【神奈川】当たった、はずれたで60年。1950年以来、合計約6400万人のファンが集った花月園競輪場(横浜市鶴見区)が31日夕、最後の開催を終え、60年の歴史に幕を閉じた。

 最終日の入場者は1万15人、売り上げは2億2268万3600円。他県ナンバーの車も詰め掛けた。午後4時半、最終レースがファンの大歓声とともに終わった。

 閉場式では、普段は入れないバンク内をファンが歩き、名勝負の思い出を懐かしんだ。審判員の田口喜尚さん(39)がジャン(打鐘)を夕暮れの場内に響かせ、別れを告げた。自分でたたくファンの列も続いた。

 前身は1914(大正3)年にできた日本初の児童遊園地「鶴見花月園」。ダンスホールや少女歌劇団もあった。戦後の1950年に競輪場となり、経済成長とともにブームとなったが、最近は赤字が続いていた。

 売り上げの総額は約1兆6000億円。年間最高は1988年度の約828億円。08年度は約143億円だった。入場者の年間最高は1974年度の約200万人で、08年度は約23万人。最盛期は全国で62場(1952年)あったが、これで46場になった。

 高台にある8万平方メートルの敷地の多くは県有地。「東京と横浜の中間の一等地」だ。地元の「跡地利用を考える会」(簡照子代表)は「公園などにしてほしい」と県、市に要請している。【網谷利一郎、写真も】

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