こんにちは




今日はホテルバリ・インから59番を打ち、60番は明日に回して61番〜64番まで打って電車で60番の麓にあるビジネス旅館小松まで戻ってきました。










ホテルバリインを7時10分頃に出発して約2kmほど、
7時45分に国分寺に到着!



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本堂









"59番札所 国分寺" は聖武天皇が発した国分寺建立の詔により全国に建てられた国分寺の一つです。行基菩薩が薬師如来を彫造し本尊とし開基されたと伝えられています。
当時は現在の場所から少し東に離れたところにありました。現在その場所には塔の礎石があり国分寺東塔跡と認められています。

第3世住職のとき、お大師様が長期滞在して五大尊明王の絵を描き奉納し、お大師様の弟子の真如も2年間留まり、"法華経"の一部を写経して納められました。

その後、藤原純友の乱、源平合戦の戦火による焼失等、4度もの戦乱にあい焼失してしまい、江戸時代後期から本格的に復興されました。現在の本堂は寛政元年に再建されたそうです。







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お大師様と握手できます















さて、次の札所は60番横峰寺ですが、60番を後に回して61番を先に打つことにしました。



というのも、59番国分寺から60番横峰寺は27.0kmあり、それに加えて遍路ころがしの山道で、横峰寺の近くに宿がないため今日打つことは不可能と考えました。


横峰寺の山の麓にある旅館までだと着くのが早すぎてしまうので今日打てる61番~64番を先に打つことにしました。

普段地図を見ることがなかったのですがお遍路をしていると自分で上手くルートを決めないといけないのでいつも頭がパンクしそうになります。




大まかな地図で見るとこんな位置関係です。


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61番香園寺までは平坦な道なので暫く車道を歩きます








道の駅 今治湯ノ浦温泉に寄ると目を惹くモニュメントがありました。



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温泉の湯煙をイメージしているらしい












食堂があったのでおにぎりを購入して外のベンチで頂きました








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気持ちの良さ伝わりますか?
何のお花でしょう?






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この景色、地元の橋の景色とそっくりで懐かしくなりました













国分寺から4時間半ほど、12時45分頃、61番香園寺に到着。




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鉄筋コンクリート造りの近代的な珍しいお寺です。


建物の左側にある外階段を上ると二階が本堂兼大師堂になっています。

灯明とお線香の香炉は建物正面にあるので上に上がる前にお供えしましょう。







“61番札所 香園寺”は 用明天皇の病気平癒を祈願して聖徳太子が建立し、その時聖徳太子の前に金の衣を着た白髪の老翁が現れて、本尊の大日如来像を安置したと伝えられています。
天皇から教王院の勅号を賜ったとされています。
大同年間にはお大師様が訪れ、苦しんでいた妊婦を祈祷したところ婦人は元気な男の子を無事に出産したという出来事があったことから、再び栴檀の香を焚いて安産や子育てを祈る護摩祈祷をされたといいます。

それ以来安産や子育ての信仰を得て栄えましたが天正年間に兵火に遭い焼失してしまい、明治・大正になって復興されました。













本堂は声が良く響き気持ちよく読経できますよ!

















香園寺から30分ほど、13時45分頃に62番宝寿寺に到着です。



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“62番札所 宝寿寺” は、天平年間に聖武天皇の勅願により道慈律師が一の宮神社の別当寺として建立され、金剛宝寺と名付けられたと伝えられています。
大同年間にはお大師様が訪れ、聖武天皇の妃である光明皇后の姿をかたどった十一面観音菩薩像を彫像され、ご本尊としたことから寺名を「宝寿寺」と改められました。
その後中山川の氾濫による洪水の被害を度々受け、天養2年に堂宇を再建し、山号を「天養山」に改められています。
天正13年には豊臣秀吉の戦禍により荒廃してしまい、明治初期には廃仏毀釈令によって廃寺となり、明治10年に大石龍遍上人により再興されたいいます。












この時下調べ不足で知らなかったのですが、宝寿寺さんは四国八十八ヶ所霊場会となにやら揉めているらしく、61番香園寺さんの駐車場には霊場会が設置した62番札所としての礼拝所があるそうです。



簡単に言えば62番札所が2か所あるということです。



霊場会の公式ホームページには宝寿寺さんが載っているのでよくわかりませんが、どちらを参拝するかはご自分の判断で良いと思います。わたしは事前に知っていれば両方参拝したと思います。



色々と問題があったようですが、時は流れ変わっていくもので改善されていることもあるようです。ただ、納経料は600円とお高めで、納経しない場合は300円の参拝料を払わなければならないので疑問に思うところはあります。











宝寿寺から20分ほどで、63番吉祥寺に到着です。





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山門にはインド象のような石像が、、、











"63番札所 吉祥寺"
弘仁年間にお大師様がこの地に訪れた際、光を放つ一本の檜を見つけました。お大師様はこの霊木で毘沙聞天像を彫造し本尊とし、さらに脇侍として吉祥天像と善膩師童子像を彫像し、堂宇を建立したのが開創と伝えられています。
その頃は現在地より南東にあたる坂元山にあり、広い寺域に塔頭を21坊ほども有していましたが、天正13年、豊臣秀吉による戦禍に遭い焼失してしまいました。その後、江戸時代の万治2年、末寺であった檜木寺と合併して、現在の地に移り再建されたと伝えられています。



毘沙門天を本尊とするお寺は四国八十八箇所霊場では吉祥寺さんのみだそうです。





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本堂










次の前神寺までは約3.2kmなのですが、電車の時間が迫っていたので小走りで30分ほどで到着しました。地味に上りだったのと、境内が広いのとでかなりきつかった・・・







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"64番札所 前神寺" は、天武天皇の頃、役小角が石鎚山で修行をされ、蔵王権現を感得したため、蔵王権現像を刻み安置したのが始まりとされています。後に桓武天皇が病気平癒を祈願し成就されたので、石鎚山の麓に七堂伽藍が建てられ、「金色院前神寺」と名付け勅願寺とされ、それ以来歴代天皇の信仰が厚かったことでも知られています。

後にお大師様も訪れ、2度石鎚山を登り様々な御修行をされました。

当時は石鎚神社の別当寺にあたり、東側の遥拝所でもありました。

江戸時代には西条藩主である松平家の信仰も集めて栄えましたが、明治の神仏分離令により廃寺となってしまい、明治22年には霊場として復興されたということです。




現在も多くの信徒さんがおられるそうです。










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本堂


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登ると石鎚山大権現


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大師堂












さて、前神寺を参拝し終えたのが15時40分すぎ。






電車の時間は15時57分。この電車を逃したら次は1時間後!!



駅までダッシュして、余裕を持って電車に乗ることができました。久しぶりの電車、速さに感動しました。










電車に乗ってズルしたことにならないの?と疑問に思う方もいると思うのですが、逆に歩く距離は長くなっています!
歩いた道を電車で戻る訳ですが、その後また電車で進むわけではないので。









石鎚山駅から伊予小松駅まで2駅電車に揺られ、お宿のビジネス旅館小松さんは伊予小松駅から徒歩5分ほどです。








公式遍路地図で示された場所に着くと、こんな案内がありました。


移転されて新しく改装されたのですね!


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新築なだけあって、とても広々、開放的な空間、清潔、設備充実でした!!!
設備充実ですが、本当に人気で宿泊者も多いので、お風呂は順番待ちがあります。










よくお会いするお兄さんも同じ宿でした。お兄さんはわたしが明日に回した横峰寺を打って来たとのことでした。早い!





外国人お遍路さんもたくさんいて、夕食は久々に大人数でワイワイ頂きました。みんな陽気で歌を歌ったり楽しかったです。







夕食のメニューはしゃぶしゃぶ。これで一人前!
とても豪華です。




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連泊の方は、1日目はしゃぶしゃぶ、2日目はすき焼きが頂けるそうですよ!






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お写真真ん中のお姉さん、本当に日本語がお上手で楽しいトークでみんなを元気にさせてくださりました。






この日宿が一緒だった一部の方は、この後もたくさんお力を頂くことになるのでした。素敵なご縁に感謝。














明日は山登りですがなんとかお天気は持ちそうなのでよかったです。











最後まで読んでくださりありがとうございました