2010年03月22日

井上陽水の歌

先日の「月の沙漠」に関するblogでtacotacさんへのコメントに
井上陽水の歌について言いぱなしになっていたので書きます。

まずYouTubeをお聴きください。
http://www.youtube.com/watch?v=y1VQtiDrbaE


次に「月の沙漠」(元の詩は砂でなく沙です)の詩です。

月の沙漠を はるばると 旅の駱駝が 行きました
金と銀との 鞍置いて 二つならんで 行きました
 
金の鞍には 銀の甕 銀の鞍には 金の甕
二つの甕は それぞれに 紐で結んで ありました
 
先の鞍には 王子さま 後の鞍には お姫さま
乗った二人は おそろいの 白い上着を 着てました
 
広い沙漠を ひとすじに 二人はどこへ 行くのでしょう
朧にけぶる 月の夜を 対の駱駝は とぼとぼと
 
砂丘を 越えて 行きました
黙って 越えて 行きました


陽水は4番(広い・・・とぼとぼと)を削除しました。
これにより詩の全編が写実の風景になっています。
俳句・短歌でいう「写生」です。

太字で示した”どこへ・・”や”とぼとぼと”は
作者の感じたことの言葉であり写生ではありません。

元々この詩は歌われることを前提に書かれていませんし
子供向けに書かれた詩ですから4番の部分は
詩の解釈のためにも必要でしょう。

陽水は4番の部分を削除し、その卓越した歌唱力で
詩の世界を表現することに挑戦しています。
歌唱と最後の一行で充分表現できていると思います。

しかしこのような古典をカットすることは
なかなかできることではありません。
もし陽水本人にこの話をしたら
スローに唄って長くなっちゃったから切っただけと
とぼけるかもしれませんが。







yuufan at 12:18│Comments(8)TrackBack(0) 雑記 

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この記事へのコメント

1. Posted by みゅう   2010年03月22日 14:55
はじめまして、ゆうちゃんのブログから飛んできてみました。

本当に最近ファンになったもので、このようなブログがあると非常に参考になります。リリース数が多すぎて何から見てよいのやら悩んでいたところでしたので(苦笑)
AV自体あまり見たことがなったものですから・・・。

yuufanさんのブログは読んでいても、全体的に文章がやわらかくて、安心できる方なんだろうなとの印象を受けます。
これからも覗かせていたきますのでよろしくお願いいたします。

長文になりまして失礼いたしました。
2. Posted by YUUFAN   2010年03月22日 16:41
みゅう様
いらっしゃいませ。今後もごひいきに。
ゆうさんのblogリンクでは
作品レビューサイトに分類されてますが
あんまりレビューしてないなと反省してます。
カテゴリー別アーカイブを参考になさって
過去の記事も読んでいただければ嬉しいです。
3. Posted by みゅう   2010年03月22日 17:19
YUUFANさま

 ありがとうございます。過去ログは本日一通り拝見させていただきました。
ウィキの更新はYUUFANさんがしてくれていたのですね♪とても助かりました。

私もゆうちゃんのメイキングが大好きです。素のゆうちゃんが可愛いですよね。
熟女雌もレズアクメもメイキング見たさに借りたようなものです(笑)
他にもお勧めの作品など御座いましたら、教えていただけると幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。
4. Posted by ダンキチ   2010年03月22日 18:06
井上陽水さんは、私と同じ福岡県人です〜東京ビルボードで生ライブを聴きましたが、感動物でしたよ〜陽水さん石川啄木の詩まで少し変えて自分の持ち歌にしています〜雨ニモ負ケズ〜能古島の事件を陽水さんも悲しんでいることでしょう。
5. Posted by YUUFAN   2010年03月22日 23:56
みゅう様
こちらこそよろしく。
レビューもぼちぼち書いていきます。

ダンキチ様
福岡県は多くの才能を輩出してますね。
陽水の詩のセンスは若い頃から抜群でした。
6. Posted by ステラマリス   2010年03月23日 18:09
私が初めて買った井上陽水さんのレコードは「夢の中へ」でした。
この曲は、私が初めて好きになったアイドル栗田ひろみさんの初主演映画の主題曲でした。
B面の「いつのまにか少女も」も心に残る名曲と思います。
7. Posted by 栗田ひろみさん   2010年03月23日 21:17
目がクリクリして可愛らしかったですね〜私は、栗田陽子さんが、お気に入りで〜今でも頑張っていますので〜応援しています〜栗田洋子さんとも名乗っておられます。
8. Posted by YUUFAN   2010年03月23日 21:27
ステラマリス様
私は「夢の中へ」と「傘がない」は
同じテーマを長調と短調で表現したものと感じています。
そのテーマとは人生の軽みの肯定です。
かくあらねばならないという考えからの解放です。
行かねばならぬでなく行かなくちゃですからね。

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