2006年06月03日

映画名言集 ― Lawrence of Arabia ― スパルタカス

男前なピーター・オトゥール前回のエントリーで異なる環境における順応可能度の高いイギリス人兵士の話をしたところ、自然と湧いてきたのがこの映画。「アラビアのロレンス」。文句なしの名作。多分私個人のトップ・ファイブにも入ると思う。

ちょうど私がイギリスに渡った1989年あたりにリマスター・ヴァージョンが公開されていて、ロンドン、Leicester Squareの映画館の大スクリーンで、あのオマー・シャリフが蜃気楼のかなたから登場するシーンをたぁ〜っぷり堪能させていただきました。

スピルバーグが新作映画の撮影に入る前に見る「お手本映画」はこの「アラビアのロレンス」、「七人の侍」、「It's a Wonderful Life」そして「追跡者」だとか。

前回とのからみで思い出したのは映画のラストシーン。大冒険の後、帰国の途につくピーター・オトゥールのロレンスに、運転手の兵士が一言「Home, sir」というシーン。「Home」といわれてもアラブの解放の夢から覚めたばかりのロレンスには「へっ?」というかんじで、この映画がスクリーン・デビュー(それで主役かよ!)だったオトゥールの虚無感に満ちた表情は値千金。

ロレンス君はちょっと砂漠への順応度が高すぎたか?でもどうやらこれは監督のデヴィッド・リーン自身の気持の投影らしくて、すっかり砂漠の魅力にとらわれたリーン監督は撮影が終わった後も駄々をコネて数週間ロケ地に居座ったらしい。なんか「クロサワ」なエピソードだ。

ちなみにこの映画、女性が一人も出てこない。いやアラブの女性が映るシーンがあるんだが、セリフなし。

前回のエントリーと関係ないお気に入りセリフを選ぶとなると...う〜ん、多すぎる...以下のヤツかな...

A man who tells lies, like me, merely hides the truth. But a man who tells half-lies has forgotten where he put it.

これは憎まれ役の外交官、ドライデン氏のクロード・レインが言う言葉。クロード・レインといえば「カサブランカ」の警察署長、キャプテン・ルノー役で有名。

マイケルのパパ「アラビアのロレンス」のリマスターはスピルバーグの肝いりで行われたのだけれど、私の記憶に間違いがなければ同じプロジェクトの一環としてリマスターされたのはキューブリックの「スパルタカス」。これも名作だね。映画見てないと全然わからないけれど、この映画の名セリフは

「I am Spartacus!」

「私がスパルタカスだ!」

につきるでしょう。あぁ...あのシーンを思い出すと自然に涙が出てくる。カーク・ダグラス、男泣き。

ちなみにこの映画の初回公開時にはカットされていたシーンが、リマスター版で復活している。それはお風呂に入るクラッスス役のオリビエが従僕のアントナイナス役のトニー・カーティスにせまるホモ・エロチックなシーン。別名「牡蠣とカタツムリのシーン」(命名理由は見てのお楽しみ)。しかしこのシーンを復活させようとしたところ、このシーンの部分のサントラの傷みが激しく、セリフが聞き取れない状態にあったのだとか。そこで困ったリストア・チーム。ここで白羽の矢が立ったのがなんと「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター教授こと、アントニー・ホプキンス。知る人ぞ知る物まね得意のサー・アントニーがオリビエの真似をしてこのシーンのセリフを吹き替えしているのだそうだ。

ちなみのちなみで脱線しまくるが、役者として駆け出しだったころのサー・アントニーがイギリスのナショナル・シアターでオーディションしたときの話。当時ナショナルの監督だったオリビエに「君なんかやってくれ」といわれて、オリビエ本人の目の前で、当時オリビエがナショナルで主役をつとめていた「オセロ」のシーンをオリビエそっくりの物真似でかましたらしい。それを見てオリビエは一言「You've got a lot of nerve.」(意訳すれば「おまえ度胸あるな。」)といったとか。もちろんオーディションに通った。

イギリスにも美人はいたのだまったくの蛇足だが、「スパルタカス」でスパルタカスの奥さん役をやっていたジーン・シモンズ...美しい...。ストライク・ゾーンど真ん中。

蛇足の蛇足...この映画の奴隷商人役でポワロのピーター・ユスチノフがアカデミー賞を取っている。

yutethebeaute999 at 11:49│Comments(0)やわらかめ 

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