2008年05月30日

面白さを競う練習

IMG_2262ここではTTN練習会で行っているユニークな練習を紹介します。日本人プレーヤーに一番不足している、ユーモア、意外性、とっさのひらめき、遊び心を養う練習です。

コート1面を使用して打ち合うのは、普通のテニスと同じですが、競い合うのはポイントを獲得することではありません。なのでコートのどこに立っていてもよいのです。
競い合うのはこうです。もしこの打ち合いを大勢の観客が見ていたとして、より大きく観客を沸かせた方が勝ちです。

ということで、ルールとしては、
◎エースを取ったら負けです。
どこに立ってもよいのにエースを取ったら場がしらけます。今はやりのKYです。
瞬時に今のシチュエーションを理解し、状況判断力を身につけます。
対戦相手の弱点、得意なところを瞬時に見極められるのは、草トーで勝つための必須条件です。

◎エースに近くて相手がカバーできるボールほど点数が高いです。
懸命に追いかけてぎりぎりでカバーできたとき、観客は沸き上がります。
どこまでがエースになるか解るようになれば、試合で相手のコートカバー力を瞬時に見極める能力がつきます。

◎お客の予想もしない意外性のあるショットも点数が高いです。笑いを誘うショットも高得点です。

◎何でもない凡ミスは、かなりの減点プレーです。
これは普通の試合でも同じですね。ミスるときも観客が沸くようなミスになるようにしましょう。クリエイティブなプレーにトライしたとき、ミスってもうけが大きいはずです。


大まかなルールはこんな感じですが、けっこうアイデア次第でいろいろのプレーができます。

立ち位置によっても打てるショットが全く変わってきます。たとえば、ネットにさわれるような位置に立っている選手に対してエースを取らない面白いショット、といえば脳をフル回転しないとわいてきません。頭上を抜かれたらどの辺までカバーできるのか勉強にもなります。またこんな変なところに立ったら相手はどんな球を打ってくるか想像して立ち位置を決めてみましょう。自分の想像の範疇を超えていたら、拍手です。

ボールに回転を与えることも面白さに拍車をかけます。


具体的な面白いプレーをご紹介しましょう。

◆ネット際に相手と対角線上に立ち、アングル合戦をする。相手にもらったショットよりもよりネット際に落とします。
これは実際の試合においても、ドロップショットの対処法などに応用が利きます。コートを横向きに使う感覚はダブルスでも重要な感覚です。ダブルスの上手い選手はベースラインを横切るボールよりサイドラインを横切るボールをとても上手に使います。

◆高〜く上がった浅いスマッシュボールを大声を発しながら「やー!」と空振りします。そしてワンバウンドしたボールをひょいとドロップショットします。声が大きいほどバカ受けします。

◆また抜きショット、背面ボレー
単純にうけますが、習得には努力が必要です。

◆2度振りする。
このゲームはあまいボールがたくさん来ます。そのボールをただ返しても面白くありません。あまいボールになるほど奇抜なボールを作る余裕があるはずです。左に空振りして右に打ったりすれば、ドロップショットをフェイクして返球できるようになります。

◆ラケット側面で打球する。
かなりの難度です。

◆視線でフェイクする。
要は右を見て左へ打つこと、またその逆です。打つ瞬間はもちろん打点を見ます。実践ではボレーの時など非常に有効な手段ですが、こういう機会がないとなかなか練習できません。エースを取りやすいので、取らないようにご注意下さい。

◆思いっきりバックスピンをかけたロブをネット際に落とします。するとワンバウンドして自分のコートに戻ってきます。相手もネットの上にかぶさりながら返球できれば、両者とも高得点です。

◆ルールをやぶる
普通のポイントと違い、うければ何でもありです。

相手コートに究極に高いロブを打上げ、それと同時に自分が相手コートに走って行ってそのボールを元いたコートに打球します。空気の読める相手ならそれを打たれた選手は、自分も相手コートへ入れ替わります。観客大爆笑です。

ボールをガット面でキャッチし、そのボールを投げるように返球します。技術的にも高度なので高得点です。

エースを取られたにもかかわらず、ポケットから偽ボールを出して打てた振りをする。演技力が要求されます。

ラケットフェースを握って、野球のようにグリップで打球。
等々..


とくに将来プロを目指す子供達には是非やっていただきたい練習メニューです。子供なら思いもよらない奇抜なアイデアが出せるはずです。
将来テレビで勝利者インタビューを受けたときには、気の利いたジョークを交えてコメントのできる選手になっていることでしょう(笑)


え、最終的にどうすれば勝ちか?
そんな質問をするあなたはKYです(笑!)




ソーホーストリンガー


  

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2008年05月18日

何でもかんでもフェデラーの真似!

IMG_0356フェデラーのすごさがこんなところにも表れています。
猫も杓子もというか、アマチュアからプロに至までフェデラーの真似をするようになっています。
プロにおいては、彼の良いところを自分に取り入れていて、ATP全体のレベルアップにもつながっています。

いただけないのはアマチュアプレーヤーです。
例えば、グリップの太さです。彼が細いグリップを使用しているせいで、誰もがそれを猿まねします。
本当にフェデラーが好きなら、彼がグリップエンドの太いところを、手のひらに巻き込むように握っていることに気づいて欲しいものです。天才プレーヤーは本能的に太い部分を欲しがってあのような握り方に行き着いたのでしょう。
グリップ3のグリップエンドはグリップ9に相当します。

シングル・バックハンドがダブルハンドより優れていると勘違いしている人もいます。ちまたで見る限りダブルハンドの選手が確実に減っています。
フェデラーのようにラケットを長く持って、あれだけの高速スイングで面を安定させるには、相当に器用な手首、肘の使い方ができなくては真似できません。

フォアのグリップが薄いのも、何のために薄いのか考えて真似している人がどれくらいいるのか疑問です。フェデラーは薄く握ることによって、サーブの時に使用するようなプロネーションをストロークにも取り入れて、スイングスピードをアップさせているのです。
厚いグリップでは腕を内転しても、面をかぶせる動きになってしまうのです。
いうまでものくストロークで内転を使うことも相当な器用さが要求されます。かつてエドバーグも使用していましたが、薄すぎたせいかフェデラーのような良さは出せませんでした。

ここでも紹介しましたが、打点に目を残す方法も彼にあったやり方なのです。


これからはアマチュアが真似するべきところを真似しましょう。

◆ボールを追う方向
 彼は世界一直線的に目的地まで、ボールを追っています。
アマチュアの場合、ベースラインの引いてある方向には直線的に走れるのですが、深いボールを斜め後ろに、あるいは浅いボールを斜め前に最短距離で走ることができません。あるいは間違った方向に走っています。
ボールを追うときは今黄色いボールがある位置を目指しては当然ダメです。では実際にインパクトする点を目指すのかといえば、これも間違えです。
正解は、フォアハンドなら「実際にインパクトする点の1体後ろ」を目指して走ります。当然予想ですのでそれには誤差が出ます。ところがその誤差がより後ろに出るような方向に走るのが得策です。その誤差がほとんどないのがフェデラーです。
フェデラーのフットワークを真似するのは不可能でも、1歩目を正しい方向に走り出すことは練習次第で誰でもできるのです。それだけでコートカバーリング能力はかなりアップします。
 ところでバックハンドですが、ダブルハンダーならフォアと同じ位置を目指してよいです。左手でフォアを打っているのと同じだからです。左手は体の後ろ側に付いているのです。ところがシングルハンダーは2体後ろを目指して走らなくてはなりません。右手は体より前側に付いていますので当然ですよね。このダブルハンダーの有利さを認識してからフェデラーを真似して下さい。
テニス番組で、「ダブルハンドはシングルハンドより守備範囲が狭い」などととんでもない誤った解説している人がいますので注意して下さい。手を伸ばして届く範囲は片手の方が広いのは解りますが、そこを守備範囲とはいえません。そこが守備範囲といえるなら両手の選手もその時だけ片手で打てばよいのです。

◆マイペース
 彼は世界一マイペースです。相手にドロップショットでポイントを取られて悔しかったからやり返すなど決してしません。世界一自分を確立していると行ってもよいでしょう。

◆グリップの直進性
 ストロークを打つ人を上空から見ると、そのラケットはグリップからラケットヘッドまでの短い線分になります。その線分が移動したときの軌跡は、グリップを固定したとき扇形を描きます。これがコントロールの悪い選手のラケットの動きです。
 ところが、トップとグリップが垂直方向に等速運動をすると軌跡は長方形になります。フェデラーのコントロールの良さはこの長方形の長さが世界一長いせいだと思われます。
 長い長方形を描くには、グリップの運動を意識することが重要です。アマチュアの場合、グリップの描く線自体が弧を描いていたり、直線区間が短かったりします。グリップで長い直線を描くことを意識しましょう。
 
これらに限らず、どうして良いのか考え、自分が真似すべきかどうかを考察した上で真似するのが、正しいフェデラーの真似方です。




ソーホーストリンガー


  
Posted by yyr_co_jp at 18:14Comments(3)TrackBack(0)

2008年05月14日

スピンのラケット上昇傾斜は、スキーの斜度と同じ感覚?!

20070521160スキーの経験のある人ならおわかりになると思いますが、前に向かって滑っているなーと感じられるのは、斜面の角度が20度くらいまでです。
30度になろうものなら、もう前へ向かって滑っているという感覚はなく、落ちているという感覚になります。
横からイメージした30度と実際に上から見た30度は全く感覚が違うのです。

この感覚がテニスでボールにスピンをかけるときのスイング軌道の上昇角度とよく似ています。
ボールに前方への強い推進力を与えるには、スイングの上昇角度は20度までが限度で、それ以上上がると打つというより、擦るという感覚になり、回転主体のトリッキーなボールになってしまいます。それはそれで、ボレーヤーの足下に沈めたり、ショートアングルに落としたり使えますが重いボールは打てません。

自分では前に向かって打っている意識が強くても、実際のボールは浮いた状態です。ガットのたわみが小さく、ボールもぶっつぶれていないのです。

打たれるボールの気持ちになりたいときは、スキーをしている自分を思い出して、スイング軌道を考察してみてはいかがでしょうか?
とくにサーブのスイング軌道に関する考察が足りない人が多いように思われます。ボールを擦ろうとしている人が実に多い。
重いボールは10度上昇までがよいでしょう。




ソーホーストリンガー

  
Posted by yyr_co_jp at 01:21

2008年05月03日

テニス選手は靴の履き方がおろそか?

f1a9b239.jpg以前ここでスケートの話をしましたが、ベンチに座ってスケートの靴を履いていると、「テニスショーズは、いい加減な履き方をしていたなー」とつくづく思います。
みなさんはよく、テニスをやって足の親指の爪が血豆のようになってしまうことはありませんか?私はしょっちゅうでした。これがまさにいい加減な靴の履き方のせいだったのです。
ここでは、わたしがスケートから悟った、良い靴の履き方をご紹介します。

◆靴紐は外側から通す
 靴紐を穴の内側から通すと、摩擦が少なく、圧力が分散してしまい、個々の箇所に適した圧力をその場にキープすることができなくなってしまいます。
はじめの段だけでなく、写真のように全ての穴を外側からです。
穴ではなく布の輪に通すタイプでわざと摩擦を少なくした靴がありますが、
20080509313
これはレジャー用と見なしてチョイスしない方がよいでしょう。



◆かかとをしっかり靴と密着させる
 靴とつま先の間には適度のスペースがなくてはいけません。そのためには足を入れたら紐を締める前に、かかとを地面にトントンたたきつけて密着させましょう。靴ベロをしっかり引っ張るのもお忘れなく。
 そして激しいフットワークをしても、つま先にできたスペースをキープし、決して爪が靴先にぶつからないような紐の閉め方をするわけです。

◆靴紐はつま先から1段1段
 靴紐はつま先から1段1段、適度な力加減で締めていくことが重要です。このときかかとを地面から離さないでください。足の重みでかかとをキープできるよう、太ももを椅子に着けずに、浅く腰掛けるとよいでしょう。
 めんどくさがって何段もまとめて締めようとしては絶対ダメです。また穴の外側から通していればまとめて締まらないはずです。
 
◆足と対話しよう
 適度な力加減は自分の足に聞きましょう。足がずれないけど苦しくない状態です。正しく1段1段締めれば力一杯締めるという行為は絶対ありません。
 あなたは普段、靴べらで足を入れ、足の甲の方だけギュッと締めてませんか?この履き方が血豆の原因です。面倒でも紐は毎回全て前の段までゆるめ、靴べらが不要な状態から履きましょう。血豆の足を治療する方がよっぽど面倒です。
どうしても面倒だと思う人は、スケートをやるとよいです。テニスシューズってなんて履くのが楽なんだ!と思えるようになります。スケート靴は正しく履くのに15分もかかります。
 
◆一回では未完成
 一度履き終わってもこれで完成ではありません、数分間運動してから、また足に聞いてください。
「どの辺が苦しい?」
「どの辺が動いて、擦れる?」
って。その部分を締め直せば完成です。
さて、その修正方法ですが、きつ苦しい部分をゆるめてやるのは、とてもやりにくいですよね。それをやると3度目の調整が必要になるかも知れません。従って1度目の締めは、ゆるい方に誤差が出るような力加減で締め、あとから増し締めによって微調整するのがよい方法です。
部分的に締めるにはよいツールがあります。

レースフック
hook.jpg

スケート屋さんに売ってます。



人によっては、休憩の度に靴紐はゆるめないと足に良くない、という人がいますが、私から見れば、それはきつく締めすぎです。前述のように2度履きで足と対話していれば、何時間履いていても大丈夫です。2度でダメだったら3度履きしましょう。

それでも足にダメージがある人は、靴が合っていません。信用のできるお店に相談してください。
スケート靴では顕著ですが、自分の足にあった靴は紐をきつく締めなくても良くフィットします。当然値段もそれなりにします。
テニスシューズでも同じことで、足に合っていない靴は紐をきつく締めないと足に合いません。
従って、靴紐を軽く締めただけでも、ずれたり、痛くなったりしないフィットした靴は買いだめしてしまう価値があるといってよいでしょう。
なぜならメーカーは同じ靴を決して作り続けてくれないのです。
メーカーさんにはプリンスのラケット名器=グラファイトのようないつまでもなくらないよい靴を作っていただきたいものです。




ソーホーストリンガー

  
Posted by yyr_co_jp at 17:03Comments(0)TrackBack(0)