2006年11月18日

獅子山下

ライオン・ロックこの歌を広東語で歌えるようになれば、あなたは香港で人気者になれます。多分...。

その曲のタイトルは「獅子山下」。もともとは1970年代に香港で放映されていたテレビ・ドラマの主題歌。当時の香港の庶民の日常生活に取材した内容で、けっこうエポック・メイキングな番組だった、らしい。

獅子山とは香港の九龍側にある丘のことで、つまりはこの丘に見守られて暮らす人々というような意味がこの題名にはこめられている。

オリジナルを歌った歌手は、香港歌謡界の大御所(もう死んじゃった)の羅文。歌詞の内容は...下に広東語バージョンを載せときますが、まぁ「人生色々あるけれど、みんなここで一緒にくらす僕ら、何も恐れることない、さぁガンバロー...」みたいな大意だと...思います。(高校の漢文の佐久先生...ゴメンナサイ)

獅子山下

歌手:羅文 作曲:顧嘉輝
填詞:黃沾 編曲:顧嘉輝

人生中有歡喜難免亦常有淚
我地大家在獅子山下相遇上
總算是歡笑多于唏噓

人生不免崎嶇難以絕無挂慮
我地大家在獅子山下且共濟
拋棄區分求共對

放開彼此心中矛盾理想一起去追
同舟人世相隨無畏更無懼

同處海角天邊攜手踏平崎嶇

我地大家
用艱辛努力寫下那不朽香江名句

このドラマシリーズの主題歌が、うつりゆく歳月とともに香港の非公式国歌(特別区歌?)のようになっているのです。香港歴史博物館のヴィジュアル・アトラクションではこの曲がBGM。映画でもよく使われています。私の気のせいかもしれませんが、この曲が流れると生粋の香港っ子の目がウルウルしてくるのです。

そうした香港人の情念が詰まった「獅子山下」のクリップをYouTubeで見つけてきたので、どうぞ。



天安門事件、SARS...いろいろあったけれど、返還記念日の7月1日にはヴィクトリア・パーク(のデモ行進)で会おう...というメッセージ。熱いなぁ〜。

もっともこのYouTubeのクリップは天安門事件を取り扱っているので、某国家政権からのプレッシャーで削除のリスクがあるとか。念のため、羅文の直弟子で、現在香港の歌謡界随一の歌姫、容祖兒がお師匠様とナット・キング・コール/ナタリー・コールばりにデュエットしているMVもあげときます。



感覚的には宇多田が九ちゃんと「見上げてごらん夜空の星を」をデュエットしている感じでしょうか。

なおテレビドラマとしての「獅子山下」も今年リバイバルされ、現代を生きる香港人をテーマにした一話完結エピソードを6作ほどを最近放映したそうです。詳しくは下記URLからどうぞ。

http://www.rthk.org.hk/special/belowthelionrock/index.htm

以前、宮崎市定先生のエントリーでも触れたましたが、「民族」という概念はしょせん歴史の所産であり、民族とは同じ歴史を共有することにより成立するといえる、と。

この「獅子山下」はまさに香港人にとっての歴史なのでしょうね。

yutethebeaute999 at 01:10│Comments(0)やわらかめ 

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