この下半期はあまり動画見てないのでサクッと・・・まあ前回よりはあっさり作業したのは本当です。今回は20選追ってく時間も取れないと思うし。私にとって20選の参加は、人の20選を見ることとイコールなので、自分のを作っただけでは参加したことにならないんだよな。だからまあ、割り切ってあっさりと作りました。


 じゅっP。Fatboy Slim。デビューがジュピターPVだった人で、2作目がこれ。実写のライブ空間とアイマスのステージがふわりと交錯して軽快なビートに抱かれつつ着地。全体を包み込む陽気なテンションがたまらなく楽しいのです。



 いろはP。美希誕動画も凄かったですが、何度か見比べて、こちらの方がまとまりよかったというか。演出とダンスが一体化して、CM映像のように明快にビシッと決まるのが気持ちよかったので。



 umahome氏のマッシュアップ。元々「きゅんパイヤ」はピンクレディーの曲みたいというのがあって、すなわち昭和の香りがする。一方で「帰ってきたウルトラマン」も昭和の香り。昭和×昭和なわけです。貴音さんがどこかへおでかけして、ウルトラマンが帰ってくる。そういう問題じゃないと言われるかもしれませんが、これはそういう問題です。貴音さんは時空を超えるのです。



 戦前PのガチPV。なんの変哲もないおっホイダンスPVなのに、丁寧なカメラとダンスのシンクロで最後まで見れるし、青を基調にした映像の爽やかさと曲調もはまっているし、そうして5分近く映像の力で引っ張られた果てに、字幕はありませんが、歌の物語が綺麗なオチを迎えることに気付かされます。太田裕美の曲は、こういうさりげないファンタジーが神髄です。あと、うさしっぽ。



 ふにゃてぃんP。今期も良作多数あったのですが、自分が選ぶならこれかなと。ゆるいようでリズムはかっちり安定している、そんな玄人の音楽で美希が存分に持ち味を発揮していると思います。赤い衣装に金髪が生える全体の色調コントロールもいいなあと。黒人音楽を金髪の美少女が踊って違和感ないんだからニコマス凄いねと、up当時に言ったのを覚えてます。



 今更氏。今期において、斜め上なマッシュアップに天才ぶりを発揮した人。何故合うのかわからないけど、合っているとしかいいようがない。映像も素晴らしい。幾つかある傑作の中でも、さりげなく狂ってる感じが好きなのでこれを。



 農民プーP。大胆にトリミングしたり春香さんが無印と2と両方使われてたりしますが、多分順番が逆で、この動画の全ては1:15の「やーよ」のためにあって、そこを際立たせるために他の部分にトリミングが必要で、真っ白背景も必要で、すると無印の春香さんの方が作りやすくて、という段取りになったのではないかと思ったりします、わかりませんけど。



 ブラッキーP。「けいおん!」のED曲。貴音さんの存在感が圧倒的。声質も、かなり似てて違和感ない。ダンスがはまるとこんなにも気持ち良いという好例であり、サビのところはUPで引っ張ってますが、カメラとカットを駆使してうまく切り抜けてますし、そっから中盤のトリオになる瞬間の解放感。ダメ押しで終盤のクインテット。押し切られてるのに貴音さんなので嫌味が感じられず、余韻でほっこりしてしまうという極上の1作。



 218Pの聖飢魔兇任呂襪澆ひびき。MA2のコンビです。DLCの蒼い羽根が効果的な動画。色を落すと黒い羽根に見えてパンゴシと合わせて堕天使のイメージが出せるという。その姿にふさわしい
美しくも邪なバラードで、閣下(×閣下)系の動画としては近来稀な傑作ではないかと思っています。



 はりけんPの初MADPV。いつものエディテッド・ノーマルPVと全く遜色ないという恐ろしい完成度になっています。これは低負荷版で、画質は元動画の方がツヤツヤしてて素敵なのですが、うちの環境でギリギリ見れる感じだったので、あえてこちらを貼っておきます。はりけんPが作ると個々の表情をうまく捉える他に、トリオでのキメが綺麗にはまるのが素敵です。


【ニコニコ動画】森
 かりふらPのコミュ限定動画。タイトルは当時氏が見てた映画から取ったのであって、深い意味があるのかもですが。直接的にはこれは律っちゃんがカバーした「空色デイズ」のPV。ただし画面直撮りで作られていて、手ぶれから画面のブレ、映像の質感まで全て計算された荒々しさに満ちていて、深い怒りのようなものを感じます。映像の中身的には無印律っちゃんの普通のダンスなのに、全然違うダイナミックな何かに見える。そして「その背中だけ追いかけて」という歌詞と共に、そのブレまくった映像の背後に立つ影が、サビのところではっきりと涼ちんの姿となってDSMADへと移行する時に鳥肌が立ちます。理屈はわかりません、律っちゃんが映っているTVを涼ちんが見ていて、自分もダンスの練習をしていたのかも知れない(練習用のステージなので)、しかしそんなことわからなくても、これが涼の誕生祭動画だということは伝わって来ましたし、今見直しても同じ衝撃を受けます。



 パジャマP。俺得というもので、多作のパジャマPの動画の中で、これがどういう位置にあるのかは明快じゃないと思うんですが、どれか1作と言われると私としては、こっち系を選んでしまいます。だってZEPの10分の大曲なんて、他に誰も作るわけがないんですから(^^;)。映像的には白のVi服に白い羽根とメカヘッドホンという、文字にすると異様ないでたちですが、パジャマエフェクト付の暗いステージの中では、これが独特な輝きを帯びていて、特に雪歩と美希と響の髪・肌の色の対比とか浮き上がっていて興味深く見れますし、中盤から後半にかけても盛り上がりにも映像面での工夫が見られ、ただの長回しではありません。テンポ、拍もきっちりしていて、ダンスPVとして見ても良くできていると思います。そうでなきゃ私だって10分も見れませんし。まるで魔法にかかったように最後まで見てしまうのです。



 はにまるP。御本人にその気があったのかは、わかりませんが結果的に、ダンスPVと我那覇くんBBとキモ春香BBという、このPの集大成のような動画になっています。もとの発想は「はじめての鈴木くん」という曲に「我那覇くん」を当てはめる駄洒落だったと思うんですけれど。ダンスシンクロも実はうまい人ですし、下段でちまちまと展開される我那覇くんとキモ春香さんの小芝居もなんとなく見てしまいます。キモ春香MADにはわけわかんないのもたくさんありますが、これは良いものですから、1度ご覧になってみてください。



 なみへー氏。ニコマス・プログレクラスタにおいても、渋い選曲に定評ある人で、まあ見ればわかります。1分半しかないのにプログレのエッセンスが凝縮されていてかっこいいこと。黒の春香と白の千早の対比も見事で、ゆきまことは異なる空気があります。何故今までこれがなかったかと思いました。



 座敷ぬこ氏。この動画については以前blogに書いた通り。1975年の日本には早過ぎる10分超の曲で、にも拘らず大ヒットした日本におけるロックの金字塔であると。結構聞き易いメロディーですけど、結果的に、日本は愚か海外でもこんな曲はないです。無から生まれたのではなくて、いろいろな音楽から影響を受けて混ぜ合わせて生まれたのだろうし、あえて言うならプログレですけど。それにしても昨今の邦楽とも洋楽とも無縁な音楽であり、もちろん若い人は知らないでしょう。まして10分超えるこれをフルでニコマスとか、奇跡でしかないですほんと。貴音さんは相変わらず謎な人ですけれど、ニコマスにおける規格外のものであっても受け入れて、毅然と対峙してしまう、そんな器の大きさには参ります。



 一一P。下半期も凄い動画がいろいろあったんですけど、悩んだ末にこれを。これは、一度は別れた相手に、戻って来いと言っている、それだけなら未練がましい歌で「蒼い鳥」とは正反対ですけれど、曲調や歌詞を丁寧に見ていくと、その後日談というか。お互いに傷ついたけれど、辛い現実に立ち向かうために今一度手を取り合うことが必要なんじゃないかと、ニコマスにおいては喧嘩した後の はるちは みたいなニュアンスを感じるんです。別に春香は出て来ないのでPでもいいんでしょうけれど。つまり独りになって、少し成長した千早の歌だと理解しました私は。で、アイマス2やアニマス見た結果こういう動画になったのかなと思ったけれど、見ての通り無印ですし、次作の投コメによるとアニマスも見てないそうです。だから、自ずと千早の行く末について、こういう結論に至ったということなんでしょうか。ともあれ、自分で間違いに気付いて手を伸ばすことにした千早、そういうものがここにあると思います。そう思ってみると手を伸ばして終わる千早のモーションに感じるところがきっとあると。



 hikaruP。恐らくは単独曲のPVに於けるニコマス最長の動画。スティーブ・ライヒのピアノ曲ですが、田中多労は大百科あるけど、多分素材として使われてるのかな。だとしたらローザスも何かの素材のことでしょうね。ともあれ、元から22分の曲ですし、途中でちょん切っても意味がない。なんでこの長さか、なんて作者にしかわからないので「適度な編集」ができないわけです。22分という長さを考えなければ、スローとエフェクトを駆使した美しい律っちゃんの動画なので、もういいやと思えるところまで見ればいいんじゃないでしょうか。hikaruPも今期様々な動画作ってるんですけれど、単純に私、こういうのが大好きなんですよね。ちなみにこの曲、同じフレーズの繰り返しなんですが、時間が経つにつれ、ずれて重なるのでメロディーが変化していくように聞こえるという構造になっています。あと響と真も出てますし、その他、例によってというか様々な素材が引用されています。



 shakeP。今年デビューして以後、様々な作風の動画を上げている人ですが、まさかこんなのが来るとはw。ググったところ、市場にあるnuitoというインディーバンドで、京都発 コンテンポラリ・マス・プログレッシブトリオ、だそうです。マスロックというのがあって、マスマティクス(数学)のマスで、幾何学的なリフを演奏する、つまりこういう音ですね。無茶苦茶なようで、技術がないとできないので、テンポは安定しててダンスは合わせ易いかも、ただしカットと繋ぎは延々と考えて工夫しないといけないと思いますので、よく仕上げたなあと。おもしろかったです。さすが竜宮小町、余裕のある雰囲気にまとまってるのがいい。



 しょじょんP。圧倒的だったVRFステージの1つめの動画。何が凄いってグワッと音が出ても、千早が微動だにしないことですね。歌がなくても音が出たら体を動かすのがアイマスの常識だったわけで、そこを打ち破ってしまった。逆に歌が始まったら、自分はそのためにここにいるのだと、はっきり示さなくてはいけないわけで、その緩急というか見せ方というか、曲自体の荘厳さと千早の真摯さとが一体化してこちらに覆い被さってきて何も言えず息を詰めて見守ってしまうというか。しょじょんPは、私は上半期も20選に入れたんですけど、まさかこんな動画が見られるとは思っていませんでした。本人も、反発覚悟で作ったんではないか。今はただ、現状まだ消えていないのを喜びたいと思います。ステージ全曲丸ごと繋がった動画も上がっていますが、あえてどこを選ぶかと言ったら私は最初のこれだという意味で。



 りずP。リスペクト動画が貼ってあるので、比べて見れるんですけど、要は、リアルタイムで東洋人Pの動画を見て感動した人でないと、同じ印象にはならないのかな。なぜってあの動画の最大の特質は、抜きを使わずに細かいカットの計算で作られたストーリー系オールスター動画だということでしたから。L4Uの大きな野外ステージもなく、トリオを3つ出したら1人余るというのをどうするか、という問題への理想の回答の1つだった。その後L4U、七夕コマンド、クインテットステージと様々な変化やノウハウの蓄積があって今に至るのだから、今作れば違う構成になって当然です。しかし、だからこそあえて終盤に春香をソロで立たせたのはリスペクトであったわけで。そこで感動するかどうか、だろうなあと。ニコマス100選でも貼ったんだけど、今一度、09年に書いた記事を貼っておきます。