2007年01月28日

大往生 - 卑屈な日本人

カップラーメンいささか旧聞に属するが、日清食品の創業者で即席ラーメンの生みの親、安藤百福さんがお亡くなりになった。今年1月5日。享年96歳。

詳しくは知らないが、偉大な人だったんだろうなと思う。戦後の食糧難、そして無為に過ごす人々を見て食品事業の起業を志し、即席ラーメンを発明し、その後カップラーメンが大ヒット。正に「以食為天」を体現している。

しかしその人生は決してなだらかなものではなかったらしい。戦時中は軍産事業を手がけていたらしいが、氏をねたむ密告者により根も葉もない部品の横流し疑惑をかけられ、憲兵隊に拘留されボコボコにされたとか。戦後は高圧的な税務署に痛くもない腹を探られ、こっちも正当な理由なく長期間拘留されたらしい。

それでもメゲズに日本に留まってくれてありがとうございました。

ところが、である。先日オフィスで日経を見ていたら週刊文春の広告が目に留まった。曰く、

「ミスターヌードル安藤百福『3人の妻』と『遺言状』− 96歳大往生の秘密」

...

(しょせんは週刊誌じゃないか...)

と、いきどおる自分をなだめはしてみるが、どうにもこうにも腹の虫がおさまらない。

こんな記事を書き、雑誌を編集しているような、みじめで、さもしい、卑屈で、いやらしい日本人の悪い見本みたいなやつらがなんで「メディアでござい」「報道でござい」「天下の公器でありんす」などとのたまって大手を振って生きていけるのか。どうなっとるんだ、いったい?

今の日本に憲兵隊はいないが、もっとたちの悪いやつらがウヨウヨしていると感じる。

まぁ...とにかく...頭を切り替えよう。

「妻3人」といえば...これまた最近亡くなられた香港財界の大物、霍英東(ヘンリー・フォク)さんにも奥さんが3人いた。

香港の水上生活者の家族に生まれたフォクさん。勉強ができたらしく香港の名門、クィーンズ・カレッジに入学するも、日本軍の占領でパァ。その後、朝鮮戦争の折に中国への武器の密輸で財を成し、マカオのカジノ開発で大成功する。中華人民共和国全国政治協商会議の副主席。香港中華総商会の会頭。これまたすごい人生だ。

フォクさんには親同士が決めた許婚がいて、まずは彼女と結婚したのだが、こぶ付きの2番目の奥さんと大恋愛などしているうちに、気がついたら奥さん3人いたらしい。

この人のすごいところはこの3人の奥さんそれぞれに子供を3・4人づつ作っていること。

マメだー!

やっぱりビジネスで成功する人はなんかが違う。普通だったら、

「もうあっちはイヤだから、こっちにします。」

みたいな感じなんだろうが、

「あっちも、こっちも同時進行中。」

というのは...すごい。その体力と気配りの能力に脱帽...というかこれだけの大家族になっちゃったらビジネスでもガバガバ稼がなきゃおっつかないだろう。どっちがニワトリでどっちが卵かわからん因果関係だな。

とにもかくにも、私には当然無理です。

そういえば立川志の輔師匠が話のマクラでとある結婚式でのスピーチの話をしていた。新郎の上司にあたる人が、曰く

「私事で恐縮ですが...実は...私最近再婚しました。○○君、だからこれはオレの経験から言わせてもらう。...あまり変わらないよ...。

「だからこれからの二人に大変な時期が訪れても、今日オレの言ったことを思い出してほしい。別をあたっても...あまり変わらないよ。」

最高だね。

これはイギリスのエコノミスト誌の記事だったが、最近アメリカで一夫多妻制度の容認を求める声が高まっているらしい。それというのも「同意に基づく成人同士の行為に法律が干渉すべきでない」という論法でゲイの地位が認められてきているのであれば、同じ論法で一夫多妻のライフスタイルを貫いている原理主義モルモン教徒たちの地位も認めるべきだということらしい。ただしゲイとモルモン教徒が共闘路線をとるまでにはいたってないとか。

清朝末期、英国で中国の一夫多妻制度を非難された清朝高官が反論して曰く、

「でもあなた方の社会には売春婦がたくさんおられるでしょう。たとえていうならば我々の社会ではボトル1本のまわりにグラスが沢山ある状態で、あなた方の社会ではグラス1個の周りにボトルが数本あって、かわりばんこに同じグラスに注いでいる状態ですね。どっちが変だと思いますか?」

Henry Fok

yutethebeaute999 at 12:30│Comments(0)かため 

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