怖くてかっこいい、お気に入り映画です。まだVHSのレンタルビデオ時代に見てますが、ダリオ・アルジェントが好きなわたしは借りました。アルジェント制作総指揮、監督はランベルト・バーヴァです。


まずは地下鉄のシーンから。ヒロインのシャレルは地下鉄の黒い窓に、顔の半分を仮面で隠した男の顔を見ます。しかし車両内にそんな男はいない。なんとも、怖くはなくても漠然と不安を感じるオープニングです。駅では結構大勢降りたのに、いつの間にかシャレル一人になっちゃったり、シャレルが怖がってるそぶりなもので。
そして仮面の男も登場。なんてことはない、映画試写会の案内状を降りた乗客たちに配っているだけでした。シャレルは待ち合わせしている友人、キャシーの分ももらって、待ち合わせ場所で会い、「メトロポール」といういつの間にか出来ていた映画館に行きます。
で、ロビーにはバイクとそれにまたがった人形が飾ってあり、人形は片手に日本刀、もう一方に(これから出てくる)悪魔の仮面を持っています。
ふざけてローズマリーという女の子がその仮面をかぶると、頬に小さな切り傷を作ってしまいます。
そして美しい金髪のもぎり嬢がなんとなーく怪しげに、集まった人々を案内していました。
シャレルとキャシーはさっそくジョージとケンという男性二人と知り合いになって同じ列に座って見ます。


始まった映画はホラーもので、肝試しがてら、深夜に墓を暴く若者たちの話。棺からは本と悪魔の仮面が出てきて、その仮面をかぶるとデモンズにると本には書いてあるそう。一人は面白がってその仮面をかぶり、頬に傷を作ります。
するとローズマリーの頬の傷もまた出血し、彼女は洗面所へと向かいます。
そして映画でお調子者が悪魔になって仲間を襲い始めた頃、ローズマリーのかすり傷はぶわーんと膨らんでばちんと弾けて体液が。
友人が心配して見に来ると、記念すべきデモンズ1号になったローズマリーが口から緑色の液体を吐きながら襲ってきます。(デモンズメイクがまた怖い。白目剥いてるし)引っかかれた友人、逃げ出しますが彼女もデモンズになります。
デモンズだからゾンビじゃないんだけど、感染力はあります。まずデモンズは、人間を襲うけれど食料として襲うわけじゃない。ここがゾンビと違います。あと、噛みつかなくても、引っ掻いたりして傷をつければ、つけられた人間はほどなくデモンズに。血液で感染するから、最初の騒動の後は次々デモンズになる模様。
なんかこう緑の液体を口から垂らすとか、そういう視覚効果がなんか好き。

ローズマリーの友人は、逃げ出したあげくスクリーンの裏から現れます。倒れたけれど、手の爪から血が出てきて、起き上がった時には、ハイ緑色の吐瀉物。おまけに前歯が抜けて牙が生えてきます。
観客もパニックになり、これは逃げなきゃ、となりますが、映画館のドアは閉じたまま。ドアを壊すと前にはなかった壁に阻まれています。
で、だいたい全編を通して元気の良いロックミュージックがかかってます。

そして映画と同じことが起きている、映写を止めよう、とうことになりますが、怪しげだったもぎり嬢が普通にみんなに協力してました。
で、まあ映写は止まりますが、その後一転、また陽気なロックと共に、一台の車に乗っている4人の若者が。麻薬などをやっていて素行が悪い模様。お巡りしゃんに捕まりそうになって飛び込んだのがメトロポール映画館。
こいつら、何をやるのかなーと思ったら、やっぱりろくなことをしません。一人のデモンズを外に出してしまったのです。さー爆発感染の始まりです。


その頃映画館では、無事だった人が観客席を壊して積み上げてバリケードを作り、籠城。壁を叩いて外に救援を求めていました。やがて壁に穴が空きますが、あったのはもう一つの部屋。煉瓦造りで出られそうもありません。女性はヒステリーに叫ぶばかり。
なお、ダリオ・アルジェントの娘、フィオーレ・アルジェント(可愛い)演じるハンナとボーイフレンドは、通風口から逃げようとしますが、すでにハンナは感染しており、途中でデモンズになって彼氏に襲いかかります。
さて意気消沈していた籠城組ですが、入り込んだ4人の若者を、閉め出されているデモンズたちが襲い、その物音を「救援が来たわ」と勘違いしてバリケードを片付けてしまいます。雄叫びと共に現れるデモンズ。
シャレル、キャシー、ジョージ、ケンはいち早く逃げ出します。(救援じゃないと気づいてバリケード除けるの反対派だったので)しかし気を失って様子がおかしいキャシーがデモンズに。そして彼女の背中を破って出てきた悪魔、アキロンに引っかかれてしまったケン。飾ってあった日本刀で「俺を殺してくれ」とジョージに頼みます。元々あまり時間もなかったようで、すぐに緑のゲロゲロを吐いてデモンズになったのでジョージがドシュッ。その後のジョージはバイクに乗り、後ろにシャレルを乗せ、片手に日本刀。劇場内でバイクに乗りながらデモンズたちをバッタバッタとスタントなしで(本当)やっつけていきます。なかなかの見どころです。
もうこの頃になるとシャレルとジョージ以外、みんなデモンズです。
その後、唐突に屋根を破って落ちてくるヘリコプター。監督によると、外の世界ももう感染してることを表しているそうです。だから無傷で降りた割に、操縦者たちは血まみれで死んでいます。残りのデモンズはプロペラを回して一掃。そしてヘリにあったロープで二人は屋上へ逃げますが、そこに、冒頭で出た仮面の男、参上。ジョージを突き落としますが、ジョージ耐える。その隙にシャルレが仮面の男に反撃。二人は助かりました。男の正体は特にわからないです。


しかし、映画館の外はもう平和ではありません。車が燃えていたり、デモンズも死体もたくさん。二人は徒歩で逃げますが、父親、娘、息子が乗っているジープに助けられます。彼らは銃器も弾もしこたま積んで武装しているらしいです。そこに乗っけてもらいます。エンドロールが流れ、後ろ姿のシャレルが振り向いたらデモンズに!! 息子が遠慮なく撃って彼女は道路を転がって行きました。 終幕


やっぱりいいなあ、アルジェント作品は。緑色とか、生身の人間が持ってない体液の色を使うとか、顔にだんだん細く赤い血管が浮かび上がるのが予兆とか、なんとなーく気持ち悪い設定をしてくれるのがいいと思いました。
あと盛大に血も吹き出すし、ゴア描写も盛りだくさん。元の顔がわからないくらい、デモンズになると化け物メイクと化すのも怖い。でも化け物メイクの手作り感が愛しい。
あと最後のシャレルデモンズ化はいいオチですよね。あれがなければ評価は一つ下がってたかもしれない。まさかのヒロインですから。しかもデモンズになったシャレルが、前歯が牙になってて、本人の面影ナッシングな化け物メイクだし。
異論もありましょうが、わたしはアルジェント氏が大好きです。