2005年04月25日

ナザレノ

第二十信

    朝顔

 

ここで言う『朝顔』とは、夏の朝、キレイに咲いている「朝顔の花」のことではなく男の小便器のことで、形がこの花の形に似ているからこの呼び名がつけられたのでしょうが、最近の家庭では一穴式の便器が多くなって、この形をしたのはビルや駅とか、また街中の公衆便所で見るだけになってしまいました。

 

最近は便所の扉を開けると便器の蓋も上がり、終ると自動的に水が流れる、という便利な、そして老人向きの便器類も発売されており、また、掃除にも便利な仕掛けが色々と付いていて、掃除の苦労も少なくなってきた様です。

「世の中は随分と変ったな」と感嘆しますが軍隊時代の便所掃除は専ら手作業でした。

 

1944年秋 21

 房総半島の先端にある「館山海軍航空隊」に

隣接した「洲ノ崎海軍航空隊」に入隊し、「便

所掃除」をやらされた時の事です。ここは歴史

は浅いですが便器類は人造大理石でした。

訓練中の或る日「今日は航空総隊の司令が査察に来られる」と。実際の処、閣下はお使いになる訳ではないが士気高揚のためか「普段以上にキレイにせよ」との命令で一斉に取り掛かりますが、その前に「始めに俺が手本を示す」と言って分隊士がヤッテ見せました。終ってから便器内を拭いたタオルを舌で舐める真似をするので一瞬ビックリ。そして「この位に磨け」と。現在の様に「洗剤」ナンテない時代でしたので専ら力を入れて磨いたものでした。今でも自宅の便器の掃除をする度に、この時のことを思い出しますし、便器を一般の家具と思えば掃除が少しも嫌でないのは、この様にして鍛えられた(?)お陰、かとも思っています。

 

1945年 正月 21歳

 「洲ノ崎航空隊」から「藤沢航空隊」に

移り、早速に見に行ったのは便所でした。

ここは仮設で、急遽建てられた兵舎群で、

所謂「バラック」だったから便所も板張り。

実に「お粗末」と言ってもおかしくない。

水が溝の中を絶えず流れているので、

「水洗式」と言えるかもしれない。その上

に跨って用を足し、出たものはスグに流れ

てしまう、という仕かけでした。そのため

便所掃除は大変でした。何が大変かと言うと、刎ねた便などが板の裏側などにこびりつき、寒さで凍り、硬くなって簡単には取り除け

ない。ゴシゴシ擦ると板が割れて棘が指に

刺さる。多くの者が使ったからだろうが、

「便所掃除当番」が嫌で嫌でなかったが、

排泄物だから仕方がないと諦めて、当番の

時は仕方なく掃除をしました。

 

用便中の海軍士官の後ろ姿は一目見て「兵学校育ち」というのが判ります。棒(?)からの小便を便器外に零さないようにと、尻を朝顔に出来るだけ近づけて用を足す。それがとても可笑しな恰好になる。その「海軍士官」も一番若い者でも80歳近くになるから街中では見かけないが、以前はゴルフ場やビル内の便所などで、この恰好を見たものでした。よく見ると本当に朝顔以外には汚れてない。

 

最近は一穴便器で男女共用、「便器カバー」と

言ってキレイな模様の入った「マット」などを

売っているが、これは零れても「マット」が吸い取ってくれるから外見では零れていない様に見える。拙宅でも、数年前に便所のリホームをした時に、この「マット」の使用を止め始めて判ったことだが、いくら気をつけても便器外に零れていたが「マット」があったため判らず、何も無くして始めて周辺に零れているのが判ったのだった。それまでは家内が時々「臭い、臭い」と言うので洗濯をしていたが、気にしなかった。

 

皆さんも、一度この「マット」を外して見て、

そして「こんなにも零れているかと」驚き、

何らかの処置をなさることをお勧めします。

 


斎藤 さま
  前回送った文章は、一行の文字が枠内に納まらない
  のではないか、と思い、再送信します。
  上手く届きましたか?
Posted by yyy211kkk212121 at 15:28│Comments(0)TrackBack(0)

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