2010年07月05日
明日、出版。医療に対する個人のポテンシャル
明日、宝島社さんから「奇跡は起こせる」が出版されます。
私の翻訳の2冊目です。
この話、HBS時代に一番好きだったケースの内容です。
それ以来、主人公(HBS卒業生)にコンタクトをとり続け、
この年始に突然「自伝書いたから、どう?」と連絡が来た次第。
よろこんで出版社を探し始めたものの、7月末にはハリソン・フォードで
映画も日本公開、とのことでそれに間に合うように翻訳できるなら
オッケー、というオファーを受けました。
もちろん、受けましたとも。どんだけいい話なんだ。。。
そして、今年もGWは消えたのでした。
映画はこちら。
http://www.papa-okusuri.jp/
本はこちら。
http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AF%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%9B%E3%82%8B-%E3%82%8F%E3%81%8C%E5%AD%90%E3%82%92%E6%95%91%E3%81%86%E3%81%9F%E3%82%81%E3%80%81%E6%96%B0%E8%96%AC%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%81%AB%E6%8C%91%E6%88%A6%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3-%E5%AE%9D%E5%B3%B6%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BBF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/4796677844/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1278301424&sr=1-1
でも、やっぱいい話だな。。。
翻訳は、原文読めばわかるけど、難しかったよ。。。
私の翻訳の2冊目です。
この話、HBS時代に一番好きだったケースの内容です。
それ以来、主人公(HBS卒業生)にコンタクトをとり続け、
この年始に突然「自伝書いたから、どう?」と連絡が来た次第。
よろこんで出版社を探し始めたものの、7月末にはハリソン・フォードで
映画も日本公開、とのことでそれに間に合うように翻訳できるなら
オッケー、というオファーを受けました。
もちろん、受けましたとも。どんだけいい話なんだ。。。
そして、今年もGWは消えたのでした。
映画はこちら。
http://www.papa-okusuri.jp/
本はこちら。
http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AF%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%9B%E3%82%8B-%E3%82%8F%E3%81%8C%E5%AD%90%E3%82%92%E6%95%91%E3%81%86%E3%81%9F%E3%82%81%E3%80%81%E6%96%B0%E8%96%AC%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%81%AB%E6%8C%91%E6%88%A6%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3-%E5%AE%9D%E5%B3%B6%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BBF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/4796677844/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1278301424&sr=1-1
でも、やっぱいい話だな。。。
翻訳は、原文読めばわかるけど、難しかったよ。。。
2010年04月16日
仕分け対象です
JSTも仕分け対象です。仕分け、がんばれ。
研究助成金を出す機関が多すぎるのは問題だよな。しかも日本の場合は、研究ステージで所轄が変わるから、一貫した研究開発なんか出来やしない。
なので、助成機関の統合、分野別への再編はしてほしいな。
たとえば医学研究の場合、現状では基礎医学は文科省、臨床研究は厚労省、産業化は経産省みたいな感じだ(相当ざっくり言うと)。で、横の連携がないから研究ステージの移行に助成機関側がまったくついていけない。おかげで研究者も研究シーズも不幸になる可能性ありだ。で、医学研究のレベルと医療研究のレベルの差が如実(論文数ベースで)だ。ちなみに、まともな臨床研究が出来ない研究者側の問題も大きいけどな。医学部教育、何十年変わってないんだよ!これだけ時代が変化していると言うのに。
その点、健康研究推進会議というのが日本にもあるけど、執行できる予算もないし、まだ機能していない。日本版NIHにしたかったのにね。
英国の場合は、学術分野ごとの評議会(Research Council)があるし、米国でもNIHがあるよな。日本もそうしてほしい。特に、厚労科研費なんとかしてくれ。小額ばら撒き&事務作業多くて自滅&成果等不明、と三拍子そろってる気がするな。
それから、研究のディレクターと管理部門のディレクターのツートップ体制とかもトライしてほしい。複数年度予算の話も良いけれど、経験的にはそうした予算管理含めて、プロジェクトマネジメントできる研究者がどのくらいいるのか、あるいはそうしたことを研究者にまかせるべきなのかは相当疑問。進捗管理なんかも、実際にはあまりできてないしなあ。
やれやれ。
研究助成金を出す機関が多すぎるのは問題だよな。しかも日本の場合は、研究ステージで所轄が変わるから、一貫した研究開発なんか出来やしない。
なので、助成機関の統合、分野別への再編はしてほしいな。
たとえば医学研究の場合、現状では基礎医学は文科省、臨床研究は厚労省、産業化は経産省みたいな感じだ(相当ざっくり言うと)。で、横の連携がないから研究ステージの移行に助成機関側がまったくついていけない。おかげで研究者も研究シーズも不幸になる可能性ありだ。で、医学研究のレベルと医療研究のレベルの差が如実(論文数ベースで)だ。ちなみに、まともな臨床研究が出来ない研究者側の問題も大きいけどな。医学部教育、何十年変わってないんだよ!これだけ時代が変化していると言うのに。
その点、健康研究推進会議というのが日本にもあるけど、執行できる予算もないし、まだ機能していない。日本版NIHにしたかったのにね。
英国の場合は、学術分野ごとの評議会(Research Council)があるし、米国でもNIHがあるよな。日本もそうしてほしい。特に、厚労科研費なんとかしてくれ。小額ばら撒き&事務作業多くて自滅&成果等不明、と三拍子そろってる気がするな。
それから、研究のディレクターと管理部門のディレクターのツートップ体制とかもトライしてほしい。複数年度予算の話も良いけれど、経験的にはそうした予算管理含めて、プロジェクトマネジメントできる研究者がどのくらいいるのか、あるいはそうしたことを研究者にまかせるべきなのかは相当疑問。進捗管理なんかも、実際にはあまりできてないしなあ。
やれやれ。
2010年04月12日
医療つれづれ
最近、歳をとったせいか気になるのが、企業ページなどでのデッドエンド。
出張が多いせいでANAやJALのページなんかを使った日には、ここからどうすんだ?とか、仕方ないから「戻る」を押したら叱られた、とかいうページが多すぎ。特にJAL。
同じことが、ライブドアブログでもあって、昔あった「ブログを書く」が見にくくなって、しかも何度もログインさせられる。それは私が見る目がないのかしら。ブログ、引っ越そうかな。
ログインが必要な会員サイトでそういう袋小路に入ると、その企業とHPベンダーの品格を疑いたくなる。特に後者の。
というわけで、企業のHPにはどこの会社が作ったかを書いてほしい。
先日、友人から相談があった。がんで入院した親の手術日が突如延期、しかも二回の延期で一か月以上後にされたけれどどうすればよい?とのこと。何でも麻酔医が病気になったため、と説明されたらしい。
キレなさい、と伝えたいところだが、こういうことをしてくる医師のキャラ的に
そういう事態を受け入れる&さばけるとは思えない。で、泥沼になるだろうから、まずはそうなった理由と、それによって予想される影響を尋ねるべし、としか言えなかった。
そもそもは4月半ばまでに手術すれば転移とかは心配ない、と言っていたそうで、それじゃあ余計不安も募るよなと。はやく手術をうけたければがんセンターへ行きなさいとも言われたそうで、患者さん側の裏切られた感は満点です。
いつも医療関連のセミナーで話しているけれど、結局こういう事態に陥ったとき、患者さんの側でできることはあまりにも少ない(=泣き寝入り)のに、どこが日本の医療はフリーアクセスなんだよ!と。いつでも医療機関に行ける、というだけで、どこに行って良いかもわからなければ、その変更も容易じゃない。情けない。
こうした事情を知ってか知らずか、貧しかったころの日本にはありがたかった医療制度の特徴を並べて、声高に「日本の誇る医療制度だ」とか今でも言われると、こういう人たちにどうやって、医療のパラダイムシフトを伝えていこうかと本気で悩む。たくさんの医師にMRとCRCの違いを教えて回るよりもずっと深刻だ。
まだ、仕事は山積みです。
出張が多いせいでANAやJALのページなんかを使った日には、ここからどうすんだ?とか、仕方ないから「戻る」を押したら叱られた、とかいうページが多すぎ。特にJAL。
同じことが、ライブドアブログでもあって、昔あった「ブログを書く」が見にくくなって、しかも何度もログインさせられる。それは私が見る目がないのかしら。ブログ、引っ越そうかな。
ログインが必要な会員サイトでそういう袋小路に入ると、その企業とHPベンダーの品格を疑いたくなる。特に後者の。
というわけで、企業のHPにはどこの会社が作ったかを書いてほしい。
先日、友人から相談があった。がんで入院した親の手術日が突如延期、しかも二回の延期で一か月以上後にされたけれどどうすればよい?とのこと。何でも麻酔医が病気になったため、と説明されたらしい。
キレなさい、と伝えたいところだが、こういうことをしてくる医師のキャラ的に
そういう事態を受け入れる&さばけるとは思えない。で、泥沼になるだろうから、まずはそうなった理由と、それによって予想される影響を尋ねるべし、としか言えなかった。
そもそもは4月半ばまでに手術すれば転移とかは心配ない、と言っていたそうで、それじゃあ余計不安も募るよなと。はやく手術をうけたければがんセンターへ行きなさいとも言われたそうで、患者さん側の裏切られた感は満点です。
いつも医療関連のセミナーで話しているけれど、結局こういう事態に陥ったとき、患者さんの側でできることはあまりにも少ない(=泣き寝入り)のに、どこが日本の医療はフリーアクセスなんだよ!と。いつでも医療機関に行ける、というだけで、どこに行って良いかもわからなければ、その変更も容易じゃない。情けない。
こうした事情を知ってか知らずか、貧しかったころの日本にはありがたかった医療制度の特徴を並べて、声高に「日本の誇る医療制度だ」とか今でも言われると、こういう人たちにどうやって、医療のパラダイムシフトを伝えていこうかと本気で悩む。たくさんの医師にMRとCRCの違いを教えて回るよりもずっと深刻だ。
まだ、仕事は山積みです。
2010年03月23日
運命の医療改革
今日、ワシントンDCに着きました。
到着と同時にニュースを見てみたら!
アメリカの医療改革法案が可決されてる!!
なんて偶然!アメリカの医療が改革されるその現場にいられるのって、何かうれしい。
やっぱ、医療改革を実現する運命にあるのかしらね。。。
今回の調査出張にも良い励みになりました。がんばります。
到着と同時にニュースを見てみたら!
アメリカの医療改革法案が可決されてる!!
なんて偶然!アメリカの医療が改革されるその現場にいられるのって、何かうれしい。
やっぱ、医療改革を実現する運命にあるのかしらね。。。
今回の調査出張にも良い励みになりました。がんばります。
2010年03月02日
ポーター先生の日本講演資料
アップされていました。下記のリンクからどうぞ
http://www.hbs.edu/rhc/speaking.html
http://www.hbs.edu/rhc/speaking.html
2010年02月21日
なかなか休めませんなあ
花粉が飛び始めたのを感じるこの頃です。おまけに気管支炎も起こしています。咳がとまりません。
先日、CS放送の収録に行ってきました。今回は科学技術全体をトピックにして、日本の科学技術の研究開発や科学技術外交に関して話しました。結構難しい内容で、立場もあるのでコメントが消極的になったきらいもあります。メディアに出るってのは本当に難しいと思いますが、勉強になります。また機会をいただけるとありがたいです。
昨日はウェブセミナーの収録で、旧知のKさんと一緒にお仕事でした。さすが、売れっ子作家のKさんだけにネタが豊富でやりやすかったです。Kさん、ありがとうございます。やっぱり、医療機関も人材が命ですね。
ちなみに収録前にカーリングの日本対英国を見ていましたが、この競技があんなに面白いとは思わなかったです。ルールはさっぱりわかりませんでしたが、夢中でみてしまいました。
私は今日からまた欧州へいきます。週末も仕事なので休みも思うように取れず、腰も痛いし、きついなあ。。。
先日、CS放送の収録に行ってきました。今回は科学技術全体をトピックにして、日本の科学技術の研究開発や科学技術外交に関して話しました。結構難しい内容で、立場もあるのでコメントが消極的になったきらいもあります。メディアに出るってのは本当に難しいと思いますが、勉強になります。また機会をいただけるとありがたいです。
昨日はウェブセミナーの収録で、旧知のKさんと一緒にお仕事でした。さすが、売れっ子作家のKさんだけにネタが豊富でやりやすかったです。Kさん、ありがとうございます。やっぱり、医療機関も人材が命ですね。
ちなみに収録前にカーリングの日本対英国を見ていましたが、この競技があんなに面白いとは思わなかったです。ルールはさっぱりわかりませんでしたが、夢中でみてしまいました。
私は今日からまた欧州へいきます。週末も仕事なので休みも思うように取れず、腰も痛いし、きついなあ。。。
2010年02月10日
ダメダメSB
成田でレンタルしたソフトバンク携帯が受発信できず。。。
電波は立っているが掛けても一方的に通話終了の表示になるので、先方の問題かと思っていましたが実はこちらの機材の問題でした。掛けても通じないとのこと。おかげで半日以上無駄になったのと、その間どこから電話が掛かってきたかも当然わかりません。一昨日までは機能していたので何があったことやら。
ソフトバンクの窓口に電話して状況を話して、型どおりの対処(電源入れなおしなど)を改めてやってみると今度は復活です。これも意味がわからん。時間を返してくれ!と思っても、窓口いわく、こういうケースでも不担保特約(うまく機能しなくても貸し側の非は問わない)があるので対応できないとのこと。じゃあせめて窓口に電話した電話料金くらい払ってくれよ!!
この携帯がいつまた不具合で使えなくなるかわからないので、その不安を抱えながら過ごすってのはストレス百万倍です。昔Yahoo!BB使ってた時代にもサービスで嫌な思いをさせられたが、やっぱりソフトバンクはダメですな。
電波は立っているが掛けても一方的に通話終了の表示になるので、先方の問題かと思っていましたが実はこちらの機材の問題でした。掛けても通じないとのこと。おかげで半日以上無駄になったのと、その間どこから電話が掛かってきたかも当然わかりません。一昨日までは機能していたので何があったことやら。
ソフトバンクの窓口に電話して状況を話して、型どおりの対処(電源入れなおしなど)を改めてやってみると今度は復活です。これも意味がわからん。時間を返してくれ!と思っても、窓口いわく、こういうケースでも不担保特約(うまく機能しなくても貸し側の非は問わない)があるので対応できないとのこと。じゃあせめて窓口に電話した電話料金くらい払ってくれよ!!
この携帯がいつまた不具合で使えなくなるかわからないので、その不安を抱えながら過ごすってのはストレス百万倍です。昔Yahoo!BB使ってた時代にもサービスで嫌な思いをさせられたが、やっぱりソフトバンクはダメですな。
2010年02月09日
英国出張中
ロンドン、相変わらず寒いです。昨日はまた雪が降っていました。
前回も書いたNIHRですが、そのディレクターであるProf. Dame Sally Daviesと話してきました。そして、いかに英国の保険制度や研究体制が改革されてきたか(改革してきたか)を伺ってきました。といっても別に奇策も起死回生の一手もなく、関係各者が一堂に会し、ファシリテータを呼んで「英国の研究はどうすべきか」を一から議論しなおしたそうです。その際、何がもっとも大切かに常に立ち戻ることで瑣末な議論を避けるようにしたこと、できるだけ大局的かつ楽観的に構えて各論に引っ張られないことを気をつけたそうです。ちなみに、その時のファシリテータとはその後も研究制度改革で長い付き合いになった、とも話していました。もちろん、その他の成功要因としてタイミング(政府の後押しなど)も良かったし、とは言っていました。
日本では、英国の医療制度といえば長期の待ち時間だけを思い浮かべ、研究といってもアメリカでしょ、という風潮もかなり強いのだが、それはかなり偏った意見だと思います。日本は海外の一面をみてすぐにそれをその国に普遍的なものと解釈しすぎるきらいがあると思っています。日本のように教育もマスコミも行政もかなり画一的な国ではそうかもしれませんが、少なくとも英国、米国は違います。
英国医療でいうと、自国の医療制度を誇りに思う英国民はかるく過半数を超えていますし(この時点で制度としてはある意味成功)、費用対効果や適切な医療提供を担保するための体制を整えつつあるのが実態です。しかも皆保険にも関わらず、臨床研究も日本よりはずっと盛んです(高い医療技術と劣悪な医療保険制度の並存が臨床研究を推進させる大きな初期要素だと私は考えています)。何よりも、歴史がある国だけに日本と同じようなしがらみや歴史背景を持っており、若国のアメリカがいう改革とは一味どころか七味くらい違って辛いのです(逆か?)。
というわけで、米国のフォローよりも欧州、特に英国のフォローに関心を持つようになっています。何とか、日本でも医療関係者で私的にでも会合を開きたいのですが、私自身に元手も実績もない中でどないしよう。。。
前回も書いたNIHRですが、そのディレクターであるProf. Dame Sally Daviesと話してきました。そして、いかに英国の保険制度や研究体制が改革されてきたか(改革してきたか)を伺ってきました。といっても別に奇策も起死回生の一手もなく、関係各者が一堂に会し、ファシリテータを呼んで「英国の研究はどうすべきか」を一から議論しなおしたそうです。その際、何がもっとも大切かに常に立ち戻ることで瑣末な議論を避けるようにしたこと、できるだけ大局的かつ楽観的に構えて各論に引っ張られないことを気をつけたそうです。ちなみに、その時のファシリテータとはその後も研究制度改革で長い付き合いになった、とも話していました。もちろん、その他の成功要因としてタイミング(政府の後押しなど)も良かったし、とは言っていました。
日本では、英国の医療制度といえば長期の待ち時間だけを思い浮かべ、研究といってもアメリカでしょ、という風潮もかなり強いのだが、それはかなり偏った意見だと思います。日本は海外の一面をみてすぐにそれをその国に普遍的なものと解釈しすぎるきらいがあると思っています。日本のように教育もマスコミも行政もかなり画一的な国ではそうかもしれませんが、少なくとも英国、米国は違います。
英国医療でいうと、自国の医療制度を誇りに思う英国民はかるく過半数を超えていますし(この時点で制度としてはある意味成功)、費用対効果や適切な医療提供を担保するための体制を整えつつあるのが実態です。しかも皆保険にも関わらず、臨床研究も日本よりはずっと盛んです(高い医療技術と劣悪な医療保険制度の並存が臨床研究を推進させる大きな初期要素だと私は考えています)。何よりも、歴史がある国だけに日本と同じようなしがらみや歴史背景を持っており、若国のアメリカがいう改革とは一味どころか七味くらい違って辛いのです(逆か?)。
というわけで、米国のフォローよりも欧州、特に英国のフォローに関心を持つようになっています。何とか、日本でも医療関係者で私的にでも会合を開きたいのですが、私自身に元手も実績もない中でどないしよう。。。
2010年02月05日
韓国出張中
今年に入って海外出張が多いです。
1月は英国。健康関連の研究を統括する行政機関であるNIHRや、医療技術評価の機関であるNICEのディレクターと会ってきました。ちなみにこうした機関の名前を和訳するのは難しい。アメリカのNIH;National Institute of Healthは米国国立衛生研究所だ。英国のNIHRはNational Institute of Health Researchだが、これはどうしよう?
日本には健康研究推進会議なる会議体が内閣府にある。だからNIHRも国立健康研究所か?それとも英国国立衛生研究所か?
英国に行く度に思うのが、己の英語の下品さ。うっかり、I wanna〜なんて言ってしまった日にはかなり落ち込みます。もちろん、英国が持って回った言い方をしすぎ、というのもありますがあこがれるのは間違いない。日本がアメリカ偏重なのは問題だなあ。ちなみにNIHRもNICEもトップはSirやDame(Sirの女性版)。こうした称号をもつ方々の英語も様々ですが、貴族クラスになると本当に何を言っているのかわからない(発音ではなくて、文章が日本で言う役人言葉かその上をいっているのでは?)。言葉は奥が深いです。
今は韓国。昨日、今日とトランスレーショナル・リサーチに関するシンポジウムに出席。昨日は日本の現状について講演させてもらいました。50分の英語講演なので、相変わらずひやひやでした。そして自分の内容を思い返すと、やはり日本人らしい説明の長い、そして結論の見えにくい話になっていた感があって反省。背景や状況の解釈や評論が好きな風土(それともキャラ?)にいるからでしょう。
今回の韓国出張は、前回昨年12月に言った際に私の講演を聴いていたアサン医療センター(現代グループの設立した巨大な医療コンプレックス)の臨床研究センター長が声をかけてくれたものです。息子くらいの年齢だな、といいつつもえらく良くしてくれるので恐縮です。これからもがんばります。
週末に帰った翌日にはまた英国です。幹細胞研究関連の調査をしてきます。幹細胞研究は「標準化」「バンク」がキーワードです。最近、このあたりの内容について羊土社さんの「実験医学」に寄稿させていただきました。本調査前の内容ですが大筋は当たっているはずです。限られた字数で、多くの情報を盛り込んだ(悪い癖ですが)ので、やや読みにくいのはご容赦です。
1月は英国。健康関連の研究を統括する行政機関であるNIHRや、医療技術評価の機関であるNICEのディレクターと会ってきました。ちなみにこうした機関の名前を和訳するのは難しい。アメリカのNIH;National Institute of Healthは米国国立衛生研究所だ。英国のNIHRはNational Institute of Health Researchだが、これはどうしよう?
日本には健康研究推進会議なる会議体が内閣府にある。だからNIHRも国立健康研究所か?それとも英国国立衛生研究所か?
英国に行く度に思うのが、己の英語の下品さ。うっかり、I wanna〜なんて言ってしまった日にはかなり落ち込みます。もちろん、英国が持って回った言い方をしすぎ、というのもありますがあこがれるのは間違いない。日本がアメリカ偏重なのは問題だなあ。ちなみにNIHRもNICEもトップはSirやDame(Sirの女性版)。こうした称号をもつ方々の英語も様々ですが、貴族クラスになると本当に何を言っているのかわからない(発音ではなくて、文章が日本で言う役人言葉かその上をいっているのでは?)。言葉は奥が深いです。
今は韓国。昨日、今日とトランスレーショナル・リサーチに関するシンポジウムに出席。昨日は日本の現状について講演させてもらいました。50分の英語講演なので、相変わらずひやひやでした。そして自分の内容を思い返すと、やはり日本人らしい説明の長い、そして結論の見えにくい話になっていた感があって反省。背景や状況の解釈や評論が好きな風土(それともキャラ?)にいるからでしょう。
今回の韓国出張は、前回昨年12月に言った際に私の講演を聴いていたアサン医療センター(現代グループの設立した巨大な医療コンプレックス)の臨床研究センター長が声をかけてくれたものです。息子くらいの年齢だな、といいつつもえらく良くしてくれるので恐縮です。これからもがんばります。
週末に帰った翌日にはまた英国です。幹細胞研究関連の調査をしてきます。幹細胞研究は「標準化」「バンク」がキーワードです。最近、このあたりの内容について羊土社さんの「実験医学」に寄稿させていただきました。本調査前の内容ですが大筋は当たっているはずです。限られた字数で、多くの情報を盛り込んだ(悪い癖ですが)ので、やや読みにくいのはご容赦です。
2010年01月01日
あけましておめでとうございます
皆様、あけましておめでとうございます。
昨年は6月の翻訳出版を皮切りに、講演やTVへの出演など色々な体験をさせていただいた年でした。本当に勉強なりました。
今年は昨年までの流されているような、有頂天なような、ありがたいような、不安なような感じから脱して、地道に地に足の着いた活動をしていきたいと思います。
でも、昨年までに知り合ってお世話くださった皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。今年も頑張りますからね〜。
Y
昨年は6月の翻訳出版を皮切りに、講演やTVへの出演など色々な体験をさせていただいた年でした。本当に勉強なりました。
今年は昨年までの流されているような、有頂天なような、ありがたいような、不安なような感じから脱して、地道に地に足の着いた活動をしていきたいと思います。
でも、昨年までに知り合ってお世話くださった皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。今年も頑張りますからね〜。
Y