こんにちは。ゆずぽです。
咲実写の映画が公開となりました。私は昨日、初日に早速2回見てきたので、感想と分析を書きます。ネタバレアリです。これから見るよ!という方は、わたしのおすすめは前列めです。大将戦に呑まれてきてください!

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(特典ファイルは鶴賀とモンブチだ!)
わたしは咲のなかでもとにかく長野編が大好きなので、こんなに面白く丁寧に仕上げてくれてとても嬉しいです。



さて、映画の感想や一連の実写化プロジェクトに関する総論、を書いていきたいです。
私は実写化プロジェクトが始動したときからずっと応援してきました。記事はこちらです。
⇒☆夏コミ御礼☆咲重大発表のアレ楽しみ☆http://blog.livedoor.jp/yuzuponikki/archives/1060724535.html
我ながら良い記事を書いているね~♡でも、実際に実写化作品はこの時の予想を上回る良さだったよ、と半年前の自分に教えてあげたいです!!!!


●ブログ記事抽出●
【私自身も、1期アニメを通して咲を知ったので、今回の実写化という一大イベントを通して咲‐Saki‐のファンがもっと増えたら嬉しいなあと思います。
咲という素晴らしい漫画があり、これまでにドラマCD、アニメ、ゲーム…たくさんのメディア展開がありました。
実写にしか出来ないことがきっとあると思います。】
【だから、咲‐Saki‐の魅力が、実写化プロジェクトチームにおいて「どのように解釈され、どう表現され、最終的にどんなエンターテイメントになるのか」非常に楽しみです。】
【「咲という作品の素晴らしさを、実写化ならではの良さで楽しみたいなぁ。」というのが願いです。】


咲実写は、この期待にすべて応えてくれました。順番に確認していきます。

【咲-Saki-を幅広く届けた功績】
咲実写は、アイドル・女優・モデル、それぞれのジャンルで新たなシーンを切り開くニューフェイス達を起用し、普段咲を知らない層へ、ツイッター、ネット記事などで届けてくれました。タワレコでのタイアップも、彼女たちの知名度もあってのことでしょう。事務所の枠を超えて清澄高校として歌ってくれてうれしいです。

【実写にしかできないことは何か】
そして、実写でしかできなかった表現とは何か。映画を見てすぐにわかりました。それは、

「表情・感情の表現」です。

まず、「涙」。ドラマ版の久でもグッと来るものがありましたが、劇場版でも多くのキャラクターが涙し、私もつられて泣いていました。やはり、生身の人間が泣いていると、思わず感情が伴ってしまいます。


長野決勝を中心に展開される劇場版は、闘牌中は心理描写も多く、会話は多くありません。その時に引き込まれるのは、キャストの演技です。「目の動き」「口の動き」「態度」……
これらは、どれだけマンガでコマを割いても、アニメの作画の枚数を重ねても、人間の複雑な感情を伴った、僅かな動きを表現するのはとても難しいのではないかと思います。


最初に「なるほど……」と感心したのは、先鋒戦の井上純くんです。優希に点棒を払う演技がすごく良かったです。「ルールだから分かってるし、露骨に嫌な態度を取るつもりもないけど」って、それでもやっぱり点棒を渡すのはキモチイイ行為じゃぁ無いんだよなぁって態度がそのまま純くん wwww
点棒を支払う行為って、あんまり楽しくない行為だよね。実写で見ると、すごくリアルだなぁって思いました。

また、「盲牌」。そろそろ混ぜろよの池田華菜など、絶望から役を増やし、牌をツモった親指で分かるあの感触……「ついに来た!」から、ニッコリ!
牌をツモった本人だけが、誰より先に、牌の柄を見るよりも早く、この先の展開が分かる。「ツモ!!!」親指の感触って、良いですね。



そして、劇場版を見た誰しもが、天江衣の恐ろしさに引き込まれたのではないでしょうか。狙いを定めた時に、目がグルッ………と。目の動き一つで、凄かったですね。キャストさん自身も天才子役なんでしょう。CGの演出もあいまって、「人の子ではない」と言われた天江衣が見事に表現されていました。

一方で、そんな衣を見守る「ハギヨシ」「藤田プロ」。長期に渡り衣を気にかけていたのだろうという眼差し。その後大将戦での一手を終えてのやわらかな眼差し。目は多くを語るのだな……と、思いました。(二人は俳優が本業でしたし演技が光っていましたね。)
多くのキャラクターが、迷ったり、見据えたり、本当に多くのことを、目は語っていました。


最後。個人的に好きなシーンを述べます。生身の人間の空気に、やられたシーンです。

大将戦が終了した瞬間、対戦者それぞれがそれぞれのことを思い、何も言えずにいるあのしばらくの静寂…………。加治木ゆみの手配が映る。国士無双の一向聴。(←間違ってたら指摘よろ) 
静かに手牌を伏せ……。

私は泣きました。鶴賀の夏が終わったって。夏の季節は終わらないんだけど、鶴賀の麻雀部という青春の一区切りは終わってしまった。あのイーピンさえ、あと一局さえあれば、………私にはそんな感情がどんどん溢れ出るのに、そんな私を置き去りのまま、静かに退出する加治木先輩の一連の流れが、好きでした。


リアルの人間が演じるからこそ、年相応に喜ぶ清澄のメンバーに、愛情あふれる龍門渕と、「本当に、それぞれの高校がカラーを持ち、仲が良い」ことが伝わってきてとても良かったです。風越も、鶴賀も。映画のあちこちで実際のキャストさん達の仲の良さが、滲み出ていました。

そんな訳で、実写にしかできない表現が、確かにあったと、私は感じています。


☆実写化プロジェクト総論☆

 さて、なぜこんなに私は咲実写を絶賛しているのかなぁと、冷静に分析してみます。
まず、咲の魅力として「ストーリー」は共通事項としてあるかと思いますが、他に、咲仲間の友人らを見るに、次のような魅力があるのではないでしょうか。

 ・キャラクターが魅力的(見た目、性格)
 ・麻雀要素
 ・聖地がきちんとしている
 ・百合
 ・元ネタがある(伝承、地域等)

(元ネタというのは、全国編宮守女子等の異能を指しているのですが、今回の長野では、薄い要素なのでちょっと置いとく。)

これらの項目を、どこも取りこぼさなかったからではないかと思います。どこに肩入れをしているかは人それぞれですが、何かしらで「そうそう!咲のそこが好き!」ってポイントに引っかかるよう、限られた予算等のなかで全方向に力を振ってくれたと感じています。

まずはストーリーに関して。上映時間の制限から改変はあったものの、大きく異なってしまうことはなかったと思います。監督も映画パンフレット等で語っている通り、「原作が面白いのだからそのままやろう!」「原作に近づける」方針で作ってくれたこと。長野編という大切な話を尊重してくれました。


オリジナル要素で気になったところもあります。ドラマにおいて、合宿の最後に久が「麻雀を今まで以上に好きになること。ただの精神論じゃないわよ?運が勝敗を左右する麻雀では、そういった麻雀へのプラスの感情が、勝率を大きく上げることがあるの。」と言ったことです。

私は、「え???のどちゃん、『そんなオカルトありえません』って言わないの?非現実的じゃん。」って思いました。(落ち着いて考えれば、和は、人の思いや考え方は、否定しない子なので、間違いじゃないです。)

しかし、小林先生が脚本を見て、口を出さなかったということは、久の考え方は、それも一つの考えとして咲世界に存在するんだろう。って思ってました。

その後、映画版でこのセリフを思い返すこととなります。
咲が決勝大将戦前半を終え、階段で凹んでいる中、和が励ますオリジナルシーン。(本来なら和、階段に座るような育ちの子じゃないだけに友情を感じる。)

和のセリフは正確には覚えていませんが、和自身は久のコメントに触れた「良い配牌が来る」みたいなオカルトは言っていなかったけど、「麻雀を楽しむこと」を咲に諭していました。
やはりこれは、この作品において重要なことなんでしょう。「麻雀を打たされている」天江衣へよく繋がっていると思います。

そして衣の「麻雀をやらない衣に価値はない…孤独…」みたいなセリフを経てからの、咲たちとまた麻雀をする約束をして。(=友達が出来て)
最終的に、龍門渕のみんなが自然と迎えに来て、衣は愛されていることがわかる。家族や友達を得た衣の笑顔は嬉しいですね。

こうしたことから、私には、ドラマ、特別篇、映画と通して、
「麻雀が好きで、麻雀を楽しむことは、時に、麻雀を打たされているだけの異能を凌駕する。」
それだけではなくて、
「麻雀は一つのコミュニケーション方法であり、それを通して絆が深まる。」

…そんなことがテーマとして伝わりました。
衣と龍門渕もそうだし、映画では見れなかったけど麻雀だけのつながりではなくなった加治木と桃子もそうです。


きっと、咲も麻雀を通してなら、照とコミュニケーションが取れる……。そう思えたので、もう一度、原作の咲本編に戻って読み返したくなりました。

以上がストーリーに関してです。


また、麻雀要素に関して、私は専門外ですが、CGや解説を入れることで飽きさせない作りになっていたと思います。

キャラクターに関しても、一目瞭然で、きちんと特徴をおさえてくれました。
百合に関し、きちんと要所を抑えながらも控えめにしてくれて逆に良かったです。そんなものは私みたいなオタクが勝手に探し出すし、レズ要素が話題になって、せっかくの咲を敬遠されてしまった嫌だったから。熱い展開を見てほしい。同様に、キャストにおいてもアイドル界以外からもたくさん起用してくれてよかったです。まったくご縁のない界隈の人に、咲を知って欲しかったから。はいてないとかのイロモノ要素も同様です。

そして、キャスト自身が咲を愛してくれたのもとても大きかったです。ツイッターなどで、多くのオフショットが流れてきました。幸せでした。

例えばドラマ版BD特典映像を見ていると、優希役のあいかちゃんが語る優希への思いが全然止まらないんです。優希のファンならぜひ一度見てほしい。「優希はただ子供っぽいだけじゃなくて、素敵な女の子。」本当の優希を演者さんに理解してもらっているというのは、咲のファンとして本当に幸せなことだと思います。

先発組の清澄がこれだけ熱く、仲良く、取り組んでくれたからこそ、後発組も良い方向に刺激されたのではないかなぁと思いました。
監督の作品に対する熱意が、スタッフへと、キャストへと、きちんと伝わっているんだと確信しました。
そうじゃなかったら、ほんの数秒しか映らないプロ雀士カードの裏面なんて藤田の年齢に合わせてキッチリ作りこんだりしない。咲実写に関わったスタッフの皆さまには、どうか胸を張って欲しいなと勝手に思っています。


そして聖地に関して。
衣が居たビルは、すでに解体されています。上映前に、「どうするのかな、まぁ、高い場所ってだけならいくらでも替えが効くし」、と漠然と思っていました。県大会の会場も長野県の塩尻じゃないし…(←関東近郊での撮影は、大人の都合だと思う…。監督もパンフで「2.5次元映画のクオリティーを上げるには、相応の予算と時間とマンパワーが必要ですが、日本映画の現実は厳しく、限られた条件で(略)」と発言している。)


でも……映画、見たとき、「やられた」って思いました。あの特徴的なフォルム………

龍門渕の長峰山だ………
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限られた条件のなかで、今回、監督は天江衣、龍門渕にリソースを振ることを考えたのかもしれません。すべての聖地を回れないなかで、抑えたい部分は抑えようと。

ドラマ版を見ていて、きっと映画版でも、原作同様の聖地を望むことは難しいんだろうと少しだけ寂しく思っていました。だから、原作の聖地が出てきて純粋に嬉しかった。

およそ半年前のブログで、私はこのように書きました。
【ついに、自分が今生きている世界と咲の世界がリンクしますね!なんだかワクワクしています。】
【いろんな技術の進化で二次元と三次元の境目があいまいになってきたね。】

聖地巡礼も愛するファンとして、こんなにうれしいことはないです。実写の彼女たちを感じに行きたいな。



以上、とりとめもなく書かせていただきました。。。

とにかく伝えたいのは、咲実写化プロジェクトに関わる全ての方に感謝を申し上げたいということです。
とても楽しかったです。本当にどうもありがとうございました。

☆ゆずぽ☆2017.2.4 (明日は大阪の舞台挨拶とインストアイベント行く~~~♡)

小沼監督に「いいね!」もらったよ!わーい!
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