宮崎県で拡大する家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)は、畜産業界だけでなく、県内観光地など他産業へも経済的なダメージを与え始めている。また県が18日に発令した「非常事態宣言」により、全国規模のイベントなどの中止が相次ぎ、宿泊施設など畜産業と直接関係しない業種まで多方面に影響が広がっている。【川上珠実】

 「観光で今、宮崎に行っても大丈夫なの?」

 県の観光推進課にはこんな問い合わせも寄せられている。

 青出木(おうてき)和成課長補佐は「『来ないでください』とは言えない。必ず消毒スポットを通るように呼びかけている」と複雑な思いで応対している。

 県によると、18日現在、21市町で大小62件のイベントが中止になり、非常事態宣言以降はさらに増えているという。延岡市で22日に予定されていた全国規模の陸上競技大会「ゴールデンゲームスinのべおか」も18日に中止が決まった。市内のホテルメリージュ延岡は毎年、この時期は満室状態で予約を断るのが常だったが「大会関係者など約100人の宿泊予約のほとんどがキャンセルになった」と肩を落とす。

 非常事態宣言は発生地域周辺で畜産農家以外の市民にも「不要不急の外出は控えること」としており、発生地の客が集まる施設はもっと深刻だ。

 高鍋町の「高鍋温泉めいりんの湯」。1日約500人の利用客があるが、5月に入ってからは約300人に落ち込んだ。「お客が来ないと商売にならないが、『ぜひ来てください』とも呼びかけにくい」と困惑している。

 県商工連合会が4月22日~5月15日に県内39商工会に聞き取り調査した結果によると、スーパーやホテルのほか、家畜の飼料などを運搬する運送業者にも収益の減少が広がっている。また、集会や会議の自粛で資料用の印刷注文が減った印刷会社などにも影響は広がっている。

 日高誠事務局長は「今後は畜産農家の直接的な被害だけでなく、2次被害の拡大が予想される。6月を過ぎるとさらに融資相談が急増するのではないか」と話す。

 JA宮崎中央会は、17日現在の県畜産業の被害額を161億円と算出しており、担当者は「1日10億円のペースで被害規模は拡大している」と大きなため息をついた。

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