2011.9.2.広瀬隆さん講演会に参加致しました。
本編に関するレポートは次の記事で載せさせていただきます。
今回は、当日、配布していただいた資料からの抜粋と簡易まとめを掲載致します。
これは、2010年7月24日時点の講演会資料。広瀬隆さんによる「二酸化炭素温暖化説はなぜ崩壊したか」。
(※広瀬さんはこの中で何度も、「この資料の説明を、皆さんはきっと信じられないと思うし、疑ってくれることに期待します。何故なら、皆さんが自分で調べなければ科学的に正しい結論に到達できないからです。人のいうことを鵜呑みにすることは科学的な態度ではありません。」「ご自身で事実を確認するよう強く求めます。」と言っています。)
『CO2は増えているが地球全体の気温は寒冷化している。』
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◎大気中の二酸化炭素は激増しているのに、このグラフ(※1)のように、気温はむしろ寒冷化の傾向を示しています。
(※1:2009年気象庁公表値によるグラフあり。1990年からCO2は激増しているが、1998年以降気温は蛇行しながら下がってきている。)
2008年5月25日~29日に日本の地球惑星科学連合学会で「地球温暖化の真相」と題するシンポジウムが開催されました。この学会は、地球に関する科学者共同体の47学会が共催する日本国内最大の学会です。
ここで、地球科学者、物理学者、天文学者たちが、「CO2温暖化説」を批判して数々の実証データと理論を示し、大半の参加者が「CO2温暖化説を信じない」という議論を展開しました。
わが国の太陽研究の第一人者も、CO2温暖化説を否定しました。アンケートをとったところ、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が主張するように21世紀に一方的な温暖化が進む」という考えの人は、一割しかいなかった。むしろ多くの学者は、寒冷化による被害が切迫してきているのではないか、という危惧を抱いていたのです。
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2009年の暮れ、ニューヨーク・タイムズに
『「Eメールの交信記録から、地球温暖化論が詐欺だったことが暴露された」という新聞記事を読み、アル・ゴアの著書「不都合な真実」を積み上げ、これを暖炉にくべて暖をとる』
という漫画が掲載された通り、二酸化炭素温暖化説を煽ってきた「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)はもはや科学者集団ではない、気温データを捏造して、全世界中を欺いていた詐欺師だったということが明らかになりました。
『IPCCが発表した2つのグラフ』(西暦1000年~2000年)
1. 1990年、第一次報告書に掲載された過去1000年の地球の気温グラフ
西暦1000年から上昇が始まり、1200年頃の中世は現在よりはるかに高い気温の温暖期、そして1400から1600年頃にかけて気温は下降し(小氷河期)、その後1950年くらいまで上昇し、その後なだらかになっている。
2. 2001年、第三次報告書に掲載されたもの。1000年から1900年くらいまでほぼ一定の気温、そして1900年頃から急上昇(この形から、「ホッケー・スティック」と呼ばれる)
2つ目のグラフをここ10年ほど人類は信じてきた。すなわち、"人類の工業化が進みCO2排出量が増えたから地球温暖化していっている"という説だ。
しかし、
◎2009年の暮れに、このグラフが「捏造」だという事実がインターネット上で暴露され、上記のよいな漫画も書かれ、世界中のメディアが世紀のスキャンダルとして大々的に報道した。
つまり、正しいのは1.のグラフである。
1. が正しい根拠
・主に太陽とその黒点活動を中心とする作用によって、地球の気温は太古の昔から大きく変化してきたという事実をIPCCが無視してきた。つまり1980年代から私たちが感じてきた地球規模の気温上昇は人為的なものではない。
◎人類が石炭や石油を使うことによってCO2をまだわずかしか排出しなかった時代の19世紀、小氷河期(小氷期)からの回復によって始まっていた自然現象。
・ほぼ5000年前の縄文時代には、今の東京湾を取り囲む関東地方は、はるかに内陸まで海が入り込んでいた。
・これを見れば、石炭も石油も使わなかった縄文時代は、現在よりもずっと温暖な気候だったことが、温暖化による海面上昇から裏付けられる。
・日本史からもわかる。江戸時代1780年代に天明の大飢饉、1830年代にも天保の大飢饉が起こった。この時代が小氷河期。IPCCの学者たちはこれを完全に無視したデータ(2.)で世界を欺いてきた。
・地球は、何度も、氷河期(氷期)による寒冷化と、温暖化を繰り返してきた惑星で、これらの現象は、46億年続いてきた自然現象であり、◎人間が工業的に二酸化炭素を大量に排出する現代生活とまったく無縁に起こってきた。
・「温暖化による氷河の消滅」も昔から進行してきた現象。
NHK出版「地球大紀行6 氷河期襲来」という本には、「この氷河期が120~130前には現在より400mも前進していたが、氷河はその後少しずつ後退してきた」と書かれている。
この本が出版された1987年の130年前は、1857年です。したがって、石油をまったく使わない19世紀半ばから氷河の現象が始まっていたわけです。
・2008年8月26日の北海道新聞に掲載された記事「北極圏「異変」は自然現象」
北極圏の世界的研究者である赤祖父俊一氏の主張。
「多くのメディアが騒いでいる氷河の崩壊は、自然界で何万年も続いてきた現象」
・二酸化炭素それ自体まったく罪がない。炭素は地球上に私たち生物を生み出した最高のエネルギー源の一つ。最近よく使われる"低炭素社会"という言葉は、本質を間違えている。
エネルギー問題に限って言えば、「危険物の排出ゼロ」と「排熱の減少」が大切だから、正しくは、危険物も排熱量も少ない「低消費社会」=「省エネ社会」の実現が目標。
・首都圏で進んでいる気温上昇は、「ヒートアイランド現象」。恐るべき排熱の増加により直接加熱による一地域の気温上昇のこと。これは、◎地球のCO2温暖化ではない。
『エネルギー効率を高める方法』
・エネルギー効率が低いほど、無駄な排熱を出している発電装置ということ。原発は最悪で、効率が30%である。熱エネルギー→運動エネルギー→電気エネルギー、と2度もエネルギー変換をするので、原子炉で発生した熱エネルギーの3分の1しか電気にならない。エネルギーは変換すればするほどロスが出て効率が悪くなる。
・また、原発は、放射能が危険という理由で大都会から離れた場所にしか建設されない。よって消費地から遠くなり、送電ロスもある。
・火力発電所は現在では45%くらいまでエネルギー効率が高くなるよう改善されている。
・更に、天然ガス・コンバインドサイクルは60%に達している。
これはガス噴射で発電機のシャフトを回す。更に、100℃で湯をわかせるのに燃えたガスはまだ600℃を超える高温であることを利用し、蒸気を三段階のタービンでとれるだけとり、発電機のシャフトを回す。
都合4つのタービンからエネルギーを受けた発電機が大量の電気を生む。
この組み合わせ(コンビネーション)から「コンバインドサイクル」という。
◎エネルギー効率60%ということは原発の2倍。先進国の電力会社による発電の主流は今後もこれ。
・汚染物も出さず、排熱が少なく、コストも安い。電力会社が普及するべきは、炭素から成る天然ガスを使った、このコンバインドサイクルといえる。だからこそ、「二酸化炭素温暖化説は間違い」であり、「低炭素社会という言葉も間違い」である。
・家庭で使うエネルギーの大部分は「暖房」と、お風呂・食器洗浄などによる「給湯」による熱エネルギーで6割を占める。冷房より多い。
→熱を使うのに、電気から熱エネルギーを得ようとすれば、変換→変換→変換のためロスが出る。最近普及しているオール電化は、電力会社が発電所で排熱を捨て、その電気を使うユーザーがまたエネルギー変換をして電気を熱にするので両方が大量の排熱を生みだし、「熱を使うために排熱を捨てる」という無駄な使い方になっている。
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◎発電した時の熱をユーザーが直接利用すればよい。その理想的な方法がコジェネ。このシステムは電気と熱の両方を同時に生み出し、エネルギー効率を80%以上に高められる。
・無駄な排熱がヒートアイランド現象を起こし、発電所の周辺の自然界に異常をもたらしているのに、その排熱を利用したくても、ユーザーは発電所の内部や近くに住んで熱を利用することはできない。
→この現状を打破するには、ユーザーのすぐ近くに発電機があればいい。
(例:「明石町地域冷暖房センター」聖路加国際病院の地下にガスエンジンを設置し、病院だけでなく、看護大学併設病院施設、聖路加ガーデン、中央区の介護老人保健施設など、数々の施設に電気を供給しながら冷暖房も行っている。これが「地域型コジェネ」)
◎家庭で使えるコジェネとして実用化された理想的製品が「家庭用燃料電池」
(※「電池」というのはfuel cellを訳したときに電池と訳されてしまっただけで、電気をためる電池のことではない。実際には「小型発電機」の意味。)
=「エネファーム」と呼びかえられるようになった。
◎これは、水素原子を含んでいるものであれば何でもエネルギー源になる。
→窒素酸化物、硫黄酸化物、放射性物質のような汚染物・危険物が一切出ない。
出るのは水だけ、という完全にクリーンなエネルギー。
太陽光発電も大切だが、これは電気しか生まない。それに対し、エネファームは電気と同時に熱を生み出す。
・2005年、東京ガスによって、家庭用のエネファームが発売された。
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以上、抜粋・簡易まとめ文責:栗原優。
※詳しくは、広瀬隆さん著「二酸化炭素温暖化説の崩壊」をご参照ください。
それでは、今回僕が参加致しました講演のレポートは、次のブログ記事としてup致します。
引き続き、宜しくお願いいたします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
NO NUKES!
栗原優