2009年03月24日

APA打法理論

164662ff.jpgあなたは、ストロークを打った直後、そのボールの飛んでいる方向に面を向けたままにできますか?

硬式テニスのショットを大きく二分すると、
・振り抜くショットと
・面を合わせるショット
になります。
ここでは前者を
・Accelショット
後者を
・Punchショット
と呼びます。

Punchショットを打てる人は冒頭の質問にYesで答えられるはずです。
ところが、アマチュアプレーヤーにおいてはPunchショットをきれいに使用できている人は非常に少ないのが現状です。それはPunchショットの存在について論じられる機会がないからだと思われます。その存在を認識するだけで、あなたのボールコントロールは格段にアップしますので、この機会に意識改革をお勧めします。
なぜなら、コントロールを必要とする全てのショットにPunchショットが含まれているからです。ストローク、サーブ、ボレー全てです。つまりAccelショットにはPunchショットがサンドイッチされているのです。
このことを
Accel+Punch+Accel
で「APA(アパ)打法」と名付けます。

164662ff.jpgAccel区間においてはラケットヘッドは遠心運動をし高速なスイングを生み出しますが、打点をずらすごとに面の向きは常に違う方向を向くため、この区間に打点を置いてはいけません。

Punch区間において、ラケットヘッドとグリップが等速運動をして、打点がどこにずれても面の向きは打球方向に向いています。この区間で打球することにより正確なボールコントロールが生まれます。どこを切っても金太郎飴状態です。

Punch区間を長く取れば取るほど、ボールコントロールは正確になりますが、その分加速区間が短くなるためスイングスピードは遅くなります。
シチュエーションに応じてそれを使い分けます。
そのためにAPA打法のバリエーションとして、
・AP打法
・PA打法
・P打法
が使用できます。
AA打法=素人ショット、と考えましょう。

◆AP打法
Accelから始まり、Punchで終わるショット。面の合っていない状態から加速し、面を合わせて終わります。一般的なスライスストロークがこの打法でが、トップスピンでもコントロールがシビアな時に使用します。使いこなせている人は少ないです。ナダルは神業的に使用しています。
冒頭の質問にYesで答えた人は完璧なスライスが打てます。Noで答えた人が打つスライスは偽物です。まずは無回転に近いスライスを打てるようにしましょう。
スイングスピードよりもガットの反発力が重要です。ボールを擦ってしまっては台無しです。
面を打球方向に向けたままにするわけですから、腰を横向きに保つキャリオカステップは必携です。

◆PA打法
Punchから始まり、Accelで終わるショット。面を合わせた状態から加速し、面をくずして終わります。ファーストサーブのリーターンなど球威の強いボールに攻撃的に対処するときに有効な打法です。
史上最強のリターナーといわれたアンドレ・アガシのリターンが正にこの打法です。面の向きを、ボールを飛ばしたい方向に向けた状態から体幹の力で一気に加速します。
APAは使用せずに普段のストロークからこの打法を使用するのも練習量の少ないアマチュアプレーヤーには得策といえるでしょう。TTN練習会でもそれを奨励しています。伊達公子のストロークもそれに近い打法です。

◆P打法
Punchのみを使用する打法です。ボレー=P打法と言って良いでしょう。グリップでパンチするように打球します。パンチというと強く握るようなイメージがわきますが、手のひらの動きが直線パンチになるだけで決して強い握力は使用しません。
ベースライン際に打たれた強打をショートバウンドで返球するときも使用します。
スマッシュの返球にも有効です。
AP打法同様、Pで終わる打法にキャリオカステップは必携です。

◆(AA打法)
Punch区間の存在しない、素人の陥る悪いショットです。
打った本人もどこに飛ぶかわからないため、打たれた相手もそれを読めないというメリットはあります(笑!)。その昔、ボリス・ベッカーは格下の選手と対戦すると、チャンスボールでわざと振り遅れ気味にAA打法を使用し、どこに飛ぶかわからないボールでポイントを取っていました。しかし我々は決して真似するべきではありません。

Punchショットの練習法としては、ラケットを短く持ち、グリップの余った部分でボールを打ってみてください。ボールの芯も見えてきます。
パンチング区間を作るには肩、肘、手首の関節の柔らかさが重要です。グリップの線を直線にするには、関節の角度は変化し続けなければなりません。

まずはパンチングだけでボレーを打てるようにし、パンチングに対する認識をアップさせ、やがて全てのショットにパンチングを入れられるようにしましょう。
とくにサーブにパンチングが入っている選手が非常に少ないです。

パンチングというプレーを教えてくれないテニススクールがほとんどですので、この機会にパンチングを習得してください。


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Posted by yyr_co_jp at 19:18Comments(3)