧を指示したことを思い出せば、この人物の底知れない恐ろしさを感じる。
ま、小平を語り始めたらキリが無い。
そこで、小平の生き様と
「楽観」
ということをモチーフに一席。
最近「そのスジ」の時事評論系ブログなどを眺めると、どうも日本の先行きに対して暗いイメージを抱いている人が多いように感じる。
かく言う私も、先日の「ふるさと税」などが話題になると、
「ったく...」
と舌打ちしたくなるが、心の中では努めて「お先真っ暗派」に組みしないようにしている。
たまにいいことを言う父はこう言っていた(なんか去年の仮面ライダーカブトのキメ台詞みたいだな...)、
「いつも眉間にしわ寄せて『憂国の士』を気取っているようなヤローにろくなヤツはいねぇ。」
確かにそうかもしれん...。
ま、別に腹黒く悪い人たちだったとは思わないが、清河八郎とか久坂玄瑞とか、歴史上この手の人物たちは悲惨な終わりを迎えるのが常だ。
なぜだらう...。
ワレ思フニ...
庶民から見た「憂国の士」のイヤミなところがその原因のひとつではないかと思う。
日本は明治の開国以来、
「富国強兵」
「バスに乗り遅れるな」
「鬼畜米英」
「撃チテシヤマム」
「オー、モーレツ!」
「一億総中流」
と何かにつけて挙国一致体制が大好き。
そして日本の秀才君たちはおせっかいにも
「無智蒙昧な愚民になり代わり...」
そうした挙国一致体制の音頭とりをやりたがる。
「ホラ、私がリードするからみんなであの坂の上の雲を目指そう...」
というのが明治中央集権国家開闢以来、ニッポンのエリート諸子の理想とするところなのではないだろうか。
テリー伊藤氏がその著作でいみじくも指摘した、
「うん、その質問はいい質問だね。」
と質問に答える大蔵(当時)官僚のエリート気質。イヤミな根性。
これがイケナイ。
こうしたエリート君たちは、いくら自分たちが笛を吹いても「愚民ども」が踊ってくれないと、すぐに眉間にしわの「憂国の士」になってしまう傾向がある。そして「禁門の変」的な空回りに陥ってしまうのだ。
まぁそうした生き方も
「男のロマン」
に満ち溢れているのかもしれないが、本人にとっちゃ無念な生涯だし、周囲の人にしてみれば甚だはた迷惑な生き様ではある。
少なくとも「小平」的、重厚な人生とはいえないだろう。
こうしたエリート君たちや「憂国の志士」の「空回り」の原因の大きな要因のひとつは彼らが、
「時間」
という基本的な要素を把握していないからではないかと思うのだ。つまり
「機が熟す」
というコンセプトが頭から抜けている場合が多い。
(続く)
「楽観」
の二字を書いたらしい。
文革期、64歳で党総書記の座を追われ、紅衛兵の暴行で身体障害者となった長子の介護をしながら江西省のトラック工場で一工員として働く往年の革命戦士が、人が寝静まった夜半に一人机に向かい端座し、墨痕鮮やかに「楽観」の二字を書く姿を想像するとき、この人物の底知れない強さを感じる。
周恩来追悼をきっかけに、四人組の謀略にはまり、74歳で三度目の失脚の憂き目に会い、広州の軍閥に庇護されることにより何とか一命をとりとめていたときも、一衣帯水の先の香港の光を眺めながら、いつかはあの繁栄が今は貧しい祖国にも訪れることを信じて疑わず「楽観」していた老人の心中を慮れば、その信念のゆるぎない強さを感じる。
そして18年前の今日、この85歳の老政治家が天安門広場に集まった学生たちに対して断固とした武力弾圧を指示したことを思い出せば、この人物の底知れない恐ろしさを感じる。
ま、小平を語り始めたらキリが無い。
そこで、小平の生き様と
「楽観」
ということをモチーフに一席。
最近「そのスジ」の時事評論系ブログなどを眺めると、どうも日本の先行きに対して暗いイメージを抱いている人が多いように感じる。
かく言う私も、先日の「ふるさと税」などが話題になると、
「ったく...」
と舌打ちしたくなるが、心の中では努めて「お先真っ暗派」に組みしないようにしている。
たまにいいことを言う父はこう言っていた(なんか去年の仮面ライダーカブトのキメ台詞みたいだな...)、
「いつも眉間にしわ寄せて『憂国の士』を気取っているようなヤローにろくなヤツはいねぇ。」
確かにそうかもしれん...。
ま、別に腹黒く悪い人たちだったとは思わないが、清河八郎とか久坂玄瑞とか、歴史上この手の人物たちは悲惨な終わりを迎えるのが常だ。
なぜだらう...。
ワレ思フニ...
庶民から見た「憂国の士」のイヤミなところがその原因のひとつではないかと思う。
日本は明治の開国以来、
「富国強兵」
「バスに乗り遅れるな」
「鬼畜米英」
「撃チテシヤマム」
「オー、モーレツ!」
「一億総中流」
と何かにつけて挙国一致体制が大好き。
そして日本の秀才君たちはおせっかいにも
「無智蒙昧な愚民になり代わり...」
そうした挙国一致体制の音頭とりをやりたがる。
「ホラ、私がリードするからみんなであの坂の上の雲を目指そう...」
というのが明治中央集権国家開闢以来、ニッポンのエリート諸子の理想とするところなのではないだろうか。
テリー伊藤氏がその著作でいみじくも指摘した、
「うん、その質問はいい質問だね。」
と質問に答える大蔵(当時)官僚のエリート気質。イヤミな根性。
これがイケナイ。
こうしたエリート君たちは、いくら自分たちが笛を吹いても「愚民ども」が踊ってくれないと、すぐに眉間にしわの「憂国の士」になってしまう傾向がある。そして「禁門の変」的な空回りに陥ってしまうのだ。
まぁそうした生き方も
「男のロマン」
に満ち溢れているのかもしれないが、本人にとっちゃ無念な生涯だし、周囲の人にしてみれば甚だはた迷惑な生き様ではある。
少なくとも「小平」的、重厚な人生とはいえないだろう。
こうしたエリート君たちや「憂国の志士」の「空回り」の原因の大きな要因のひとつは彼らが、
「時間」
という基本的な要素を把握していないからではないかと思うのだ。つまり
「機が熟す」
というコンセプトが頭から抜けている場合が多い。
(続く)
2007年06月01日
時間よとまれ おまえはあまりに美しい!
...ってたしかゲーテの「ファウスト」に出てくるセリフだよね?
Pride
政治家が自殺した。
いろいろと日本のメディアは各論にかしましい。
元検事の方がずっと昔に話していたことを思い出した。
「政治屋なんてぇのはなぁ...けっこう簡単に落とせるもんなんだ。」
「あいつらにはプライドがあるし、いちおう信念というか、自分の人生に夢やロマンをいだいている。」
「だから、そこをつついていけば、崩れ始めるのさ。」
「ただしあまりズルズルと周辺捜査をしていると、あいつら自殺するから、身柄を拘束するタイミングを図るのが難しいんだ。」
「いちばんやっかいなのは身体障害をもった極道モンだな。」
「ずーっと世間の人様にバカにされながら社会の底辺を這いずり回ってきたようなやつは、人並みのプライドなんか持ち合わせてない。」
「そして親分サンのおかげで女を抱かしてもらい、人がましい思いをさせてもらってるなんて考えているから、喜んで身代わりに逮捕されてくる。」
「そんなヤツを相手に、大学出のおぼっちゃまで、つい最近司法試験受かって修習終えたばかり、そして自分をエリートだと思っている新米検事が聴取でございとノコノコでてきても手におえるわけ無いだろ。取調べ中に糞尿垂れ流されたりして、オレもヒドイ目にあったよ...」
地元の支援者に頭を下げつづけ、永田町を右往左往しながら人生を削り、そんな自分の政治屋人生とは似ても似つかぬ道が最初から約束されていた毛並のいい三代目を首相に担いでやっと大臣になれたと思ったら、自分を待っていたのは「ナントカ還元水」大臣としての道化役と、談合事件におけるトカゲのシッポ役...だったのか...?
自分の中でなにかが壊れちゃったんだろうね。
そして結局、自らの命を絶つこと以外に自分のプライドを保つすべが無いと思い込んでしまったのだろう。
公表された遺書の最後、
「日本国万歳。安倍総理大臣万歳。」
これは、自らの手中にありながら、まぼろしのように消えていく自分の政治家としてのプライドをつなぎとめようとする、彼の悲鳴のような祈りだったのではないだろうか。
合掌。
「改憲」という大目標にむかってシャニムニ突き進むこの政権。これからもあちこちから振り落とされていく政治屋さんたちが出てきそうな気がする。
いろいろと日本のメディアは各論にかしましい。
元検事の方がずっと昔に話していたことを思い出した。
「政治屋なんてぇのはなぁ...けっこう簡単に落とせるもんなんだ。」
「あいつらにはプライドがあるし、いちおう信念というか、自分の人生に夢やロマンをいだいている。」
「だから、そこをつついていけば、崩れ始めるのさ。」
「ただしあまりズルズルと周辺捜査をしていると、あいつら自殺するから、身柄を拘束するタイミングを図るのが難しいんだ。」
「いちばんやっかいなのは身体障害をもった極道モンだな。」
「ずーっと世間の人様にバカにされながら社会の底辺を這いずり回ってきたようなやつは、人並みのプライドなんか持ち合わせてない。」
「そして親分サンのおかげで女を抱かしてもらい、人がましい思いをさせてもらってるなんて考えているから、喜んで身代わりに逮捕されてくる。」
「そんなヤツを相手に、大学出のおぼっちゃまで、つい最近司法試験受かって修習終えたばかり、そして自分をエリートだと思っている新米検事が聴取でございとノコノコでてきても手におえるわけ無いだろ。取調べ中に糞尿垂れ流されたりして、オレもヒドイ目にあったよ...」
地元の支援者に頭を下げつづけ、永田町を右往左往しながら人生を削り、そんな自分の政治屋人生とは似ても似つかぬ道が最初から約束されていた毛並のいい三代目を首相に担いでやっと大臣になれたと思ったら、自分を待っていたのは「ナントカ還元水」大臣としての道化役と、談合事件におけるトカゲのシッポ役...だったのか...?
自分の中でなにかが壊れちゃったんだろうね。
そして結局、自らの命を絶つこと以外に自分のプライドを保つすべが無いと思い込んでしまったのだろう。
公表された遺書の最後、
「日本国万歳。安倍総理大臣万歳。」
これは、自らの手中にありながら、まぼろしのように消えていく自分の政治家としてのプライドをつなぎとめようとする、彼の悲鳴のような祈りだったのではないだろうか。
合掌。
「改憲」という大目標にむかってシャニムニ突き進むこの政権。これからもあちこちから振り落とされていく政治屋さんたちが出てきそうな気がする。
2007年05月31日
「マネジメント」に関する雑感 - 備忘メモ
以前のエントリーでやった、
アメリカ=スポーツ・チーム
イギリス=クラブ社会
日本=ムラ社会
といった国民性による集団傾向について漠然と考えていたら、以下のような考えが浮かんできた。
もっとも私なんかが言い出す前に、こうしたことの専門家がどこかで言っていそうなことですが...
つまり...
アメリカ人は「マネジメント」を努力によって会得できる「能力(スキル)」だと考えている。
イギリス人は「マネジメント」の大部分は「人格(キャラクター)」に左右されると思っている。
日本人は「マネジメント」を「文化(カルチャー)」だと思っている。
まぁ、前回同様、あまり一般論に流れても意味ないです。
また本当の「マネジメント」とはこうした「ものの見方(パースペクティブ)」が問題なのではなくて、あくまでも「問題の解決(ソリューション)」というエグゼキューション・アプリケーション段階が重要なのでしょう。
ま、一応備忘までに。
アメリカ=スポーツ・チーム
イギリス=クラブ社会
日本=ムラ社会
といった国民性による集団傾向について漠然と考えていたら、以下のような考えが浮かんできた。
もっとも私なんかが言い出す前に、こうしたことの専門家がどこかで言っていそうなことですが...
つまり...
アメリカ人は「マネジメント」を努力によって会得できる「能力(スキル)」だと考えている。
イギリス人は「マネジメント」の大部分は「人格(キャラクター)」に左右されると思っている。
日本人は「マネジメント」を「文化(カルチャー)」だと思っている。
まぁ、前回同様、あまり一般論に流れても意味ないです。
また本当の「マネジメント」とはこうした「ものの見方(パースペクティブ)」が問題なのではなくて、あくまでも「問題の解決(ソリューション)」というエグゼキューション・アプリケーション段階が重要なのでしょう。
ま、一応備忘までに。
2007年05月30日
Shanghai Express
中国政府の必死の努力で上海株式市場のインデックス(SSE Composite)が6%強下落したらしい。
2月の暴落(調整?)以来、海外のプロ投資家(世界を浮遊する国際資本とと言うべきか)は中国市場に戻っていないはずなので、2月から現在に至る中国株式市場の高騰を支えているのは「股民」と呼ばれる中国の一般投資家を初めとする(日本を含めた)個人投資家たちだろう。
中国はにわか株ブームで今月末までに開設された株式決済口座は1億を超えるらしい。日本の総人口に近い数の人間が
「売った、買った」
をやり始めた。
もっとも今の時点では、
「買った」
の方が圧倒的に優勢みたいだが。
そして投資に振り分けられる余剰資産を持つ、新中流階級の人たちが今の中国の発展を下支えしているわけだ。
日本のバブルの轍は踏みたくない。しかし(宮沢・三重野みたいに)あまり下手な手を打って市場の底が抜けたりしたら、社会不安、暴動騒ぎになってしまう。
多分いま中国で一番スリリングな仕事は政治家でしょうな。
胡さん、温さん...がんばってください。
もっとも長期の視点に立ったときの中国の台頭を考えれば、次の「大暴落・大暴動」は買いのチャンスかもしれない...などと不埒な考えが頭をかすめる私は新しい仕事・ポジションのせいで株EDです。
2月の暴落(調整?)以来、海外のプロ投資家(世界を浮遊する国際資本とと言うべきか)は中国市場に戻っていないはずなので、2月から現在に至る中国株式市場の高騰を支えているのは「股民」と呼ばれる中国の一般投資家を初めとする(日本を含めた)個人投資家たちだろう。
中国はにわか株ブームで今月末までに開設された株式決済口座は1億を超えるらしい。日本の総人口に近い数の人間が
「売った、買った」
をやり始めた。
もっとも今の時点では、
「買った」
の方が圧倒的に優勢みたいだが。
そして投資に振り分けられる余剰資産を持つ、新中流階級の人たちが今の中国の発展を下支えしているわけだ。
日本のバブルの轍は踏みたくない。しかし(宮沢・三重野みたいに)あまり下手な手を打って市場の底が抜けたりしたら、社会不安、暴動騒ぎになってしまう。
多分いま中国で一番スリリングな仕事は政治家でしょうな。
胡さん、温さん...がんばってください。
もっとも長期の視点に立ったときの中国の台頭を考えれば、次の「大暴落・大暴動」は買いのチャンスかもしれない...などと不埒な考えが頭をかすめる私は新しい仕事・ポジションのせいで株EDです。
2007年05月16日
Innocent Until Proven Guilty
同志社大ラグビー部の部員がわいせつ行為の容疑で逮捕され、同ラグビー部は当面活動を自粛すると言い出した。
でも本人たちは容疑を否認している。
なんで容疑を否認している部員たちをサポートせず、おせっかいにも本人たちの先回りをして罪を認めるような「活動自粛」なんてするんだろう。
将来のある学生たちなのに...薄情な大学だねぇ。とりあえずは身内の言い分を信じてあげてもバチ当たらないと思うんだが。
「親は子を庇い、子は親を庇う。直きことその中にあり。」
と、孔子も言ってるじゃないか。
あ、キリスト教の学校か。
自分たちが面倒をみる若者たちのことを心配するよりも、自分たちの保身を優先させているようで、見苦しいオッサンたちだ。
(自分へのメモ:セガレに同志社を受験させるのはやめとこう)
倫理レベルの話はさておき、法律的にも
「逮捕されたら有罪」
なんて法治国家では考えられない風潮が当たり前になっている日本。
周防カントクの映画のおかげで少しはましになったのではと思ったのに...。
話は変わるが、村岡元官房長官の日歯連収賄事件で、東京高等裁判所は東京地方裁判所の一審無罪判決を覆して有罪とした。
逆転判決を受けて検事氏、
「祝杯を挙げたい...」
...だから検察に勝利は無く、敗北も無いんだって...。
不謹慎きわまる...。
多分、日本の法曹教育はその根本がおかしいんだろうな。
でも本人たちは容疑を否認している。
なんで容疑を否認している部員たちをサポートせず、おせっかいにも本人たちの先回りをして罪を認めるような「活動自粛」なんてするんだろう。
将来のある学生たちなのに...薄情な大学だねぇ。とりあえずは身内の言い分を信じてあげてもバチ当たらないと思うんだが。
「親は子を庇い、子は親を庇う。直きことその中にあり。」
と、孔子も言ってるじゃないか。
あ、キリスト教の学校か。
自分たちが面倒をみる若者たちのことを心配するよりも、自分たちの保身を優先させているようで、見苦しいオッサンたちだ。
(自分へのメモ:セガレに同志社を受験させるのはやめとこう)
倫理レベルの話はさておき、法律的にも
「逮捕されたら有罪」
なんて法治国家では考えられない風潮が当たり前になっている日本。
周防カントクの映画のおかげで少しはましになったのではと思ったのに...。
話は変わるが、村岡元官房長官の日歯連収賄事件で、東京高等裁判所は東京地方裁判所の一審無罪判決を覆して有罪とした。
逆転判決を受けて検事氏、
「祝杯を挙げたい...」
...だから検察に勝利は無く、敗北も無いんだって...。
不謹慎きわまる...。
多分、日本の法曹教育はその根本がおかしいんだろうな。
ふるさとは...遠きにありて思うもの
なにやら以前のエントリーでバカにしておいた「ふるさと税」なるものが真剣に政策として政府・与党に取り上げられているらしい。
もう一度言わせてください。
バカヤロー!
「納税の義務」というのは「参政権」という見返りに基づくものだいという民主主義の大前提をなんでこうもポッカリと忘れているのか...。
「No Taxation without Representation!」
という言葉をシラネェのか。
例えばだ...都民税を払っている都民がその一部をふるさとの(例えば)青森県に納めたとして、次回の青森県知事・議会・などなど...の地方選挙に投票できるのかい?
できるようになるのかい?
できねぇだろ?!
そんな納税者がその使い道に口出しできない、アカウンタビリティのまったく無い歳入を
「ハイどうぞ」
と地方公務員にあげてどうすんだよ。
またその地方公務員どもが裏金作りばっかりに長けていて、同僚が公金をチリかどこかのアニータだかトリニータだかいうホステス嬢にン十億円貢いでいるのに気がつかないインケツなボンクラどもばかりときた日にゃ...泣きが入るぜ。
いったい全体こんなアイディアを出してくる役人と、そのパシリみたいな政治家連中が、国民の血税が上がってくることを当然として考えていること、その金をあたかも私物のごとく納税者の目の届かないところへ流用してテメェらのケツを拭くのに使っちゃおうと...その腐りきった根性が許せねぇ。
なんだって日本人は何もいわねぇんだ?
悔しいが、地方自治体に対する寄付を認め、それを税金の控除対象に認めようというあの幹事長のアイディアの方がよっぽどマトモじゃねぇか。
もう一度言わせてください。
バカヤロー!
「納税の義務」というのは「参政権」という見返りに基づくものだいという民主主義の大前提をなんでこうもポッカリと忘れているのか...。
「No Taxation without Representation!」
という言葉をシラネェのか。
例えばだ...都民税を払っている都民がその一部をふるさとの(例えば)青森県に納めたとして、次回の青森県知事・議会・などなど...の地方選挙に投票できるのかい?
できるようになるのかい?
できねぇだろ?!
そんな納税者がその使い道に口出しできない、アカウンタビリティのまったく無い歳入を
「ハイどうぞ」
と地方公務員にあげてどうすんだよ。
またその地方公務員どもが裏金作りばっかりに長けていて、同僚が公金をチリかどこかのアニータだかトリニータだかいうホステス嬢にン十億円貢いでいるのに気がつかないインケツなボンクラどもばかりときた日にゃ...泣きが入るぜ。
いったい全体こんなアイディアを出してくる役人と、そのパシリみたいな政治家連中が、国民の血税が上がってくることを当然として考えていること、その金をあたかも私物のごとく納税者の目の届かないところへ流用してテメェらのケツを拭くのに使っちゃおうと...その腐りきった根性が許せねぇ。
なんだって日本人は何もいわねぇんだ?
悔しいが、地方自治体に対する寄付を認め、それを税金の控除対象に認めようというあの幹事長のアイディアの方がよっぽどマトモじゃねぇか。
2007年05月15日
メイキング・オブ・赤壁の戦い−その後
去年の8月の終わりのエントリーでご紹介した呉宇森(ジョン・ウー)監督による三国志映画、「赤壁−バトル・オブ・レッド・クリフ」がクランク・イン。先日、北京にて出演者揃い踏みの記者会見があったらしい。
私の配役のヨミはことごとくハズレタ...
そして、この映画、撮影にいたるまでいろいろとゴタゴタがあったらしい。
まずは、諸葛亮をやることになっていた梁朝偉(トニー・レオン)がスケジュールの過密とセリフ・トレーニングの時間が取れないことを理由に降板を表明。(広東語ネイティブの彼は普通話のセリフをマスターしなければならない。)
そうしたら、トニーの降板をうけてかどうかしらないが、周瑜に決まっていた弾丸坊主...こと、周潤發(チョウ・ユンファ)までがプロジェクトから降りると言い出した。
ギャラの折り合いがつかなかったとか、台本があがってくるのが遅かったとか色々理由があったらしいが、ウー監督にしてみれば「英雄本色(邦題「男たちの晩歌」)」(1986年作品)以来の盟友に背を向けられてかなり滅入ったらしい。
目玉のスター二人に去られて暗礁に乗り上げたかに見えたプロジェクト。そこへ、
「カントク...ここは、あっしが一肌ぬぎやしょう...」
と、男気を見せて戻ってきたのがトニー・レオン。
おかげでトニー・レオンが男をあげて、ユンファ兄貴が男を下げた形になってしまった。
まぁ、いろいろあったらしい(そしてまだまだ出てきそうな)裏話はおいといて、肝心のスタメンは以下のとおり。
江南の周美郎こと、孫呉の若き武官リーダーにしてイイオトコ、周瑜は梁朝偉(トニー・レオン)。
史実では赤壁の戦いの時点で30代前半のはずの周瑜。45歳のトニー君...颯爽とね...いつもの陰影の濃いキャラ作りは控えめにお願いしますだ。
三国鼎立の立役者、天才軍師、諸葛亮は金城武。
タケシ君...出世したなぁ...。彼女にふられてパイナップルの缶詰ヤケ食いしていたあの警察官223が(1994年の作品か...)...黒木瞳とボーリングしていたあの青年が...チャン・ツィィーみたいなコムスメに振り回されていた彼が...「借東風」...乱世に嵐を呼びます。
絶世の美女にして周瑜の妻、小喬に林志玲(リン・チーリン)。
これはあたってた。(簡単すぎるけど。)
しかしチーリン嬢のセリフは二言しかないとか...まぁジョン・ウーですから...。男の友情ですから。
モデルの彼女は身長175センチ。相手のトニー君は「公称」173センチ。見た目のつりあいは大丈夫ですか...と記者会見できかれたチーリンちゃん、
「私の心の中では、一人の男性の気概は永遠に身長に勝るんです。」(和訳はこちらのブログから拝借...)
...よくぞ言ってくれました...(涙)。
乱世の奸雄こと曹操に張豐毅(チャン・フォンイー)。
「覇王別姫(邦題「さらば、わが愛」)」で張国栄(レスリー・チャン)の愛を一身に受けていた兄ちゃん、久々にお目見え。
呉の若きリーダー、孫権は張震。
台湾を代表する若手俳優。若々しくていいねぇ〜。
孫権は中国史上初めて台湾に部下を派遣した人物。そんな歴史つながり...か?
劉備は尤勇(ユウ・ヨン)。
よく知りません...スイマセン。
劉備の親衛隊長、超雲に胡軍(フウ・ジュン)。
「インファナル・アフェアII」では壮烈な殉職をした胡軍さん。今回は劉備の出来の悪いセガレを守って大暴れでしょうか。
孫権の妹にして、政略結婚で劉備に嫁ぐ孫尚香に趙薇(ヴィッキー・チャオ)。
ツルッパゲ少林サッカー少女、再び現る...。なんだかオチャメなお姫様役が定着してきてしまった観がありますな、彼女。
まだ関羽、張飛といった有名な役どころも決まっていないし、一説には(本人サイドは否定しているが)ユンファが黄蓋の役で友情出演なんて話もあり。
あと、日本の配給権を買ったエイベックスが中村獅童を甘寧役でねじ込んだとか...ガンバレ捨介。
とにかくすごい映画になりそうで、今から楽しみ。(カントク...まちがっても白いハトとか飛ばさないでね...)
どっかの都知事が作っている映画とは大違いだな。
やはり国の「勢い」の違いか...。
そういえば、スピルバーグの次回作は、これらしいです。
マジかよ...。
私の配役のヨミはことごとくハズレタ...
そして、この映画、撮影にいたるまでいろいろとゴタゴタがあったらしい。
まずは、諸葛亮をやることになっていた梁朝偉(トニー・レオン)がスケジュールの過密とセリフ・トレーニングの時間が取れないことを理由に降板を表明。(広東語ネイティブの彼は普通話のセリフをマスターしなければならない。)
そうしたら、トニーの降板をうけてかどうかしらないが、周瑜に決まっていた弾丸坊主...こと、周潤發(チョウ・ユンファ)までがプロジェクトから降りると言い出した。
ギャラの折り合いがつかなかったとか、台本があがってくるのが遅かったとか色々理由があったらしいが、ウー監督にしてみれば「英雄本色(邦題「男たちの晩歌」)」(1986年作品)以来の盟友に背を向けられてかなり滅入ったらしい。
目玉のスター二人に去られて暗礁に乗り上げたかに見えたプロジェクト。そこへ、
「カントク...ここは、あっしが一肌ぬぎやしょう...」
と、男気を見せて戻ってきたのがトニー・レオン。
おかげでトニー・レオンが男をあげて、ユンファ兄貴が男を下げた形になってしまった。
まぁ、いろいろあったらしい(そしてまだまだ出てきそうな)裏話はおいといて、肝心のスタメンは以下のとおり。
江南の周美郎こと、孫呉の若き武官リーダーにしてイイオトコ、周瑜は梁朝偉(トニー・レオン)。
史実では赤壁の戦いの時点で30代前半のはずの周瑜。45歳のトニー君...颯爽とね...いつもの陰影の濃いキャラ作りは控えめにお願いしますだ。
三国鼎立の立役者、天才軍師、諸葛亮は金城武。
タケシ君...出世したなぁ...。彼女にふられてパイナップルの缶詰ヤケ食いしていたあの警察官223が(1994年の作品か...)...黒木瞳とボーリングしていたあの青年が...チャン・ツィィーみたいなコムスメに振り回されていた彼が...「借東風」...乱世に嵐を呼びます。
絶世の美女にして周瑜の妻、小喬に林志玲(リン・チーリン)。
これはあたってた。(簡単すぎるけど。)
しかしチーリン嬢のセリフは二言しかないとか...まぁジョン・ウーですから...。男の友情ですから。
モデルの彼女は身長175センチ。相手のトニー君は「公称」173センチ。見た目のつりあいは大丈夫ですか...と記者会見できかれたチーリンちゃん、
「私の心の中では、一人の男性の気概は永遠に身長に勝るんです。」(和訳はこちらのブログから拝借...)
...よくぞ言ってくれました...(涙)。
乱世の奸雄こと曹操に張豐毅(チャン・フォンイー)。
「覇王別姫(邦題「さらば、わが愛」)」で張国栄(レスリー・チャン)の愛を一身に受けていた兄ちゃん、久々にお目見え。
呉の若きリーダー、孫権は張震。
台湾を代表する若手俳優。若々しくていいねぇ〜。
孫権は中国史上初めて台湾に部下を派遣した人物。そんな歴史つながり...か?
劉備は尤勇(ユウ・ヨン)。
よく知りません...スイマセン。
劉備の親衛隊長、超雲に胡軍(フウ・ジュン)。
「インファナル・アフェアII」では壮烈な殉職をした胡軍さん。今回は劉備の出来の悪いセガレを守って大暴れでしょうか。
孫権の妹にして、政略結婚で劉備に嫁ぐ孫尚香に趙薇(ヴィッキー・チャオ)。
ツルッパゲ少林サッカー少女、再び現る...。なんだかオチャメなお姫様役が定着してきてしまった観がありますな、彼女。
まだ関羽、張飛といった有名な役どころも決まっていないし、一説には(本人サイドは否定しているが)ユンファが黄蓋の役で友情出演なんて話もあり。
あと、日本の配給権を買ったエイベックスが中村獅童を甘寧役でねじ込んだとか...ガンバレ捨介。
とにかくすごい映画になりそうで、今から楽しみ。(カントク...まちがっても白いハトとか飛ばさないでね...)
どっかの都知事が作っている映画とは大違いだな。
やはり国の「勢い」の違いか...。
そういえば、スピルバーグの次回作は、これらしいです。
マジかよ...。
2007年05月12日
Ranking
以前ご紹介の「A Whole New Mind(邦題『ハイコンセプト』...)」の著者、ダン・ピンクさんが日本に来ていて、ブログでいろいろ日本のグッド・デザインを紹介しています。
そのなかでピンク氏の目を引いたのが、店頭の
「売れてます」
売れ筋人気商品ランキング・ディスプレイ(ブログ・エントリーを参照してくだされ)。
ビック・カメラなどで何気なく見ていたが、確かにこれは(私の知っている限りでは)日本の店頭だけでやっているサービス。
ピンクさん、さすがに目の付け所が鋭いな...。
しかしあのディスプレイ...メーカー・サイドからしてみたらますます情け容赦のない消費者市場のキビシイ現実以外のなにものでもないな...。
そのなかでピンク氏の目を引いたのが、店頭の
「売れてます」
売れ筋人気商品ランキング・ディスプレイ(ブログ・エントリーを参照してくだされ)。
ビック・カメラなどで何気なく見ていたが、確かにこれは(私の知っている限りでは)日本の店頭だけでやっているサービス。
ピンクさん、さすがに目の付け所が鋭いな...。
しかしあのディスプレイ...メーカー・サイドからしてみたらますます情け容赦のない消費者市場のキビシイ現実以外のなにものでもないな...。
2007年05月06日
子供の日のプレゼント
てなわけで、ヤンキース・スタディアム・デビューを果たしてきました。
いつも通勤で利用する地下鉄を逆に乗り(はじめ間違えてオフィス行きのほうのプラットフォームに行ってしまった)、ブロンクスまで。すし詰め...。
駅3つ目でヤンキース・スタディアム到着。
う〜ん、興奮するな。
ヤキューを全然理解していないセガレはホットドッグ二つと綿あめを平らげ、チャンスのたびに流れる曲に興奮し、クィーンの「We Will Rock You」が流れた後に、
「ボク、次は『バイシクル』の曲がいい...」
などとトンチンカンなリクエスト。
打順ホルヘ・ポサダの時の応援コール、
「ヒップ、ヒップ...ホルヘ〜!」
グラウンド整備のおじさんたちが踊る「YMCA」
などなどがお気に召したよう。
お父さんはイチローも城島も松井もいまいちで残念だった。
王建民はすごかったけど。
妻の友人は、
「間違ったほうのニューヨーク・チームに洗脳される前に...」
などといい、メッツのキャップをプレゼントしてくれた。
「いやぁ、でもメッツの選手の名前全然知らないですから...」
といったら、
「常勝チームを応援するより、負け犬を応援するのじゃ!」
とキツイお達し。
まぁ今のところ地区最下位のヤンキースを応援しても罰はあたらんだろう。
ラッシュを避けるために早めにスタディアムを後にしながら、セガレに
「今度はママと一緒に来るかい?」
と聞いたら、
「ウン!」
と元気ないい返事。
よしよし...シメシメ...
空手もいいけれど、お父さんはキミが小さいうちに絶対チーム・スポーツをひとつやってほしいのだよ。
別に野球じゃなくてもいいけれど。
いつも通勤で利用する地下鉄を逆に乗り(はじめ間違えてオフィス行きのほうのプラットフォームに行ってしまった)、ブロンクスまで。すし詰め...。
駅3つ目でヤンキース・スタディアム到着。
う〜ん、興奮するな。
ヤキューを全然理解していないセガレはホットドッグ二つと綿あめを平らげ、チャンスのたびに流れる曲に興奮し、クィーンの「We Will Rock You」が流れた後に、
「ボク、次は『バイシクル』の曲がいい...」
などとトンチンカンなリクエスト。
打順ホルヘ・ポサダの時の応援コール、
「ヒップ、ヒップ...ホルヘ〜!」
グラウンド整備のおじさんたちが踊る「YMCA」
などなどがお気に召したよう。
お父さんはイチローも城島も松井もいまいちで残念だった。
王建民はすごかったけど。
妻の友人は、
「間違ったほうのニューヨーク・チームに洗脳される前に...」
などといい、メッツのキャップをプレゼントしてくれた。
「いやぁ、でもメッツの選手の名前全然知らないですから...」
といったら、
「常勝チームを応援するより、負け犬を応援するのじゃ!」
とキツイお達し。
まぁ今のところ地区最下位のヤンキースを応援しても罰はあたらんだろう。
ラッシュを避けるために早めにスタディアムを後にしながら、セガレに
「今度はママと一緒に来るかい?」
と聞いたら、
「ウン!」
と元気ないい返事。
よしよし...シメシメ...
空手もいいけれど、お父さんはキミが小さいうちに絶対チーム・スポーツをひとつやってほしいのだよ。
別に野球じゃなくてもいいけれど。
2007年05月05日
似たもの同士
アメリカの脇役女優でSiobhan Fallon(「ショバン・ファロン」と読みます。アイリッシュ系の名前です)という女性がいます。
どう間違っても美人ではありません。
こんな顔しています。
美人ではありませんが、(いろいろな意味で)印象に残るご面相の女優さんで、
「あぁ...そういえば...」
というカンジで色々な映画に顔を出しています。
最近セガレが観にいった「Charlotte's Web(邦題「シャーロットのおくりもの」...珍しくいいセンいっている邦題ではないでしょうか)」で農家のかみさん役でした。
一昔前(1994年)には、マリサ・トメイとロバート・ダウニー・ジュニアのロマコメ「Only You(邦題「オンリー・ユー」...そのまんまじゃん!)」でヒロインのパッとしないお友達役でした。
同じ1994年に「Forrest Gump(邦題...)」で、フォレストくんとフォレスト・ジュニアが乗るスクール・バスの運転手役を、時間を超えて演じていました。
まぁそんなわけで...ファロンさん、私の好きないわゆる「働き者」な「個性派」ヴェテラン・ハリウッド脇役女優であります。
そして私はこのファロンさんの「個性的」なご面相を見れば見るほど、このルックスは、一応いまのところ巷では
「美人」
とされているこの女性の将来の姿ではないのか...と思えてしまうのです。
Renee Zellwegerちゃん...。
どうでしょうか?
私の脳みその思考回路がオカシイのでしょうか?
同様に私の思考回路を通しますと、どうも以下の二人も似ているような気がしてなりません。
こちら、最近売り出し中の若手ハリウッド女優のAnne Hathawayちゃん。
そして、こちらは今は亡きかつてのハリウッドの美男俳優、太るまえのMarlon Brando。
ただ単に二人とも大きなオメメしていて、それが洪水みたいに涙でうるんでいくプロセスが似ているだけかもしれませんが...。
炎上
頼むぜ...イガワくん...
少しでも期待した私が間違っていたのでしょうか?
泣けるぜ...。
セガレに歯を磨かせ寝かせる準備を終えたところで、
「おぉ...どうなったかな...」
と9時半回ったところでテレビをつけてみたら、
「...まだ5回裏?」
しかも両チームとも恐ろしげなスコア...。
試合終了...。
15対11...?!
ラグビーみたいなスコアラインだ。
個人的にはタイトな投手戦が好きなので(試合時間が長いのは好かん)、今季のヤンキースみたいなピリッとしないブルペンは見ていてストレスがたまる。
なんかボクシングでノーガードの打ち合いを見ているみたいで、ツカレル。
ちなみに今まで見たボクシングの試合で一番好きなのは1987年4月6日、WBCミドル級タイトル・マッチのマーヴィン“マーヴェラス”ハグラー対“シュガー”レイ・レナード戦です。(ダウンなし、流血なし...しかし緊迫したトップ・ファイター同士の対戦...感覚的に分りますか?)
これでイガワくんの将来はどうなっちゃうんだろう。
やはり降格かな?
「(調整を)思い切って日本の方法に戻すことをやってもいいかなと思っている...」
などと、この期に及んでなんとも小賢しいことをのたまっているのが癪に障りますが(プロなんだからそんなことさっさと自分で解決して結果をだせよ!)、限られたチャンスしかないんだから一試合、一試合、一球、一球、もっと大事にプレーしてください。
そんなわけで...私の冷めた期待をこめて、先週のヒーロー映像を下に。
少しでも期待した私が間違っていたのでしょうか?
泣けるぜ...。
セガレに歯を磨かせ寝かせる準備を終えたところで、
「おぉ...どうなったかな...」
と9時半回ったところでテレビをつけてみたら、
「...まだ5回裏?」
しかも両チームとも恐ろしげなスコア...。
試合終了...。
15対11...?!
ラグビーみたいなスコアラインだ。
個人的にはタイトな投手戦が好きなので(試合時間が長いのは好かん)、今季のヤンキースみたいなピリッとしないブルペンは見ていてストレスがたまる。
なんかボクシングでノーガードの打ち合いを見ているみたいで、ツカレル。
ちなみに今まで見たボクシングの試合で一番好きなのは1987年4月6日、WBCミドル級タイトル・マッチのマーヴィン“マーヴェラス”ハグラー対“シュガー”レイ・レナード戦です。(ダウンなし、流血なし...しかし緊迫したトップ・ファイター同士の対戦...感覚的に分りますか?)
これでイガワくんの将来はどうなっちゃうんだろう。
やはり降格かな?
「(調整を)思い切って日本の方法に戻すことをやってもいいかなと思っている...」
などと、この期に及んでなんとも小賢しいことをのたまっているのが癪に障りますが(プロなんだからそんなことさっさと自分で解決して結果をだせよ!)、限られたチャンスしかないんだから一試合、一試合、一球、一球、もっと大事にプレーしてください。
そんなわけで...私の冷めた期待をこめて、先週のヒーロー映像を下に。
2007年05月01日
イガワくん
ちょっと遅ればせですが...
いろいろとバカにされていたイガワくんことヤンキースの井川慶投手が突然ヒーローになってしまいました。
先週土曜日、宿敵ボストン・レッドソックスを本拠地ヤンキース・スタジアムに迎えての2戦目。チームは7連敗中。しかも先発カーステンスが先頭打者の打球の直撃で足の骨にヒビが入ってしまった事による緊急リリーフ。
今日こそ連敗脱出...という思いでゲームを見ていたヤンキース・ファンには悪夢のような展開。
しかしそこはさすがのイガワくん。
全然空気読めてません。
しかし今回は逆にいい意味で。
6回投げてシャットアウト。チームは連敗脱出。
...わっかんないヤツだな〜...。
週の初めのデビルレイズ戦でボコボコにされて先発ローテーションから外されたばかりだったのに。
翌日のデイリー・ニュース紙では手放しのほめよう。
「スターターの地位を失ったにも関わらず、試合開始と共に黙々とウォームアップを始める...自分よりもチームを先に置く、日本人プレーヤー共通の美点...云々...」
いや、褒めすぎだって...。
「ジオンビ曰く、『サングラスをかけていたから見えなかったが、あいつの目はきっと燃えていたんだと思う』」
いや、あくまでマイペースだったんじゃないでしょうか...。
「トーリ監督曰く、『ローテーションから外された後も、次はいつ先発するのかと聞いてきた...タフな選手だ...』」
いや、カントク...彼はただ単に自分の置かれた立場に気がついていなかっただけなんじゃないでしょうか...。
阪神のフロントも彼のあまりのマイペースぶりに振り回されていましたが、天下のヤンキースもどう扱っていいのか分らないようです。
とにかく先発復帰なので、次の試合がんばってくれ。
次の試合は...多分5日の対マリナーズ戦。
イチロー、城島か...。
いろいろとバカにされていたイガワくんことヤンキースの井川慶投手が突然ヒーローになってしまいました。
先週土曜日、宿敵ボストン・レッドソックスを本拠地ヤンキース・スタジアムに迎えての2戦目。チームは7連敗中。しかも先発カーステンスが先頭打者の打球の直撃で足の骨にヒビが入ってしまった事による緊急リリーフ。
今日こそ連敗脱出...という思いでゲームを見ていたヤンキース・ファンには悪夢のような展開。
しかしそこはさすがのイガワくん。
全然空気読めてません。
しかし今回は逆にいい意味で。
6回投げてシャットアウト。チームは連敗脱出。
...わっかんないヤツだな〜...。
週の初めのデビルレイズ戦でボコボコにされて先発ローテーションから外されたばかりだったのに。
翌日のデイリー・ニュース紙では手放しのほめよう。
「スターターの地位を失ったにも関わらず、試合開始と共に黙々とウォームアップを始める...自分よりもチームを先に置く、日本人プレーヤー共通の美点...云々...」
いや、褒めすぎだって...。
「ジオンビ曰く、『サングラスをかけていたから見えなかったが、あいつの目はきっと燃えていたんだと思う』」
いや、あくまでマイペースだったんじゃないでしょうか...。
「トーリ監督曰く、『ローテーションから外された後も、次はいつ先発するのかと聞いてきた...タフな選手だ...』」
いや、カントク...彼はただ単に自分の置かれた立場に気がついていなかっただけなんじゃないでしょうか...。
阪神のフロントも彼のあまりのマイペースぶりに振り回されていましたが、天下のヤンキースもどう扱っていいのか分らないようです。
とにかく先発復帰なので、次の試合がんばってくれ。
次の試合は...多分5日の対マリナーズ戦。
イチロー、城島か...。