2012年01月17日

プロの触面

以前こちらの記事で記載しましたが、触面とは、打球前に左手の指で面の向きを確認する行為のことを言います。
これを行うだけで面コントロール力は格段にアップします。
今回ATPのトップ20の選手がいかに触面しているか調査してみました。

直接ガットに触れる選手、フレームに触れる選手、スロートに触れる選手がいますが、上の選手ほど仕事きっちり職人タイプといった傾向があると感じます。

不使用の2名は、やはりプレーに雑さを感じます。

これから上を目指すアマチュアプレーヤーには、ガットに触れて欲しいと思います。
ちなみに錦織選手に関しては、私の知る限り最も極端にガットを触っています。

5 Ferrer, David (ESP) 1.ガットshokumenChart
8 Fish, Mardy (USA) 1.ガット
10 Almagro, Nicolas (ESP) 1.ガット
12 Simon, Gilles (FRA) 1.ガット
13 Soderling, Robin (SWE) 1.ガット
14 Roddick, Andy (USA) 1.ガット
19 Gasquet, Richard (FRA) 1.ガット
4 Murray, Andy (GBR) 2.フレーム
16 Monfils, Gael (FRA) 2.フレーム
20 Lopez, Feliciano (ESP) 2.フレーム
1 Djokovic, Novak (SRB) 3.スロート
2 Nadal, Rafael (ESP) 3.スロート
3 Federer, Roger (SUI) 3.スロート
7 Berdych, Tomas (CZE) 3.スロート
9 Tipsarevic, Janko (SRB) 3.スロート
11 Del Potro, Juan Martin (ARG) 3.スロート
17 Wawrinka, Stanislas (SUI) 3.スロート
18 Isner, John (USA) 3.スロート
6 Tsonga, Jo-Wilfried (FRA) 4.不使用
15 Dolgopolov, Alexandr (UKR) 4.不使用

shokumen



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2010年10月20日

ポジティブ思考でボールを待つ

Suzukiあなたは街で、見通しのきかない交差点にさしかかるとき、
「左右から車が飛び込んで来ないかなー?」
と考えながら交差点を横断していませんか?

これでは運転も非常に神経を使い疲れます。これがネガティブ思考なのです。
不安な気持ちで交差点に進入することになるのです。

「来ないかなー?」の「ない」がネガティブ思考なのです。
実際に車が来た場合、
「やっぱり来てるよー!」
と損した気分になり、車が来ていなければ、
「な〜んだ来てないじゃない!」
とやっぱり損した気分になます。

これをポジティブ思考に切り替える場合、
「来ないかなー?」を「来る」
に切り替えればよいのです。
具体的には、最も危なそうな車が走り込んでくることを映像としてイメージするのです。
すると、自分の速度は自動的にその車にぶつからない安全な速度に調整され、楽な気持ちで交差点に進入できます。
実際に車が来た場合、
「ほら、予想通り車が来てる!」
と誉れな気分になり、
車が来ていなければ、
「やった、車来てないじゃん!」
と得した気分になます。運転も疲れず楽しくなります。
(実際には右側から速度超過のバイクが来るところをイメージするとよいです)

これをテニスにもそのまま応用するわけです。
例えば、アプローチでネットダッシュし、相手のパスを待つとき、
「どこにパッシングが来るかなー?」
と不安な気持ちでボレーを待っては、結果よいボレーはできません。ボレーの形が想定されていないからです。
この場合、自分が打ったアプローチの状態から判断して、最も来そうなコースを1つに絞り、映像化してボレーを待つのです。

ここで、ネットプレーヤーになれない選手に共通の考え方は、
「それでは、逆サイドに打たれたら終わりだ」
です。
そんなことはないのです。

イメージの逆サイドにボールが来たときと、左右両方待ったときの反応速度はほとんど変わりません。(アンチシペートして早めに出れば、もちろん遅れます)
つまり、片方に明確なイメージがある分だけ得しているのです。そして経験を積むごとにその正解率が高まっていきます。ましてや4割不正解しても勝ちなのです。つまり未経験者の正解率が5割ですから、経験によって1割上げられれば勝ちなのです。

イメージの選択肢にロブが入るようになったら、経験を積んだ証です。

ボールのイメージは以前も書きましたが、半透明の黄色いホースです。













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2010年05月03日

公園でボレーの練習

fd3258c0.jpgグランド・ストロークはテニスコートがないとなかなか練習は難しいですが、ボレーの場合、楽しみながらできるとても効果的な練習法があります。

3〜6人が適正人数です。

必要な道具は、人数分のラケットとボール1個です。ネットはいりません。

3人の場合、正3角形の位置に立ちます。距離は最近距離から始めます。

Max数字をとりあえず「5」に決めます。

まずボールを持った人は、時計回りに隣の人の打ちやすい場所狙って、「いーち」と叫びながら、小ロブで球出しします。

ボールをもらった人は「にー」と叫びながら、そのまま時計回りに別の隣の人へ、また打ちやすい場所狙ってボールを回します。

そのまま回し続けて、Max数字「5」の人の番になったら、その人は「ごー」と叫びながら、回転を反転して反時計回りに返球します。

そのボールを受けた人はカウント「1」に戻ります。

再びカウントアップしながら反時計回りでボールを回します。
ところがここからMax数字は「4」になります。「4」を叫んだ人が反転させます。
このままMax数字をカウントダウンし、
「3」で反転、
「2」で反転し、
「1」を反転させたら達成です。

達成できたら、Max数字を「6」に上げるか、距離を広げるか、小ロブを普通のボレーに切り替えるかしてレベルアップしていきましょう。

言葉で書くと簡単そうに聞こえますが、初めてやる場合、「5」を達成するのはかなり難しいです。
2人でボレーボレーをする場合は、ボールが来た方向に返球しますが、3人の場合、60度角度をつけてコントロールしなくてはなりません。

ボールだけに集中していると、カウントダウンするタイミングを逃してしまいます。
その上そのタイミングはどんどん短くなっていきます。
状況判断力がつき、かなりの脳トレになります。

相手の打ちやすい場所とは、時計回りの場合、隣の人の向かって右側です。視野でそこを見ながら視線は打点を見たまま打ちます。

かなり盛り上がりますので、ピクニックのアトラクションにもなります。




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2009年11月22日

ボールから目を離せ!

48fb1bf8.jpgテニススクールのコーチはよくこう言います。

「ボールから目を離すな!」
と..

ところがテニスにおいて、これは明らかに誤ったコーチングです。

子供の頃、野球のキャッチボールで「ボールから目を離すな!」は正しいコーチングですが、野球においてもテニスにおいても、ことヒッティングに関してはこのアドバイスは不適切です。

サインはV」関連の記事を読んでいただければ分かりますが、インパクトの瞬間、視線を停めないと、正しいボールイメージを認知することができません。

目を離すなと言うことは、飛んでいるボールを目で追い続けろということですから、「視線を停めるな!」と言っているのと同じことですので、明らかな間違いだと分かってもらえるでしょう。
視線を停めない限り、ボールイメージのサインである「V」マークは見ることができません。

つまり、インパクトの瞬間に限っては
「ボールから目を離せ!」
が正しいのです。

コーチングとしては、
「インパクトの絵から目を離すな!」
といえばよいかも知れません。



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2009年06月11日

5クラス理論

d98e3955.jpgあなたは相手に、チャンスボールを上手に上げられますか?

「え、なんで相手にチャンスボールを上手くあげなきゃいけないのー?」

なんて思った人は、5分の1のポイントを放棄しています。

試合中に自分が打つボールの種類は、そのレベルで5つに分類できます。

Aクラス...エースを取る・ショット
Bクラス...アドバンテージを取る・ショット
     (カウントのアドバンテージではなく、優位の意)
Cクラス...つなぎ・ショット
Dクラス...アドバンテージを与える・ショット
Eクラス...チャンスボールを与える・ショット

もらったボールの難易度に応じて、通常それを返球できる確率が90%以上になるショットをチョイスしなければなりません。

Eクラスのはずなのに、エースを決められるのがしゃくだから、何クラスも上のショットをチョイスしてしまっては、結局勝つ確率は下がってしまうのです。
1球前に打ったショットが悪いから、相手によいショットを打たれてしまったわけで、打たれてしまったのはもうしょうがないのです。
今大切なことは「ベスト・チョイス」というプレーをすることなのです。

チョイスすべきショットの1クラス上を選ぶと確率は20%下がると仮定すると、ゲームメイクがうまくいきます。

例えば、今もらったショットが相手の会心のショットで、Eクラスをチョイスしたときに90%の確率で返球できるとします。
すると、1クラス上を選ぶと70%の確率で、勝負としてはまだ選ぶ価値のあるチョイスです。
ここ1番勝負をかけたいときに1クラス上をチョイスしましょう。

ところが、2クラス上を選ぶと50%となってしまい、ジャンケンで勝敗を決めるのと同じこと。通常はチョイスできませんが、40-0の時などスコアにアドバンテージがあるときにチョイスすることができます。

3クラス上を選ぶと30%、4クラス上は10%ですので、負けたいときにチョイスします(笑)

返球率90%以上のショットを選ぶことをノーマル・チョイスと呼び、
1クラス上を選ぶことをワンナップ・チョイスと名付けます。
通常はこの2つだけでゲームメイクします。
イマージェンシーで2アップ、3アップを使用することがあります。
このチョイスがノーマルかどうか自信がないときは1ダウンをチョイスしてよいですが、本来この「見積を低く設定すること」がノーマルチョイスです。「保険をかける」とも言います。

ノーマル・チョイスのみしか使用しないつまらない選手を「シコラー」と呼びます。
わけもわからず上のクラスばかり選んでしまう選手は「エース・オア・フォルト」、「ストレス解消テニス」などと呼ばれます。

ワンナップ・チョイスを繰り返しても90%以上の確率を保ってしまう精神状態を「ゾーンに入る」と言います。

的確にノーマル・チョイスしながら、どこでワンナップをチョイスするかがゲームメイクをする上で重要な鍵となってきます。

さあ、ここではまだそれを返球したあと、相手がポイントを取る確率をかみしていません。
例えば、90%のEクラスをチョイスしてロブを上げたあと、相手がスマッシュを決める確率が95%だとすると勝つ確率は、
0.9×0.05=0.045 で4.5%ということになります。
それはやめて、もし無理をしてエースを狙ったときの返球率が10%で、決定率が90%だとすると、勝つ確率は
0.1×0.9=0.09 で9%ということになりこちらの方が、ベター・チョイスになります。

10%の確率でエースを取る自信のあるボールを、やめてロブを上げるなら、相手が10%以上ミスるようなクオリティーが必要です。
冒頭の質問「チャンスボールを上手に上げる」必要があるのです。

しかしながらこのようなことをラリー中に考えるのは不可能ですよね。
このようなことは日頃の経験で、1ポイントが終了したあとに分析し、その情景を「絵」として脳に蓄積し、その絵をトリガーにしてラリー中同様な絵に出くわしたとき、その引き金を引けばよいわけです。

トリガーに出くわすまでは、上記の5-クラスだけをかみすればよいでしょう。
そして相手には、チョイスした対極のクラスが与えられると見てよいでしょう。
Eクラスをチョイスしたら、相手にはAクラスが与えられ、
Bクラスをチョイスしたら、相手にはDクラスが与えられ、
Cクラスをチョイスしたら、イーブンです。

逆から見ると、AをもらったらE、DをもらったらBで対処します。

本能はどうしてもA,Bクラスを打ちたがりますので、D,Eクラスを上手に使用できる人は、「大人のテニス」と言って良いでしょう。

何クラスかの判断は、あくまで自分目線で、客観的なものではありません。
フェデラーやサンプラスの全盛期のテニスを見ていると、客観的には明らかにEクラスをチョイスすべきボールなのに、彼らはAクラスをチョイスしてしまいます。
ということは対極的に、トーナメント初級者は、客観的にはCクラスに見えても、Dクラスをチョイスする勇気が必要です。

ポジティブに考えると、相手に先に1クラスアップされないよう、自分から先に1クラスアップすることを常に心がけましょう。それがテニスで大切なボランティア精神です。
相手をクラスダウンさせるための試みも、クラスアップと言って良いでしょう。

テニスの階段は、跳び越さず、1段ずつ登りましょう!



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2009年03月24日

APA打法理論

164662ff.jpgあなたは、ストロークを打った直後、そのボールの飛んでいる方向に面を向けたままにできますか?

硬式テニスのショットを大きく二分すると、
・振り抜くショットと
・面を合わせるショット
になります。
ここでは前者を
・Accelショット
後者を
・Panchショット
と呼びます。

Panchショットを打てる人は冒頭の質問にYesで答えられるはずです。
ところが、アマチュアプレーヤーにおいてはPanchショットをきれいに使用できている人は非常に少ないのが現状です。それはPanchショットの存在について論じられる機会がないからだと思われます。その存在を認識するだけで、あなたのボールコントロールは格段にアップしますので、この機会に意識改革をお勧めします。
なぜなら、コントロールを必要とする全てのショットにPanchショットが含まれているからです。ストローク、サーブ、ボレー全てです。つまりAccelショットにはPanchショットがサンドイッチされているのです。
このことを
Accel+Panch+Accel
で「APA(アパ)打法」と名付けます。

164662ff.jpgAccel区間においてはラケットヘッドは遠心運動をし高速なスイングを生み出しますが、打点をずらすごとに面の向きは常に違う方向を向くため、この区間に打点を置いてはいけません。

Panch区間において、ラケットヘッドとグリップが等速運動をして、打点がどこにずれても面の向きは打球方向に向いています。この区間で打球することにより正確なボールコントロールが生まれます。どこを切っても金太郎飴状態です。

Panch区間を長く取れば取るほど、ボールコントロールは正確になりますが、その分加速区間が短くなるためスイングスピードは遅くなります。
シチュエーションに応じてそれを使い分けます。
そのためにAPA打法のバリエーションとして、
・AP打法
・PA打法
・P打法
が使用できます。
AA打法=素人ショット、と考えましょう。

◆AP打法
Accelから始まり、Panchで終わるショット。面の合っていない状態から加速し、面を合わせて終わります。一般的なスライスストロークがこの打法です。
もちろんトップスピンでも使用できますが、使いこなせている人は少ないです。ナダルは神業的に使用しています。
冒頭の質問にYesで答えた人は完璧なスライスが打てます。Noで答えた人が打つスライスは偽物です。まずは無回転に近いスライスを打てるようにしましょう。
スイングスピードよりもガットの反発力が重要です。ボールを擦ってしまっては台無しです。
面を打球方向に向けたままにするわけですから、腰を横向きに保つキャリオカステップは必携です。

◆PA打法
Panchから始まり、Accelで終わるショット。面を合わせた状態から加速し、面をくずして終わります。ファーストサーブのリーターンなど球威の強いボールに攻撃的に対処するときに有効な打法です。
史上最強のリターナーといわれたアンドレ・アガシのリターンが正にこの打法です。面の向きを、ボールを飛ばしたい方向に向けた状態から体幹の力で一気に加速します。
APAは使用せずに普段のストロークからこの打法を使用するのも練習量の少ないアマチュアプレーヤーには得策といえるでしょう。TTN練習会でもそれを奨励しています。伊達公子のストロークもそれに近い打法です。

◆P打法
Panchのみを使用する打法です。ボレー=P打法と言って良いでしょう。グリップでパンチするように打球します。パンチというと強く握るようなイメージがわきますが、手のひらの動きが直線パンチになるだけで決して強い握力は使用しません。
ベースライン際に打たれた強打をショートバウンドで返球するときも使用します。
スマッシュの返球にも有効です。
AP打法同様、Pで終わる打法にキャリオカステップは必携です。

◆(AA打法)
Panch区間の存在しない、素人の陥る悪いショットです。
打った本人もどこに飛ぶかわからないため、打たれた相手もそれを読めないというメリットはあります(笑!)。その昔、ボリス・ベッカーは格下の選手と対戦すると、チャンスボールでわざと振り遅れ気味にAA打法を使用し、どこに飛ぶかわからないボールでポイントを取っていました。しかし我々は決して真似するべきではありません。

Panchショットの練習法としては、ラケットを短く持ち、グリップの余った部分でボールを打ってみてください。ボールの芯も見えてきます。
パンチング区間を作るには肩、肘、手首の関節の柔らかさが重要です。グリップの線を直線にするには、関節の角度は変化し続けなければなりません。

まずはパンチングだけでボレーを打てるようにし、パンチングに対する認識をアップさせ、やがて全てのショットにパンチングを入れられるようにしましょう。
とくにサーブにパンチングが入っている選手が非常に少ないです。

パンチングというプレーを教えてくれないテニススクールがほとんどですので、この機会にパンチングを習得してください。



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2009年02月17日

サンクコストの呪縛

48fb1bf8.jpg先日NHKの「出社が楽しい経済学」という番組で「サンクコストの呪縛」について放送されていました。
番組から引用すると、
↓↓↓
サンクコスト(Sunk Cost)とは、一度投資したが、もう二度と返ってこない費用のこと。
このサンクコストに縛られ合理的な判断を見失うことが個人や企業の活動ではよく見られる。貢ぎ続けた彼女への投資は明らかなサンクコスト。そこに愛がないのならキッパリと清算し新たな出会いを求めた方が合理的。
 さらに高級焼肉店の入会金もまたサンクコスト。元をとろうと無理に焼肉を食べ続けるのは愚の骨頂。体を壊して余計な医療費を払ったりしてしまうかもしれない。
//

アマチュアのテニスにおいても、この「サンクコストの呪縛」に囚われて無駄にポイントを失っているシーンをよく見かけます。
例えば、
自分の打った会心のショットが相手コートのコーナーをとらえ、相手はまんまとコートの外に追いやられてしまった。しめしめ、これで後は浮いたボールをオープンコートに決めて終わり、もう私のポイントだ。
と思ったのもつかの間、相手はバランスを崩されながらも見事に面を合わせ、自分コートのコーナーに切り返してきた。

さー、このとき「サンクコストの呪縛」に囚われてしまう人は、
「今、あんなすばらしいショットを打ったのだから、このポイントは私に来て当然だ、ストレートに打って決めてやるー!」
などと考え、無理して打ったストレートは案の定サイドアウト。ポイントはあっけなく相手に行ってしまうのです。

はじめに打った自分の会心のショットはそれがどんなにすばらしいショットだったにしても、切り返されてしまった時点でそのショットは明らかな「サンクコスト」なのです。

かしこいプレーヤはこう考えます。
「あんなにすごい自分のショットを切り返してしまうなんてすばらしい選手だ。このショットは何とか五分に戻して、次のボールでまた会心のショットを打ってやる。自分ならもう一度打てるはずだ。」
これぞ、ポジティブ・シンキングです。



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2009年01月31日

テニス・アハ体験 =(サインはVの見つけ方)

48fb1bf8.jpgサインはV」の記事を読んでも、インパクトのイメージ画像である「V」を見つけられない人のために、その方法を伝授したいと思います。

◆「テニス・アハ体験」をする

アハ体験」をご存じですか?
一見静止画に見える画像の一部だけが、刻々と変化しているのですが、人間の脳はそれをなかなか見つけることができません。
ところが、一度どこが変化しているのかわかってしまうと「何でこれがわからなかったの!」と驚愕するのです。

「サインはV」が見えない人は、まだテニスの「アハ体験」をしていないので「V」が見えないのです。
「テニス・アハ体験」後は、「何でこれが見えなかったの!?」と思えるくらいよく見えるはずです。

◆ボール追従モードと、景色固定モード

目の機能をカメラに例えて、その機能を「ボール追従モード」と、「景色固定モード」に切り替えます。

ボール・インパクトでは、「景色固定モード」を使用し、それ以外では「ボール追従モード」を使用してテニスをします。

「ボール追従モード」では視線はボールにフォーカスし、レンズ(黒目)は素早く動き、景色がぶれた絵で撮影されているはずですが、人間の脳は不要な情報であるぶれた景色は意識から自動削除してしまい、そのことには気づきません。

「景色固定モード」では視線は景色にフォーカスし、レンズ(黒目)は動きを止め、ボールがぶれて撮影されるはずです。そのぶれた映像が「V字」に見えるはずなのです。ところが「アハ未体験者」は、ぶれた映像「V」を脳が自動削除してしまうのです。

テニスの上達しないほとんどの人は、「ボール追従モード」だけを使用してテニスしています。

はやく「テニス・アハ体験」して、生まれ変わった脳でテニスしましょう。


◆はじめは「景色固定モード」を極端に長く

人間の動いている物を目で追う本能は強力で、どうしても動くボールを視線が追いかけてしまいます。
なので、まずはその本能に逆らえる脳を作らなくてはなりません。本能との戦いです。

そのためには、「景色固定モード」を極端に長くとる訓練をします。
自分の打った打球が、相手コートの地面に落ちる音がするまで、首を動かさずに「景色固定モード」を保てれば、あなたの勝ちです。
確実に本能に勝てるようになったら、徐々に時間を短くしていきましょう。

フォアハンドの場合、ゴルフのように、あごが左肩から右肩にバトンタッチされます。
打球後、あごを右肩に着けたままにすることを意識すれば、楽勝です。


◆はじめは「I字」から始めよう

はじめはガットから薄くて黄色い線が噴射される絵をイメージしてください。黄色の濃さは極力薄めてイメージしてください。
そしてその長さは、人によって異なりますので、いろいろ変えてみて、その長さの中心に視線を固定します。
「I字」が見つかれば、おのずと「V」も見えてきます。


◆煙が尾を引くボールをイメージ

ゴルフの始球式用ボールをご存じですか?
ご存じなくてもテニスボールから黄色い煙が出ているところを想像してください。
すると、そのボールの通った道には黄色い線が引かれているはずです。その線を脳の中になるべく長距離残す訓練をしてください。

はじめは、テレビの画像や、人の打っているボールで目を訓練し、煙が長時間、長距離残るイメージができたら、自分で打球してみましょう。

「テニスボールってどういう形?」
と聞かれて、「球」と答えなくなったらあなたのイメージは完璧です。

テニスボールの形とは球ではなく、

黄色いホース状の

放物線や、「V」なのです。



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2008年11月23日

テニス上達は本能への抗い

Dateテニスを上達させると言うことは、
本能的にやりたくなってしまうことを我慢し、本能に逆らった行動を身につけること、
と言っても過言ではありません。

テニスコートにおいて、抗うべき本能をピックアップしたいと思います。


●本能は動いてるボールを目で追いたくてしょうがない。
→ボールが通る黄色い線を見るべき。打点エリアでは視線を一瞬止め、黄色いVを見る。


●本能は速いボールを打ちたくてしょうがない。
→球速は目的ではなく、結果である。球速を目的にすると無駄な力みが生まれる。また、遅いボールほど狙った場所に落とせる場合が多い。


●本能はラケットをいっぱい引きたくてしょうがない。速いボールをもらうと、さらにいっぱい引いてしまう。
→受けているボールの難易度に応じて、難しいボールほどテイクバックは小さくし、返球率を一定にすべき。一番難しいボールはラケットを静止。


●本能は、ボールを追うとき、今あるボール向かってまっしぐら。
→そのボールを打ちやすい体の位置を目指して走るべき。フォアならボールより右側。バックならボールより左側。スマッシュならボールより後へ。


●本能はラケットを動かしたくてしょうがない。
→ボールが光、フェースが鏡だと思えば、止まったラケットで打球するテクニックが生まれる。


●ラケットを振る、という動作をするとき、本能はそれを握っている「手」をまず最初に動かしはじめる。
→足に近い体幹の太い部分から最初に動かし、最後に伝わってきた力で「手」を引っ張ると大きなパワーが手に伝達され、不要になった腕力を正確な面作りに使える。


●日本人の本能はボールを打ちに行った後、元の場所に戻りたがる。
→ボールを打ったら、そのボールを返球する相手が、打ちうるボールを守備する場所へ移動する。今どういうボールを打てば、直後の移動が楽か考えて打つ練習をすると良い。


●本能は身についているテクニックを捨てたくない。
→今持っているテクニックを捨てない限り新しいテクニックの入る余地はない。上達には捨てる勇気が必要。日本男子のトッププロに今一番必要。もし捨ててはいけないテクニックだったとしても、必要ならすぐに戻せます。


●本能は嫌いな相手は好きになれない。
→相手を好きにならない限り、その選手の打球は読みにくい。やな奴のいいところを見つけることもテニスのテクニック。その良いところを避ければ、勝利への近道。


●本能はミスをした後、言い訳を考えたくてしょうがない。
→ミスの後は言い訳をせず、この後どう対処すべきかを創造するべき。



元来、人間が野獣ではないのは、本能に逆らって生きている結果ですから、テニスを上達させると言うことは、より人間力をアップさせることとも言えます。
トッププロのほとんどがナイスガイであるのは、まさにその証です。

蛇足ですが、明石家さんまが大して練習もしてないのにテニスが上手いのは、「人間力」ってことでしょうか!?...(笑)



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2008年11月14日

自分を誉める

AikoNakamura081114今日の自分がひどかったなら、決して自分を責めないでください。

今日の自分がひどかったなら、ただ、そのひどかった自分をしっかり記憶しておくだけにしましょう。

そして次に同じことをする機会が来たら、あのときの自分と比べてください。

そして進歩した今日の自分を誉めてあげましょう。

テニスにおいて、
「初心忘るべからず」
とはこのことです。





ソーホーストリンガー





  
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2008年11月07日

キャリオカステップ

IMG_2509学校じゃ教えられない!の具体例-2

●キャリオカステップ

これができない人はテニスが下手、といってもいいほど重要なステップです。
これを教えないスクールは生徒の上達を望んでいません。(スクールには悪意はありません。テニスを楽しんでもらいたいのです)
具体的には、人が横向きに走るとき、後ろ足を前足のかかと側に追い越すステップのことです。

何のために重要かと言えば、ラケット面の向きを打球方向に、より確実に向け続けることが可能になります。

さて、相手が打球しているとき、自分の腰は当然正面を向いていますね。
さー、このとき、ラケット面はどちらを向いていますか?
打球方向から一番遠い、真横を向いていますね。
正面向きの腰は、打球方向にラケット面を向けるには適さない腰だと言うことです。
よって、打球方向に的確な面を向けるには、「横向きの腰」が必要になってきます。
ところが、体幹の回転によって打球する場合、腰も回転します。これでは確実な面も一点しか作ることができません。
面の長期安定のためには、インパクトの瞬間、腰の回転を横向きのまま止めてやりたいのです。
そこで役立つのが、後ろ足のキャリオカステップなのです。
後ろ足を前足の後ろにキックすることによって、腰の回転を止めてやります。
ストロークの場合は、打球後すぐに、腰の向きを正面に戻しますが、ボレーやスライスでは、打球後もしばらく横向きをキープしましょう。

プロのストローク(クローズスタンス)は、動きが速いので分かり難いかも知れませんが、後ろ足が前足の後ろに確実にキックされてから、前を向いていることが確認できると思います。
広いスタンスが取れている場合は、後ろ足はあえて動かさず、スタンスをキープすることによって、腰の回転を抑えます。

プロのボレーやスライスでは、キャリオカステップが顕著に表れますので、テレビで是非確認してください。





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2008年08月28日

蝕面 = 面の向きに対する意識

学校じゃ教えられない!の具体例-1

大事なことなのに、テニススクールではあまり教えてくれないことをピックアップしていきたいと思います。
もしあなたのスクールが、それを教えてくれているとしたら、上達目的には良いスクールだとご判断下さい。

●面の向きに対する意識

shokumen硬式テニスにおいて、最も重要なことは「面の向き」といっても過言ではありません。

どんなに高速なスイングも、どんなに素早いフットワークも、最後のインパクトで面の向きが間違っていては何の役にも立ちません。
逆の見方をすると、どんなに鈍いスイングでも、どんなに雑なフットワークでも、最後のインパクトで正確な面の向きを作れればそこそこ勝てます。
それほど重要なことにもかかわらず、テニススクールでそれが語られる機会はほとんどありません。

例えば、グランドストロークのインパクトの瞬間(低めの打点)、面はどの方向を向けると意識しますか?
ネット面と同じ真っ平らな向きですか? それではボールはよくつぶれません。

面はこれから打ちたいボールの頂上近辺に向けたとき、ボールは良くつぶれます。頭の中に黄色い放物線をイメージし、その頂上に面を向けます。

真っ平らな面より微妙に上向きになります。

ちなみに、ライジング・ショットにおいては打球時点でボールが上昇方向にボールが移動している分だけ面は下を向きます。ライジングが極端な場合、フラット面より下向き面になります。

ネット上1mがどのくらい微妙かと言えば、打点からネットまでの距離が12mだとすると、その角度は時計の秒針にして1秒にも満ちません。
フレーム横幅27cmのラケットフェースを約11mm回転させる量です。
グリップ3のグリップ表面を約1.5mm回転させる量です。

ところが人間はその微妙な違いを感じることのできるすごい生き物です。
ただ、右手の感覚だけでそれを感じるのは困難です。
それを感じる方法は簡単です。
「左手の指で面に触る」
それだけです。
それだけのことですが、それを教えているスクールはほとんどありません。

蝕面」とでも名付けましょう。

触ることによって、面の向きを考えて打球している、という意識づけが発生するというメリットも大きいようです。

注意点として、左指でガットを触っているとき、右手は完全脱力していなくてはいけません。左指の感じた面の感覚を、脱力した右手でキャッチするのです。右手のひらを毎回一度開くと良いです。

ところで、この面の微妙な角度をコントロールするためには、グリップが太いほどが有利なのは言うまでもありません。グリップをいっぱい回しても角度の変化が小さくて済むからです。

プロの世界で蝕面を行っている選手は、雑感で8割以上だと思いますが、はじめてTTNテニス練習会に訪れた選手がこれを行っているのは1割以下です。
弾道の安定しない参加者に蝕面を教えたとたん、ネット上1mの安定した弾道でラリーできるようになります。
プロの残りの2割は、右手だけでそれを感じることのできる天才プレーヤーか、蝕面すればもっと上手くなる選手のどちらかでしょう。

プロと全く同じプレーを誰でも簡単に真似できるのに、9割の人がそれを真似していないのは、非常にもったいない話です。

私が常々、軟式テニスは硬式テニスの害になると言っている理由は、軟式はこの微妙な面の感覚をなくしてしまうスポーツだからです。コンタクトタイムの長い軟式のボールは面の向きに関係なくスイングした方向に飛ぶ性質があります。




ソーホーストリンガー


  
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2008年05月30日

面白さを競う練習

IMG_2262ここではTTN練習会で行っているユニークな練習を紹介します。日本人プレーヤーに一番不足している、ユーモア、意外性、とっさのひらめき、遊び心を養う練習です。

コート1面を使用して打ち合うのは、普通のテニスと同じですが、競い合うのはポイントを獲得することではありません。なのでコートのどこに立っていてもよいのです。
競い合うのはこうです。もしこの打ち合いを大勢の観客が見ていたとして、より大きく観客を沸かせた方が勝ちです。

ということで、ルールとしては、
◎エースを取ったら負けです。
どこに立ってもよいのにエースを取ったら場がしらけます。今はやりのKYです。
瞬時に今のシチュエーションを理解し、状況判断力を身につけます。
対戦相手の弱点、得意なところを瞬時に見極められるのは、草トーで勝つための必須条件です。

◎エースに近くて相手がカバーできるボールほど点数が高いです。
懸命に追いかけてぎりぎりでカバーできたとき、観客は沸き上がります。
どこまでがエースになるか解るようになれば、試合で相手のコートカバー力を瞬時に見極める能力がつきます。

◎お客の予想もしない意外性のあるショットも点数が高いです。笑いを誘うショットも高得点です。

◎何でもない凡ミスは、かなりの減点プレーです。
これは普通の試合でも同じですね。ミスるときも観客が沸くようなミスになるようにしましょう。クリエイティブなプレーにトライしたとき、ミスってもうけが大きいはずです。


大まかなルールはこんな感じですが、けっこうアイデア次第でいろいろのプレーができます。

立ち位置によっても打てるショットが全く変わってきます。たとえば、ネットにさわれるような位置に立っている選手に対してエースを取らない面白いショット、といえば脳をフル回転しないとわいてきません。頭上を抜かれたらどの辺までカバーできるのか勉強にもなります。またこんな変なところに立ったら相手はどんな球を打ってくるか想像して立ち位置を決めてみましょう。自分の想像の範疇を超えていたら、拍手です。

ボールに回転を与えることも面白さに拍車をかけます。


具体的な面白いプレーをご紹介しましょう。

◆ネット際に相手と対角線上に立ち、アングル合戦をする。相手にもらったショットよりもよりネット際に落とします。
これは実際の試合においても、ドロップショットの対処法などに応用が利きます。コートを横向きに使う感覚はダブルスでも重要な感覚です。ダブルスの上手い選手はベースラインを横切るボールよりサイドラインを横切るボールをとても上手に使います。

◆高〜く上がった浅いスマッシュボールを大声を発しながら「やー!」と空振りします。そしてワンバウンドしたボールをひょいとドロップショットします。声が大きいほどバカ受けします。

◆また抜きショット、背面ボレー
単純にうけますが、習得には努力が必要です。

◆2度振りする。
このゲームはあまいボールがたくさん来ます。そのボールをただ返しても面白くありません。あまいボールになるほど奇抜なボールを作る余裕があるはずです。左に空振りして右に打ったりすれば、ドロップショットをフェイクして返球できるようになります。

◆ラケット側面で打球する。
かなりの難度です。

◆視線でフェイクする。
要は右を見て左へ打つこと、またその逆です。打つ瞬間はもちろん打点を見ます。実践ではボレーの時など非常に有効な手段ですが、こういう機会がないとなかなか練習できません。エースを取りやすいので、取らないようにご注意下さい。

◆思いっきりバックスピンをかけたロブをネット際に落とします。するとワンバウンドして自分のコートに戻ってきます。相手もネットの上にかぶさりながら返球できれば、両者とも高得点です。

◆ルールをやぶる
普通のポイントと違い、うければ何でもありです。

相手コートに究極に高いロブを打上げ、それと同時に自分が相手コートに走って行ってそのボールを元いたコートに打球します。空気の読める相手ならそれを打たれた選手は、自分も相手コートへ入れ替わります。観客大爆笑です。

ボールをガット面でキャッチし、そのボールを投げるように返球します。技術的にも高度なので高得点です。

エースを取られたにもかかわらず、ポケットから偽ボールを出して打てた振りをする。演技力が要求されます。

ラケットフェースを握って、野球のようにグリップで打球。
等々..


とくに将来プロを目指す子供達には是非やっていただきたい練習メニューです。子供なら思いもよらない奇抜なアイデアが出せるはずです。
将来テレビで勝利者インタビューを受けたときには、気の利いたジョークを交えてコメントのできる選手になっていることでしょう(笑)


え、最終的にどうすれば勝ちか?
そんな質問をするあなたはKYです(笑!)




ソーホーストリンガー


  
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2008年05月18日

何でもかんでもフェデラーの真似!

IMG_0356フェデラーのすごさがこんなところにも表れています。
猫も杓子もというか、アマチュアからプロに至までフェデラーの真似をするようになっています。
プロにおいては、彼の良いところを自分に取り入れていて、ATP全体のレベルアップにもつながっています。

いただけないのはアマチュアプレーヤーです。
例えば、グリップの太さです。彼が細いグリップを使用しているせいで、誰もがそれを猿まねします。
本当にフェデラーが好きなら、彼がグリップエンドの太いところを、手のひらに巻き込むように握っていることに気づいて欲しいものです。天才プレーヤーは本能的の太い部分を欲しがってあのような握り方に行き着いたのでしょう。
グリップ3のグリップエンドはグリップ9に相当します。

シングル・バックハンドがダブルハンドより優れていると勘違いしている人もいます。ちまたで見る限りダブルハンドの選手が確実に減っています。
フェデラーのようにラケットを長く持って、あれだけの高速スイングで面を安定させるには、相当に器用な手首、肘の使い方ができなくては真似できません。

フォアのグリップが薄いのも、何のために薄いのか考えて真似している人がどれくらいいるのか疑問です。フェデラーは薄く握ることによって、サーブの時に使用するようなプロネーションをストロークにも取り入れて、スイングスピードをアップさせているのです。
厚いグリップでは腕を内転しても、面をかぶせる動きになってしまうのです。
いうまでものくストロークで内転を使うことも相当な器用さが要求されます。かつてエドバーグも使用していましたが、薄すぎたせいかフェデラーのような良さは出せませんでした。

ここでも紹介しましたが、打点に目を残す方法も彼にあったやり方なのです。


これからはアマチュアが真似するべきところを真似しましょう。

◆ボールを追う方向
 彼は世界一直線的に目的地まで、ボールを追っています。
アマチュアの場合、ベースラインの引いてある方向には直線的に走れるのですが、深いボールを斜め後ろに、あるいは浅いボールを斜め前に最短距離で走ることができません。あるいは間違った方向に走っています。
ボールを追うときは今黄色いボールがある位置を目指しては当然ダメです。では実際にインパクトする点を目指すのかといえば、これも間違えです。
正解は、フォアハンドなら「実際にインパクトする点の1体後ろ」を目指して走ります。当然予想ですのでそれには誤差が出ます。ところがその誤差がより後ろに出るような方向に走るのが得策です。その誤差がほとんどないのがフェデラーです。
フェデラーのフットワークを真似するのは不可能でも、1歩目を正しい方向に走り出すことは練習次第で誰でもできるのです。それだけでコートカバーリング能力はかなりアップします。
 ところでバックハンドですが、ダブルハンダーならフォアと同じ位置を目指してよいです。左手でフォアを打っているのと同じだからです。左手は体の後ろ側に付いているのです。ところがシングルハンダーは2体後ろを目指して走らなくてはなりません。右手は体より前側に付いていますので当然ですよね。このダブルハンダーの有利さを認識してからフェデラーを真似して下さい。
テニス番組で、「ダブルハンドはシングルハンドより守備範囲が狭い」などととんでもない誤った解説している人がいますので注意して下さい。手を伸ばして届く範囲は片手の方が広いのは解りますが、そこを守備範囲とはいえません。そこが守備範囲といえるなら両手の選手もその時だけ片手で打てばよいのです。

◆マイペース
 彼は世界一マイペースです。相手にドロップショットでポイントを取られて悔しかったからやり返すなど決してしません。世界一自分を確立していると行ってもよいでしょう。

◆グリップの直進性
 ストロークを打つ人を上空から見ると、そのラケットはグリップからラケットヘッドまでの短い線分になります。その線分が移動したときの軌跡は、グリップを固定したとき扇形を描きます。これがコントロールの悪い選手のラケットの動きです。
 ところが、トップとグリップが垂直方向に等速運動をすると軌跡は長方形になります。フェデラーのコントロールの良さはこの長方形の長さが世界一長いせいだと思われます。
 長い長方形を描くには、グリップの運動を意識することが重要です。アマチュアの場合、グリップの描く線自体が弧を描いていたり、直線区間が短かったりします。グリップで長い直線を描くことを意識しましょう。
 
これらに限らず、どうして良いのか考え、自分が真似すべきかどうかを考察した上で真似するのが、正しいフェデラーの真似方です。




ソーホーストリンガー


  
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2008年05月14日

スピンのラケット上昇傾斜は、スキーの斜度と同じ感覚?!

20070521160スキーの経験のある人ならおわかりになると思いますが、前に向かって滑っているなーと感じられるのは、斜面の角度が20度くらいまでです。
30度になろうものなら、もう前へ向かって滑っているという感覚はなく、落ちているという感覚になります。
横からイメージした30度と実際に上から見た30度は全く感覚が違うのです。

この感覚がテニスでボールにスピンをかけるときのスイング軌道の上昇角度とよく似ています。
ボールに前方への強い推進力を与えるには、スイングの上昇角度は20度までが限度で、それ以上上がると打つというより、擦るという感覚になり、回転主体のトリッキーなボールになってしまいます。それはそれで、ボレーヤーの足下に沈めたり、ショートアングルに落としたり使えますが重いボールは打てません。

自分では前に向かって打っている意識が強くても、実際のボールは浮いた状態です。ガットのたわみが小さく、ボールもぶっつぶれていないのです。

打たれるボールの気持ちになりたいときは、スキーをしている自分を思い出して、スイング軌道を考察してみてはいかがでしょうか?
とくにサーブのスイング軌道に関する考察が足りない人が多いように思われます。ボールを擦ろうとしている人が実に多い。
重いボールは10度上昇までがよいでしょう。




ソーホーストリンガー

  
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2008年03月10日

強風の日はテニスが楽しい

c58b3f7a.jpgこんにちは、更新をすっかいさぼってしまって申し訳ないので、私の過去のサイトから転載します。

■強風の日はテニスが楽しい

「マラソンの選手は、なぜ苦しい思いをしながら走り続けるのでしょう?」
「ボクシングの選手は、なぜぼこぼこに殴られながら戦い続けるのでしょう?」
理由は簡単です。その困難を乗り越えて、相手に勝つことが楽しいのです。
テニスでも「強風」という困難を乗り越えて相手に勝てば、また喜びもひとしおです。ここでは、この困難を乗り越えるための考え方をご紹介します。

 
■風の強い日の自分を、風のない日の自分と比べてはダメ■

相対性理論とまではいきませんが、物体の速度はそれを観測する人の、見る場所によって変わってくるのはご存じですよね。例えば、時速100Kmで走る電車をそれと並行して走る時速90Kmの自動車から眺めた場合、その電車の速度は時速10Kmにしか見えないはずです。

テニスに応用して考えれば、

「風のないベストコンディションの自分」から「強風で調子を落としている自分」

を眺めたのでは、速度は極度にマイナスになって見えてしまいます。

それでは、どこからどこを眺めればよいのでしょう?

「風でえらく調子を落としている対戦相手」から「同じように風でえらく調子を落としているが、相手よりは少しだけその落ち込みが少ない自分」

を眺めてみてください。 相手からみて自分はわずかながら前進しているはずです。おもしろいことに自分は後退しているにも関わらず、相手からは前進して見えるのです。

つまり強風の日は、調子を落とさずにプレーをしようなどと考えるのは邪道で、「調子を落とす量を相手より少しだけ小さくする」ことを心がけるべきなのです。言い換えれば、「相手と、調子を落とす量を少なくする競争をして勝つ」わけです。

ベストコンディションにおいては同じ実力の対戦相手だとしたら、強風のおかげでこの日の試合には勝てるはずです。きっと勝利の瞬間、強風に感謝したくなることでしょう。「強風の日はテニスが楽しい」とはこのことです。

■50m競争では太郎が勝つが、50m障害物競争では良夫が勝つ■

この題名を見て、誰もそれはおかしいとは思わないでしょう。

ところが、この題名の内容についてよーく考えてみてください。良夫は50m競争の太郎のタイムより速く走ることは決してできないのです。つまり自分よりスピードの速い相手にスピード競争で勝つことができるんです。つまり良夫は「障害物」を自分の見方にしてしまったのです。

もうおわかりでしょう。テニスでも風という「障害物」を自分の見方にしてしまえば、普段は勝つことのできない相手にも勝ってしまうかもしれないのです。

■勝ち負けは抜きにしても楽しいものです■

ピンボールというゲームをご存じでしょうか? 鉄のボールを2つのパドルでうち続けることによって点数を稼ぐあのゲームです。真ん中の穴に落ちたらゲームオーバーです。

ところであのゲーム、もしボールとパドルだけで、なおかつ穴に落ちてゲームオーバーになることもないとしたらどうでしょう? なんと味気ないことでしょう。
ゲームというのは「障害物」があるから楽しいのだということに気づかされることでしょう。

テニスでは、「ネット」、「相手のボレーヤー」、「相手が打ちはなす強力なサーブ」、「どんなボールにも追いすがる相手のフットワーク」、これらすべては自分にとっての「障害物」であり、またこれらがあるからテニスが楽しいのです。そこに「強風」という「障害物」が1つ加わったわけですから、楽しみが一つ増えたと考えることはできませんか?
そんな目で眺めれば、風によって、ボールが予想に反した滑稽な動きをするのでとても楽しいですよ。




ソーホーストリンガー

  
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2007年07月01日

ボールを打つだけが試合じゃない!(その3)「集中力を配分する」

8d2d9efd.jpg1試合中で使用できる集中力の量は有限です。

「集中!集中!」と自分をけしかけすぎても、重要なところで集中力が品切れになっているかも知れません。
どの場面でどれだけ集中力を使用するか、上手く配分することが重要です。

ところで、トップ選手がブレークポイントで必ずといって良いほど、サービスエースでそれをしのぐのを見て、不思議に思ったことはありませんか?
不思議でも何でもありません、トップ選手はその場面で大量の集中力を消費しているのです。
なので、「エースとれるなら最初のポイントから取ればいいじゃん!」と考えるのが誤りだと言うことがわかりますよね。はじめから大量の集中力を消費してしまっては、いざ使いたい最も重要な場面で残っていないかも知れないのです。
根がまじめな選手ほど、集中力の配分はへたな場合が多いので、気をつけましょう。

集中力は「抜くところでは抜く」、これが大事です。かのサンプラスはこれが実に上手かった。上手すぎて不謹慎な態度と誤解されることもあったようです。誤解されても勝つ方が大事です。
彼はブレークできる自信があるときは、序盤から無理してブレークを取りに行かず、5-4から最後のレシーブで、一気に集中力をアップし、セットを取ってしまいます。集中力の消費が最小で済むのです。相手に今までのサーブでキープできると思いこませるために、わざとキープさせてあげている「=だまし」ともいえます。松岡修造選手もかつて、サンプラスにはまんまとだまされたとカミングアウトしていました。

集中力の消費を少なくするには、使う時間を短くすることが最も重要です。
サーブ、またはレシーブに入る瞬間、一気に集中力をアップし、ポイントが終わると同時に、一気にリラックスしましょう。一気にリラックスするには、グリップから手を離すことをトリガーにするのがよいでしょう。プロの試合を見ているとポイントが終わってグリップから手が離れるまでの時間が非常に短いことに気がつきます。ウィンブルドン放映中ですので是非ご確認ください。

集中力は、1リットルのドリンクボトルと同じで、一気に飲み過ぎると空になってしまいます。試合中の集中力をもう少し上手く例えると、
「半分の500ccが凍っていて、500ccの液体が入った1リットルボトル」
に例えると良いと思います。

さて、500ccのドリンクを飲み終わってしまうまえに、500ccの氷を溶かしてやれば、また集中力がアップします。
氷を溶かす行為としては、
・深呼吸をする。
・軽く足踏みして筋肉をほぐす。
・ガットの1点を凝視し、視線を安定させる。
・ベンチで水やうちわで頭を冷やす。
・ベンチでタオルをかぶって邪念を消す。
・本物のドリンクを飲む(笑)
・笑顔を作って緊張をほぐす。
・張りたてのガットに替える。
・新しいウェアに着替える。
・自分で作った戦略メモを読む。
・集中力を使うのをやめる。
 =死んだふりをして次のセットにかける。
など、いろいろ考えられます。

水は氷だけになってしまうと、溶けにくくなります。いつも液体部分を残しておくよう集中力分配テクニックを身につけましょう。


さあ、これを読んだあなたの次回の試合は、「上手い集中力配分競争」では、圧勝することでしょう(笑)



ソーホーストリンガー

  
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2007年06月29日

ボールを打つだけが試合じゃない!(その2)「ルーティーンを貫く」

4dbc87c2.jpgナダルの出現で、ルーティーンという言葉が、取り上げられる機会が最近多くなってきました。ナダル特有のルーティーンといえば、
・試合開始のポジションまでダッシュする。
・ドリンクボトルを地面の定位置に几帳面に並べる。
・サーブの時ボールを3つ用意してから、1つ捨てる。
などがあります。
このようなことはプロとして優れた技術ではなく、誰でもできることです。重要なのは、いつでも、どんな状況でも、必ず行うことなのです。
プレー以外の諸動作を一定に保つことによって、いつもの自分のテニスを貫けるよう誘導するわけです。

ところで私は試合でよくドロップショットを使用しますが、私がドロップショットでポイントを何度か決めるのを見て、真似をしてドロップショットを打ってくる選手がいます。こんな時私の心の中には、「この試合はもらったな」という感情がわいてきます。相手が自分のテニスを持っていない選手だと言うことが判明したからです。
プレー外でも相手のルーティーンの無さを見て、そう判明することもあります。
逆に、自分が常に同じルーティーンを貫いているのを相手に見せれば、それだけで相手にプレッシャーを与えることになります。

それでは良い例と悪い例をピックアップしていきましょう。

♠悪
 「ベンチで休憩中、相手が席を立つのを見て自分も立ち上がった」
♥良
 「秒針が「5」を指したので立ち上がった」
 奇数ゲームが終わった瞬間、腕時計の秒針の数字を見る癖をつけましょう。終わった瞬間の数字が「1」だとすれば、席を立つリミット位置は「7」になります。余裕を持って「5」という数字だけを頭に入れます。秒針が「5」を指せば席を立つというルーティーンで自分のペースを保ちます。

♠悪
 「間が欲しいので、サーブの前にボールをつく回数を増やした」
♥良
 「間が欲しいのでタオルで汗を拭いてから、いつもと同じ5回ボールをついてサーブした」
 サーブの前にボールをつくのは、サーブのペースを作る重要なルーティーンです。ファーストではn回、セカンドではm回と、いつも同じ回数つく習慣をつけましょう。ダブルスではパートナーの前衛がその音によってタイミングをつかめるというメリットもあります。

♠悪
 「相手を待たせては悪いので、ネットにかかったボールを走って取りに行った」
 これでは、自ら相手のペースをつくってあげているようなものです。
♥良
 「誰を待たそうが、プレー以外では、いつもセイム・スタンス、セイム・ペイスを保つ」

♠悪
 「相手の打ったショットがかっこいいので真似をして打った」
♥良
 「いつも打っているショットを相手の不得意な場所に打った」
 プレースタイル自体にもルーティーンを作りましょう。相手の不得意なところを早く見つけるのが重要です。

♠悪
 「いつものようにサービス&ボレーをしていたら、あまりにパスを抜かれるのでステイバックした」
♥良
 「あまりにパスを抜かれるので、あえてワイドには振らず、ボディーサーブやセンターセオリーに切り替えた」
 サービス&ボレーが得意な選手はサービス&ボレーし続けることをルーティーンにしましょう。抜かれるのがいやな選手はネットプレーヤーにはなれません。10回中4回は抜かれて良いのです。

♥その他の良いルーティーン
・「サーブを打つ直前は、いつも大きく深呼吸してからモーションに入る」
 心拍が安定する。筋肉の緊張が解ける。軸がまっすぐに伸びる。気持ちが落ち着く。など、かなり有効なルーティーンです。
 
・「サーブを打つ直前、グリップを握っている手のひらを一度開く」
 腕の脱力を意識し、腕全体を鞭のようにしならせます。

・「サーブを打つ直前、軽く膝を曲げる」
 運動連鎖の始まりが、膝だと言うことを意識づけます。

・「いやなミスのあとは、必ずタオルへ行く」
 間を取っていやな流れを切ります。

・レシーブする直前に、足を細かく動かす。
 筋肉の反応速度が短くなります。
 

さっそく自分のルーティーンを確立させましょう。そしていざ試合において流れが悪いときは、まずルーティーンができているかを確認し、ルーティーンを確立させることから試合を立て直しましょう。私の場合、サーブ直前の深呼吸が立ち直りのきっかけになることが多いです。ちなみにこの技術は、大リーグの長谷川投手がテレビで言っていたことを真似しました。


さあ、これを読んだあなたの次回の試合は、「上手いルーティーン競争」では、圧勝することでしょう(笑)



ソーホーストリンガー

  
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2007年06月19日

ボールを打つだけが試合じゃない!(その1)「間を取る」

0ad72e34.JPG「ボールを打つだけが試合じゃない!」とよく言われますが、それではその具体例をピックアップしていきましょう。

■間を取る■

試合中、間を取る目的としては、以下が考えられます。

○呼吸を整える。
相手も同じくらい呼吸が上がっていて、そういう状況で相手はミスだらけになると見破っていれば、あえて間髪をおかずにサーブしてしまうのがよいでしょう。

○相手の流れを切る。
これが非常に重要です。相手に流れが行っているときは、何とかして長めの間を作りましょう。

○プランを創る。
短時間でプランを構築するには、普段から自分の持ち駒の入った引き出しを頭の中に整理整頓しておくことが大事です。かのサンプラスは、いつも終盤に大事な引き出しを取っておく、心憎い選手でした。

○自己客観視。
プレーがうまくいかないと、いらいらして自分を見失ってしまいます。深呼吸をして、10メートル上空から自分を見おろしましょう。大声で一声叫んで、ダメな自分を吐き捨ててしまうのも良いでしょう。

○間を取らない。
間を取らないのも間の取り方の1つです。自分に流れが来ているときは間を取らずにトントン行きましょう。また全盛期のシテフィ・グラフのように相手に間を与えないオーラを出しましょう。

◆実際にどんな行為で間を取れるか考えましょう。

○タオルまで行って汗を拭く。
タオルは汗を拭く道具と言うより、間を取るための道具と心得るべきでしょう。

○靴紐をしめる。
実際、プレー中ゆるんできますので、有効に使いましょう。

○相手にボールを超遅い速度で渡す。
これは、風向きやその強さを読むのにも有効です。

○トスを上げ直す。
劣勢の時は、これぞというトスが上がるまで、何回でも上げ直すべきでしょう。

○相手から自分に渡すボールが乱暴なとき、無理にキャッチせず、バックフェンスまで拾いに行く。
逆に自分が相手にボールを渡すときは、そうされないようもっとも緩いボールで、3バウンド以上で到達するボールが有効です。これなら合図をせずに送っても1バウンド目で相手がそれに気づき、3バウンド目にはキャッチに間に合います。トップスピンで相手にボールを渡す人がいますが、これは最悪です。

◆ポイント間の20秒ルールは、理由のある遅延は許されますので、上記を有効に利用しましょう。特にレシーバーの場合、サーバーのタイミングでプレーを開始する義務がありますので、うまく間を作らないとまんまとペースを握られてしまいます。
ガットのよれを直すなどの間は、理由なき遅延になりますので、サーバーは20秒以内に、レシーバーは相手がサーブを開始するまでに行わなければなりません。


さあ、これを読んだあなたの次回の試合は、「間の取り方競争」では、圧勝することでしょう(笑)



ソーホーストリンガー

  
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2007年02月07日

スケートの勧め

4830ff08.jpgダイエット目的で始めたスケートですが、テニスに貢献する思いもしないうれしい副作用がありました。

第1に「バランスの重要性」を思い知らされました。
氷の上では、ちょっとした手の動き、足の振りが軸足のバランスに影響します。
テニスコート上では、実際バランスを崩していても、ころばないので気がつきません。この無認識のオフバランスがテニスの上達を妨げているのです。

例えば氷の上で左片足で滑走しながら、右手にラケットを持っているつもりで、頭上で腕を振り上げるポーズを取ってみてください。たいていの人は転んでしまうことでしょう。
このことを認識した上でテニスコートに戻り、地面が氷だと思って着地しても立っているつもりでサーブを打ってみると、これが驚くほどバランスよくサーブが打てるのです。バランスよく着地できると言うことは、空中での軸がしっかりしているということなんでしょう。無駄な力も入らなくなります。

Morigami.jpgこの写真は、先日の東レPPOでの森上亜希子ですが、見るからにバランスが良く、氷に着地しても転ぶことはないでしょう。

第2に体重移動がエネルギーに変換される様子が如実にわかるようになりました。
例えばフォアストロークでスクエアスタンスの体重移動ですが、後ろ足の内ももを内側に倒すことによって前側に強靱な壁を作りますが、これがスピードスケートの推進力作りそのものなのです。内ももを倒す体重移動が前足のスケート靴を滑らせます。
普段は筋トレなど苦痛なだけですが、スケートを楽しむだけでテニスに重要な内転筋が鍛えられるのですからうれしい限りです。
その他、体重が前過ぎるのか後ろ過ぎるのか、バランスを崩して転倒しそうになることで容易に理解できます。
製氷したてのリンクはとても気持ちがよく、ストレス解消にも格好のアイテムです。

ところで北欧諸国にテニスの名選手が多く選手層も厚いのは、子供の頃にスケートをやってバランスの良い体を自然に作ってしまっているからかも知れません。私が知る範囲では、かのエドバーグやボルグは子供の頃アイスホッケーをやっていたようです。

サブ・スポーツとしてのスケート、是非お勧めします。
利用者不足で各地のリンクは、ばたばた閉鎖され荒川静香も嘆いていますが、テニス選手がその阻止に協力してあげましょう!
冬以外でしたらインラインスケートが全く同じ筋肉、バランスを使用します。

CCM.jpg一つだけ警告したいのは、貸し靴は絶対ダメです。足を痛くするだけです。マイシューズを買ってください。スピードスケート用は禁止のリンクが多いので、ホッケー用をお勧めします。私が買ったのは一番安い8千円のホッケーシューズですが、貸し靴とは比べものにならないくらいいい感じです。
また、テニス選手としては転んだとき怪我をしないよう、膝、肘、手首のプロテクターの使用をお勧めします。スケートは転ぶことによって上達するスポーツです。



ソーホーストリンガー

  
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2006年12月16日

首は縦に振れ!

ミスをしたら、
「首は縦に振れ!」
それはなぜって? その方が勝つために有利だからです。
その理由は、相手から見た自分をイメージすれば明らかです。
例えば、ミスをしても縦にうなずいている対戦相手は、ダメージをおっていないように見えます。
ミスをして首をかしげている対戦相手を見ると自分の方が優位に感じます。

ミスをして首を縦に振るには、そのきっかけが必要です。
きっかけとしてはミスの原因を決める。決まらなければ仮説を立てるのが一番です。合っているか間違っているかは二の次です。次も同じミスをしたら仮説が間違っていたと判断し、また違う仮説を立てればよいのです。
瞬時に仮説が見つからなければ、「次がんばればいいや」とうなずけばよいでしょう。
首をかしげてしまっては相手を乗せるだけです。

ところでミスをすると「おかしいな〜」と首をかしげてしまいますが、ほんとにおかしいことでしょうか? いつも同じようなミスしていませんか?いつもと同じならおかしくないですよね(笑)。そう考えるだけでも首は縦に振れるはずです。

首と言えば、うつむき気味に下を向くのも同様によくありません。遠くを見るように少し上を見あげましょう。ポジティブエネルギーが湧いてきます。



ソーホーストリンガー

  
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2006年12月06日

言葉の表現を変えて習得する(その3)「引き算でボレーする」

5f402942.jpg前項の補足にもなりますが、沈んだボールに対するボレーはなぜ「光を遮る」だけでよいのか考えてみましょう。

ローボレーは下から上方向に打球します。
上方向に打たれたボールは、トップスピンが掛かっていない限り、強く打てば強く打つだけ遠くまで飛びます。
上記のことから、ボレーは

 「球速 = 距離」

という公式が成り立ちます。ボールの強さによって距離をコントロールします。

ところで、シングルスにおいてはボレーは浅ければ浅いほど角度をつけることができ、有効なボールが打てます。
よって、シングルスのローボレーは遅い球ほど有効に働く場合が多いと言うことになります。
光を遮るだけでも強すぎる場合が多く、球威を殺してコントロールするテクニックが重要になってきます。このテクニックを私は

「引き算でボレーする」

という表現をしています。
インパクトの後、ラケット面は打点より後ろにさがります。
テニスのほとんどのショットは、ボールにスイングのパワーを足し算して返球しているわけで、引き算でのボレーは特別なテクニックです。

ボレーの上手くない選手は、ラケットフェースを引くことができないため、引き算ではなく、ボールを擦って小数の掛け算をしようとします。
例えば90という速度で飛んできたボールを70という速度に減速してコントロールしたい場合、引き算なら20引けばよいとすぐ計算できますが、かけ算では0.777..という答えは算出しづらいわけです。
引き算でボレーする人の方がコントロールの計算間違えが少ないと言うことです。

軟式テニスにはこのテクニックを使う機会がなく、軟式出身者は習得に努力が必要です。野球ならバント、サッカーならトラップ、バレーならレシーブが同様のテクニックです。

引き算でボレーができるかできないかはある程度素質があるようです。ボールをガット面でキャッチする練習や、ワントラップしたボールをボレーするまでの時間を短縮していく練習すると習得できますが、どうしてもできない人は、トップスピンをかけてスイングボレーしましょう。

ストロークが得意な選手は、無意識のうちに
「球威は大きければ大きいほどよい」という感覚を持ってしまい、
ローボレーにもこの理論を適用して良い結果が出ず、
結局ネットに出なくなる
という悪いスパイラルに落ち込んでしまう傾向にあります。

サービスラインをひとたびまたいだら、ローボレーは符号を反転し、
「球威は小さければ小さいほどよい」という感覚に切り替えましょう。

ローボレーは「遅さで場所をコントロールするショット」と心得ましょう。



ソーホーストリンガー

  
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2006年12月03日

言葉の表現を変えて習得する(その2)「光を遮る」

ボレーというテクニックを論じるとき、まずそれを2分類する必要があります。
その2つは全く別のテクニックを使用すると言うことです。
もらったボールが自分にとって、
・浮き球か
・浮き球でないか
です。
自分にとって浮き球かどうかの判断方法は、上から下に向かって打球できるどうかで決まります。サービスラインの内側に突き刺すようなボールが打てれば、それは自分にとっての浮き球です。
一般的にこのようなボレーの打ち方を、
「パンチング」
すると表現します。グリップでボールをパンチします。

プロにとっての浮き球のレベルは高く、かなり球威を持ったボールでも浮き球として処理しています。安易に真似しないよう、自分にとっての浮き球の見積もりは低めに設定してください。

浮き球でないボールの場合、これを浮き球と同様に処理してミスを重ねている選手が非常に多いです。プロの試合でもストローカーはこのミスが多いです。
浮き球でないボールはこれをボールだと思わないことがボレー上達の近道です。
浮き球でないボールはこれを「光」だと思って対処しましょう。

光の相手をするのはガットではありません。通り抜けてしまいます。ラケットにはってあるのはガットではなく鏡です。
鏡の貼ってあるラケットを振り回しても意味がありません。光がどこに反射するか制御できなくなります。光がネット上30cmを通るよう、面の向きを調整して「光を遮る」だけでよいのです。

・光を遮るには鏡を動かさないほど、うまくコントロールできます。
・光を遮るには力は必要ありません。
・光を遮るのにラケットを引いても無駄です。最短距離を遮りましょう。

こう考えれば、ボレーは浮いていない鋭いボールの方が容易に返球できるのです。

インパクトの瞬間の光は1本線ではなく、Vの字です。

ボレーの得意な選手は、背面ボレーや又抜きボレーをいとも簡単に決めてしまいます。光を遮っているからに他なりません。

余談ですが、フィギュアスケート日本選手が表彰台男女独占という快挙を成し遂げてがんばっていますが、選手達のインタビューを聞いていると、「ジャンプを跳ぶ」のではなく「ジャンプを降りる」と表現しています。スケートのジャンプは跳ぶのは誰でもできるが、降りれてなんぼなんですね。
テニス選手にとっても、「ボレーを打つ」のではなく、「ボレーを落とす」と表現するべきでしょう。ボレーも打つのは誰でもできるが、目的のマンホールに落とせてなんぼですね。



ソーホーストリンガー

  
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2006年10月15日

言葉の表現を変えて習得する(その1)「ボールを見終わる」

8339928e.jpgコーチングを行うとき、動作をどういう言葉で表現するかによって、選手の技の習得時間や修得度に大きく差が発生します。
この技を習得させるにはこういう言葉で表現した方がよい、と思うフレーズをストックしていきたいと思います。

(その1)「よくボールを見る」

「よくボールを見る」、テニスにおいて最も重要な行為の一つです。
それを選手にそのまま「ボールをよく見ろ!」などといっても良いコーチングとはいえません。
というのはこの表現では、動作の具体性に欠けるのです。
ボールをよく見る具体的な行為をピックアップしましょう。

1.打点に目を残す
 このままでも悪い表現ではありませんが、「ボールを見終わる」と表現してはどうでしょう。感覚がつかみやすいと思います。

2.球ではなく線としてイメージする
 「半透明の黄色いホースを見て打つ」という表現が効きます。選手には実際に画用紙にイメージする黄色い線の絵を描かせるのも良い方法です。黄色の濃さ、線の長さには個人差があります。選手同士でその絵を見せ合えば、「君はこんなイメージで打っていたんだー!」とイメージ革命が起きるかも知れません。フェデラーがどんな絵を画用紙に描くか見てみたいですね(笑)

3.相手の動きを見ながらボールを見る
 これはなかなか表現が難しいですが、私は「視野で相手、視線でボールを見る」と表現しています。視野認知能力がアップします。この影響かどうかわかりませんが、最近テレビを見ていると、真ん中に映っている人物より、普通の人は見ない背景の物事を認知する癖がついてしまいました。

4.どこにボールが来るか予期しながら見る
 一瞬未来のボール、一瞬未来の自分を「幽体離脱したイメージを見る」。なかなか奇異な表現ですが、右脳をフル回転させる訓練になります。



ソーホーストリンガー

  
Posted by yyr_co_jp at 04:11

2006年08月31日

赤ちゃん目線

赤ちゃん目線についてテレビCMで放送されているのをご存じですか?
「大人も四つん這いになり、目線を赤ちゃんの高さにして這いずり回ると思わぬ発見をする」という内容です。
ところがこれが、テニスにそのまま当てはまります。

◇ストロークのミスが多いとき、ボールの南極が見える高さまで視線を下げて打球してみてください。とたんにミスが減ります。
お辞儀をするのではなく、スタンスを広く取り、後ろ膝を地面につける要領です。普段より最後の一歩を遠くから入ると良いです。
不自然なくらい極端に下げてみてください。反復するうち自然に正しい高さに落ち着いていきます。
逆に腰高な状態から、正しい高さに落ち着くことはまずありません。

da118277.jpg
◇サービスライン近辺で四つん這いになって、ローボレーを打球する高さに顔を置いて、打球方向(ネット上30cm)を見上げてみてください。
「こんな方向に打球してるんだー」と感じ、ボールの芯を打球するイメージがつかめます。
上から下へラケット面をつっこんでいる人が多いんです。
ボレーの基本は下から上です。ボレーの基本ができている人は、ドライブ回転のボールが打てます。
上から下へ打つのは浮き球だけです。

◇リターンの直前も、いったん腰より下まで目線を下げてから、スプリットしてみてください。とたんに成績アップします。



ソーホーストリンガー

  
Posted by yyr_co_jp at 00:16

2006年08月23日

ツイン・ツイストサーブ

dae2c4e4.jpg前記事において強いひねりの作り方を書きましたが、アマチュアプレーヤーがトレーニングもせずに、うかつに真似すると腰を痛めます。
そこで、もっと簡単に比較的強いひねりを出すサーブを紹介します。名付けて、
「ツイン・ツイストサーブ」
です。平たく言うとひねりを2挙動に分けるわけです。

前記事で述べたとおり、上体だけで強いひねりを生むことは難しいわけですが、ほんの一瞬だけでしたらそれが可能です。
つまり、第一挙動として軽いひねりを作っておき、第二挙動として一瞬だけひねり増して、即打球するのです。
第二挙動の開始から打球までをひねりの擬音
  「ニャ」
の時間内に収めます。

私のオリジナルで、前記事の運動連鎖ほどのパワーは出ませんが、体力の消耗が少なく、バランスを崩しづらいというメリットがあります。

ミドルエッジを過ぎたら、
「ツイン・ツイストサーブ」
をお試しください。
若者は楽をせず、下半身からの運動連鎖を習得してください。

プロネーションの使用もお忘れなく..



ソーホーストリンガー


  
Posted by yyr_co_jp at 01:16

2006年08月21日

強いひねりほど時間が短い

モダンテニスにおいて、ボールにパワーを与えるのは、体の回転力ではなく、上体のひねり戻しによって生み出すというのが常識になっています。

ところが、アマチュアプレーヤーの場合、ひねりは使っているものの「強いひねり」使っている人はごく少数しかいません。

まず、体のひねりの力はどうやって生まれるか考えてみましょう。
よく例えられるのが、プラスチックの定規です。定規を縦にして、上側を肩、下側を腰と想定して、下を指で固定して、上を回転させた時、指に掛かる元に戻ろうとする力がひねりの力です。
これを体で行うと、腰を固定して、肩を回転させるわけですが、元に戻ろうとする力を発生させるには上体に相当な努力がいるはずです。
上体を使用して作れるひねりの力は弱いのです。アマチュアプレーヤーの場合、この弱いひねりを肩から先に戻すことによって打球している人がほとんどです。

9c0a8035.jpgじゃー、プロはもっと強烈に上体をひねっているのでしょうか?
とんでもありません。いつも一番楽な方法を開発して使用しているのが、プロのすごいところです。

どうやっているか定規を使用して考えましょう。
軽くひねった状態から、上の指を離してパワーを出すのがアマチュアだとすると、プロは、軽くひねった状態から、逆に上の指を固定し、下の指をよりひねりの強まる方向に回し、パワーの蓄積がマックスになったときに、上の指を離すのです。
実際には、軽く肩をひねったポーズをとり、腰から先に正面向きに戻して、ひねりの力が上がってきてから肩を回すわけです。
これが世に言う「運動連鎖」です。

言葉で説明すると時間が長く感じてしまいますが、そのプロセスはほんの一瞬です。ひねりの擬音が
「フンニャ」
だとすると、連鎖に適した時間は、
  「ニャ」
の内に収めなくてはなりません。
上記の弱いひねり部に「フン..」、強いひねり部に「..ニャ」を当てはめて打球する良いと思います。

強いひねりほど時間が短いのです。



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Posted by yyr_co_jp at 13:11

2006年07月29日

サインは「V」!

48fb1bf8.jpgウィンブルドンのフェデラーの活躍、すばらしかったですね。
ところで、NHKの放送内で、スーパースローによる映像が流され、面ぶれの様子までよく見えて非常に驚かされました。

それと、フェデラーの目線がインパクトの地点に打ち終わっても残っている様子を解説者は絶賛しておりましたが、アマチュアプレーヤーは安易に真似するべきではありません。

この写真を見ていただければわかるとおり、リオス選手の場合フェデラーに比べインパクトの瞬間少し遠めを見ています。
どちらがよいとは一概に言えません。というのは、「ボールの形」が見る選手によって違うのです。

インパクトの瞬間のボールの形は、「球」ではありません。
ボールは、薄くて黄色い「V」の字をしています。
その「V」の長さ、色の濃さが選手によって違うのです。
頭の中にイメージした片方の短い「V」の写った写真のど真ん中に視線を置くわけです。
アマチュアプレーヤーも自分に見える、長さと濃さのボールのイメージを見つければ、ボールがよーく見えるようになります。

YellowV.jpg


つまり自分用のこのような写真を見つけて用意しましょう。長さ、濃さをいろいろ変化させて、繰り返し打球してみてください。突然ボールが見えるようになります。
「V」はその日の体調、明るさ、気候によっても変わってきます。調子の悪い日は、まず「V」を見つけることから始めましょう。

見つけた「V」はやがて「VICTORY」の「V」になることでしょう(笑!)

自分の「V」は本当は長めなのにフェデラーにあこがれて真似しても見えるのは地面だけです。

遠めを見る選手の方が、視野認知における状況判断には有利ともいえます。


参照:サインはVの見つけ方



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Posted by yyr_co_jp at 18:32

2006年06月29日

テニス、技の呼び名による弊害(その3)「テイクバック」

3bc00e13.jpg「テイクバック」と聞くと、アマチュアプレーヤーの場合、ラケットを引くことと考えがちです。今日限りこの考え方は捨てましょう。

「Take Back」を「背中に取る」と訳してしまうと、ラケットを背中に取ることになってしまいます。
お手持ちのデジカメで、フォアストロークの構えを、背中にラケットを出して、写真を撮ってみてください。非常に素人っぽく見えます。なぜそう見えるかと言えば、最近のプロはそのようなポーズを取らないからです。
プロのテイクバックは、背中側ではなく、胸側にラケットが位置しています。

ラケットは「テイクフロント」です。

ラケットを引いたとき、手首を外側に曲げるとラケットは背中に出てしまいますので、手首は内側に曲げてラケットを引く習慣を付けましょう。

「Take Back」は「背中を取る」と訳しましょう。
つまり、背中をどの方向に取るかです。ここでは「テイク背中」と呼ぶことにします。

サーブを例にとって考えます。かのジョン・マッケンローはほぼ180度回転し、背中を完全に相手選手に向けてしまいます。それが彼の「テイク背中」です。非常にパワーの出る「テイク背中」といえます。
ところがアマチュアプレーヤーはこれをまねしてもほとんど良い結果は得られません。なぜならこの「テイク背中」でバランスよく打ち終わる身体能力を持っていないからです。
自分にとって正しい「テイク背中」は、バランスよく打ち終われる範囲で、最大のひねりを取ることです。
一般人がバランスを崩さないためには、肩は大きくひねって、腰は90度以上回さないことです。後ろ足を椅子の上にのせてサーブを打つとこの感覚がつかめます。

杉山愛のコーチ(お母さん)は、背中のことを肩胛骨と表現しているようです。上体だけをひねるイメージが強調でき、左右の識別もプラスできるのでよい表現だとお思います。

モダンテニスでは背中の向きを考察することは非常に重要です。

「テイクバックとは、背中をどこにとるか考えること」
と心得ましょう。



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2006年06月26日

テニス、技の呼び名による弊害(その2)「スライス」

54e2c706.jpg「スライス」の意味を辞書で調べると
『薄く切ること。また、薄く切ったも』
と出てきます。
このイメージがほとんどのアマチュアプレーヤーに間違った打球をさせてしまいます。

さて、テニスで「薄く切」られる矛先は何でしょう?
「ボール」と答えた人は、おそらく良いスライスの打てない人です。
「地面」と答えた人は、本物のスライスの打てる人です。
ボールとガットのインパクトを薄くこすってしまっては、地面をそぐようなスライスは決して打てません。
ストローク(フラット)と同じような打球音のするインパクトが必要です。すなわち厚いあたりです。プロの打球音を確認してください。

「ボール」と答えた人は打球面を上に向けてしまっている場合がほとんどです。これではチョップしか打てません。
ボレーが上手になるおまじない」でも記述したとおり、
テニスにおいてストロークやボレーを含む全てのショット(ドロップショットやチョップを除く)は、これから打ちたい仮想ボールの放物線の頂上近辺に面を向けるのが大原則です。
ライジングが極端になればなるほど、この頂上より打球面は下向きになっていきます。

重いスライスが習得できない人は、まず無回転に近いボールを打てるように練習してください。無回転のボールが打てる人は、どんな回転のボールでも打つことが可能です。無回転のボールが打てる人は、ボールの芯を理解した人だからです。

同じ辞書に「スライス」の記述で、
『テニスなどで、球の下側を擦って、打球が逆回転で飛ぶように打つこと』
などと、とんでもない誤りが記述されています。上記はテニスでは「チョップ」についての説明です。
球の下側を擦って、前に勢いのあるボールが飛ぶわけありません。
打つのは球の後ろ側です。
『球の真後ろを叩いてアンダー回転が掛かるようにコントロールする』が正解です。

『スライスとは、地面を薄く鋭く削ぐショット』
と心得ましょう。



ソーホーストリンガー

  
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2006年06月17日

テニス、技の呼び名による弊害(その1)「ファースト・サービス」

bfd19b6f.jpg日本人が「ファースト・サービス」と呼ぶとき、プロ選手の打つサーブのイメージから、知らず知らずのうちに、
 「Fast Service」
を連想してしまっていませんか?

言うまでもなく、「ファースト・サービス」は
 「First Service」
のことで、1番目のサーブにすぎません。
重要なのは速さよりも正確さです。
仮想した直径1メートルのマンホールにボールが落ちるスピードにとどめるのが得策です。もちろん、正しいフォームを心がけるのが大前提です。それを繰り返すうちに自然にスピードもアップしてくるものです。
これは、パソコンのタイピングの習得によく似ています。速く打てるようになるためには、「ゆっくり・正確に」タイプし続けることにより、自然に速くなっていきます。はじめから速く打とうとすると、ミスタイプばかりでなかなか上達しません。

サービスもタイピングも速くしたければ、ゆっくり正確に打つことが重要です。

「ファースト・サービス」=「一番(大事な)・サーブ」
と心得ましょう。

余談ですが私は、「ファースト・サービス」としてアンダーサーブをよく使用します。
初めて対戦する相手からは、8割以上の確率でポイントが取れます。
それは、レシーバーが私の打つ「Fast Service」を連想してしまっているからです。



ソーホーストリンガー


  
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2006年06月03日

ボレーが上手になるおまじない

このおまじないを使えば、確実にボレーとスライスが上達します。

肘と指先を結んだ線{ウルトラマンにたとえると、スペシューム光線の出る線(笑)}で、円軌道を描き、きれいな円柱を完成させます。
それができたら、円軌道を徐々に細長く楕円軌道に変えていきます。
これを何十周も繰り返してください。
「肘の円」、「肘の円」と唱えながら行いましょう。

肘の描く円が、指の描く円より小さくならないことが重要です。

バックボレーは指の描く円が反時計回り、
フォアボレーは時計回りです。

この動きに慣れたら、こんどはラケットを持って、グリップエンドと、ラケットトップを結んだ線で、同様に筒を描きます。
このとき先ほどのスペシューム光線の線も筒を描いていることを意識してください。

プレー直前にこの動きを実際に動かして、ボレーを打ってみてください。
打ち終わってもラケットトップが、筒の円の中から出ないことが重要です。
肘の曲げをキープしたまま終わります。

スライス=超ロングボレーのことですので、全く同じイメージです。

ボレーの下手な選手は、肘の位置が止まって、ラケットトップがどこかへ飛んでいってしまうわけです。

+++
さてこの方法を使用したらボールが飛ばなくなってしまったという人は、普段から間違った面で打球している証拠です。
テニスにおいてストロークやボレーを含む全てのショット(ドロップショットやチョップを除く)は、これから打ちたい仮想ボールの放物線の頂上近辺に面を向けるのが大原則です。



ソーホーストリンガー

  
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2006年05月29日

スイートスポットとスポットライン

こんなツールを作ってみました。
何に使うかというと、フレームに引っ掛けて垂らすんです。

    

スイートスポットは、フェースのど真ん中にあるため、普通の人は知らず知らずのうちに、スイングするとき、フレームのいちばん太った位置を目安にしてしまいがちです。
ところが、打点が低いとき、ラケットフェースは斜めに傾きます。そのイメージのままアッパースイングをすると、かなり先端でヒットしてしまうことになります。
そればかりか、フェース上を横切るリボンの長さも短くなってしまうことに気づかされます。フレームショットの多い選手は、この病気かも知れませんよ。


  

このツールを垂らして、スイートスポットを通るフレームの入口を捜すと、かなり根本から入ることになります。

  

これぞ、「スイートスポット・ライン」です。

赤い矢印の位置が、かなり根本寄りであることが認識できます。

みなさんもこのツールで正しいスイートスポット・ラインはフレームのどの辺が入り口か、検証してみてはいかがでしょうか?
かなりのずれに驚かされます。

ラケットフェースは根本の方がよく飛ぶと感じている選手は、本能的にこのことを理解してしまっているのだと思います。

ちなみにスライスは、逆エッジの根本が入り口です。



ソーホーストリンガー

  
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2006年03月01日

背の低い選手はテニスに不利です....?

dad82856.jpg背の低い選手はテニスに不利です。

それは、背の低い選手が、背が低いことを不利だと感じてしまうことそれだけです。

どういう訳か、背の低い選手は、背の低いことに関してまずそのデメリットを思い浮かべてしまう傾向があります。トップの選手に背の高い人が多いのもそのせいです。
不思議なもので、背の高い選手はそのデメリットをあまり考えないんですよね。
相手の背が大きいと、圧迫されてしまうのでしょうか?
冷静に考えてください。テニスというスポーツは低いネットを挟んでボールを打ち合うのです。決して殴り合うわけでも蹴り合うわけでもありません。

さて、テニスにおいて背の低いことのデメリットってそんなに多いですか?
おおざっぱに見て、サーブの打点が低い、くらいしか思い浮かびません。
デメリットなんてあっても思い浮かべなければいいのです。

さあ、背の低いメリットをピックアップしましょう!
・走り出しの加速が速い。
・重心が低い。
・足下の低いボールを処理しやすい。
・体重が軽い分怪我しづらい。
・体重が軽い分ストップ・ゴーのフットワークが楽。
・打点が低くても、オーバーヘッドで打球できる。
・小柄な人の方が手先が器用な傾向がある。
・背の高いやつなんかに負けてたまるかと思える。

グロージャンは自分のフットワークの軽やかさにメリットを感じ、きっと背の低いことが不利なんて考えたことはないでしょう。いや、低い方が有利と感じていたに違いありません。
サントロは、その器用さにメリットを感じていたことでしょう。
マイケル・チャンは、そのあきらめないメンタルの強さにメリットを感じていたことでしょう。

テニスにおいても日々の生活においても、いつもメリットから先に考える習慣を身につけましょう。
それが日本人に不足したポジティブ・シンキングです。



ソーホーストリンガー

  
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2006年02月14日

サーブの打点を無意識に高くする方法

a5795cb8.jpgサーブを打つとき、右肘を一番高い位置に置いて打ったときが一番高い打点で打球することができます。
図は、人間の上体を模式的に描いたものです。
赤い棒が、★印を中心にくるくる回るようになっています。
緑の右肘を頭のてっぺんにもってくれば一番高い打点になります。
ところが実際にサーブを打つとき、右肘は重要な働きをします。角度を90度にしたり、プロネーションを意識したり、振りをよくしたりと大変です。
ところが、右肘を意識しなくても右肘をてっぺんにもってくる方法があります。
そうです、黄色の左肘をみぞおちの位置にもってくるのです。
左肘を抱き込むように体の中に入れてください。
無意識に高い打点でサーブを打つことができます。
驚くほど、浅い位置にもサーブが打てるようになります。

ところで、肘は最高到達点で打つのがベストですが、打点は最高到達点で打つものではありません。
「一番高い打点=最高到達点」ではないのです。
サーブもストロークと同様に振り上げて打つものだからです。
最高到達点からは、振り下ろすことしかできないのです。
肘から先の回転方向を研究しましょう。いろんな球種が打てるようになります。
面の向きは、ネットの上50cmから1mを照らしますので、ストロークとは逆の微妙に下向きになります。



ソーホーストリンガー


  
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2006年02月08日

ボールの芯

0c5e820c.jpgボールの芯を意識して打球していますか?

意識している選手でも、受ける方のボールの芯を意識していませんか?

重要なのは、自分がこれから打つ方のボールの芯です。
ですので、そのボールを打球する時点では芯はまだ存在していません。
打つ前に脳の中にこれから打つボールをイメージしなくては芯も見えません。

私がよくアドバイスするのは、
「半透明の太くて黄色いホース」
をイメージすることです。ネット上の高さを通して3次元的にイメージしましょう。

図(テニスコートを真横から見た様子)では、フラット=青の方向が、ボールの真芯です。ほとんど無回転のボールが出るはずです。曲線の接線にあたります。従ってラケット面はその法線です。
つまり注目していただきたいのは、インパクトの瞬間、面の向きは若干上向きになるはずです。図は極端に模式的に描かれていますが、実際には非常に微妙です。ベースライン上からネットの上1メール地点を照らすわけです。人間の手はそれくらいの微妙さを感じることのできる、ほんとに優れた道具です。左手の人差し指をガットに触れて感じ取りましょう。

フラットスピン、ハードスピンになるほどスイングが上方にぬけるわけですが、面の向きはフラットの時のまま同じです。ハードスピンの場合フラットより若干下向きがよいです。
スピンを多くするほど、芯をはずして打つわけですから、威力は減衰します。

実際の角度は、フラット=青の線の角度がフラットスピンの方向ですので、スケールを引き延ばして考えてください。
練習量が多い人ほど、威力の増す低い角度にフィニッシュすべきでしょう。

『ここが重要!』と記されている部分は、弓道で言えば弓を引く方向に相当しますので非常に重要です。ここが無意識で、どんなボールでも同様にヘッドダウンしている選手を多く見かけます。打点が高いのに無意味にヘッドダウンしてヘナチョコスピンをかけたりします。相手コートに収まり易いことは確かですが、攻撃力はありません。
脳の中にこれから打つボールのイメージがない限り、それにまつわるスイング方向は導き出せないわけです。

アガシが若い頃、CMで、
「Image is All !」
と言っていましたが、テニスの真理をついています。

打球音が重くなったら正解です。
「スカ〜ン」ではなく、
「バックーン!」です。



ソーホーストリンガー

  
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2006年02月02日

TORAY PPO 2006

d473718c.jpg東レ パン・パシフィック・テニス
http://www.toray-ppo.co.jp/
ヒンギスの参戦で例年になく盛り上がってますね。

ところで、観客の視線を見ていると、ほとんどの人がボールを追いかけています。
しかしあなたがテニスの上達を目指している選手なら、そんな見方をするべきではありません。

とにかく、1人の選手の足を注目してください。
特に選手の打ち終わりです。
打ち終わりに、
どういう姿勢か、
どういうタイミングでどこに動くか、
ようく観察してください。
とても勉強になります。

ボールを追ってもミーハーになるだけです。



ソーホーストリンガー

  
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2005年04月07日

打球音が悪すぎるよ!

プロのテニストーナメントを観戦に行くと、テクニックのすごさもさることながら、全ての選手の打球が実に心地よいサウンドを響かせています。





ところが、ちまたのコートでは同じようなサウンドをめったに耳にすることができません。
その原因はざっと3つあります。

◆原因1.ガットのコンディションがひどい

手抜き張りによる、たるんだガットを使用してる人が多いです。

これは最近のラケットの販売方法にも問題があります。いつ頃からかラケットを買うとガット張りは無料でついてくるような悪習ができてしまいました。そのためショップは利益の上がらないものに手間はかけられないので、手を抜いて張り上げる習慣が付いてしまいました。
 「張上無料」=「無料でも平気な張り上げ」
ですので、ご注意ください。

1ヶ月たっても張り替えない人が多いです。
高価なガットをたまに張るより、安いガットを頻繁に張り替えましょう。

◆原因2.スイングスピードが遅い

スイングスピードを上げたいときは、高速に振ると言うより、ラケットに加速度を与えるというイメージでスイングしましょう。「高速」ではなく「加速」です。

◆原因3.ボールをぶっつぶして打球していない

一番の問題がこれです。
とにかくスイング軌道が悪く、ボールの皮を撫でている人が非常に多い。
特にスイングスピードの出せる男子高校生にその傾向があります。
コンディションの悪いガットを使用して高速スイングをしようとするため、ボールがぶっつぶれる方向にスイングしようとするとアウトしてしまうため、本能的に上方に振り上げてへなちょこスピンボールを打ってしまうのです。
男子高校生はプロの打球音を間近でよく聴いて自分の打球音と違う場合は、張りとスイングに問題有りと悟って下さい。スイングスピードはさほど劣っていません。
細いガットやスピンガットじゃないとスピンがかからないと感じている人は間違えなくこの病気です。



そういえば、有明JapanOpenのアザーコートを観戦している高校生にほとんどお目にかかれません。無料であんな貴重なものが見れるわけですから、本気でテニスが上達したいなら学校さぼってでも見に行くべきです。とにかくプロの真似をしていれば間違えないです。先輩の真似なんて屁です。

例えばフォアハンドで攻めのストロークを打つ場合にフィニッシュの右腕が首に巻き付いていませんか?
ボールのぶっつぶれる軌道でスイングした場合、右腕は肩より下、左の二の腕の辺りに巻き付くはずです。

 ※テニスにおいて、「音」は重要なファクターです。

スイングを改善したい人は、私の主催する練習会にもご参加ください。



ソーホーストリンガー

  
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