2007年03月02日

「Jean de Florette」 − 「Manon des Sources」 − Emmanuelle Beart

フロレットのジャン「Jean de Florette」と「Manon des Sources」。確か邦題は「フロレット家のジャン」と「泉のマノン」。

双方ともClaude Berri監督による1986年公開作品。

ベースになっているのは1966年に発表されたMarcel Pagnolの小説「L'eau des collines」(「丘の水」って訳せばいいのかな?)。

「Jean de Florette」が前編で、「Manon des Sources」が後編です。両方観ないと話がつながりませんので、ご注意。

これを言うとたいていのフランス人は

「そんなこたぁないぜ...」

と、文句を言いますが、私はこの映画で「フランス人気質」というものをかなり理解しました。

まぁ、確かに描かれているのは、プロヴァンスの「田舎もん」ですが、あの保守性、なんかイジワルなところ、そしてコアの部分で実はセンチメンタルなところなど、今までの(限られた)人生経験で出会った「フレンチ人」に共通して通じるものがあります。(もちろんみんなイジワルだった、というわけではありませんが。)

乱暴な見方かもしれませんが、そういう意味では故今村昌平カントクの「楢山節考」が描く日本人像に通じるものがあるかもしれません。

もっともこうした印象は、私たち日本人が「おフランス」に抱いているイメージが、ファッションやらグルメやらで、あまりに表層的であるために、その向こうにいる人間たちが見えていないからかもしれません。

「バーキンって人の名前だって知っていた?」

「えぇっ?それってエルメスのバッグの名前でしょ?もしかしてデザイナーの名前?」

「いや...その...昔セルジュ・ゲインズブールっていう歌手がいてね...」

「...で買ってくれるの?」

...

原作を書いたPagnolはマルセイユ近郊の出身で、お父さんが教師。だから「マノン」に出てくるマノンが惚れてしまう都会からやってきた若い教師、Bernardのキャラは多分に作者のお父さんのイメージが投影されているのだと思う。

Pagnolが自分の両親と自身の子供時代のことを書いた「La gloire de mon père 」と「Le château de ma mère」も映画化されている。

映画的には、やはり物語の第一の主人公「セザール」を演じるあの「『枯葉』のおっちゃん」ことイブ・モンタンにのいぶし銀の名演が圧巻です。前編ではモンタンと、ジャンを演じるジェラール・ドパルデューが散らす演技の火花が見もの。

泉のマノン後編は...すいません...私、マノンを演じるエマニュエル・ベアールちゃんに首ったけです。もちろんマノンに叶わぬ(そして運命的に呪われた)恋心を抱くウゴラン役のダニエル・オーテイユの熱演も見逃せません。特に偶然拾ったマノンのリボンを...のシーンは度胆...です。観てのお楽しみ...。

(ベアールちゃん、映画では袖にしたオーテイユ君と実生活ではその後結婚しています。)

これは前にも書いたけれどベアールちゃんもゴリッパなフレンチ・オバサン。なんというか、ただ単なる

「美人女優」

ではなく、それ以上の

「女」

を感じさせます。

だってこの人の地顔...こんなかんじなんですぜ...

あひるちゃん












...アヒルちゃんなベアールちゃん...。

しかもこの地顔のノーメイクで、

「人種差別の移民法に反対」

みたいなデモ行進に参加しちゃいます。

あひるちゃんデモ行進中












しかし、お仕事になるとこの変わりよう...

白鳥になったあひるちゃん











...「白鳥」になったアヒルちゃん?

まぁかなりCG修正入っていると思うけれど、スゴイ...。

しかもこの人、オレより7歳年上...2人の子持ち...昔だったら「魔女裁判」で火あぶりモノの妖しい美しさだ。

オマケをどうぞ。去年のクリスマスにフランスで流れたH&Mの下着CMです。


さすがフレンチ・オバサン...。なおCMのバックに流れるのは元スーパーモデル、イタリア代表、カーラ・ブルーニ嬢の歌声です。

yutethebeaute999 at 22:04│Comments(0)TrackBack(0)やわらかめ 

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