Augenblicke

主にニコニコ動画のアイドルマスターMADについてのよしなしごと。

2014年10月

連休も終わりまして

 うーん、今、マチアソビの日程を大きく変えさせた張本人である台風が徳島で吹き荒れてまして、こいつさえ居なければという感慨にふけっているのに、なんだかめんどくさいことになってますね。いえマチアソビは運営も最善を尽くしたと思うし遠方から来た参加者達も、根性見せたと思います。私はしかし見たいイベントが半分も見れなくて自分の根性のなさを実感させられたマチアソビ体験になりました。マチアソビなんて、昔は知らないアニメやゲームばかりで何をしたらいいのかわからないお祭りだったのに、見たいイベントが多過ぎて見れない日が来るなんて、本当に遠くまで来たものです。

 「つきねこ」の解散ライブもしかり。「つきねこ」ってバンドじゃないんですよね。ボイスドラマの企画に過ぎない。初期のマチアソビはイベントを水増ししたかったから、本来は、商品であるドラマCDの宣伝をして、賑やかしにキャラソンの1曲も歌おうかってなところです。でも、本筋であるCDのプロモイベントと、お渡し会とかサイン会とかと、ライブという3つのイベントに分割したら、イベントが増やせるじゃないですか。出演している声優さんでライブをやる、というのは、そういうあこぎな理由に過ぎなかった。それがいつの間にかレギュラーでライブをやる人達、という役割になった。ボイスドラマCDという小さなプロジェクトが、マチアソビではライブイベントでがんがん盛り上がる、そういう特殊としか言いようのないポジションになってしまった。そして5年の歳月を経て、マチアソビにプロモーションに来るコンテンツの1つに過ぎなかった「つきねこ」は、ここで解散ライブをする、という存在になった。数奇な運命としか言いようがない、しかも台風で日程変更したせいでミンゴスもきたえりも参加できず、生バンドまで用意したのにステージも眉山のメインステージから例の五十嵐さん曰く「川で」。そんな解散ライブについて記事を書こうと思ったけれど、先述の通り、根性のない参加者である私に語れることってそんなにないのでこのくらいにしておこうと。いいライブだったし、雨こそ降らないものの風の吹きすさぶ川べりのステージで最後まで熱い声援を送った観客たちには私からもありがとうと言いたい。その一員としてステージに立っていた五十嵐裕美さんは今はデレマス的に杏のイメージがありますが、あのステージでの彼女は熱かったです。


 で、めんどくさいのは劇マス方面で。まあ、どれもこれも根本的には、言いたいことはありません。でも、細部において書いておきたいことはある。普通、人に読ませるテキストは逆であるのが理想なわけで実にめんどくさい。

 劇マスがつまんなかったというのは、上映当時には普通にあった意見だから特に言うことないです。というか当時も言ったけど金払って映画見てどんな感想持とうとそれは自由だし。また、当時は言えなかったけど、今なら言ってもいいんじゃないかという気持ちもわかるし。まあ仲のいい友達なら、文句言う前にもっとちゃんと見てみろよとか言ってもいいと思う。しかし赤の他人が言うことではないと。むしろ映画館行って金払って見てくれてありがとうというところです。

 ただ、その関連で出た↓の記事。私はこの人の当時の記事を知らなかったのでなるほどと今読んで思いましたので。
 「輝きの向こう側」は希望ではない――問題作としての劇場版アイドルマスター

 そうですね、なんで誰もが「輝きの向こう側」を美化したがるのかなと思っていましたし、本編が、明示しない以上、そこは言及したらいけないのかな、という気分がありましたね。おっしゃる通り、未来を見ようとするけど、見ようとするに留めて実際に見せることはしない、そう意識してあの映画は作られているのだと思う。

 その上で終盤の夕日のシーンが、今になってしっくり来ます、あれに関しては某Pが、なんで合宿で夕日のシーンやって、また夕日なのか、そしてなんでそこにダンサーチームは居ないのか、という指摘があって、あれは蛇足なシーンであるという評価だったと思う。でも、この2度目の夕日は、合宿の時より重いんですね。夕日はサイリウムの輝きのようだ。しかし夕日は沈んで夜になります。そしたら自分達は星になる。サイリウムの輝き、それは応援するファンのメタファーと言えなくもない。しかし、それがなくなっても、自ら輝いて照らすのがアイドルである。そういう、約束などない未来と、しかしそれでも自分達は輝き続けるのだという意志。

 そういうシーンだから、歩き始めたばかりであるダンサーチームはまだ、そこにいなくていいんだなと、そう理解できるんじゃないか。この話はここで終り。
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 もう1点。妖怪ウォッチでわかるように、妖怪と言うのは謎を謎のまま解決するための装置です。呪いも同じです。だから、呪いとは何かとか、誰が誰を呪っているのかとか、そういう話をしても意味がない。それを呪いと呼んだ時点でなんでもありになる、すなわち詰みです。音Pがツイッターで「呪い」という言葉を使ったとき、それは比喩であって呪われていると言ったわけではない。私はリアルタイムでその時話をして、それで終ったつもりだったので、自分のTLの向こう側で反響があったことを知りませんでした。

 で、呪いでなければ何なのか、という話をした方がいいんでしょうが、それも意味がないと思います。

 だって、あそこですぐ可奈を助けに行くのが天海春香じゃないの? と言われて、違うと言ったってしょうがないでしょう。その人の中ではそうなんだから。

 天海春香がアイドルであるならば、それはファン一人ひとりの天海春香像が勝手に増殖していくのを許す存在でなければいけないということです。私の春香さんが一番可愛い、と皆が思っているのがアイドルのアイドルたるありようです。それを否定してはいけないし、否定されて揺らぐような天海春香像であって欲しくもない。

 落ち込む千早に「ほっとけない」と言った春香さんと、可奈のためにすぐに動けなかった春香さんの何が違うのかここで延々と語ったっていいんですが。というか、それって説明しなけりゃわからないことなの?

 春香さんは、アニメではPにキャラメルを渡す有名なシーンがありますが、基本的に、周囲の人間のことならよく見ていてわかっている人なんですよ。でも、可奈が何を考えているのか、全然わからなかったんだろうと思います。

 なんでわからないかというと、春香さんの理解していた矢吹可奈というのは、お前がいちばんできてないと言われて落ち込んだくらいで脱落する人間ではないからです。むしろ、どんなに苦しいときでも彼女だけはくじけない、春香さんにはそう見えていた。

 春香さんの(うろ覚えですが)「アイドルになりたいという気持ちは簡単に諦められるものじゃない。そういうものだと思いたいの」というくだりは、春香さんの根本とも言ってもよいもので、ある意味彼女の業です。これはDSの愛ちゃんに(やはりうろ覚え)「好きならきっとなれる」と言ったのと同じで。

 彼女にとって、好きなのにどんなにがんばってもだめだから諦めるしかない、というのは、絶対に認められないものだと思います。それは、現実がそうなら仕方ないんじゃないの? では済まない。

 春香さんにはそうである理由があります。まあ、アニマスにしろ劇マスにしろ、アイドルなり、リーダーなりをその物語から提示されるのでなく自分で突き詰めて考えてない人にとっては情報不足なので、23話にしろ、この可奈の件にしろ、わからなくても当然で、にも関わらず凄く重要な扱いをされて、わからない人は突き放されてしまうという問題がある。

 でも、実際にはとても単純で。天海春香というのは、誰かに、お前なんか歌も下手だしダンスもできないし、うっかりでとんでもないドジをするし、アイドルなんて向いてないから止めちまいな、と言われたときに反論するものを何も持たない子です。

 彼女が、お前もっと注意して、二度と転んだりしないようにな、と言われて、わかりました、二度とこけないように努力します、と言ったら嘘にしかならない。世間が実際にどうであったとしても、自分の中に、努力ではどうにもならないものを抱えて生きている。

 春香さんに限りません。目の悪い人はよくなることはないし、喘息とかてんかんとか、発作やアレルギー持ちの人は、治ったりはしません。何らかの工夫や処方で対応できるというだけです。世の中には努力ではどうにもならない事があると、身を持って知っている人間というのがいます。

 彼女は、それでもアイドルやりたいんです、と言うしかない。そこは譲れないんです。転んだときに「てへへ」と笑って1人で立ち上がる人間は、それだけで、たくさんのものを背負って立っているんです。

 春香さんは、可奈を助けに飛び出すには、彼女を自分と同一視し過ぎてるんです。それがわかっているから、可奈に、夢とか叶うわけないし、頑張ってどうにかなるものじゃないとか言われたら、多分立ち直れません。

 別にそれは映画のテーマではないと思います。ただ、そんな不安を抱えて可奈と対峙するのは、恐い事なんだと言う根本は、わかって欲しいところです。

 可奈の中に、自分には無理かもしれないけど、アイドルになりたいんだという気持ちが少しでもあると、間違いなくそこにあると、それだけ確かめられたら、春香さんは飛び出していけた。相手が千早の場合は、それは確かめるまでもなかった。しかし可奈の場合はあまりに唐突だったから、自分は全く考え違いをしていたかもしれない。と思ったら、もう恐くてたまらなくなったと思います。

 繰り返しますが、それは映画のテーマではないと思います。映画における春香さんのテーマは自分の理想を千早に押し付けていいのか躊躇ったのと同じように、可奈にも押し付けてもいいのだろうか。リーダーというのは、もっと違うものであるべきなんじゃないかというものです。しかしそれだけなら、休んだのが可奈じゃなかったら、春香さんはもっと早く動けたんじゃないかと言うのが私の考えです。

 だから、千早に春香の考えでいいと言われて、それがあの演説に繋がったという流れと、可奈の気持ちを確かめたいというところから、可奈がまだアイドルになりたいと思っていると知って「よかった」と言う流れとは、別のものだと思っています。

 あの「よかった」は、勘違いじゃなくて、自分の思っている通りの可奈であった、という安堵の思いですね。ここで春香さんのアイデンティティは救われたのであって、それに比べれば、可奈の苦悩など「どうしたいかだけでいい」ものでしかなかった。何故ならそう答えた春香さんはもう、千早を救った時の彼女だから。

 そういう、単純な話。だけど、最近アイマス関連でよく聞かれる「努力は裏切らない」という言葉が嘘だと知っていても、それでも努力するしかない、そういう人間の気持ちは、わからない人は口で言われてもわからない。そしてまた、わからないということで突き放されて困る人もいるってことですね。

 まあ、すごろくさんが挙げてるような派生した様々な論点は、現状、放置していいかと。話戻しますが、妖怪がいた方が世の中うまく回るってものですから。

自分用マチアソビmemo

10/11(土)
10:30〜11:00 眉山 開会式

10:00〜12:00 CINEMA 『楽園追放-Expelled from Paradise-』<完成版初号>最速上映会!
 登壇者
水島精二監督、阿尾直樹(CG監督/グラフィニカ)、柏倉晴樹(モーション監督/グラフィニカ)、横川和政(造形ディレクター/グラフィニカ)、村田恵理子(色彩設計/グラフィニカ)

12:00〜13:00 眉山 S秋祭りプチinマチ★アソビ  飛蘭ライブ MC佐藤ひろ美
 (九州のあるあるcityでのイベントの前哨戦らしい。)

13:00〜14:00 東公園 諏訪部順一トークショー 
14:00〜15:30 東公園 エイベックス・ピクチャーズ スペシャルトークショー
 【ハナヤマタ】上田麗奈、田中美海、沼倉愛美
 【キャプテン・アース】五十嵐 卓哉(監督)、榎戸 洋司(シリーズ構成)大薮 芳広(ボンズ/アニメーション制作)
 【トリニティセブン】錦織博(監督)、桑原 誠(セブン・アークス・ピクチャーズ/アニメーション制作)
 【異能バトルは日常系のなかで】山崎はるか、山下七海、福原香織、加藤英美里、大塚 雅彦(TRIGGER/総監督・シリーズ構成)
 (↑この移動↓がやばい)
15:30〜16:30 眉山 シンデレラガールズトークイベント 山本希望、福原綾香、高森奈津美

19:00〜20:00 東公園 ニトロプラス15周年トークイベント

 
10/12(日)
10:00〜10:30 眉山 高橋ゆまピアノリサイタル-アイマスの調べ
10:30〜11:30 眉山 THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 中村、浅倉、下田
12:30〜13:30 眉山 エイベックス・ピクチャーズ スーパーライブステージ
 【おへんろ。】TEAM OHENRO。山下七海、江原裕理、高野麻里佳
 【トリニティセブン】原由実
 【Wake Up, Girls!】吉岡茉祐、田中美海、山下七海
 【異能バトルは日常系のなかで】かと*ふく、加藤英美里、福原香織
 (1時間でこんだけ出るって、1曲ずつか?)
13:00〜14:30 CINEMA アルドノア・ゼロ トーク&上映イベント あおきえい(監督)、長野敏之(プロデューサー)、加藤友宜(撮影監督)
13;00〜14:00 東公園 ラジオ シドニアの騎士〜綾と綾音の秘密の光合成 公開録音in 徳島 洲崎綾、佐倉綾音
13:30〜15:00 眉山 Fate/stay nightトークイベント
14:00〜15:00 東公園 城姫クエスト -マチ★アソビの陣- 加隈亜衣、阿久津加菜、五十嵐裕美
16:00-17:00 眉山 『楽園追放-Expelled from Paradise-』 水島精二監督×虚淵玄トークショー
17:30〜18:30 東公園 民安★ROCKスペシャルライブ
 (要するに、午後は眉山と東公園のどっちかは捨てろと)


10/13(月)
12:00〜13:00 東公園 神撃のバハムートGENESISイベント
14:30〜15:30 東公園 アルドノア・ゼロ スタッフトークイベント あおきえい(監督)、長野敏之(プロデューサー)、加藤友宜(撮影監督)
13:30〜15:00 眉山 Aimer・GARNiDELiA・綾野ましろ ライブステージ
15:30〜16:30 眉山 つきねこ解散ライブイベント (前回は、阿久津さん1人で、ミンゴス、ゆきんこさんは日が違うせいか、マチアソビには来てたのに不参加だった。今回、きたえりもミンゴスも他のイベント絡みでは参加してないように見える。そんなわけで、このライブに誰が集まれるのかはなんとも言えない、)

アイマス9thライブ10月5日東京2日目LVに行って

 いわゆるレポは書きません。私が他の誰かと同じ意味で、いいライブだったと思うのであれば、それは他の人が書けばいいと思う。いいライブでした。

 中村先生のソロがいきなり「太陽のジェラシー」で始まったのは驚いたし、感慨もありましたが、恐らくは昔からライブに行ってる人のそれと、同じではないでしょう。なんのことはない、LVでしかアイマスライブを知らない私にとっては、リアルタイムで体験する始めての太ジェラでしたので。

 同様に、昔からアイマスを知っている人だからこその感慨というものが、ライブ全体を通して存在したのではないかと思います。それは私がどうこうするものではない。逆に言えば、それはこのライブで太陽のジェラシーという曲が好きになったとか、中村先生の歌が素晴らしいとか言うものではなくて、太陽のジェラシーをやった、という以上のものではなかったと思う。

 いえ、ライブにおいて選曲はとても重要だと思います。観客にとってどういう意味を持つ曲かというのはライブの是非を分けるといってもいい。

 ただ、そういう意味では、今日のライブで私という個人が聞きたい曲と言うのは特にありませんでした。なので、私にとっては純粋に歌としてパフォーマンスとして、良いライブだったということ。

 つまり「I Want」も懐かしかったですが、こちらはそれ以上のものでした。「いっぱいいっぱい」も「キラメキラリ」もない今回のライブにおいて、中村繪里子のパフォーマンス力が観客をヒートアップさせるに十分だったということ。結局、今回のライブで先生を上回るパワーで会場を熱くした人はいなかったと思う(まあ平田さんの「自転車」もありましたが)。

 それで思ったのは、今回のライブが"盛り上げる"ではなくて"聞かせる"に重心をおいたものだったのだな、ということで。一瞬、彼女達もベテランになったから、ということも考えたけれども、よく考えればデレマスもミリマスも、クライマックスには"聞かせる曲"が用意されていたなあと。絶対に盛り上がる「あんずのうた」ではなく、「こいかぜ」だったし、「プリティドリーマー」ではなく「瞳の中のシリウス」だった。

 だからベテランというよりも、成長、なんだろうなと、テーマは。話が飛んでますが。

 元々デレマスなんかはソロの集まりで、ミリマスにしたって、メンバーの何人かはソロでライブやイベントやっている人材です。アイマスとしてライブをやる、というよりも、アイマスでライブをやるために、別々に活動している人達が集まってくる、という状況が正しい。

 この状況と、「輝きの向こう側」という言葉で示唆される、全員いっしょとはいかない765プロ、というありようは被ってくる。それに従う形として、ライブでソロを増やして、そのステージに演者の意思を反映させる、つまり責任を自立させる、そういう方向性が今回のライブには見て取れた。

 今回、確かに時間が長かったけど、曲数が多いだけでなく、ソロステージそれぞれで個人のMCをやるというのが、かなりの時間を食ってたと思います。それも、"自立"の一環として狙ってそうしたのだと思う。

 ソロで勝負するとなると、全員曲と対比させる形でバラードを配置する方が、構成としてまとめ易いです。その結果、"聞かせるライブ"になったのだと思う。

 長くなって来たので繰り返しておきますが、そういう方向性の変化にも関わらず、彼女達はソロでの歌も、MCもちゃんと見せることができていた。ぶん投げられたコンセプトに対して、それにふさわしい技と力で乗り切っていた。いいライブだったというのはそういうことです。

 それでどうなるかというと、昨今はアイマス関連のイベントも凄く増えてきて、スケジュールの関係等で、その時出られる人が出るという格好が当たり前になっています。元々アイマスのライブでもツアーでは全員いないのが普通でしたが、今後はさらにバラけて活動することが増えていくかもしれません。そういう状況になっても、劇場版がそうであったように、ミンナイッショダヨそれぞれの思いを重ねてライブのために集まってくる。そういうことが映画の中だけじゃなくて現実でも可能だよと、彼女達がそう証明しなければならない時期が、やってきたのだろうと、そんな風に思いました。

 ところで、終った後で知り合いと、アイマスのライブ会場で飲み物って持ち込んでいいんですかね、ダメでしょうね、皆、乾杯とかやってましたね、……会場で買ったんでしょうね。(しばらくの間、2人の脳内で、水を買うために行列ができている様を想像してうーんとなる。)。グッズの販売と飲食の販売って別ですよね。ほんまよーやるなあと。

 ではでは。