『エルフ』風の民と謳われる聰明な者達。元来癒しの力に秀でている彼らだが、剣技においても群を抜く才能をもっておりエルフ式居合術はアストルティア六大剣術のなかでも最強との呼び声が高い。

先に述べた居合術の正統なる後継者。名をケンブリッジ・元親(モトチカ)。真打・神春無為を携え、立ちはだかるものを全て斬り捨てる。悪鬼、羅刹、修羅、人々は畏怖の念を込め様々な呼び方をした。慈悲の心など捨てた、ただただ目の前のものを斬る。それ以外の事にかけらも興味はない。世は戦乱、まさに好都合。血で血を洗うこの地獄こそが元親の求めた世界なのだ。

師はかつてこう言った、剣は人を殺めるためにあるのではない、生かすためにあるのだと。活人剣を学べ元親よ。
なるほど、元親は己の生を確かめるため自分を生かすために剣を振るうのだ、殺人が主ではない、これこそまさに活人の剣。元親は歪んだ笑みを浮かべ刀を握った。幾分前から尋常ではない殺気が元親へ向けられていた。

まだ殺気を発しているモノの姿は見えない、元親は斬りあえる喜びに満ちた邪悪な笑顔を隠すこともなくアズランの酒場をあとにした...