組棚(飾棚)完成 / 組棚(飾棚) その10
2005年04月25日
細野さんが完成までに1年半ほど費やした組棚です。
完成した瞬間、細野さんはとにかくうれしそうでした。
細野さんの仕事を木地の調整段階からずっと拝見させていただいていたのですが、このような仕事を最初から最後まで通して見ることができるのは、一生に1度あるかないかのことだと思います。
このような意味もあり、完成する時に立ち会うことができたことは私にとっても本当にうれしいことです。
完成した瞬間、細野さんはとにかくうれしそうでした。
細野さんの仕事を木地の調整段階からずっと拝見させていただいていたのですが、このような仕事を最初から最後まで通して見ることができるのは、一生に1度あるかないかのことだと思います。
このような意味もあり、完成する時に立ち会うことができたことは私にとっても本当にうれしいことです。
錆絵終了 / 組棚(飾棚) その9
2005年04月08日
錆絵の工程が終了しました。
あとは、金具職人さんに金具をつくってもらい、それを取付けると組棚が完成します。
次回は、完成した組棚の全体をご覧いただきましょう。
あとは、金具職人さんに金具をつくってもらい、それを取付けると組棚が完成します。
次回は、完成した組棚の全体をご覧いただきましょう。
古び(ふるび)をかける / 組棚(飾棚) その8
2005年03月21日
いよいよ錆絵の最終工程に近くなってきました。
彩色し終わった錆絵全面に、「古び」をかけます。
そして、この数時間後に古びを拭き落とすのですが、その際に錆絵の凹部には古びがわずかに残ります。
このことで、より勇助塗らしい落ち着いた雰囲気を醸し出すこととなります。
彩色し終わった錆絵全面に、「古び」をかけます。
そして、この数時間後に古びを拭き落とすのですが、その際に錆絵の凹部には古びがわずかに残ります。
このことで、より勇助塗らしい落ち着いた雰囲気を醸し出すこととなります。
彩色(さいしき) / 組棚(飾棚) その7
2005年03月12日
絵に色をつけていく彩色の段階までくると、だいぶ絵の雰囲気がわかるようになってきました。朱と黄のぼかしもきれいですね。
まだ彩色の途中であり、これから葉脈などの細かなところを描いていきます(古びの後)。
このままでもとてもきれいなのですが、彩色後「古び」をかけることにより、勇助塗らしい落ち着いた雰囲気になっていきます。
通常の作品の場合は、ここまでくると完成までもう1歩というところです。
が、組棚の場合、錆絵完了後に各部品を組み立てていく工程がありますので、仕上がりまではもう少しお待ちくださいませ。
まだ彩色の途中であり、これから葉脈などの細かなところを描いていきます(古びの後)。
このままでもとてもきれいなのですが、彩色後「古び」をかけることにより、勇助塗らしい落ち着いた雰囲気になっていきます。
通常の作品の場合は、ここまでくると完成までもう1歩というところです。
が、組棚の場合、錆絵完了後に各部品を組み立てていく工程がありますので、仕上がりまではもう少しお待ちくださいませ。
錆絵(さびえ) / 組棚(飾棚) その6
2005年03月06日
錆絵は、漆に砥の粉と水を加えて作った「錆漆」と呼ばれる肉厚がつく漆で描いていきます。
この作業を2〜3回繰り返すことにより、より立体的な絵になります。
文字で書くと簡単そうですが、模様と模様が重なっている境目を残しながら描いていく(→描割(かきわり))のが苦労するところで、集中力もより必要とのことです。
写真は、「置目」で掲載した右側の扉に描かれているもみじです。
少し濃く見える部分は、錆がまだ乾いていない状態です。
この作業を2〜3回繰り返すことにより、より立体的な絵になります。
文字で書くと簡単そうですが、模様と模様が重なっている境目を残しながら描いていく(→描割(かきわり))のが苦労するところで、集中力もより必要とのことです。
写真は、「置目」で掲載した右側の扉に描かれているもみじです。
少し濃く見える部分は、錆がまだ乾いていない状態です。
置目(おきめ) / 組棚(飾棚) その5
2005年03月04日
いよいよ、作品に図案を描いていく工程になります。
薄紙に描かれている図案の輪郭線を、裏面から焼漆(やきうるし)でなぞり、その紙を作品にあててこすると、作品に焼漆が残ります。現代で言えば、伝票などを複写するために使われるカーボン紙の役割をしています。
この工程を、置目と呼びます。
そして、転写された焼漆に粉末を撒くことにより、輪郭線がはっきりと浮かびあがってきます。
写真は、組棚の正面につく扉の表側に置目をとった後、先日彫刻した玉石を貼り付けた段階です。
写真ではわかりにくいのですが、このもみじには白と桃色の2種類の石が使われています。
薄紙に描かれている図案の輪郭線を、裏面から焼漆(やきうるし)でなぞり、その紙を作品にあててこすると、作品に焼漆が残ります。現代で言えば、伝票などを複写するために使われるカーボン紙の役割をしています。
この工程を、置目と呼びます。
そして、転写された焼漆に粉末を撒くことにより、輪郭線がはっきりと浮かびあがってきます。
写真は、組棚の正面につく扉の表側に置目をとった後、先日彫刻した玉石を貼り付けた段階です。
写真ではわかりにくいのですが、このもみじには白と桃色の2種類の石が使われています。
玉石(3) - 彫刻 - / 組棚(飾棚) その4
2005年02月26日
切り取った石に彫刻していくわけですが、その前に石を木の板に仮に貼りつけておきます。
このようにすることによって、彫刻の作業をしやすくしています。
また、石に彫刻するわけですから、彫刻刀の刃はすぐに切れ味が悪くなってきます。そのため、頻繁に刃を研がなければなりません。
完成した作品を見ただけでは、このような手間や時間がかかっていることを想像できないかもしれませんね?
このようにすることによって、彫刻の作業をしやすくしています。
また、石に彫刻するわけですから、彫刻刀の刃はすぐに切れ味が悪くなってきます。そのため、頻繁に刃を研がなければなりません。
完成した作品を見ただけでは、このような手間や時間がかかっていることを想像できないかもしれませんね?
玉石(2) - 切断する - / 組棚(飾棚) その3
2005年02月25日
写し取った模様にあわせ、糸鋸で石を切断します。
石の種類によって、柔らかいものや硬いものがあったり、厚みも2mm前後という薄さなので慎重に作業をしなければなりません。
そうしないと、「パリッ」と割れてしまうこともあります。
石の種類によって、柔らかいものや硬いものがあったり、厚みも2mm前後という薄さなので慎重に作業をしなければなりません。
そうしないと、「パリッ」と割れてしまうこともあります。
玉石(1) - 模様を写す - / 組棚(飾棚) その2
2005年02月22日
玉石を模様の中に取り入れるのは、勇助塗の特徴の1つでもあります。
まずは、石を模様にあわせて切り取るのですが、その前の準備段階として模様を石に写し取ります。写真はその作業の様子です。
その後、模様にあわせて切り取った石に彫刻を施していきます。
今製作中の作品では20個以上の石を使うそうですよ。
まずは、石を模様にあわせて切り取るのですが、その前の準備段階として模様を石に写し取ります。写真はその作業の様子です。
その後、模様にあわせて切り取った石に彫刻を施していきます。
今製作中の作品では20個以上の石を使うそうですよ。