四国でのハンティングを終え帰宅した翌日、軽い疲労感がある中友人から1本の連絡が入った。何でもその日の夜に東京からお客さんが訪問され一席設けるのだと言う。それが私に何の関係があるのか?と問うとその客人が夏の甲子園で優勝経験のある関東の強豪校でキャプテンを務めた方で私の得意とする球歴に関しても相当な剛の者だと言う。食事の場に参戦して場を盛り上げて欲しい、という内容だった。
疲れがあっても断る理由は無い。彼が社長に就任した時には真っ先にお花を届けた。同じ別班仲間からの望みとあれば即参上、この俺の特殊スキルを活かし是非とも彼の売上に貢献してやるぜ。
そして場は整った。二次会での合流だったこともありそのお客さんは既に上機嫌のようだった。先ずは挨拶を交わす。友人から私の事を聞いていたようで「あなたが山本さんですか」と目が合う。シニア時代からかなり鳴らしていたと聞いていたのでとんでもない猛者が来るのかと思ったが私よりも細く(当たり前か)今時のビジネスマンとでも言おうかさわやかな青年であった。とてもにこやかな顔ではあったが明らかに強い。厚い。高い。深い。何と形容すれば良いのか?私のスカウターは振り切れんばかりに彼の戦闘力の高さを示している。
これまでにもアマ、プロを問わず野球に関する
星稜で松井の5打席連続敬遠をベンチから見ていた者、奥川と共に甲子園の決勝の舞台に立った者、京都の夏準優勝経験校で選抜の舞台に立ち、後にドラフト1位でプロへ進む投手からホームランを打った者など素晴らしい実績を持つ友人が何人もいるがその東京からの客人も彼らと同様に選ばれた者だけが持つオーラを纏っている。
早速試合が始まった。彼の父上が関東の社会人野球の強豪ティームの関係者であることもあり幼少の頃から見ていたという社会人経由で現在プロ野球で活躍している選手の名前や経歴がバンバン出てくる。その時「阪神のイトウ」の名が出た。今思えばなんて事はない横浜〜国際武道大〜JR東日本の伊藤将司なのだがファーストコンタクトで気圧されていた私は不覚にも「イ、イトウ!?伊東?…伊藤??…」となってしまったではないか!それを見た友人が「どっか悪いんじゃないのか?」と心配したくらいの初歩的なミスだったのだが、更にそれを見た彼は「このオッさん大した事ねぇな」という目をしていた。くそっ、挽回せねばと焦るも実績の伴った若い人の勢いにはついて行くのが精一杯。メモリ媒体も劣化してるしそもそもの容量も減っているから仕方がない。
ところでその彼はというと埼玉の花咲徳栄でキャプテンとして3年時に選抜大会に出場、秀岳館、東北に勝って準々決勝に進出、東洋大姫路との延長再試合の末最後はサヨナラ暴投で負けた試合はリアルで観ていなくても「センバツ球春譜」で皆さんも観たことがあるのではないか?新湊旋風や金沢・中野投手の完全試合と同じくらい連発されている印象だ。詳しくはWikipediaを参照願いたい。
石川県民には遊学館が創部2年目に夏の甲子園に出場し、その翌春の大会と言えば分かりやすいのではないか?
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E5%92%B2%E5%BE%B3%E6%A0%84%E5%AF%BE%E6%9D%B1%E6%B4%8B%E5%A4%A7%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E5%BB%B6%E9%95%B715%E5%9B%9E%E5%BC%95%E3%81%8D%E5%88%86%E3%81%91%E5%86%8D%E8%A9%A6%E5%90%88
東北戦ではダルビッシュから3安打を記録しているという本物だが、何故花咲徳栄を選んだのか?他にはどこから声が掛かってたのか?など話は尽きない。会社の同僚にはあのダルビッシュから3本ヒットを打った、とは言っているそうだが東洋大姫路との激戦には触れてないのだとか。確かに一般市民にはダルビッシュの方がインパクトはあるが我々のような性癖の者には東洋大姫路の方が凄いと思うのだがそれもまた実績を持った者だけが選べるのだろう。世の中は広い。





































