結び目がセンターからずれて、グロメットの穴に到達してしまうと簡単に切れてしまうのだ。
それなら穴までの距離を遠くしてやればよい。
と思いついたのが、あて革ならぬ、このあて木だ。

直径15mmの丸木の棒をフレームの厚さよりちょっと短くカットし、表面にはロウソクを塗布して滑りをよくする。
ガットに圧をかけると自然に木の表面に溝がつき、プレー中にずれてしまうことはない。
実質の縦糸の長さが長くなるため、打感を柔らかくする効果もある。
両隣にもあて木をすれば、その効果はもっと強まる。
これは3本張りに限らず使える技術だ。
縦糸のセンターがトップに来るラケットは残念ながらできない。
ラケット選びの際、スロート内のブリッジが3カ所のものを選ぼう。

ソーホーストリンガー