2006年06月29日

テニス、技の呼び名による弊害(その3)「テイクバック」

3bc00e13.jpg「テイクバック」と聞くと、アマチュアプレーヤーの場合、ラケットを引くことと考えがちです。今日限りこの考え方は捨てましょう。

「Take Back」を「背中に取る」と訳してしまうと、ラケットを背中に取ることになってしまいます。
お手持ちのデジカメで、フォアストロークの構えを、背中にラケットを出して、写真を撮ってみてください。非常に素人っぽく見えます。なぜそう見えるかと言えば、最近のプロはそのようなポーズを取らないからです。
プロのテイクバックは、背中側ではなく、胸側にラケットが位置しています。

ラケットは「テイクフロント」です。

ラケットを引いたとき、手首を外側に曲げるとラケットは背中に出てしまいますので、手首は内側に曲げてラケットを引く習慣を付けましょう。

「Take Back」は「背中を取る」と訳しましょう。
つまり、背中をどの方向に取るかです。ここでは「テイク背中」と呼ぶことにします。

サーブを例にとって考えます。かのジョン・マッケンローはほぼ180度回転し、背中を完全に相手選手に向けてしまいます。それが彼の「テイク背中」です。非常にパワーの出る「テイク背中」といえます。
ところがアマチュアプレーヤーはこれをまねしてもほとんど良い結果は得られません。なぜならこの「テイク背中」でバランスよく打ち終わる身体能力を持っていないからです。
自分にとって正しい「テイク背中」は、バランスよく打ち終われる範囲で、最大のひねりを取ることです。
一般人がバランスを崩さないためには、肩は大きくひねって、腰は90度以上回さないことです。後ろ足を椅子の上にのせてサーブを打つとこの感覚がつかめます。

杉山愛のコーチ(お母さん)は、背中のことを肩胛骨と表現しているようです。上体だけをひねるイメージが強調でき、左右の識別もプラスできるのでよい表現だとお思います。

モダンテニスでは背中の向きを考察することは非常に重要です。

「テイクバックとは、背中をどこにとるか考えること」
と心得ましょう。



ソーホーストリンガー

  

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2006年06月26日

テニス、技の呼び名による弊害(その2)「スライス」

54e2c706.jpg「スライス」の意味を辞書で調べると
『薄く切ること。また、薄く切ったも』
と出てきます。
このイメージがほとんどのアマチュアプレーヤーに間違った打球をさせてしまいます。

さて、テニスで「薄く切」られる矛先は何でしょう?
「ボール」と答えた人は、おそらく良いスライスの打てない人です。
「地面」と答えた人は、本物のスライスの打てる人です。
ボールとガットのインパクトを薄くこすってしまっては、地面をそぐようなスライスは決して打てません。
ストローク(フラット)と同じような打球音のするインパクトが必要です。すなわち厚いあたりです。プロの打球音を確認してください。

「ボール」と答えた人は打球面を上に向けてしまっている場合がほとんどです。これではチョップしか打てません。
ボレーが上手になるおまじない」でも記述したとおり、
テニスにおいてストロークやボレーを含む全てのショット(ドロップショットやチョップを除く)は、これから打ちたい仮想ボールの放物線の頂上近辺に面を向けるのが大原則です。
ライジングが極端になればなるほど、この頂上より打球面は下向きになっていきます。

重いスライスが習得できない人は、まず無回転に近いボールを打てるように練習してください。無回転のボールが打てる人は、どんな回転のボールでも打つことが可能です。無回転のボールが打てる人は、ボールの芯を理解した人だからです。

同じ辞書に「スライス」の記述で、
『テニスなどで、球の下側を擦って、打球が逆回転で飛ぶように打つこと』
などと、とんでもない誤りが記述されています。上記はテニスでは「チョップ」についての説明です。
球の下側を擦って、前に勢いのあるボールが飛ぶわけありません。
打つのは球の後ろ側です。
『球の真後ろを叩いてアンダー回転が掛かるようにコントロールする』が正解です。

『スライスとは、地面を薄く鋭く削ぐショット』
と心得ましょう。



ソーホーストリンガー

  
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2006年06月17日

テニス、技の呼び名による弊害(その1)「ファースト・サービス」

bfd19b6f.jpg日本人が「ファースト・サービス」と呼ぶとき、プロ選手の打つサーブのイメージから、知らず知らずのうちに、
 「Fast Service」
を連想してしまっていませんか?

言うまでもなく、「ファースト・サービス」は
 「First Service」
のことで、1番目のサーブにすぎません。
重要なのは速さよりも正確さです。
仮想した直径1メートルのマンホールにボールが落ちるスピードにとどめるのが得策です。もちろん、正しいフォームを心がけるのが大前提です。それを繰り返すうちに自然にスピードもアップしてくるものです。
これは、パソコンのタイピングの習得によく似ています。速く打てるようになるためには、「ゆっくり・正確に」タイプし続けることにより、自然に速くなっていきます。はじめから速く打とうとすると、ミスタイプばかりでなかなか上達しません。

サービスもタイピングも速くしたければ、ゆっくり正確に打つことが重要です。

「ファースト・サービス」=「一番(大事な)・サーブ」
と心得ましょう。

余談ですが私は、「ファースト・サービス」としてアンダーサーブをよく使用します。
初めて対戦する相手からは、8割以上の確率でポイントが取れます。
それは、レシーバーが私の打つ「Fast Service」を連想してしまっているからです。



ソーホーストリンガー


  
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2006年06月03日

ボレーが上手になるおまじない

このおまじないを使えば、確実にボレーとスライスが上達します。

肘と指先を結んだ線{ウルトラマンにたとえると、スペシューム光線の出る線(笑)}で、円軌道を描き、きれいな円柱を完成させます。
それができたら、円軌道を徐々に細長く楕円軌道に変えていきます。
これを何十周も繰り返してください。
「肘の円」、「肘の円」と唱えながら行いましょう。

肘の描く円が、指の描く円より小さくならないことが重要です。

バックボレーは指の描く円が反時計回り、
フォアボレーは時計回りです。

この動きに慣れたら、こんどはラケットを持って、グリップエンドと、ラケットトップを結んだ線で、同様に筒を描きます。
このとき先ほどのスペシューム光線の線も筒を描いていることを意識してください。

プレー直前にこの動きを実際に動かして、ボレーを打ってみてください。
打ち終わってもラケットトップが、筒の円の中から出ないことが重要です。
肘の曲げをキープしたまま終わります。

スライス=超ロングボレーのことですので、全く同じイメージです。

ボレーの下手な選手は、肘の位置が止まって、ラケットトップがどこかへ飛んでいってしまうわけです。

+++
さてこの方法を使用したらボールが飛ばなくなってしまったという人は、普段から間違った面で打球している証拠です。
テニスにおいてストロークやボレーを含む全てのショット(ドロップショットやチョップを除く)は、これから打ちたい仮想ボールの放物線の頂上近辺に面を向けるのが大原則です。



ソーホーストリンガー

  
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