不法滞在のフィリピン人ニューハーフ(バクラ)が日本人の男と偽装結婚していた事件で、埼玉県警が公正証書原本不実記載・同行使などの疑いで、首謀者でフィリピン国籍のアレバロ・マリーナ・ペキット容疑者(50)の逮捕状を取ったことが7日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は近く国際刑事警察機構(ICPO)を通じて、国際手配し、事件の全容解明を進める。

 逮捕状の容疑では、群馬県太田市の元消防士の男=公正証書原本不実記載・同行使などの罪で有罪確定=と、その交際相手のフィリピン人のバクラの男=同=と共謀し、同市役所でこの比人の外国人登録を申請し、受理させた疑いが持たれている。

 県警では、マリーナ容疑者の指南で、元消防士が渡航先のフィリピンで現地女性と偽装結婚。入手した女性名義の旅券に交際相手のバクラの写真を張り付けて流用し、日本で外国人登録証明書を偽造したとみている。バクラは男性であることを隠して、元消防士との婚姻届も役所に提出していたという。

 旅券は「運び屋」とされる現地女性になりすました別のフィリピン人の女が日本に持ち込み、バクラ側に渡していた。女は短期滞在で入国したまま、不法滞在していた。

 マリーナ容疑者は、こうした偽装結婚工作でバクラから50万~100万円の報酬を得ていたという。

 県警では、背景には不法滞在のバクラが日本で働くために日本人男性と偽装結婚して、正規滞在を装う裏ビジネスの存在があるとみて捜査を進めている。

 この事件ではこれまでに、公正証書原本不実記載などの罪で起訴された日本人の男とバクラのカップル3組を含む計7人の有罪判決が確定している。

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