2012年10月26日

ガットギター音程でわかるガットの寿命

ガットギタークラシックギターのことを別名ガットギターと呼びます。もちろん弦がガットでできているからです。

ガットとは何かと言えば、動物の腸から作った糸のこと。今でこそナイロンが使用されていますが、昔は動物の腸からできていたのです。
テニスの場合いまだにナチュラルガットと言って動物の腸が使用されており、その打感の良さから今後も珍重されてい行くことでしょう。

ナチュラルガットのことを別名シープと呼びますが羊の腸は使用されていません。ラケットフェースの巨大化にしたがって羊の腸では長さ不足なのでしょうか、現在は牛の腸が使用されています。単純に牛の飼育数が多いからかも知れません。

さて、先日ハードオフを散策していたところ、実に響きの良いガットギターが1500円という破格値で売られているのを見て思わず買ってしまいました。鈴木バイオリンというメーカーでネットで検索したところ、1941年に製造されたもののようで、どおりで響きがよいわけです。木の枯れたオールドモデルの響きです。

弦が汚れていたため張り替えることにしました。私はスチール弦のギターしか張ったことがなく、ガット弦を張るのは初めて。張ってみて驚いたのは、その音程の不安定さです。巻いても巻いても、1曲弾いている間に音程が下がっていく始末。スチール弦なら数分弾いていれば落ち着いてしまうものですが、これは翌日になってもまだ落ち着かないのです。

待てよ、これってラケットのガットと同じことか!?

とピンと来ました。
ラケットもテンションが安定するのに数日かかります。というかこの数日が打感の良い生きたガットなのです。
テンションの落ち着いてしまったガットは死んだガットなのです。
私的にラケットのテンションが落ち着くのは3日程度だと感じていました。と言うことはもっとテンションの低いギターの弦は3日では落ち着かないであろうと予想ができました。
案の定、ようやく音程が落ち着いたのは1週間後でした。張りたてに比べ高音の抜けこそなくなってきたのを感じますが、楽器の場合、音の良し悪しは感性の問題なので死んだガットが悪い音と言うことはできません。

ところがテニスの場合ボールの反発力に直結するため、死んだガットでは勝敗に関わります。プロはたいてい張りたてのガットを使用するのです。
材質の硬いポリエステルのガットはナイロンよりさらに寿命が短くなります。硬いスチール弦の音程が短時間で安定することを考えれば当然ですね。
ポリエステルの生きている時間は1日ないと思います。1日使えば次の日テンションは落ち着いています。
男子プロがボールをぶっつぶして打球した場合1時間で死にます。なのでプロはボールチェンジのタイミングでラケットを換えるのです。
テレビ中継で選手がガットを切るシーンを見なくなったのもこのためです。切れるより死ぬ方が早いわけです。
逆に言えば、昔は生きた高価なナチュラルガットをばんばん切っていたわけで、もったいない話です(笑)

余談ですが、テニスの上手な人はたいていリズム感がよいです。
あなたも楽器にいそしみましょう!




ソーホーストリンガー


  

Posted by yyr_co_jp at 01:59Comments(0)TrackBack(0)