午前中小雨が降る中、午後から晴れるという天気予報に不安を抱きながらも家を出ました。

降りた駅は東海道線の『大磯』です。
駅裏には緑の山が迫って居て、湘南の避暑地という表現がぴったりの町です。

駅前から路線バスで15分程走って到着したのは『大磯プリンスホテル』です。
大磯プリンスと言えば、夏はたくさんのプール遊びで賑わう『大磯ロングビーチ』を併設している事で有名ですが!

今日、私が訪れたのは、昨年の7月にオープンしたその名も『S.WAVE』というスパなのです。
スパ棟は、ホテルの小田原寄りに建っていました。

建物前にも、その表示がありました。

館内に入るとロビーは天井が高く、大きな窓を備えた近代的な建物です。

海側に近寄ると、お庭にヤシの木が植えられて、南国ムードを出しています。
運よく、この頃には上空に晴れ間が見えて来ました。

3階でスパの受付を済ませて早速内湯へ! 手前が内湯、窓の外が露天風呂です。
源泉分析表を見ると、成分の濃いナトリウム-塩化物泉ですが、無臭の為温泉への入浴感はほとんど感じません。(近代的過ぎて、いわゆる温泉ムードが皆無の為かも知れません。)

露天風呂へ出ると、完全に前をブロックされていて、景色は全く見えません。

湯船から出て、一番高い所に立つと、かろうじて海が見えました。

この施設の最大のセールスポイントは3階の温泉施設では無く、4階にあるスパ&プール施設なのです。
3階のロッカーで水着を付け、公共廊下を通る為バスローブに身をまとい、エレベーターで4階に上がります。

ご覧ください、まるで海に張り出した様に見えるプールが有りました。

プールの先が海と一体となって見える様に設計されているのです。
そして、プールサイドには豪華なリクライニングチェアーが並んでいます。
シンガポールに有る、マリーナベイ・サンズを似せたのでしょうか?(爆)
(外の景色が全く違いますね!)

リクライニングシートに座った時の景色です。

プールの縁から真下を眺めると、海との間に、まだ水の入って居ないプールが並んで居るのが見えます。
スパのプールサイドからはこれらが全く見えないように設計されているのです。

もちろん、プールの横には2基のジャグジーがあります。
ご覧の通り、全体的に人が少ないので、高級感を味わう事が出来ます。

ジャグジーの横には、豪華な椅子が据えられた休憩所がありますが、炎天下の夏は暑すぎますね。

プールの横には客室のバルコニーが連なる宿泊棟が聳えています。
ここはカップルで訪れる若者が多いようです。イヤ中年のカップルも多く見ました!(笑)

今日は宿泊棟の1階に有る中華レストラン『蒼(そう)』で昼食を戴きました。

宿泊棟のロビーからは海が見えます。

食後、お庭に出てみました。

こちらがスパ棟の海側になります。
S.WAVEのHPをこちらからご確認ください。↓
https://www.princehotels.co.jp/oiso/spa/
往路は路線バスで来ましたが、帰りは運よく大磯駅までの無料送迎バスに乗れました。
駅に到着後まだ時間が早かったので、大磯駅の近くを見物してみました。

国道1号線の脇に『鴫立庵』(しぎたつあん)という文化財施設がありました。

解説はクリックすると拡大されます。


先人が俳句や和歌を詠む草庵だったのでしょうか?

沢山の句碑が建っています。

隣を流れるのが『西行法師』がこの地で詠んだという『鴫立沢』(しぎたつさわ)でしょうか?
『心なき身にもあわれは知られけり 鴫立沢の秋の夕暮れ』

国道沿いに『大磯が湘南という地名の発祥地』の碑が建っていました。

せっかくなので、大磯の海岸迄降りてみました。

海だけを見れば綺麗な景観ですが、後ろを振り返ると湘南バイパスが住宅地と海を遮っています。

久しぶりに波打ち際で波と戯れました。(笑)

遠く霞の上に見えて居るのは箱根とそれに続く真鶴半島の山々ですね。

15時過ぎに散策を終えて、駅ホームで東海道線の上り電車を待っています。