2009年09月21日

後期高齢者はどこにいっちゃうのか。。。

連休はいいですね。仕事の疲れを癒し、頭を整理する良い機会になります。仕事が立て込んでくると当然疲弊してきて、たいしたことが話せない自分に嫌気がさしたりするのです。

さて、政権が変わりまして医療制度も含めて変革がおきそうです。色々期待することはあり、単年度会計はやめるとかは楽しみです。官僚が二年周期でポジションを変えていくのも辞めてほしい。海外には、この道20年、みたいな役人もいるわけでそんな方々のお相手をする新任官僚は気の毒です。ちなみに私のいる独法はどうなるんでしょうなあ。

医療関連で一つ心配なのは、明言されている後期高齢者医療制度の廃止。廃止した後どうするのでしょうか。私の理解では、以前も書いたようにこの制度は正しいと思っています。制度の一部には至らない点もあるのですが、勉強が足りない方が感情論なのか一生懸命反対をしているのを残念に思っていたところです。

というのも日本の保険制度はつまるところ、集金の仕組みが色々あるだけで、資金源や支払い方は結局統合されているようなものだからです。後期高齢者制度も、後期高齢者は全員保険料払いましょう、自分の医療費は原則1割は負担しましょう、残りは他の保険者たちでできるだけ公平に負担しあいましょう、という内容です。今まで保険料を払っていなかった層や、負担金が増える(若手が多かった)企業健保の恨み節は当然としても、この仕組みがないと当然国の医療制度は行き詰るわけです。賢い企業健保さんたちは、この制度に恨み節を言っていても、内心正直しょうがないとどこかで思っています(所得の捕捉率を別にして)。

でも、「高齢者だけを切り出した保険がうまくいくわけがない」などとよくわからないことをいうお偉いさんも未だにいます。日本の制度で完全に財政的に独立した医療保険ってあるのでしょうか?くどいようですが、日本の保険は集金の仕組みと自己負担率、及び付加給付については差異があるものの、集金したお金は被保険者の特性に応じて再分配される仕組みがあります(完璧ではありませんが)。

実によくわかりません。

かかりつけ医についても、多様な病態を有する高齢者に対して、さまざまなケアの舵取り役が必要になるのは目に見えています。これこそ医療の価値を高めるはずの制度です。もちろんアウトカムの評価を盛り込んでいない以上、実効性は落ちますが。

廃止とはいえ要は名称変更に終わるのでは、と思う、いや願う今日この頃です。


yyamamoto07 at 15:39コメント(0)トラックバック(0) 

2009年08月10日

取材を受けました

翻訳本の出版以降、いくつかのメディアから取材を受けています。

「TKC医療経営情報」の2009年7月号で、「6つの視点からの質向上が安定経営につながる」というタイトルで記事にして頂きました。

http://www.clinic.tkcnf.or.jp/e/e01/e01.html

それから「最新医療経営 Phase3」の2009年8月号の中で、「次代を担う俊英50人の大胆提言」のコーナーでも取り上げて頂いています。こちらは以前共著した木村憲洋さんや、螢ャピタルメディカの古川代表も出ています。

http://www.jmp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=450

これらの記事の内容は主にこれまでに書いた本や、「医療戦略の本質」の内容です。特に後者の本については、これから徐々に内容を深堀りした記事などを出させてもらう予定です。

ちょっとした宣伝になりますが、これ以外にも1年くらい続けているのがウェブ上での診療所経営支援番組で、こちらはかつてWebMDの日本版(So-net M3の前身です)などを開発してきた楊浩勇先生とやらせてもらっています。また、秋にかけては臨床研究〜治験に関するシンポジウムでパネリストになるほか、学会での講演もあります。

こういった機会に恵まれることでますます勉強しますし、思うところをわかりやすく伝えたいと思うと否が応でも頭を整理することになります。そして少しでも共感していただける方がいたり、あるいは自分の浅はかさに気付かされたりすると、さらに進化できるので一石三鳥です。ありがたいです。

そして「医療戦略の本質」、おかげさまで医師に限らずさまざまな医療専門家の先生方にお読み頂けているようです。息の長い本になるだろうと思いますが、何(what)をすべきかだけではなく、どう(how)やるべきかという議論へと発展している感がありのも非常に嬉しいです。

最近同じようなオチになりますが、というかぜんぜんオチがつきませんが、まだまだ精進です。

yyamamoto07 at 18:45コメント(0)トラックバック(0) 

2009年07月29日

医療再生つれづれ

臨床医学系雑誌の最高峰であるNew England Journal of Medicineでは、最近の米国の医療改革について活発な議論が繰り広げられています。6月3日号では、マイケル・ポーターも投稿していました。

http://healthcarereform.nejm.org/?p=467

一方日本はといえば、政権交代だと騒がれており、霞ヶ関も一見すると8月末まで夏休みに入ったかのような風情ですが、もちろんきちんと暗躍(失礼)されています。
特に補正予算絡みの話はまだまだ盛り上がっています。私の周りでは2700億円の研究助成金(最先端研究開発プロジェクト)の話題で持ちきりです。JSTも絡んでいなくはないのですが、決定権はまるでありません。でも、ヒアリングに伺ったつもりが、2700億円の話で逆ヒアリングされてしまったと嘆く同僚は多いです。ただこれも今月末までです。

私のほうはおかげさまで出版した後、取材をしていただく機会が続きました。取材を受けると考えがまとまったり、出会いがあったりと非常にありがたいです。ただし、自分へのインプットをしっかり続けないと、陳腐なアウトプットになってしまうのでこのところ何とか時間を作って端的に自分の考えるところを表現できるようにしたいと思っています。JSTでは、知識の連鎖、循環をコンセプトに医学知、医療知をどう紡いでいくかを考えています。基礎研究から臨床研究へと持っていくことをtranslational research(橋渡し研究)と呼んでいますが、私からみると臨床研究から医療現場に持ち込む際にさらに大きなハードルがあり、さらに医療現場での実践知を再度基礎研究、医学研究にフィードバックして初めて連鎖が成り立つと思っています。この最後の部分をtranslational research2(TR2)とか、モード2のTRという人もいる(らしい)。で、こうしたナレッジ・サイクルのチェーンをやり繰りする知のマネージャーとなる人材と、彼らが使う情報ツールの構築が必要なんだが、医学のお偉いさんにはそれがわからんのですよ、と愚痴りたくもなる。本当に教育にはお金を使わんからな。

研究者はほんとに研究が好きで、それさえやれれば良いと思っていてそれは非常に良いことなんだが、問題は「それ以外には価値を認めない」的な島国根性も意外に強い。実践知に昇華させること、社会に還元することを本当の意味で意識していないというか、むしろ卑下している感すらある。教育が大切、と言っていながら、実は研究費が欲しいだけだったり。

不思議だ。実に。いろんな意味で日本の中のコミュニケーションギャップの深さに気付かされる毎日です。

yyamamoto07 at 12:56コメント(0)トラックバック(0) 

2009年06月24日

嬉しいニュース

「医療戦略の本質」、早々と増刷が決まったそうです。嬉しいニュースです。

この本が出版されるまでの経緯を思うと嬉しさもさらに倍増です。というのも、そもそもこの本を日本語訳して日本でも広く読んでもらうべき、という話は二年以上も前からしていたのですが、「医療」x「経営 or マネジメント」なんてニッチすぎて売れない、と数々の出版社から断られる続けていたからです。さすがのポーター教授のブランドをもってしても本当にハードルが高く、今回出版してくださった日経BPさんにも一度は断られているのです、実は。

当然、私自身には出版社のツテなどほとんどないので、その頃にも色々な方にお世話になって相談に行ったなあ。本当にありがとうございます。あれは暑い頃だったなあ、と遠い目になります。でも粘り強く交渉してよかった。

おまけに翻訳が決まっても、この分野&内容をきちんと訳せる人がいないという現実の前に、監訳者予定の私が訳者になってしまったのも誤算というか予想外でした。しかも、初版部数はそれほど多くないどころか当初の予定よりも減らされてしまって悔しい思いをしていたので、ようやくホッとしたところです。

今日はJSTの仕事で京都大学でミーティング。井村裕夫先生にも本をお渡ししましたが、「この分量の翻訳は大変だったでしょう」と言っていただいてありがたかったな。

本気で翻訳ってのは大変なお仕事です。


東京に戻ってからは、ノバルティス主催の若手バイオ関連研究者向けの起業セミナーにスタッフとして参加。3日間の予定で、研究者向けのミニMBAみたいな感じです。懐かしいなあ。英語を使わなくてはいけないのでプレッシャーですが、本当によい企画です。こうして多くの日本人がバイオベンチャーを立ち上げたり、あるいはそこまでしなくとも社会ニーズを見据えた研究開発を考えるようになれば非常に良いことです。

アメリカでも、研究開発への投資額はその成果が社会にもたらすインパクトを考慮することという流れがあります。これはすべてに当てはまるわけではないにせよ、好ましいことだと思います。日本も「戦略」的な(公共)投資を改めて推進すべく頑張らなくてはいけません。人にも科学・技術にも。微力ながら私も貢献していきます。



yyamamoto07 at 23:40コメント(2)トラックバック(0) 

2009年06月16日

北海道で失態

週末に風邪を引いてダウン寸前でしたが、敬愛する兄の結婚式のために一路中標津(なかしべつ)へ。

久々の乗馬も体験できてご機嫌でしたが、結婚式やら披露宴やらの司会を担当することになり、なかなか緊張しました。とはいえ、あいかわらずのゆるキャラ全開でやらせていただきました。

日曜に東京に戻って、月曜に再度札幌出張の予定でしたが、行程のロスを勘案して急遽日曜から札幌入りにしました。ここまでは良かったのですが、行程の変更を職場に通知し忘れたおかげで、電話会議を一件飛ばしてしまいました。おまけに、会社の後輩のチケットの手配にミスがあって、空港で待ちぼうけさせたのも私です。。。

面目ない。


「医療戦略の本質」、買いましたというメッセージを頂いて嬉しく思います。読んだ感想が届くころが怖くて今から戦々恐々です。本屋があると、つい気になって見に行ってしまいますが、医療棚においてあることが多いのが残念。ビジネス書として扱って欲しいのになあ。ま、それは無理としても、せめてポーターコーナーにはきちんと置いて欲しい。ここは如実にその書店のレベルがでるというものです。

昨日は製薬企業の方と会食させていただき、これからの製薬企業のあり方について有意義な議論ができました。私も、経営に関わっている病院群を活用して、強いメーカー作り、ひいては強い医療作りに貢献したいと思っています。具体化できたら、また紹介します。

yyamamoto07 at 21:37コメント(2)トラックバック(0) 

2009年06月10日

本ができました

「医療戦略の本質」、見本が届きました。仕事が形になったのは嬉しい!

早ければ今週末に店頭に並べる書店もあるそうですが、来週15日月曜日が発売日になるとのことです。皆さん、読んでください。

大雑把な内容としては、医療のそもそもの目的は患者さんに何らかの医療上の価値を提供すること、という大前提があり、それに向けて制度設計やら業界のプレイヤー(医療機関や医師などの医療提供者、費用の主たる支払い者である保険者(日本でいうところの健保、国保)、受益者たる患者、政府、メーカーなど)の果たすべき役割を定義しています。そして、過去の事例や現在進行中の事例を通して実践に向けた方策を検討する、という内容です。

今後は、ポーター先生と私とで日本の制度に絞ってディスカッションした内容をまとめたり、世界では「医療」がどのように提供されているのかを現地リポートしたりできるといいなあ、と思っています。これまでは「がん治療の最前線」的な情報は多かったものの、医療のバリューチェーンがどのようなもので、それが世界各地でどのように実現されているかを紹介しているものはないので。その筋の方、お声掛けくださいまし。


関係ないですが、「幹細胞研究の現況と欧米における規制動向」というタイトルで、文光堂さんの「病理と臨床」という雑誌の4月号に記事が掲載されました。そういう仕事もしています。

医療のため、となるといろいろやる事は多いですが、みんなで力をあわせて頑張りましょう。



みんなって、あなたのことですよ。

yyamamoto07 at 19:39コメント(3)トラックバック(0) 

2009年06月08日

ようやく再開

ようやく再開する気になりました、というか気力が戻ってきました。

これまで、訳本の作成、雑誌の原稿など書き物が多すぎて閉口していたせいもあって、ブログを書く気も起きなかったのですが、ようやくひと段落つきました。

ポーター先生の本も6月中旬には発行されますが、私は訳者という役目になっています。500ページもの大作を翻訳させていただくのは、良い経験とは言いきれない位にはキツイ仕事でした。医療に向けた哲学書的な位置づけなので、言葉の定義など含めて訳が超難しいわけです。おかげでクオリティコントロールなどは相当難しく、完璧を期すという意味では、訳文としてまだまだ追求したい点もあります。意訳の程度や文体、調子などで出版側からのサポートももっと欲しかったし。

結局作業に追われてGWもなく、一時期は毎日2-3時間睡眠が続いて、今思えば体に感謝&陳謝です。ただ、ポーター先生と一緒に議論してきた内容なだけに、伝えたいメッセージははずしていませんし、医療に対して本当に良いポイントを描写していますので是非読んでみてください!

ちなみに読みにくい点はご指摘いただければ、版を重ねる(ことができたら)ごとに修正していきたいです。また、本書向けの推薦の言葉や、帯の言葉も著名な方が快く協力してくださいました。

でも、この本を通して読みきる人はどのくらいいるだろうか。。。600ページ近くなるらしいし。


日本の医療にも、医療IT、医療経済といったツールが必要です。ただ、これらをツールとして使えるようにすることが大事で、一番怖いのはこれらが包括的な解決策と期待されること。先日も某製薬企業の方と話していましたが、このまま放っておくと、たとえば医療経済至上主義がどんどん台頭してしまう状況になるのでは、といった危惧があります。財政問題を前面に出して医療問題を論じる流れがその最たるものです。医療側がきちんと経済的な評価の限界を見極める研究をすること、そしてその上で新たな価値観を率先して提示していくことが肝です。私もそれに向けて種を蒔いています。

そうした活動の一環として、先日英国の行政機関の長と相次いで面談してきました@日本。面談内容以上に、英語ができなくなったのがショック。今思えば、苦労していたあの頃のほうが栄光の日々のような気が。。。とはいえ、医療の経済評価、ITを使った情報管理と高次情報への橋渡しなどは世界的な課題です。日本は、医療提供基盤は良いものの、その上に載せていくべきシステム(特に情報に関する部分)の構築で出遅れています。補正予算で推進してほしいなあ。

それから、度重なる国内出張でもボディブローのように体力奪われています。札幌、仙台、京都、岡山、宮崎、別府に毎週日帰り〜一泊二日で行っています。どれも病院経営支援です。先日は60億円規模の病院の民事再生もありましたね。臨床も経営もそれぞれプロに担当させ、院長や理事長が双方をグリップする、という体制が必要だと痛感。もうすこし、医療従事者も経営学、経営術にリスペクトや期待をしてほしいなあ。何でも自分でできると思いすぎ。ある程度の規模の医療機関になれば、ひとりで全てをやるのは時間もスキルも間に合うわけありません。

yyamamoto07 at 20:24コメント(0)トラックバック(0) 

2009年01月19日

体が、、

このところ、体のネタといえば体重だったのだが、最近はそれに加えて肝臓の心配もしたくなる。

くらいに、呑む機会に恵まれている。


ようやく週末に5キロ程度走るようになったものの、それをうわまわるピッチでお酒を注入しているのである。どうにかならんのか?

今週は京都一泊出張、宮崎日帰り、名古屋日帰り、と短期間でいろいろと訪問する先があって、これまた疲れてしまう。気づいたのだが、新幹線で仕事をすると、乗り物酔いする体質のようだ。二日酔いもあるかもしれないし、時差ぼけのせいかもしれないうそ。

仕事の内容も書きたいのだが、とりとめもなく多岐に渡るので、書く気にならないというか、整理できない。健康研究の推進、医療サービスの再編・革新、日本医療の広報、という感じのくくりかな?一言言えるのは、医療を進めるために日夜働いています、ということだけ。

体に気をつけて、皆さんがんばりましょう。

yyamamoto07 at 23:46コメント(0)トラックバック(0) 

2009年01月15日

去年最後の仕事

新年明けて二週間が立ちましたが、相変わらず更新する気にならない忙しさと疲労に
悩まされています。

さて、前々回(だいぶ前)に予告したマイケル・ポーター教授の講演の運営に関し
て。

08年の春くらいから、彼の著書の翻訳と来日時の講演、という二つの企画を検討して
いました。とはいえ、出版社も見つからなければ、イベントの実行も一人じゃ無理、
ということで徒手空拳の私は悩んでいたのですが、そこにアメリカ商工会議所
(ACCJ)が助け船を出してくれたのが始まりです。

といっても、話しは全くとんとん拍子には行かず、本当に実現できるのか、とかなり
心配し、スポンサーが足りずに自腹か!、という危機もあったのですが、無事に!ホ
テルオークラで講演会を開くことができました。結構ぎりぎりだったので、支援して
くれた方々には大感謝!!!です。

イベントの主催はACCJですが、会のオープニングの時に、この講演の実現に協力して
くれたメンバーということで紹介してもらい報われた気分ではあります。

講演の時のスライドはこちら
http://www.hbs.edu/rhc/speaking.html

思えばえらい遠い分野に来たな。。。

ついでに彼の著作についても、日本語版の出版が決まり、今一生懸命和訳していま
す。おかげで、札幌に戻った正月休みも修行僧のような生活していました。受験のこ
ろ思い出すなうそ。夜は毎晩呑んでいたので、楽しんではいたのですが、気になって
仕方がない。なんたって500ページの大作なので訳もハンパない。

とりあえずは、これに追われる毎日です。

が、

二月にはイギリス出張です。本気でしゃれにならん。

yyamamoto07 at 08:48コメント(0)トラックバック(0) 

2008年12月27日

インドの顛末・続き

前回、二つについて書くといっていたら、あっという間に年の瀬だ。

今回は、まずインドから。

現地調査としてインドを訪問することになったのが、9月。そこからの準備は最悪に大変で、何が大変ってツテがなさすぎ。その割には、上司はいろいろと無茶振りしてくる。しかも7名のグループなので、色々とわがままを言う人もいるわけだ。他の仕事もまったく進まず、で、いったい何のために雇われているのだ、私は。

そんな中でも、同じチームのメンバーが色々と手伝って&慰めてくれたので、何とか進めていたのが9月、10月、11月。それでも準備はもめにもめて、このころの体調も気分も最悪でした、間違いなく。

旅程は当初、デリー、ムンバイ、バンガロールと回る予定が、それだと移動時間で無駄が多いと考えて、デリー、バンガロール、ムンバイの順に変更して向かったのだが、今思うとこれが功を奏した。で、テロの夜はバンガロールにいて、翌朝デリーに向かおうとしていたら、ホテルの部屋に一本の電話。

「ムンバイでテロがあったそうです」

「はあ」

ということでテレビをつけたら、確かに大騒ぎになっている。どんなもんかとしばらく見ていたら、同時多発テロらしいとわかって、ちょっと心配になってきた。これが23時頃かなあ。で、デリーにも警報がでた、とニュースで言っていた。

とそこで、銃を乱射しながら走り去る車の映像が出てきた。で、これはアウトだと決心。


そこで寝ることにした。


と書くと驚くかもしれないが、決めた時点で多分日本時間の朝4時くらい。インド時間の1時くらい。何も動けやしないはず。あとはバンガロールにも飛び火しないことを願って寝た。

5時前に起き、ネットで航空券を調べ始める。バンガロールから直接インド出国が可能な便を探したのだが、折り悪くバンコク空港が閉鎖。おかげでシンガポール経由の便しかない。予約しようとしたものの、当日なので決済しろ、とのメッセージ。その時点で、すでに日本の朝8時30分なので、日本の旅行会社に電話をかけ始める。

でも、この時間帯、そこまでテロの様子は日本で伝わっていなかったようで、代理店の人もあんまりピンときていなかった。で、事情を話して、とにかく全員分のチケットを手配してくれ、と依頼。その辺りで、チームミーティング。

集まってみると、大使館に連絡した、とか、本部に連絡した、とは皆言うのだが、誰一人帰国の手配を考えてやいない。で、私が今代理店に至急で手配させてます、というと、こんな状況で普通の旅行会社ではチケットはとれないだろう、とのコメント。うーん、期待されてないなあ、と思いつつ、私からすると、大使館なんかの方がよっぽど役に立たない(悪気は無いです)、というか、筋違いな依頼だと思うんだけどな。。。日本が軍用機とかチャーター便でも出すと思ったのかしら?

で、埒があかないので、出国できない場合のホテルの延泊の手配だの、バンガロール空港までの交通の手配なんかを粛々と進めていたところ、代理店から朗報!全員分チケットがとれた、とのことで、Eチケットを発券してもらい、ホテルのビジネスセンターでプリントアウトしたのが、インド時間の12時くらい。その頃もテロはまだまだ続いていて、テレビではホテルが燃えていました。ロビーには居るな、部屋で待機してくれ、と伝えて待つこと数時間、最後のカレーを食べて、無事に空港にたどり着き、帰国したわけです。

代理店の人曰く、われわれの予約が完了した10分くらい後に、あっさりその便が満席になったそうで、確かに帰りは満席でした。本当に幸運。安全に、すばやく帰国することを目標にした危機管理のいい勉強になりました。

yyamamoto07 at 17:07コメント(0)トラックバック(0) 
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