Augenblicke

主にニコニコ動画のアイドルマスターMADについてのよしなしごと。

2010年06月

料理・フィギュア・手工芸・作ってみた系  5/02〜6/01


 家庭科P。春誕動画を今頃貼るかよ、と言ってもこれ5月の動画だしいいよね! ともあれいつの間にかカイト大活躍だったり、クリーチャー対決がいい話になってたりと、今回も盛りだくさんです、それでもガチでクッキング動画だという素晴らしいね職人だね。


 家庭科Pその2。これも今頃貼ってるけど5月の動画。家庭科Pがんばった!この回は増殖したうさぎがわらわらと可愛いんで感動します、ストップモーションなのです!で、クッキング動画ですよもちろん。


 家庭科P、そして5月中に亜美真美誕動画も!常連さんだけに、記念日続くと壮観なことに。で、この回は亜美真美とリンレンのクイズ対決。レンは苦労人だなあw。料理の内容をクイズにしていくので、段々どっちがメインだかわかんなくなるのはいつも通りw。カピパラさんも可愛いです。



 kトラックP。見ての通り。だからなんだと言うなかれ。タグ「なにこれめでたい」が多くを語ります。この人の無意味なノリが大好きですええ。



 そして雨月P。シンプルツヤツヤで起き上がりこぼしな動きに素朴な感動が湧き上がる逸品です。これはもう、揺れるところを見ていただきたい。



 かまいたP。なぜかBGMがスネークマンショーw。961組に挑戦ということで、アホ毛に特徴のある響から。今回特に横から見るとかっこええのよ。



 サムネで特定余裕、よつば氏。見ればわかりますが、ちんまいイラストも可愛いのです。今回も短い時間でさっくりと、でもおいしそうという、見事な手腕です。かわええのう。



 betin氏。なんと珍しい、ステンドグラス工作。一見地味ですが、透かすと良い雰囲気なのです。渋いなあ。



 スタローンP発、量産型やよクリ出撃の日。やよいよりも一回り小さい…と思ったらいろんな大きさがあるようで。大勢並ぶと壮観です。



 ネコの手P。初心に帰るということでゆきぽ、但し安定の尻尾付で。この尻尾が実によい出来でございまして、横から見てもバランスのよいシルエットになっていますが、尻尾外すと大変なことに。小道具のラッパもかわゆす。

うだうだ

 whoPが自作のリストラをやるらしい。一旦非表示にして、残すかどうか考えて、復帰させるものと消すものとに分別するようだ。
http://miki-memory.jugem.jp/

 19:45現在、初期の数作が非表示になっていて、処女作が見れるので、大して変化ないように見えるけど、その修正版、最終版は見れない。

 ぶっちゃけ、ほとんど消えても個人的にあれとあれが残ればいいやというw動画が、見れないw。

 1つはその、デビュー作の最終版「アイドルマスター 美希 AnotherSong」(sm488546)。

 2つは、「アイドルマスター 美希PV ミキとキミと、全ての人の魂の戦い」(sm648640)。

 3つ目は、「アイドルマスター 美希 『水夏』」(sm958558)。

 今のwhoPはhscの中の人だし、あのblogはコメント不可だし。やるせないのでウダウダしている。

 この頃のwhoPの動画がなければ、自分はニコマスブロガーなんてやってなかった。今見てもこの頃の氏の動画は無謀で向こう見ずでバカヤロウで大好きである。どれだけ心の支えになってきたかわからない。

 まあ、この動画消えたら俺のニコマスは終わりだなという動画は幾つかあるのだけど、そんなことを言ったって消える時は消えるので、現にどんどん消えていくので、あと残ってるのはどれとどれだとか多くは語らないが。

 せっかくなのでこの動画見て笑うことにするが、さて、いつまで見れるでしょうか。

・アイドルマスター 自分の誕生日に美希と花火を見る幸せな空想の具現化


歌・演奏・音いじり系 5/11〜6/09


 fsgkP。低重心でウゴウゴいってる上を滑らかに進行するNext Life。サビでブワッと盛り上がるので感動。



 由々さん。矢夜雨Pの映像、MIXはGEN-ZOP。巻き舌可愛くて普通に良い。



 いわゆる絶叫型。ここまでやったら勢いも芸の内だと思う。



 朱鷺氏。「出コケ」なるタグが示すように、いきなり春香さんのどんがら。そこからオールスターでメドレー展開の前半から、大勢出て来てカオスな後半へ。割と音が薄くてのんびりしたところと、カオスなところとのバランスが好き。



 BarrageP。空のREMIXもいろいろありますが、キラキラしてていいのではないかと。ジャンル的なことがわからないので説明はできませんが好きです。



 crna ruka氏。何作かupされてますが、どれもマッシュアップとは思えない自然な融合が特徴的。これはあずささんのVoに合う、包容力を感じさせるスペーシーな音で気持ちいい。



 y0c1e氏。アイマスに限らずいろんな素材をREMXしている人で、かなり個性的な音でダブ的な低音が気持ちいい。ポップな曲ではアッパーな音作りですが、こういう空間的な音の方が本領なんではないかなと思ってますが、わかりません。



 みそPの歌ってみた。正直、かわいい。ルカルカ・ナイト・フィーバーとかは歌わないんでしょうかw。



 かまおさん。安心の歌のおねーさんボイスは健在。癒されます。



 thumPのマッシュアップ。夏全快の暑苦しさではなくて、避暑地での涼しげな休日という雰囲気の爽やかな雪歩でいい。

気になる動画 5/30〜6/16


 qb氏。選曲がポップだけど不思議な曲調だし、衣装も楽しい、特に亜美と律子のVi服は単独だとかなり癖があるのだけど、二人並べると相殺されてひとつの世界に統合される気がしてよい。のだけど、それだけではこの動画の不思議さは説明できなくて、それはダンスが繋がるということが全然なく、むしろ流れを断ち切るカットインとして機能することで緊張感を作り出しているのが理由かもしれないし、他にあるのかも。



 UKCkaeruP。例によってセカチャクコメでおもしろいことになってますが、マイク・ブルームフィールドの奔放なギターが素晴らしい。貫禄のあずささんセンターで、堅実に脇を固める春香さんと、なんでこんな曲なのよと思いつつも見せるとこは見せなきゃという感じの伊織が可愛らしい(^^;)。



 カルミナP。この動画は、去っていったもう1人の im@sclassicなPへのリスペクトということだそうですが、もう投コメのその部分は消えてしまって、代わりに紳士動画へのリンクが貼ってあるあたり、泣いていいのか笑っていいのかわかりませんが。元々ゆっくりなG線上のアリアを更に溜めに溜めた演奏の、そのためにダンスが合わなくたってカメラワークに物を言わせる入魂の1作。特に表情勝負のカットから、カメラが腕の動きにシンクロするためにだけ横ずれして、また顔のUPに戻ってくる 4:07は白眉。曲というかこの演奏にも曰くがあるそうで、ググると吉とか。



 ぶっちゃけ、彩都Pの新作が見れるだけでうれしいのです。それがこれだよw。1:56しかないとか信じられない大作ですよね。この やよリスの見せ方から、クッキー箱のデザインから発展させた画面構成の妙とか、波状攻撃としかいいようがありません。負けました。あと、切り株のところのオールスターとか、やよいの背の低さが目立たないレイアウトなんですよねー、絵作りというのはこういうことなんだと思わされます。



 緑茶戌P。1/6も凄かったけどこれも凄い。qb氏もそうですが、ダンスシンクロにおいて、ダンスカットは繋ぐものという発想を超えちゃってます。冒頭のミニマルな反復から0:31のリッジャーターンでの切り込みにやられ、そっからまた全然違うカットへあっさり繋がるわけで、尋常じゃない。あと同じ曲の派生動画だけど、↓も凄いね。




 けるまPも最近、ジワジワと評価が追いついて来てますが、こういう実写合成の方向って、もう飽和したんじゃないかと思っても、気がつくとまた進化してくるからゾッとしますね。



 ちゃたまるP。この動画の批評に関しては(ノД`)の人が的確なこと言ってたので、あれでいいと思うのですが、逆に言えば、メジャーに突き抜けられない領域でここまでの映像美が作られてしまったことを、こういうのが好きな人間としては誇っていいと。ニコマスここまで来たんだなあと。実写合成をあっちではなくて、こっちの側に取り込んでしまったんだなあと。



 なかなP。「観客のいない1回きりのステージ」という設定の、星井姉妹PV。要はリハで、カメラやサウンドチェックのためのステージで、背景を語る物語つきのストーリー系で。まあ見れば何が凄いかは一目瞭然ですが、そういう技術面よりも、こういうPVもあっていいよねという、なんていうのかな、07年的な情念を感じる。



 農民プーP。OMDってニコマスじゃ珍しいですよね、他にあったっけ? ともあれキャプボ購入という事で、元々うまい人があえて実験的なカメラワークに取り組んでいて、緊張感があります。そんな荒々しさが、曲のガツンと来るとこというかダイナミズムに繋がっててロックだなあと思う。いえジャンルはエレポですけど。



 ありすえP。コメントが祭になってますが。このお蔵出しの背景については、御本人のblogにありますんで読んでいただくとして、知らない人は07年の基礎体力について感じてもらえればそれでいいんじゃないかと。蒼い鳥とリレーションズだけでここまでシンクロしてますよって辺り。


クロノスとカイロス

 まだ続くとは思わなかったけど、私の記事とtloPの続編記事との噛み合わせがおもしろかったので、もう少し続けます。しかしまあ、今回はほぼオカルト。

 シンクロにおけるカタルシスというものを、例えばリズム的なズレと解決、と考えることができます。まあ音楽におけるカタルシスで一般的なのはコード進行におけるテンションとその解決だと思いますが、そちらは私ではシロウトなので棚上げ。

 以下はシンコペーションとポリリズム。

|タタンタンタンタ|タン
|タンタンタンタン|タン

 シンコペーションはこんな風に半拍ずれ込んで元に戻る。下の段は普通の4拍子で、ずれていた上下2段のリズムが再び一致するところに快感が生まれるという理屈です。

○××○××○××○××
○×××○×××○×××

 同様に、3拍子と4拍子が13拍目で一致する、これがポリリズムのカタルシスの考え方ということになります。

 ここでも物理的な話でありながら、要点は「気持ちいい」。という主観に頼らないといけない。これは先述のコード進行の解決でも同じ。視覚的な話であれば、

×○
○○ は不安定。

×○
○× は安定。

 等ということを考えながら、ベクトルの感じられる図を作る事もできると。人の意識は安定に向うので、それを利用して構成を考えることができる。

○××××
×××○×
×○××○
○×○○×
○×○×○


 tloPの記事のMGの映像で図形や模様がうにょうにょと動いているのは、音に合った絵をあてはめているというだけでなく、現在の画面→次の画面への方向性を常に含んでいて、映像は映像で独立した流れをもちつつ、楽曲とシンクロしたりしなかったりという揺らぎがカタルシスを形成しているということで、音楽がなくても、その構成を見て取ることは可能だと思えます。


 ところで、ミニマル・ミュージックにおいては2つの考え方ができて、

 1つには、これが1番いい、というパターンを見出して反復するという方法論。雰囲気としては、「運命」の最初の「ジャジャジャジャーン!」がいいんだよねと思ったら、ひたすら「ジャジャジャジャーン!」がループされるだけの曲を作るという事。これは音MADの基本でもあるし。私は、tloPの記事で、「光」と「身体」は別物という言葉を動画を見ずに読んだ時には、光のシンクロとは、こちら側を示すものだと思っていました。実際に見てみるとそうではなく、光のシンクロと称されているものも、音と映像の物理的なズレを構造的に解決しようとしている作品だと思います。

 2つには、ズレが発生する快感と、それが元に戻る快感を意識的に作り出そうというもので、上記のシンコペーションのカタルシスと同じ発想だと思ってよいと思います。

 で、ズレと解決という発想がどこから出てくるかというと、自然からだと。このことと、「映像のシンクロ」と「ダンスのシンクロ」は別物ということの意味するところは実は同じで。

 つまり、映像のシンクロは物理の限界を超えられるという事です。

 生身のダンスは、または演奏は、1回きりのライブです。厳密な意味では二度と同じものは作れません。

 保存可能、複製可能、量産可能であるということは、自然法則を大きく超えた事象なのです。自然ではそれが不可能であるからこそ、「唯一の正しいシンクロ」ではない、「偶然の揺らぎを前提とするシンクロ」という発想が生まれてきます。

 話をそろそろ具体的にします。ゲストPのこの動画はそれなりに有名だと思うのだけど、この動画の生み出すカタルシスについて考えてみましょう。

・アイドルマスター/ロイツマ(Ievan Polkka)/千早

 最初に書いたシンコペーションの記号図は、下の段に普通の4拍子、上の段にずれた打点を記してあります。そのずれが再び重なる時がカタルシスだと。

 この動画は、Ievan Polkkaという2拍子の単調な曲で、ダンスもネギを上下に振るだけの単調な動きです。しかも行うのはメカ千早なので、いっそう冷徹なイメージが強調されます。この事象が、下の段の"普通の4拍子"に当ります。

 しかしながら、その単調さが次第に裏切られていくこと。それが上段のリズムに当る。そしてそれが最終的に解決されること。具体的に言うと、

 充分に軽いネギならば、動きも等速なら動かす負担も一定、使用されるエネルギーも常に定量だということになります。でもそうならない。

 本物のネギよりも遥かに重そうな物体を振れば、そこには慣性が発生し、加速度が生まれ、負荷も変動、エネルギーも変動してその流れは波を描くはずです。持ち上げる瞬間にグッと重くなり、上がる途中では慣性により無重力となり、逆に下げる時に負荷が発生する、人間の腕の動きならば、その複雑さを充分に表現した勢いのある動きになるでしょう。

 でもメカ千早なのであくまで一定の動き、軽いネギを振っているのと同じようにしか見えない。しかし動画につけられた音がブンッ!ブンッ!とうなりを上げ、視覚を裏切って、視聴者のイメージの方が正しく、彼女の動きの方が異常なのだという説得力を与えます。

 そして、それを放り投げる時、重く大きいものほど遠くまで飛ぶ様を見て、そこに働く慣性の大きさを知り、視聴者は、それらが見た目通りに重たいものであったことを知り、軽々と振っていたメカ千早の方が異常で我々の方が正しかったのだと知る。そこで不安定さは解決され、カタルシスが発生するわけです。 

 とは言え、現実問題として、メカ千早の馬力や、事物の重さは画面からは一切わかりません。あくまでそれらはイメージであり、実際はCGです。このカタルシスが発生するためには、我々の脳内に「想像の重さ」、「想像の動き」が存在しなければなりません。

 また、私はそれが一般的な用語なのかは知らないのですが、「心のテンポ」という言葉を聞いたことがありまして。その人の心にとって最適な速度、という意味なのですが。そう言えば、我々はというか多分、男子に特徴的だと思うのですが、速いものが好きです。本来乗り物の速さは移動時間の短縮に価値があるはずなのに、男子は移動という目的を度外視して、速度そのものに価値を見出します。いったい、どのくらい速ければ、満足なのでしょうか。しかも、速度の体感というのはシチュエーションで異なります。ということは、私たちが主観的に感じる速度というものは、客観的な速度と必ずしも直接関わるものではないのです。

 何の話をしているかというと、主観速度、主観重量、主観動作、というものが物理的なレベルとは別に存在すると。そんな用語は知らないのですが、よく似た用語として、クロノス(客観)時間、カイロス(主観)時間という用語があります。同じ10秒を、もっと長く感じたり、短く感じたりする、そんな脳内で流れる時間をカイロス時間と呼ぶわけです。

 カタルシスの原理というものを考える時、それは不安定な主観時間と客観時間のズレ、私たちが常に感じているそういうズレが、何らかの疑似的な解決を見ること、すなわちクロノスとカイロスが時間軸の中で出会うことが、シンクロにおけるカタルシスの根本ではないかと、そんな風に考えることもできると思うのです、ええ眉に唾をつけてください、言ってる本人もよくわかってませんから。

・アイドルマスター

 かきPのこの動画のカメラワークは、リアルに実行するのはまず無理です。これは、物理を超えた脳内カメラであり、むしろSTGのスティック捌きを見るかのような印象を抱きます。ここにあるのは人間の生身のダンスを再現しようとする3Dモデルの動きに対して、俺のアイドルなら本当はもっとこういう風に踊るはずなんだという、限界を超えたイメージがぶつかって、その結果生み出されるカタルシスです。ダンスが楽曲のリズムに合っているとかいうレベルの話ではなくて、脳内にしか存在しない動きが乗せられる、映像編集ではそれが可能だという話だと思います。