今更てすけど、人気シリーズの第1作目。
シリーズは、主人公が夢で事故を見て、その通りの事故が起きてほぼ全員が死ぬ。しかし主人公と周囲の何人かは主人公のパニックのせいでその事故から免れる。しかし本来彼らは死ぬ運命にあり、本来の順番通りに死んでいく。
主人公たちはこの「死の法則」を見つけて、運命に逆らっていく。
ジャケットにあるような、鎌を持った死神は出てきません。姿のない「運命」に挑むストーリーです。


実は2作目まではテレビで偶然見ただけなので、きちんとした形で視聴したかったのです。これと第2作にはアリ・ラーターという女優さんが出演してるんですが、前年の「TATARI」にも出てて、オーディオコメンタリーで「彼女は隣に済むお姉さん的な親しみやすさがある」とか言われてて「隣にこんな美人がいるかー! 向こうは美女のハードルがどんだけ高いんだよ」と思いました。

さて本題に。修学旅行でパリに出かけることになったアレックスは、自分の座席で、飛行機が離陸後間もなく爆発する夢を見ます。目を覚ますと、夢の通りに女生徒が「席を替わって」と頼んでくるし、頼まれて席を替わると、簡易テーブルの取っ手が夢の通りに壊れています。
「この飛行機は墜落するー」と騒ぎを起こし、騒ぎに巻き込まれて先生も含め、7人が空港に置き去りにされます。やがて空港の窓ガラスが爆発の衝撃で割れて、彼らは飛行機が炎に包まれて宙に散っていくのを目撃します。

その後は、級友も引率の先生も大勢死んでるし、自分の意志でアレックスを信じて飛行機から降りたクレア以外、誰も「アレックスのおかげよ、ありがとう」なんて言いません。「お前のせいだ」とばかりににらんでます。
FBIまで出てきて「なぜ知ってた」「犯罪の可能性もある」「薬やってるか」。わー、もうフルボッコだよ。ところで第5作まで見た人は、シリーズ全作に出てて、5作目で運命のことを知っている男(演 トニー・トッド)の姿を探すはず。ホントにいたよ。

さて生き残った人たちは、まだ誰も知りませんが、死の運命が順番通りに待ってます。
予兆は風。家の中でもかまわず吹いてくる風です。その後は一瞬視界がおかしくなる。そしてアレックスが飛行機で感じたように、理由のわからない不安を抱きます。
そして、視聴者の予想を裏切る、凝った死に方が待っています。(コラ)

最初はトッド。バスルームに行くと窓から風が吹き込み、トイレの配水管から水漏れがしてタイルの上に広がっていきます。そして浴槽のワイヤーにかけられている洗濯物を取り込んでいると水で滑って首にワイヤーが巻き付きます。浴槽の中はシャンプーのたぐいが零れて滑ってしまい、踏ん張れません。そうして死亡。
その頃アレックスも予兆を感じ、扇風機でちぎれた雑誌の紙切れに「Tod」と書いてあり、トッドの家に駆けつけると、もう遺体が搬送されるところでした。

トッドの遺体と対面するため、アレックスとクレアが忍び込みますが、ここで全作に出てるトニーが検死官?らしき人物になり、トッドが死んだのはまた死の運命が回り始めたのだと助言します。死の運命から逃げると彼を怒らせることにもなる、と。

アレックスとクレアが死を出し抜く方法をオープンカフェで話し合っている時、アレックスと仲の悪いカーターとその彼女テリーが登場。カーターは飛行機で騒ぎ始めたアレックスを殴り、それが原因で飛行機から降ろされ、助かった人物ですが、生き残った後もしょっちゅう絡んできます。
そうしてまたケンカになりそうな時、彼女のテリーが「いい加減にしてよ、死者はもう返らないのよ!」と説教中にバスに轢かれ死亡。血しぶきが彼らの顔にも飛んできます。

そしてアレックスはニュース番組で、飛行機爆発の原因になった燃料漏れと、それが起きた席の順番を調べ、あのまま飛行機に乗ったらトッドが最初に死に、次はテリーだっと知ります。そして次はルートン先生であると突き止めました。
先生はあの事故から立ち直れず、引っ越して赴任先も変える予定でした。引っ越しの荷造りをしている最中、窓からアレックスが訪ねてくるのを見ると、警察を呼んじゃう。予知するってやっぱり異端なんですね。アレックスは車で連れられていき一安心、というところで、先生に予兆が。閉じた窓辺から風。
空港でもかかっていた、飛行機で墜落死したジョン・デンバーのレコードをかけます。芸が細かいわー、こういうところ。
アレックスは取り調べを受けていて、先生も変な予兆を感じているのに、それが意味するものをまったく知りません。彼女はアレックスとちゃんと話すのを避けたので。
ついでに、マグカップが氷とお酒を注いだ時にピシッと割れたのも気づかず、それをパソコンの上に置きます。(2000年だからディスプレイが厚いのだ)
パソコンから煙が出ていて不思議そうに覗き込んだ所、破裂してディスプレイの破片が首に刺さります。パソコンから出た火は、マグカップから零れたお酒の道筋通りに燃えていって、台所のガスも爆発。先生は血が止まらずに倒れ、寝転がったままナイフ立ての上のタオルを取ろうとすると、ナイフ立ても倒れて包丁がグサっ。
ようやくアレックスが助けに来ますがまた爆発が起きて先生の胸に椅子が倒れて包丁がさらに刺さり、絶命。
ホラーは信じる者も救われないけど、このように信じないで救われないこともあるのだ。

ここまで来て、「次は誰か知りたくない?」というクレアの言葉で、ほかの生き残り、ビリーとカーターもアレックスと行動を共にします。でも「次は誰だ?」がカーターの大問題。ヤケになって車を踏切内に止めます。
実際カーターの番でしたが、アレックスが必死で助けたので彼は死にませんでした。すると順番を一つ飛ばしてビリーが飛んできた金属片で死んだのです。死因は首ちょんぱです。
次はアレックス、クレアの順ですが、アレックスは鋭利なものにはコルクを被せ、倒れてきそうなものにはテープで留めて、死の運命と闘い始めます。予兆にもいち早く気づき、死にません。しかし雷雨の夜、気づきます。「自分は席を交替していない。次に死ぬのはクレアだ」
一方クレアのところでは、高圧電線が切れて、火花を散らしながらうねうねと風に踊っているというすごい有様。
車の中に逃げ込むものの、燃料は流れてくるしフロントガラスには何かつっこんでくるし、とうとう車にも火がついて爆発の危機に。
アレックスが助けに来てくれて間一髪で二人とも助かりました。

そして半年後アレックス、クレア、カーターはフランス旅行に来ていました。死の順番を見事飛び越え、飛行機に臆することもなくやってきました。
三人で乾杯はしたものの、実はまだ疑問が。カーターもクレアも助けられて順番を飛び越しましたが、最後に死ぬはずのアレックスは別に飛び越えてません。その時アレックスは予兆を感じ、その場から離れようとします。大きなネオンが落ちてきたのをカーターが助けました。
これでアレックスも順番を飛び越えました。では次は? というところでカーターの背後から通り越した看板が戻ってきてドッカン。終幕

これはテレビで見た時もすごく面白かった。3からはDVDをレンタルしたけど、この1でルールが出来上がっていて、2以後は死の運命のお手並み拝見、という物語だから、やはり特筆するならこの1です。
5だけちょっと違うんですよね。何もアレックスたちが最初じゃなくて、死の運命はその前からずっと巡り続けていたんだよ、というオチのある物語になっています。
順番を飛び越えても、そうして生き残りがいたらまた順番通りに死の運命が襲う。最後の一人が死ぬまで。それが死のルールなんですね。
この映画は世界中で大ヒットしましたが、その理由もよくわかります。
なお、オーディオコメンタリーを聞くと、この作品は元々「180便」というタイトルで現場でもそう呼んでたとか、劇中では名字が一度くらいしか呼ばれないけど、主要登場人物はみんなホラー映画の監督や俳優から名字を拝借してる、などのエピソードが聞けます。