『9.11新宿・原発やめろデモ!!!!!』
に参加してきました。主催は「素人の乱」さんです。
いつものように順を追って写真とともに簡単なレポートを書きます。
感想も一番最後に書こうと思います。
一言で言って、今回は警察による不法逮捕が続出。
つまりは、デモの勢力が増しているからこそ圧力かけてきたんだなと思いました。
それでは書いてゆきます。ゆっくりとどうぞ!
今回、直前にデモのコース変更がありました。サイトによると、
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「9.11 新宿・原発やめろデモ!!!!!」のコースが変更になりました。途中参加の方などはご注意お願いします! なんでかというと、こちらで届け出ていた新宿デモは「公共の秩序を守るため」とのことで、直前に拒否(前代未聞! これはヒドイ!)になり、警察によって、新宿中央公園出発のまったく別のデモコースが用意されました…。あれ? 警察がデモを準備するってあるんだね…。う~ん、直前に別のデモをやってくれっていう方がよっぽど秩序が乱れると思いますけどね…。
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参照:http://911shinjuku.tumblr.com/
ということだったみたいです。
最初に届け出ていたコースは、新宿アルタ前を中心として、東口から南口、甲州街道と明治通りと靖国通りで囲まれるいわゆる新宿駅前の繁華街の中を蛇行する、かなり街の人々にアピールできそうなコースだったようですが、警察が直前に用意したコースは、どちらかというと西口方面、都庁や中央公園側までの広い範囲をぐるりと歩かせ、元々のコース範囲の駅前繁華街は蛇行ではなくぐるっと一周する形。
自分は15時少し前に、出発場所の新宿中央公園水の広場に到着しました。
既にかなりの人
既に拡声器でのアピールなどが始まっており、警察の数も半端無く揃っていてピリピリムード。
3時11分に出発。先導はサウンドカーが勢いよく演奏しながらスタートを切りました。ここで僕はデモ友の力さんと合流できました。
デモ開始直後、いきなり!
新宿中央公園前交差点右折したばかりの辺りで、逮捕者が出てしまう。
先導をきっていたサウンドカーの誰かなのか?
自分達のいるブロックの頭の方なのだけれど、一体何が起こったのか全く分からない。とにかく、少年が警察に引き摺られていく。
それに抵抗する仲間と、その人を何とか抑える仲間と、全てを阻止する警察。
本当にあっという間の出来事で、ただただ愕然。
我々は騒然としながらも、デモ行進を続ける。
写真は西新宿3丁目交差点を左折して甲州街道に出るあたり。
中央公園には、あれだけ沢山人がいたのに、またもや、ブロックにわけて分断していく警察。後ろを振り向くと次のブロックは見えないくらい遠くで行進を止められている。そして、常に我々の行進にピタリと何十人もの警察がついており、
ただ口々に
「前に詰めてください」
「間をあけないで。伸びちゃうから」
「いそいで」
※そして、警察の今日の「迷」言!
『圧縮、圧縮!』
あっしゅくうぅぅ???人でもないのか我々は!
もう呆れて苦笑いでした。圧縮って。。。
甲州街道を新宿駅南口方面に向かって行進は続く。
甲州街道沿いの街の人たちも、ジャーナリストやカメラマンの人たちも写真やメモを一生懸命とってくれてる。
歩道でも同時に歩いている人たち多数。
途中でデモ列に入ってきてくれる人たちも!
しかしその人たちに警察は
「デモに参加するんですね?途中ででられませんよ?」
・・・↑↑↑うそつき!!!
そんな法律どこにあるんじゃ!!!
咄嗟に途中参加者さんたちに
「こんなの嘘ですよ、出たり入ったりできますよ」と伝える。
その方たちもびくともしてなかった。素晴らしい。
ここに来て、また!
うしろからうるさいサイレンが聞こえたかと思うと、護送車登場。
そして、デモをしている道の端に、警察5人くらいでがっちりと、
1人の男の人を取り囲んでいる。そして
この瞬間、ほんとに動画にとれなかったのがくやしいのですが、
寒気のする状況でした。
大の大人の男性一人を、まるでラグビーでボールに対してタックルするかのように、
はたまた押入れに何かを押し込むかのように
大勢の警官がよってたかって人を引き摺って持ち上げて押し込む。
ただただ、口あけたまま硬直してシャッターも押すの忘れて呆然としちゃいました。
気づいたら捕まった人の友達が猛然と抗議してて、
周りのデモ隊のみんなも口々に抗議、そして
一斉に逮捕現場にシャッターを向けてて、
それで僕も我にかえって写真とりました。
この後も、なにもなかったかのように、
「デモ、進んでますよ」「前につめてください」『圧縮!』
警官の、この決まり文句での圧力。
新宿4丁目交差点を左折し、明治通りを北上。ここは本来主催者さんが計画していたコースの区域でもある。
デモ隊のアピールに、街の人たちも注目。
ここは、本来なら左折してアルタ前まで蛇行するはずだった伊勢丹の角だが、
ここに「デモに対抗するひとたち」が集まっていた。驚いた。
彼等は「急進的な反原発デモに反対」「日本に武装は必要」などのプラカードを持ち、
我々に野次を飛ばしてくる。こちらも対応する人はいたが、大半は冷静にただシャッターを切る。そして僕らは、デモを続行。
この辺りでもとんでもない怒りポイントが。
デモ隊の人が、トイレに行くために一時デモを抜けようとしたらしいのですが、
それを警官に阻止されたのです。・・・呆れました。
なにがしたいんだろう。ひととき、僕らのブロックの一部分はその人を囲むように
警官にブーイングをして、一体何がしたいのか、何がいけないのか?と詰め寄りましたが、結局トイレに行かせてもらえなかったようです・・・!
信じられない。まるでこれは現代ではない時代の、奴隷の搬送みたいな扱いです。
親子づれの方々も、一緒に声をあげてくれていた。
途中でお菓子をみんなにくれたりして、なごやかなひとときだった。
ずっと叫びながらも、警察に囲まれながらも、気持ちは強く持つことができる。 デモ行進のゴール、再び中央公園
我々はデモ隊の、多分1番最初のブロックなので、あとから続々とみんなここに戻ってくる。それなのに警察は「君達のデモは終わった。すみやかに解散しなさい」と大きな音で命令する。
僕たち何か悪いことしたのか??そんな風に命令する理由がわからない。
もちろんスルーして、多くのデモ隊の後続の人たちをここで待つ。
演奏をしたり、シュプレヒコールをしたりしながら、勢いよく帰ってくる後続のみんな。 ほんとうに↑ね。 かなりの人数がいたと思う。全ブロックが帰ってくるまで相当時間かかった。
そもそもこんなに分断されていたことが、どう考えても、おかしい。
中央公園にて、デモ友のヤスさんとも合流できた。ここからアルタ前に移動する。
このとき、本日の逮捕者数が明かされた。17人。異常だ。
サウンドカーの上では素人の乱の山下陽光さんたちが話をしている。
ここでデモ友かよちゃんとも合流できました。
山下さんから呼ばれ、社会学者の小熊英二さんのスピーチ。
デモは楽しい。という意識にかわってきたのではないか?これからも参加していこう。と。
「目先の金」より「命」をとってほしい。だから原発はいらない、という言葉。
ここで、本日の逮捕者17人ということが再び話され、弁護士さんを雇ったりなどのためのカンパが募られる。微力ながら協力。 制服向上委員会のみんなが壇上に紹介される。
自分達は中高生を中心とする年代だが、学校では原発の話がされない。
だからみなさんからお話をきいて、初めて知ることができたことが沢山ある。
というようなリアルな話をしてくれました。 元気よく。「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」
うん、何度聴いても、超よくできた歌だっ!耳に残るし、ね。
この曲、CD1枚の売り上げ¥1000円につき¥300を福島の酪農家の方へ寄付されているそうです。
この時点で時間は19:15.ふと周りをみたらアルタ前脱原発広場はギッシリの人でした。
ここで社民党の福島みずほさんが登場。
今日は宮崎に行ってきたその足で来られた、といっていたかな。
「原発、一日も早くとめよう」
「原発がなくても電気は足りている」
「鉢呂さんの後任はまだ決まっていないが(※9/11 19時20分頃時点)推進派の人が経産省に決まるべきじゃない」
「柏崎刈羽原発のある柏崎市長も、ストレステストだけじゃ足りないといっている。」
「新潟知事も脱原発に理解し、頑張っている」
「二度と被曝者を生まない、という気持ちで。今が脱原発の正念場」
「再稼動を許さない。来春には原発ゼロの状態に!」
そして次に、いとうせいこうさんが登場。
力強い、ポエトリーリーディングをしてくれた。これは、素晴らしかった。
「デモ隊の諸君、君たちは路上の花だ」
「廃炉せよ!そしてその跡を花で埋めよ」
「悪の衝動があるなら善の衝動もあるのではないか」
「我々には将来がある未来がある」
「我々は未来を変える義務と権利がある」
寺尾紗穂さんというシンガーの方が、アカペラで唄ってくれました。
風にのり、優しい声が響きました。
本当はピアノ弾き語りをする予定だったらしいのですが、その機材が積んであるサウンドカーが何処に行ってしまったかわからないため、といってました。
写真でもわかるように、サウンドカーは一台しかアルタ前に入れてなくて、前後を警察の護送車がガッチリ囲んでしまってます。ほんとにえげつないです。
(↓ところどころ聴き漏れてしまってますがこういったイベントのお話でした)
「外国からは、日本人はどうして脱原発のデモをしないのか、と思われています。
しかしこうしてきてみると、みなさんはデモをしていますよね。
つまり、デモをしていることを日本のマスコミが報道しないから外国には報道されない。知らされない。
だから、それを逆手にとって、
「原発が安全と言うんですね?それなら東京に原発をつくればいいじゃないですか。」
という、敢えてのアピールをする。
「東京に原発を」というイベントを9/25にします。
そして、"プルトニウムは飲んでも安全です"と言った人にそれを飲ませる書類を書き、渡します。
沢山外国のジャーナリストを呼び、その状況をみせるので、みなさんも来てください。」
やるね!とおもいました!
アルタ前、左側を見ていただけるとわかると思うのですが、こうやって「脱原発広場」やります、といったからなのか?防護壁のようなものが広場内にゴテゴテとあり、人が集まりにくくなっています。分断される感じ。6/11の時より更にみづらくされてた気がしました。
先程の寺尾紗穂さんと、ジンタらムータの方との演奏。ジンタらムータのみなさんの演奏もとても盛り上がりました。
そして、このあと、素人の乱の松本哉さんが最後に言いました。
「この脱原発広場は、終わらないです。終わるはずないです。
ただ、今は時間なので一旦マイクだけ置きます。
しかしみなさんがこのあとどれくらいここに居てもいいのです。終わりません。」
脱原発に向けての思いが伝わりました。
本当に、今回もお疲れ様でした!
この後、僕は、旧来&新たなデモ友sと友に、脱原発呑みへと。新宿の街に消えていくのでありました。
つづく
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感想
◎逮捕の光景は狂気を感じた
レポの中で書いたとおり、不法逮捕続出。これが鮮明に脳裏に焼きつきました。
警察が直前にコースを大きく西口側を回らせたのは、
駅前繁華街でのアピール効果の阻止や、西口側の高層ビル街には日曜は人は少ないためそちらに人々の視線から反らそうとしたためか。また、捕獲しやすい大通りを使用?
・・・まあ、甲州街道のめっさ狭い通りでも捕獲してたけどね。
敢えて「捕獲」と書くのは、実際に人を取り押さえて押し込める様をこの目で見た僕の直の感想。人の扱いじゃ、なかったもの。
檻を用意しておいて、さっきまであたかも人道的に護衛をしていたかのようだった態度を一変させて、人を取り囲んで決して逃げられないように超連携プレイで捕獲していくっていう感じに見えました。
実際、捕まえられた彼等は何をしたのかな。僕からはそれは見えなかったのだけど、警察に対して暴力を働いたとかいうふうには見えなかったんですけど・・?
一番最初のスタートの一瞬あとの逮捕なんて、暴力はたらく時間さえなかったと思うし。詳細は恐らくまたデモサイトにupされてくると思うので、チェックしていきたいと思います。
敵は僕らじゃないと思うよ。本当に。
◎僕らの武器
今回、改めて強く思ったこと。
反抗・抗議の仕方として今僕らには携帯・ネットという武器があって、
「なんだそれ?!怒」と思った瞬間にみんなシャッターを切って、
そして恐らく即時にtwitterやブログにupしてる。
そして全国の同じ思いで繋がったひとたちがすぐそれを拡散して抗議が拡がる。
こういう連携プレイが実際僕の手元からも発信されていた。
これは物凄く強力なパワーだと思った。
いとうせいこうさんのポエトリーリーディング、よかったな・・・!
それから、いつも僕デモに参加してレポート書いてて思うのですが、
デモってとても長い列なので、サウンドカーの演奏も見れてるのと見れてないのが
どうしてもでてくるし、デモ前後の集会でも、自分が全員分みれているわけではないので、あくまで僕のみた部分のレポであるし、写真やメモをとれた分のレポになってしまっていることをご理解ください。ほんとは全部みたいんだけどね!
多分、まだまだ書けてない部分がありそうなんですが、
ひとまずこのへんでupします。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
NO NUKES!
(文責:栗原優)