こんにちは。ゆずぽです。前回の記事に引き続き、よしさみです。今回は、ヤオキン氏の講演レポです~~~~。

ヤオキンさんといえば、咲、阿知賀編、シノハユの背景として咲ファンのみなさんによく知られたお方かと思います!今回、貴重な講演があるということで嬉しくて吉野まで行ってきました~。ついこないだ吉野に泊まったばっかりなのにね!それはそれってことで☆

【白糸台新キャラしおりちゃん。後で説明。私まつげ描くのすっごい好き】
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講演は、ヤオキン氏を中心に、司会進行の竹内義和氏が問いかけ等をしていく流れです。
以下の日記は、当日来れなかった絵描き友達にも向けたものなので、絵を描かない人は分かりづらいかも。ごめんね。

内容と流れ(うる覚え)
ヤオキンさん経歴紹介、地方情報誌のメイキング、咲のメイキング、趣味で描かれた新規絵のメイキング、その他咲のメイキング、質問タイム。

メインは静止画のイラストに関して講演が進みます。
ヤオキンさんはもともとアニメーションの背景もされていたということで、時々アニメ制作の裏側も分かるというおもしろい講演内容にもなっていましたw
背景においては、アニメは「動く」ということも考慮され、末端の処理などが違うようです。


以下は、講演を聞いた私の印象なので、実際には違うかもしれません。あくまで参考としてください。

では順番に、絵について。
咲も含め、背景の絵は画用紙に描いたアナログ絵です(!!!)ほとんどアナログです。大きさは美術の授業で描いた絵より、一回り二回り小さいです。ヤオキンさんのサイトを見れば検討つくかと思います。最終的に、光などをデジタル処理で全体の調整しています。


南砺(なんと)のあるきかたという地方の情報誌の表紙のメイキングから。

ヤオキンさん「写真をカーボン紙で画用紙に写して、こうです。」(スクリーンに映し出される、すでに美しすぎる下書き)

……あっ、ちょっと待ってww私が聞き取って理解する前に、もう神絵が出来てるんですけど………wwww
もう笑うしかない。


咲もそうですが、まず、光源を決めるとのこと。要するに、太陽とか電気がどっちから当たっているかってこと。
(太陽の高さであまりに時系列にズレが生まれるなら、小林先生から修正の指摘があるのかも。それか、その場合は事前に指示があるのかも。)

そして、空や奥側から色付け。テクニックとしては、まず塗りたい場所全体に水を張り、その水分量を生かして淡い色をのせていく。
イメージとしては、淡い色を何度も何度も重ねていき……最終的にも結構淡いですww

というのも、「キャラクターが配置されるだろう場所は視線が向かう場所だから、それなりに書き込みます。そうすると、ほかの全部も色が濃いと、画面がうるさくなる。」ということ。

なるほどなるほど!!全部カラフルだと、どこ見て良いかわからないし、マンガ作品な以上、きちんとキャラクターが引き立たなきゃいけないってことね。

ちなみにキャラの立ち位置は最初から指示がある場合もあり、その際はキャラの部分はどうせ隠れちゃうから描かなくてもいいんだけど、
指示がない場合もあるから、その際は奥にキャラが来ることも想定しつつ、画面がうるさくならないように、淡さや書き込みを調整するみたい。


咲では、8巻永水を例示に説明してくださいました。確認していきましょう!(絵師向け内容です)
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1、光源…右上から太陽が照らしていますね。それに伴って、太陽光が差し込み、影が出来、手すりやベンチの金具も反射しています。空気中で煌めいている太陽光はデジタルです。

2、画面の上のほう。木がだいぶざっくり書かれていますね。こういう場所を丁寧に書き込みすぎると、なんだかうるさくて情報過多になってしまうのでしょう。

3、巴さんの柵の処理について。
 ①画用紙の背景絵が一番下、②その上に巴さん絵。③柵は、①のコピーをし、巴さんの上に柵部分を重ねる。デジタル処理。レイヤーで重ねているのね。

4、姫様の胸、下側の赤色の反射。絵を趣味とする方なら、言われると気づくかと思います。白色の球体が、近くの色を反射する様子です。これは、ヤオキンさんが足したものだそうです。

 あぁ~~!確かに!二人が一枚の絵を作るんだから、背景とキャラクターを馴染ませる必要がありますね!!ヤオキンさんが小林先生に「このように足しましたが如何でしょうか」と提出して、OKなら私たちの手元に届くわけです。

背景とキャラクターという分業作業がありながらも、こうして一枚の絵となり、実在の場所に本当にキャラクターがいるかのようなリアリティが生まれているんですね……。感嘆。



という具合に、始終ため息の漏れる講演会でした。


(新規絵として、アニメーターである奥様との合作のメイキングも見せていただきました。
「ウテナです。」「ある特定の層の支持のある……」
!!!!!わたしやん!wwwwww
思わぬところでアンシーとウテナの百合美麗絵が見れました。劇場版の背景に携わっていたそうです。しばらく脳内で絶対運命黙示録の合唱が止まりませんでした。)



それで、質問タイム!咲について書きます。

いのけんさん「原稿は先に背景が完成しているようですが、スケジュール感はどうですか」…背景を使用するしないにかかわらず、ストック作成してます。

ヤオキンさんは小林先生と舞台撮影にご一緒したこともないそう。小林先生は空き時間に全国飛んでサッと撮るみたい。あと、ヤオキンさん自身も場所を知らなくて、ファンによる特定で知ることもあるとかなんとかw
小林先生のミステリアス感が深まる。守秘義務で話せない箇所もありました。

で、最後に僭越ながらわたしが質問させていただきました~~~。「背景を描いていて、どんな時に楽しいと感じますか。」


↓緊張して記憶があいまいなので断片的にレポさせてもらいます。言葉やニュアンスの違いがあると思うので、参考程度に。

「最後、ひと塗りをして完成させた時です。思っていたものをようやくに形にできたという…」

「(淡い塗り重ねなど)地道な作業を繰り返していると、しんどくなってきますから…。」
 ↑咲絵師みんなと共感したい「わっ!!!!分かる~~~~~!!!!!!」

「自分が額縁に飾りたくなるような絵を描いています。」とニッコリ。


……上手く汲み取れていなかったら申し訳ないのですが、私には
「ヤオキンさん自分自身でも、お気に入りの絵を作りたい。」という愛着と、
「額縁に飾るだけの品質を兼ね備えたものを作りたい。」という、プロとしての表れかなと思いました。

もっと別の質問をしたかったファンのみなさんごめんなさい!このゆるふわな質問にも意図がありまして、今回「クリエイター講演会」ということで、絵を描く立場から質問してみたかったんです。
また、ブログの最初にも私の絵を掲載しましたが、わたしは「女の子の絵を描くのが好き」なんです。背景は描かないし、全身を描くことすらめったいにないズボラです。だって、顔がかわいくて、目がパッチリ描けたらそれだけで楽しいからです!

だから、「《背景》を描く魅力とは、なんなんだろう」、だとか、「どんな気持ちで創作をしているんだろう」、って聞いてみたかったんです。


全体の講演や、こうした質問会を通して感じるヤオキンさんは、とても温厚で丁寧で優しい方でした。そして、あくまで《背景である》との謙虚な姿勢を決して崩さない方でした。

また、背景を製作するにあたり、「空気感を」と何度か発言していました。

咲のファンの皆さんのなかで、シノハユを見て、セリフすらないのになんだか泣いてしまったカラーページがある方、いませんか?私もその一人なんです。
人の描いたイラストって、どこかにその人らしさがでるものだなぁと私は感じています。

おそらく、ヤオキンさんが見ている世界が、優しいもので、その空気感が、
背景として描き起こされた絵に投影されているんじゃないかな………。

うまくまとめられないけれど、そんな風に感じました。

確かに、咲の原作者は間違いなく小林立先生であって、それに異存は全くないけれど、
写真から書き起こした背景の「空気感」は、《ヤオキンさんが描いたもの》だと思うし、咲という作品の一つの味なんだよなぁと思うのです………。(また偉そうなこと書いちゃった……)


その後、別室で行われていた原画の展示にご本人がいらっしゃったので、ファンとしての気持ちを伝えさせていただきました。
本当に貴重な機会だったなぁ、と噛み締めています。ありがとうございました。

2017.1.23 ゆずぽ☆(吉野山小学校!)
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(゜ω゜)♡

2017.1.23 20時頃追記。リプをいただいたので記念のスクショ貼り。

こうした場を設けてくださり、ヤオキン様ご本人を始め、原作者である小林先生、多くの御関係者の皆様、本当にありがとうございました!