Augenblicke

主にニコニコ動画のアイドルマスターMADについてのよしなしごと。

私の好きなシンクロ動画

07/29〜07/30


 あかしP。編集とか音の加工とかで、ちょっとイメージの違うスマイル体操になっております。それに合わせて前半の抜き合成によるカラフルな見せ方が素敵。後半もかわいいし。それにしても名曲だ、中盤のゆったりしたところがいいのよなあ。



 じゅっP。NRFは今年は2素材基本で大作とか来てないんですが、エコノミーPのもストーリー系というか変化球でしたしね。でも、ダンスの素晴らしい動画が次々来るので個人的には溜飲が下がります。この動画も素晴らしい。前作よりもストレートな作りで、爽快感で一気に最後まで見れます。



 しゃけ氏。P名募集中の新人さん。この動画も疾走感が素晴らしい。いい動画はアイドルが楽しそうに踊ってるだけで楽しいんです。ビートに乗っかって腰が、肘が、肩が揺れてグングンと引き込まれるんです。そういうもの。更に後半の暗転とタメからドカンと来る時の解放感。これができたらニコマス他に何もいらないと思う。



 艦長P。ライブ会場の遠景と歓声から始まるのが気持ちいい。2素材でyou-iのこの曲というのも新鮮ですし。中盤で春香さんの声掛けが入って、それに合わせてウィンク。大らかな空間と臨場感ある音と、彼女達のゆったりしたダンスが1つの世界として溶け合っています。隙がなく、そして3人とも実にかわいい。



 きっさらPの新作にして無印素材。カラデイのDLCが2に来たけどアニマル衣装来なければ意味ない、みたいなこと言ってた気がしますが、その怒りを動画に込めたんだろうかw。小ネタも楽しいですが、それよりも何よりも、無印のダンスを存分に使ったダンスシンクロが凄い。凄まじい。このPはアイドルに異なるダンスを踊らせてシンクロさせてしまう、一種の達人ですからね、本気出すとこんなにも凄いんです。まざまざと見せ付けられました。



 TPTP。こうして出来上がってるものを見ると面白いなあと思うけれど、どうしてこういうものを作ろうという気になれるのか、全然わからないです。ひととせPリスペクトみたいなとこありますけど、あれも、見ればなるほどと思うけど、やろうという気にならないというか、どんな曲が合うのかイメージできないっすな。実際見終わったらどんな曲だったか思い出せないw。こればっかりはセンスという言葉を使うしかありません。というか、Rな人のヴァンパイアとか、蟹江氏のNoNoWire10とか、いろいろ他にもリスペクトしてるように思えるんですが。



 どぶろくP。画面2分割だけど、亜美真美に1画面ずつではなくて、単にカメラが2つあって、2人を映すことも2画面で1人を映すこともできるという、そういうのはmit氏の画面分割手法にも通じますけど、色遣いや選曲など、トータルではこの人のセンスになってて、気持ちいい。あざといんだけど、この2人だから嫌味がないんです。



 迷い中P。選曲に定評あるPとは言え、まさかロックの古典であるこの曲が来るとは思いませんでした。そして意訳字幕が切な過ぎるです。あずささん。曲調とダンスのマッチングとしても、この曲ならあずささんの重いダンスが合うだろうと思っていたら、まさか歌詞で泣かされるとは。それにしても、あと30秒欲しかった。たしかに、あとは歌が終わってギターソロがフェードアウトしていくだけなんですけど、そこにエリック・クラプトンの名演が…。



 **P。謎めいていることによって、実際には性格も物語もシンプルとも言える貴音さんだから活きる、シンプルな出会いと別れの物語。古風です。それが似合うのです。余計なものがなければ、ないほどに貴音さんは綺麗に見えます。



 ひけふ氏。クリスマス風アレンジ。真昼間に雪と戯れるイメージではないような気がするけれど、春香さんと、この曲なので、細かいことはどーでもよくなってくるというか、どんどん話がぶっ飛んでいくのでなんか和んでいるうちに終わります。雪に足を取られる春香さんの描写とか可愛い。でも真と律っちゃんは不運。

私の好きなシンクロ動画 10/08/12〜11/05/06

 最近は、シンクロよくても通常更新に入れたりしてるので、このフォルダに溜まってる動画は化石化かなとか思ってたけど、なんだか10作になったので。


 ?P。匿名じゃなくてこういうP名です。寡作ながら常に独特のリズム感の動画をしっかり仕上げてくる方。「合ってる」というよりも、この流れではアイドルがこう動いて欲しい、という気持ちのままにモーションする動画。ダンスがどの曲のだったかとか忘れてしまいます。あと、この方の場合、見てて踵に乗ってる体重が感じられる。ああ、ここは踵が浮いてつま先で立ってるんだなあ、そういう風に見える曲とダンスを組んでくる人。1:04、コスコスからUPカットでポジティブに変わる瞬間のモーションにはゾクッと来ます。



 れのPもどんどん、単に「合ってる」から、れのPのシンクロと呼べるものに化けていってますが。ベースラインというか、ベースを弾く指の動きにシンクロしてるようなダンスです。このACMは空中に張ったロープでの上でもこう踊れるんじゃないかというくらい、軽々としてる。きっと3人乗っても切れない。



 rumbaP。ジュピター素材来た初期はいろいろ実験的な動画上がってたんですが、これもその1つ。女性Voでジュピター。曲とダンスというのは、リズムが合ってても、モーション自体が合わないとしっくり来ないものなんで、男のダンスじゃ土台無理・・・ではなくてピッタリ合ってますw。



 武蔵浦和P。デペッシュモード。複数のダンスが組み合わされてますけど、こういうダンサブルなエレクトリックポップにおけるここぞという時のHWGは無敵です。茶髪美希の端正な可愛さを見るにつけ、美希がこじれないでまっすぐ育ったらどうなってたろうなあと思わずにいられません。いや、あれでまっすぐだろ? って人もいるとは思いますが。



 ATP。この人のダンスPVは全部凄いんですけど、一種の実験的な要素を含んでる、つまりはただのダンスじゃなくて仕掛けてる感じがするんですが。いえ、この動画も終盤仕掛けてると言っていいと思いますが、それが逆に、普通のMADの文脈に落とし込まれたというか、斜に構えたつもりが、投げられた球の角度との兼ね合いで、打ったらホームランになってしまったみたいな、化学変化が起きていると思う。



 AerieP。あえりーさんの場合、ダンスと曲調が合うかというハードルを常に飛び越えたところで動画を作ってる人なので、この曲にこのダンスはどうだろ、なんて視点が通用しません。平たく言えば、ヴァイオリンのパートに合わなければヴィオラのパートに合わせるような人です。最終的に帳尻があえばそれでいいと。で、この動画は見事に帳尻が合ってると思う。シェリルの歌に対して美希が一歩も退かない緊張感のようなものがある。



  怒首領蜂P。蜂Pのダンスは点では合ってないんですけど、元の曲が打ち込みじゃなくて、微妙にリズムが揺れてるんです。だから一定のテンポでダンスを合わせようとすると、早かったり遅かったりするんですね。まあ、そこまではよくある問題なんですが、その早かったり遅かったりするところをトータルで捉えて、ダンスの緩急として表現してしまえるのはこの人だけだと思います。カットを割って同じダンスを手を変え品を変えリピート、という手法も、要はダンスの始めと終わりがあってれば過程はズレててもなんとかなるという利点がある。もちろん楽曲の同じフレーズの反復にも対応できます。そういう風に特化して磨き上げられた結果がここにあると。



 セプタムP。あずささんセンターのダンスの重みとカットの鋭さの理想的なバランス。しかしまあ、こういういかにも日本人向けなホーンアレンジというか、サザンはこういう薄皮一枚あんこたっぷりなアレンジの曲があるよねえ、誰のセンスなのか知らんのですが。



 艦長P。ダンスだけでもリズムはぴったり合ってますが、曲とモーションのマッチング的にはかなり苦しいはず。しかしそれを感じさせないカット割が凄い。カメラも緩急があって、引くところでは代わりに焦点を定まらない感じに横にスライドさせて、ここぞというところではアイドルをピタリと正面に決めてくるという風に細かい調整がされています。つまりカメラワークでタメとキメをやることで曲のシンコペーションなノリに対応してます。どこまで計算してるのかわからんけど、神経使う編集作業の積み重ねからこの勢いが生まれてるのは間違いないと。



 harry.P。ダンスはLMGだけみたいですが。LMGで曲調がどんどんメランコリックになっていくところで、この曲はどんどん盛り上がっていくんですよ。でも歌詞を見ると逆で、LMGは歌詞がどんどん盛り上がっていくのに、この曲はどんどんミジメになっていくんですw。実らない恋なのに希望を捨てずに一生懸命に、でも、自覚がないわけじゃない。心が折れないのはプライドがあるからで。きっちりとダイナミックなシンクロを見せるLMGのダンスが抱える悲哀と、鏡のようにこの動画は向き合ってます。LMGが雪歩の歌なら、この動画は伊織です。

シンクロ2題

 以前、素材の強度について「月姫」のPVの話をしたんですが、まあ大したことは言ってません。要は、素材の強さがアイマスの強さだったけれど、SPやDSにおいてはそういうアドバンテージが失われ、逆に弱い素材をどう生かすかが勝負になる時代がやってきたという、そんなことでした。

 38℃P。いつも一味違うところを突いて来る人というイメージなんですが、やられたなと。いえ、普通のPVっちゃそうなんですが、このかっこいい系の曲と、小町のオリエンタルなダンスって、本来は合わないんですよ。

 その為に随分苦労したんだろうなと思うんだけど、結果、どう違和感なく仕上げたかというと、普通なら、曲の打点というかビートと、ダンスのアクセントつまりキメを合わせるのがシンクロってものなんですが、この動画、冒頭でいきなりスロー、つまりかっこいいリフに"合わせない"ことでノリを殺してます。で、その後も一貫してダンスを殺すことで曲に合わせてるんです。ネガティブシンクロとでもいうかw。

 4拍子の曲を1拍ずらして2拍目から始めても、テンポは変わりませんけど、本来の意図とは違うダンスになってしまいますよね。でも、ニコマスでは割と使われる手法です。特に裏打ちの強いロックなビートに、普通に1拍目にアクセントが来るダンスを合わせるときは、1拍ずらして2拍目にアクセントを持ってくると合ったりする。

 「SMOKY THRILL」で目立つモーションといえば、「射止めるなら」のグーッと引いてパッ!(0:42)のここでしょうか。
bow1109

 これは4拍子で4拍目に当ると思いますが(リズムがすげー細かいので断言できない)、38℃Pの動画で同じモーション(0:42)は2拍目。8ビートでいうなら前者は8拍中の4拍目で後者は6拍目にあたります。「SMOKY THRILL」では軽いジャブのように使われているけれど、こちら「La La」では後ろに2拍ずらすことで、若干重く引きずる使われ方になります。スローの多用と合わせて後ろに引きずるような重さ、ルーズさを出して本来は軽妙であるダンスをワイルドな曲調にカスタマイズしているということ。

 他に、ドUPを多くしたり、手や足のフレームアウトしたカットを多用して目立ったアクセントを視覚的に隠し、素材のダンスが持っているリズム感を見え難くしてます。一方で、キメを外してばかりではノリがなくなりますから、カット割などは綺麗にリズムに乗るように丁寧に構成されてます。

 結果、鋭さは減りのっぺりした印象にはなるものの、全く違う曲調のために作られたダンスを使っていながら違和感をなくすことに成功しています。オーソドックスで地味に見えますが、ここまで目立たないということが逆に凄いのです。


 もう1作。いちじょーPのこの動画はSP素材における精一杯の画質を、更に補うために色調まで気を使って作られています。UPの多用で粗を隠すのはDS素材でもよく使われる手法で、この動画でもそれは多用されていますが。

 この響のダンスの肝は肘。UPを多用すれば全身が見えないので、ダイナミックなリズム感は減ります。と同時に、SP素材であるゆえのダンスの固さを隠すことも可能です。

 足首、手首、肩と腰、膝と肘。足首の固さはロングを見せないことで隠せます。肩はどうするか。上方からのアングルを多用することで、見え難くできるのです。手首、膝もUP画面ではあまり映りません。だから、勝負は肘と腰です。

 ちなみに初音ミクのDIVAでは、ダンスの汎用性を高めるために、アクセントの明確なモーションが少なく、肩、肘、腰、膝にかけてゆったりと動くモーションが多いと思います(主観かも)。モーション構成が面倒なら、とりあえずリズムに合わせて体を揺らしているだけ、という動画が作れるようになっています。

 この響の動画が体現しているのはそれと似ていて、アイマスのダンスからメリハリのあるモーションや明確なキメを外して、ゆったりと肘と腰だけで乗れるダンスを目指しているように思います。UPが多いだけでなく、モーションがキメに入るところでUPに切り替わる、つまりキメ殺しも行われています。後半の「relations」のダンスでかっこいいモーションの入るところであえてカットを細かく割って見難くしてあるのがわかると思います。フラッシュも効果的で、カット切り替えの他に、キメのところで光るのでダンスのアクセントを殺すと共にフラッシュ自体がアクセントを代替する効果が出ています。

 意図的にキメているのは0:57「その意味を感じたい」で手を伸ばしてつかむ「9:02PM」のモーションによる歌詞シンクロ。
hold1109

 その後のキメもロングで綺麗に見せていてます。1:18の間奏のスローが1:24でビシッと音を立てて区切られる時のモーションも、いいですね。



 この2つの動画が意図しているのは素材の弱さを克服する工夫です。柔のシンクロとも呼べるものでしょう。ビートに合わせてビシバシとキメを入れていくダンス構成と比べると目立ちませんが、音系MADとも本来のアイドルPVとも異なる、もちろんMMDとも違う、ダンスモーションを自分で作れないニコマスMADPVならではの巧緻な職人芸だと思います。


私の好きなシンクロ動画 4/11〜7/30


 島P。卓球Pの選曲が素晴らしいのだが、このハイテンションな曲でこれだけ破綻なくすっきりとシンプルにダンスで見せられることに驚く。60分で作ったとか…。



 wacわくP。いわゆる普通のダンスシンクロではなくて、極端な変速とカット割、画面揺らしのエフェクトによるトータルでのシンクロという、なかなかセンスがないとやれないことをやってのけているなあと。



 ツークンP。シンバルズがTheWhoをオマージュしたということで、あの曲にそっくりですが。キビキビしたダンスがすばらしくハマってるし、要所のカット割やそれに伴うカメラの動きがきめ細かくて達者だなと思う。そもそもぴょんぴょん飛んでる動きを早回しで自然に見せられるって凄いんじゃね?



 VogelP。流れるような流麗なダンス、高級感がある。インパクトをドカンと与えたりするような作品ではないので、他に形容が出て来ないのが、恐らくはこの動画を埋もれさせている理由でもあるのかも、と思った。



 rumbaPの黒薔薇単品。高速ジャズロックの透明感を失わずに踊るロリトリオは、あたかもダンスの達人の域に達しているかのようだ。


 rumbaPその2。元々ゲームのインスト曲にダンスを合わせるのがうまいPさんで。いやあ曲もダンスもかっこええ。



 フランP。演出も凝る人だけど、元々シンクロもうまい。そんな人が、こういうノリのよい曲で作るんだから、盛り上がらないわけがないのです。



 under79の人。デビュー時の7連作の中でこれがシンクロいちばん好きだという事で。多分、メインが真美で、UPカメラがアングル的に少し上からになりがちで不安定なのが、私の好みになり易いんだと思います。全体にUPに頼りすぎなところのある作風なので。



 怒首領蜂P。ゴミの王子様Pリスペクト。ゴミPと言えばこの曲でもわかるように卓抜した選曲センスと、にも関わらずマジョリティには評価されなかったということで、思うところのある人が多いんじゃないだろうかと。映像は白を貴重とした色使いとスマートなダンスで構成されていて、春香・やよいに雪歩センターというのも実に石鹸の匂いのしそうなメンツで素晴らしい。



 ねこP。この曲のソロ版はライブの会場売りCDにしかなくて、これはその雪歩版なのですが。曲の内容が、夢のためならエゴイストになってもいいという、あまり万人向けとは言いがたいもので。それが、雪歩の歌、というか中の人からの決別の歌として聞いてしまったが最後、胸にグサグサと来る歌へと変貌するという、そういう曲で。で、カット割とトランジションの自然さ、特にトランジションなしでいきなり切り替わった瞬間の絵がいちいち印象的で、ゆえに流れが切れたという気がしないと。また、休符というか緩急の緩の部分の絵がいい。アイマスのダンスは多くの場合腕の動きが主役だけど、その両腕を降ろして動きを止めてるときの姿をかっこよく見せられるのがいいなと。


私の好きなシンクロ動画 09/11/22〜10/02/22


 yotaP。バスカッシュでいいんかな。この曲からイメージされる映像と全く関係ないイメージでダンスPVになってます。これはアイドルの強さでしょう。音に乗せてるというより曲に込もった感情の流れにダンスを乗せてますよね。メロディーシンクロと言えばそうなんだけど。



 もじゃP改めα螺旋P。投稿者名に合わせたとのこと。3:49のキメとか、玄Pも好きでよく使ってました。あと4:10のカットイン連打とかktkrという感じで。シンクロ自体はメロディー・シンクロで、カメラワークも駆使していて玄Pには似ていないと思います。でもロリトリオで高速ダンスとかやられるとねぇw。見た人はわかると思いますが中盤のメタ展開も熱くなるものがあります。1:15の半拍早い繋ぎが素晴らしいですが玄P意識したのかなあ。全体に肘の動きを中心にダンスを繋いでいく技が秀逸。腕を動かしてる途中の腋が緩んで肘が浮いている、つまりは打点のない力の抜けている状態で、そんな振りつけの中間部分同士を繋いでいるので違和感が出にくい、特に1:34の「まほかけ」から「ごまえ」は神繋ぎだと思います。



 チヒロP。tloPのレビューとか御本人のblogに詳しい解説があります。異なるステージの異なるダンスを繋いでるのに違和感なく見れるというとんでもないPV。全体として、あずささんを取り巻く時間と空間の繋がりがテーマだから、そういうシンクロになっているという、思いついたからと言って、できるものならやってみろという(^^;)。そんな高いハードルを越えてしまった大作です。裏から見てもブレがない優れたデッサンというか。これが最高傑作じゃないとしたら、ちょっと恐いです。



 最高傑作と言えば、時雨Pの最高傑作は自分の中ではもうずっと前に作られてしまっているので、あとは御自身が楽しんで幅を広げてくれればいいと思っている。千早とか雪歩とかは、最終的にはPの手を離れて一人前だと思っているので。公私を切り離して「公」の千早になったとき、それはアイマスの千早ではないしPの姿は見えなくていいと思っています。Pは「私」の側なので、それは「公」でなくていいと思う。この動画はそんな「公」と「私」の鬩ぎ合いを表したような。だからここにPはいるようでいない。でも、このカット割とシンクロ、加速する映像世界は時雨Pそのものですよね。



 BARBP。エロゲm@sterのガチ側。曲がデュオなのでアイドルもデュオ。ハーモニーが綺麗な曲で、柔らかくてもしっとり重いダンスがこのPならでわ。湿気を感じます。横ノリの絡むようなビートなのでズレると目立つと思いますが、カットを細かく割ってきっちりと見せています。Rな人のシンクロに近いかも知れません。



 ナンジャラP。この曲はニコマスに幾つもあるんだけど、ノーマルPVを目指したとサラッと言うだけ合って長回しシンクロぱねえ。コスコス万能説を堪能できます。特に4分ある曲だけに、演出的な見せ方を使い切ったロングのみ勝負の後半が凄い。まあむしろ冒頭の「蒼い鳥」のやわらかいシンクロが仕込みとして大胆なわけですけれど。



 AerieP。 おっほい杯2009という12/31の大晦日企画の1つだった3時間マスター作品、曲縛り。同じ曲で、3時間だとまずダンスのみなので比較がし易い。というわけで、普段60分マスターやってる人たちの基礎体力の高さを見せ付けた結果になったと思います。この動画の場合、具体的には、この曲は野外という気がしないですし、声質的に真が有利だし、リズム的に「魔法をかけて」が有利、という上で更に振りの合わないところをうまくカメラで隠してます。声で言えば律子も合うでしょうが、選んだPは意外に少なかったですね。



 ドドリアP。会話する動画と言ったのは誰だったか。ミドル中心なんだけど、春香と千早が交互に呼応する形で表示されて飽きない、更にコントのようなやりとりがあった後に一気に野外スーパーロングでデュオになる。そこでポジティブですよ、もう気持ちいいったら。その上でミドルテンポのノリの良さをわかったダンス構成の。短いカットでもゆったりとキメをリズムに乗せてる。隅々まで考え抜かれた構成力。画質の良さまで含めて職人芸の極みです。



 やまだP。MAD2.5作目ということで極力ノーマルPV風。間奏のセリフ部分には抜きでかぶせてるのだが、その間もステージでダンスは踊ってるわけで、4:20の長尺をノーマル素材切り貼りで、自前のカメラワークもカットインもない動画。歌詞表示までノーマルそっくり。歌ってるキャラがUPになるし、その上で口パクも自然。このハードな曲に「ポジティブ!」のダンスは合いそうになく思えるけど、むしろそういう発想で作られた他の公式曲MADよりも遥かに良いシンクロ動画として完成されている。そう、この曲、踊れたんだと。かっこよくノレる曲だったんだと。そう思わせただけで凄いし、そのシンクロの丁寧さにおいて屈指の動画と言っていい。まあ他の同曲MADと見比べてみるといいと思う。



 れのP。普段は真センターのACMでノーマルPVを上げている人だそうな。で、千早誕生祭のために千早センターで千早の曲でとノーマル準拠のMADPVを作り上げたのだが、これは一目見てぶっ飛ぶ(^^;)。画質が尋常じゃないし、ダンス選択がいちいち素晴らしいし、何よりも加速度的に音とシンクロして動くカメラの躍動感には鳥肌を禁じえない。カメラの移動やズームの速度なんてものは、曲のテンポに同期なんてできないわけで、カット毎の手作業なんだと思う。それでこれ。至高の職人芸を前にふさわしい言葉が出て来ないのが残念と思う。