2010年02月09日

英国出張中

ロンドン、相変わらず寒いです。昨日はまた雪が降っていました。

前回も書いたNIHRですが、そのディレクターであるProf. Dame Sally Daviesと話してきました。そして、いかに英国の保険制度や研究体制が改革されてきたか(改革してきたか)を伺ってきました。といっても別に奇策も起死回生の一手もなく、関係各者が一堂に会し、ファシリテータを呼んで「英国の研究はどうすべきか」を一から議論しなおしたそうです。その際、何がもっとも大切かに常に立ち戻ることで瑣末な議論を避けるようにしたこと、できるだけ大局的かつ楽観的に構えて各論に引っ張られないことを気をつけたそうです。ちなみに、その時のファシリテータとはその後も研究制度改革で長い付き合いになった、とも話していました。もちろん、その他の成功要因としてタイミング(政府の後押しなど)も良かったし、とは言っていました。

日本では、英国の医療制度といえば長期の待ち時間だけを思い浮かべ、研究といってもアメリカでしょ、という風潮もかなり強いのだが、それはかなり偏った意見だと思います。日本は海外の一面をみてすぐにそれをその国に普遍的なものと解釈しすぎるきらいがあると思っています。日本のように教育もマスコミも行政もかなり画一的な国ではそうかもしれませんが、少なくとも英国、米国は違います。

英国医療でいうと、自国の医療制度を誇りに思う英国民はかるく過半数を超えていますし(この時点で制度としてはある意味成功)、費用対効果や適切な医療提供を担保するための体制を整えつつあるのが実態です。しかも皆保険にも関わらず、臨床研究も日本よりはずっと盛んです(高い医療技術と劣悪な医療保険制度の並存が臨床研究を推進させる大きな初期要素だと私は考えています)。何よりも、歴史がある国だけに日本と同じようなしがらみや歴史背景を持っており、若国のアメリカがいう改革とは一味どころか七味くらい違って辛いのです(逆か?)。

というわけで、米国のフォローよりも欧州、特に英国のフォローに関心を持つようになっています。何とか、日本でも医療関係者で私的にでも会合を開きたいのですが、私自身に元手も実績もない中でどないしよう。。。

yyamamoto07 at 15:20コメント(0)トラックバック(0) 

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