2007年07月01日

ボールを打つだけが試合じゃない!(その3)「集中力を配分する」

8d2d9efd.jpg1試合中で使用できる集中力の量は有限です。

「集中!集中!」と自分をけしかけすぎても、重要なところで集中力が品切れになっているかも知れません。
どの場面でどれだけ集中力を使用するか、上手く配分することが重要です。

ところで、トップ選手がブレークポイントで必ずといって良いほど、サービスエースでそれをしのぐのを見て、不思議に思ったことはありませんか?
不思議でも何でもありません、トップ選手はその場面で大量の集中力を消費しているのです。
なので、「エースとれるなら最初のポイントから取ればいいじゃん!」と考えるのが誤りだと言うことがわかりますよね。はじめから大量の集中力を消費してしまっては、いざ使いたい最も重要な場面で残っていないかも知れないのです。
根がまじめな選手ほど、集中力の配分はへたな場合が多いので、気をつけましょう。

集中力は「抜くところでは抜く」、これが大事です。かのサンプラスはこれが実に上手かった。上手すぎて不謹慎な態度と誤解されることもあったようです。誤解されても勝つ方が大事です。
彼はブレークできる自信があるときは、序盤から無理してブレークを取りに行かず、5-4から最後のレシーブで、一気に集中力をアップし、セットを取ってしまいます。集中力の消費が最小で済むのです。相手に今までのサーブでキープできると思いこませるために、わざとキープさせてあげている「=だまし」ともいえます。松岡修造選手もかつて、サンプラスにはまんまとだまされたとカミングアウトしていました。

集中力の消費を少なくするには、使う時間を短くすることが最も重要です。
サーブ、またはレシーブに入る瞬間、一気に集中力をアップし、ポイントが終わると同時に、一気にリラックスしましょう。一気にリラックスするには、グリップから手を離すことをトリガーにするのがよいでしょう。プロの試合を見ているとポイントが終わってグリップから手が離れるまでの時間が非常に短いことに気がつきます。ウィンブルドン放映中ですので是非ご確認ください。

集中力は、1リットルのドリンクボトルと同じで、一気に飲み過ぎると空になってしまいます。試合中の集中力をもう少し上手く例えると、
「半分の500ccが凍っていて、500ccの液体が入った1リットルボトル」
に例えると良いと思います。

さて、500ccのドリンクを飲み終わってしまうまえに、500ccの氷を溶かしてやれば、また集中力がアップします。
氷を溶かす行為としては、
・深呼吸をする。
・軽く足踏みして筋肉をほぐす。
・ガットの1点を凝視し、視線を安定させる。
・ベンチで水やうちわで頭を冷やす。
・ベンチでタオルをかぶって邪念を消す。
・本物のドリンクを飲む(笑)
・笑顔を作って緊張をほぐす。
・張りたてのガットに替える。
・新しいウェアに着替える。
・自分で作った戦略メモを読む。
・集中力を使うのをやめる。
 =死んだふりをして次のセットにかける。
など、いろいろ考えられます。

水は氷だけになってしまうと、溶けにくくなります。いつも液体部分を残しておくよう集中力分配テクニックを身につけましょう。


さあ、これを読んだあなたの次回の試合は、「上手い集中力配分競争」では、圧勝することでしょう(笑)



ソーホーストリンガー

  

Posted by yyr_co_jp at 16:36