Augenblicke

主にニコニコ動画のアイドルマスターMADについてのよしなしごと。

アンダーグラウンド系

続:ラジカルトラッド

 某氏から、hikaruPのこの動画について語れと投げられたんですが、如何せん何を期待されてるのかわかりません。まあ、このVärttinäの曲名についてググッっても延々この動画のことしか出てきません。そのくらいマイナーで、私自身知ってることは少ないのですけど、それでも北欧から極東まで伝わるだけのものを、もっていることはわかります。hikaruPがこの動画を、特別なギミックなしでシンプルに仕上げたのも、それにふさわしい曲だからだと思います。

 もともとヴァルティナは今や活動暦25年の大ベテランのオバサン達ですが、デビューした80's末にはお嬢さん方の集まりだったわけで、その脳天気でポップな音楽性からして、アイドルを踊らせるには向いてるんです、他のトラッド系グループに比べれば、ですが。この曲"は"変拍子じゃないですしね。9:02PMの音の間合いを縫うようなダンスがこの曲のうねるリフによく合ってます。蒼い鳥での印象的なラストも奇を衒ったものではなく、曲が要求する〆として自然に出てきたものではないかと。

 トラッドだけどポップと言えば、同様のグループにスウェーデンのラーナリムがいます。

*Ranarim - Maj vare välkommen (live, 2008)

 比べると、ヴァルティナの方が、どっか斜め上に突き抜けているのがわかると思いますがw、スウェーデンとフィンランドという国柄の違いなのか才能というものなのか。

 ヴァルティナの曲は、一般的なポップスを聞く感覚でいくと、エキゾチックな旋律に耳がいくと思いますが、重要なのはメロディーのパッケージング、つまりアレンジの方です。本来ならばとっつき難い東欧風な旋律を、そのままトラディショナルなアレンジにしていたら、ああはならないということです。

 トラッドというのは、大雑把に言えば全部同じ曲なのでw、長くやってるとすぐにマンネリ化します。初期ヴァルティナの個性はエネルギーと極端さでした。しかしそれも限度があった、多少ロックの側に振れても、力押しだけでは平板になります。そこで、彼女らは90年代後半から、ロックというよりエレクトロニカ方面へのアレンジを取り入れ始めます。ラジカルトラッドと言うにふさわしい音楽になってくるのはその頃からです。元気な曲はよりトランシーに、静かな曲はより空間的に。

 hikaruPの動画のOttajatという曲は96年のアルバムで、新しいアレンジを取り入れ始めた過渡期だと言えます。世間的には次の98年のアルバムVihmax辺りが代表でしょう。

 で、この記事のテーマは結局、このVihmaxと、今回のOttajatの差、ということに尽きると思います。成功したのはVihmaxなんですが、Ottajatの収録されているKokkoというアルバムは、創造性に溢れていて未知の世界を探求する喜びが詰まっているような傑作なんですね。

 全体に新たなスタイルを完成させた代表作と、とっちらかった内容だけど革新性に満ちた通好みな前作。割とそういうパターンは世間にはあるんじゃないでしょうか。ビートルズで言えばあれとあれ、ストーンズで言えばあれとあれ、Yesで言えばあれとあれ、ジェネシスで言えば…もう止めます。

 参考までにアルバムKokkoから別の曲を貼っておきます。才気というか狂気というか、小さな器には収まらない何かがはみ出ている曲だと思う。

*Iro


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 さて、これで期待に応えたかどうかわからないので、もう1つの文脈を話しておきます。北欧トラッドとはなんなのか。では、初期のヴァルティナから2曲。

*Yks On Huoli

 初期のヴァルティナは↓の脳天気な爆走トラッドの一方で、このような重く切ない歌も入っていました。前者がトランシーにラジカルにアレンジされていく一方で、こちらバラード系の歌は時には暗鬱で魔術的な曲に、時には子守唄のようなバラードにと変容というか、普通のポップスに近いものになっていきます。

*Marilaulu

 トラッドは基本的には冠婚葬祭というかお祭の音楽。この↑の動画のように思わず踊りだしたくなるような曲があればいいわけで、まさか葬式用でもあるまいに、ドロドロした重く切ないメロディーがどこから来るのかというと。

 それは日々の辛い生活からですね。作物の育ち難い冷たい空気と固い大地を耕す日々。北欧のトラッドが歌うのは、冷たい自然の中で生活する上での忍耐と辛苦の歌です。

 ではOttajatのような曲はどちらでしょう。ダンスミュージックに聞こえますが、どこか哀愁を感じさせる旋律です。

 私はこういう音楽を考える上では「神」を出してこないと仕方ないと思っています。つまりこれは祈りの歌だと。何を祈るのか? 先述の、生活の辛苦からいつか解放されますように。人生が理不尽であっても、いつか幸福が訪れますように。そんなごく日常的な願いでも、トラッドの時代にはその対象は「神」であったと考えるのが自然かと。

 少し別方向に振ると、夏目漱石の「草枕」の有名な序文にはこうあって。

>住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。

 続きにはこうもあります。

>住みにくき世から、住みにくき煩いを引き抜いて、ありがたい世界をまのあたりに写すのが詩である、画である。あるは音楽と彫刻である。

 ここでは「神」は出てきませんが、いわんとすることは同じで、これも「祈り」であると私は考えます。一般論ではありませんが。

 もう1つ。生放送でBARBPのこの動画を流した時、これが軍楽とは思えないというコメントをもらいました。確かに、歌謡曲としてアレンジされてはいますが。

 元は交響曲の一部だし、検索してもこれが原曲、というのはわからないのですが、普通に軍歌に聞こえるVer.を貼っておきます。

 勇壮な軍歌と切ない愛の歌が表裏一体である。それは聞かせ方(アレンジ)次第である、と。なんでそうなるかというと、「国のために戦う」というテーゼに"人生の理不尽さに対するやりきれなさ"が含まれているからだと考えます。それは表に出せない、つまり抑圧されている。理不尽さに対する怒りを訴えるのではなく、そこからいずれは解放される、がんばればそこから生きて戻れると、そう信じて覚悟を決めるしかないところに、勇壮と哀切を表裏一体にするベクトルがあるのだと考えます。つまり、「神」がそこにいるかはともかく、それが「祈り」というものであると。

 この「神」とか「祈り」とかの言葉が何故、今の私らにピンと来ないかというと、今の歌は"抑圧されていない"からだと思います。しかし、昔の歌はそうではなかった。昔の音楽は既に述べたように、冠婚葬祭すなわち"公"のものです。プライベートを歌ってお金をもらえるなんて、そんな世界がある方が特殊なのであって。大勢の誰かのために歌うから、歌で生活できるのです。

 どんなカリスマも元は個人ですけど、大勢の期待を背負って代弁者となるとき、個は消えて公になります。それができる者がプロになるのであって、プロ自らが自身の解放を歌うとか、シンガーソングライター以降の時代でないとなかったんじゃないかと思います。

 大衆は日々の生き辛さから祈りを捧げ、歌手はそれを受けて祈りの歌を作った。大衆の抑圧を背負うために、歌手は個である己を殺して巫女となる。そんな二重の抑圧が、哀愁をもたらすのだと、そう考えます。そういう意味での巫女としての歌手、あるいはアイドルは、近代のロック以後のミュージシャンの立ち位置としては、消滅していったのでしょう。

 大衆の代表者として華やかに舞台に立ちながら、そこにいるのは個を抑圧した存在である。そんな抑圧を歌った動画と言えば、これを貼っても許されるでしょうか。


 そして、トリには祈りの歌でニコマスと言えば、これがあるじゃん、ってことで貼っておきます。

 museP。


パクリm@ster(7)


 ねーむれすごんべ氏。なんかの勘違いでなければPoint-to-PointPの別垢。ダンスシンクロと選曲の妙でアングラ界隈でも知られた人ですが、別にアングラな動画は作っていません。しかしこういう動画に合わせて流れるアルフィーが似合うという事を何故思いつけたのか。今はロック畑で有名な気がしますが、情緒豊かなフォークソングのバンドでもあります。
※↓再up。



 で、2作目に日本情緒とまるで関係ないenyaをもってきたけど、これはこれでしっとり癒し系ではまってしまうという。スローな動画に合うゆっくりな演奏であるのが効いてますね。フェードを活かした構成もいいです。
※↓再up。


 ptppから1作と思ったけど、どーせならこれでいいよねと。




 1作目はPタグついてなかったけど、2作目のこれはついてますね。結ばれし友よP。ポップンミュージックの曲。タイトル通りロマンス歌謡という雰囲気。なんというかカラオケの画面みたいな風情になっております。結構ざらついた画面なんですが、そこはレトロを意識してるんでしょうか。


 3作目。佐野元春のモノローグ的な。元ネタ準拠の作風。セリフと曲調はメルヘンチックなものですが、割と理想と現実の食い違いというか、報われない夢みたいな、無限の彼方で会おうみたいな、絶望を前にそれでも希望を歌おうみたいな亡羊としたイメージですね。80年代後半的というかサラリーマン的というか。希望なんて見えないけどまあ元気でやってるから俺間違ってないよね、みたいな。



 ここに来て主催、もぼぞんえPの2作目。ノイジーな音響系。当初はもっとこういうのがあるかと思ってましたが、今となってはここが頂点ですなw。ガラス引っかいたような音と映像のハーモニーが、単なるカオスを超えたある種のまとまりを見せていて、なかなか良い雰囲気です。音消して見るとかなり恐いけどね。



 ぱぃPの2作目。前作と同じ曲の音源差し替えで、重音テトの歌と和風な歌詞字幕が入っています。後半の桜吹雪も綺麗で、前回よりも線が細くなって和風分が強まった感じ。前回のパワフルな感じも好きですが、しっとり美人な空気はこちらの方があります。



 歳歳年年人不同氏がまた怪作を。KOFでいいんですか?格ゲーネタ。映像はエフェクトグチャグチャでほとんど意味なしのようで、一応の音に対するシンクロは意識されてる不思議。でも格ゲーの曲とSEです、あくまでもw。


 歳歳年年人不同氏のえっと、6作目ですね。音はテクノっぽいけどハウス?映像はいろいろ重ねて既に元映像がわかりません。闇を走るネオンサインが水溜りに反射してるみたいなゆらゆらギラギラしたサイケ映像としか。いえ、こういうのばっかりになるかなと最初は思ってましたけどw。



 kiiro sponge氏5作目。誰かがロマンス歌謡上げたせいではないと思いますが、演歌というかTVCMだそうですが。既にネタがわかりませんw。映像と関係はあるんでしょうか。



 帰国して間もないジェットPの参加。タグにdubstepとあるのでその系統の曲なんでしょう。スローでソフトフォーカスされた映像にゆったり重いビートが絡む。映像も曲の流れに合わせて徐々に深度を下げていくのがかっこいい。

 どれか1作という事で、比較的最近のほんわか手描き動画を貼るのもいいかと思ったけど、あえてアングラど真ん中を貼っておきましょう。3:30からの疾走感がいい。あと、かりふらm@sterのもいいよね。




 ライムライトP3作目。これは動画がどうこうより、クリムゾンの即興でニコマス動画を作るかという無謀さが全てですね、それなりに合ってるのがパクリm@sterの恐ろしさですが。ライブ音源で、ストリングスのように聞こえるのはヴァイオリンかヴィオラかの人が演奏してるメロトロン。グヮシャーンというドラの音も素敵。元音源はもっと長いと思うけど、これで延々やるのもどうかと思うのでこんなとこでしょうw。


パクリm@ster(6)


 wyrdP3作目。綺麗な曲です。zabadakだそうで。かりふらPの誕生祝用の曲を使ってしまってよかったのだろうかと私が思ったところで後の祭り。


 wyrdP(汞)4作目。生放送でさんざん曲わからんしらんと言われたせいか、市場にCDが貼ってあります。賛美歌のような美しい曲。こう、後の動画になるほど空気を読んでいるのが素敵ですね。



 歳歳年年人不同氏の4作目。タイトルオチだと、思うのだけど、フォント凝ってますし曲面白いし画面揺れまくってるしで、結構考えられていると思うというか、伊達に1分の映像で3:41の動画にしてないです。同じ映像でも字幕つければ別カットとかできますし。特に間奏の見せ方がいいかと。



 kiiro_sponge氏2作目。映像処理が、なんというかモニタ画面を撮影したようなボケ方で、UPやトリミングの大胆さもあって凄く綺麗。彼女の思い出とでもいうような儚く切ない映像。


 kiiro_sponge氏3作目。次の動画と対のようでこれは「黒」がテーマ。スターリンの「水銀」という曲ですが、動画が47秒で終わるので途中でフェードアウトしてしまいますけれど。↑の動画を更にドロドロな側にシフトした感じで凄いですね。こんなのやるのジェットPだけかと思ってましたし。ちなみにスターリンの遠藤ミチロウは未だ現役で毎年ツアーをやってて今年の11/15に60歳つまり還暦を祝うライブを行う予定です。


 kiiro_sponge氏4作目。 Sketch Show。こちらは「白」がテーマ。プチプチいうエレクトロニカをバックに、律ちゃんの輪郭は曖昧で、曲線が動き回ってるという感じ。「顕微鏡で見た感じ」というコメが秀逸だと思います。



 ぱぃP。律子でロックな人。この人も来るか(^^;)、凄いなあ。その内MIPとか来そうで恐いわ。選曲がゴージャスなR&Bと思ったらインストで、しかも途中から和風になって二重に驚きました。確かにこれは律っちゃんに合うな。カット構成も曲の流れに沿ってコントロールされて見えます。サビからのスローが素敵。


 ぱぃPから1作と言ったら、手描き作家になったのかと驚いたこの動画を。爽快感半端ないです。



 NGR2氏の2作目。ダンス曲だけどKimonoMixということで、曲中でキモノって何度も言ってますね。で映像ではピンク袴律っちゃんです。この発想で来るとは思いませんでした(^^;)。



 確認はしてませんが成りすましとかでない限り、もにょわにょPでしょう。動画消した後もアフターケア的に動いたりいろいろしておられるようです。ジタバタするのもロックだと思う、と言ってもわからん人はいるだろうけれど。曲はJAZZ風インストで、映像は一定パターンのループに少しずつ変化を加えていくミニマルな展開。クラブジャズだけどしっとりという雰囲気だと感じます。


 これの人です。このblog見てる人で知らない人はいないんじゃないか。



 ライムライトPの2作目。The Byrdsの、そしてサイケとして代表的な曲。選曲だけでホイホイされずにおれません(^^;)。でもって映像の方も様々な実験要素を放り込んで、壊れないギリギリでうまくまとめてあります。特に0:26と2:17のトレモロでそれぞれプルプル揺らしたりぐにゃぐにゃ揺らしたりのシンクロがいい。



 poolp。 中谷美紀。ぼやけた記憶、という感じの映像に、大団円的な音楽。この祭も動画数が増えてきて、企画の持つ色そのものへのカウンターみたいな、斜めな立ち位置の動画も出てきたのかな、という風に感じました。

 poolpは元々こっち側(アングラ)の人ですけど、どれを貼ろうか考えていて、せっかくだからこのガチな傑作マッシュアップを貼るのがいいんじゃないかという気がしてきたのでそうします。知らないという人は、聞いてみて損はないと思う。




  白犬P。投コメによると、素材1つということでこうしたと。映像はそのままで、音源の方をサンプリングして、「ガタッ」という"1つの音"だけで作った音MAD。しかも音MAD初めてとか…あんたバカだろwww大好きだ。


 ジュピターMADとかエルシャダイMADを貼ろうかと思ったけど思い留まって、まっとうなこれを貼っておきます。

 

パクリm@ster(5)

・moguP。ぶち壊す方向で来るかと思ったらしっとり方面で。中谷美紀によるカーペンターズのカバーということでトリップホップのような感じ。色調も変化させていて肌寒い感触がいいなあ。


 ニコマスでは「やよいのおそばやさん(sm4102949)」で知られている人ですが、実に多彩な動画を上げておられます。アングラカタログに載ったの(sm5640949)にしようかなとも思ったけど、どーせならこれだろうと。スターボーも入ってるし。



・danjo氏。元はAudiosurfのアイマス曲プレイ動画を上げてた人ですが、だんだんとねじくれた動画が増えている人。この動画は三国志IIのED曲だそうで。普通に綺麗にまとまってて癒されます。ラストの孔明で吹きますけど。


・そんなわけで基本はネタの人のようですが、技術部系のこれがよいものだったので貼ってみます。

 褒め春香さんについては、こちらと、
http://niha28.sakura.ne.jp/homeharuka/
 こちらをどうぞ。



・なみへー氏。プログレクラスタの人。アトールでやろうと思ったと書いてありますが、アトールは知ってますが、この曲がわかりません><。タイトル通り元動画の色が次々と切り替わりますが、それはそれとして、音に合わせたダイナミックな効果やカットの痛快なかっこいい動画になってます。


 こちら側というか、アングラ方面で拾いたい動画もいろいろ上げておられるのですが、とりあえず知らない人には、これの作者だと言っておきます。



・t@koP。この人が参加とは!嬉しいなあ。やよい派でトリッキーな動画を作る人ですが、やよいゾーンだと言っておけば大抵は通るので律っちゃんでこの方向に来るとは思ってませんでした。曲が四人囃子のフリー・ミュージック的なもので、それにシンクロさせてカットとかエフェクトとかを構成している緻密な仕上がりです。とはいえ見てのインパクトでわかると思いますが、普通できませんw。御本人のマイリスに解説もあります。



 とっても可愛らしいやよいの動画。同じ曲でキーボーPのsm10175703もありますね。


・NamcaP。この人が参加したというのも凄いけど、単純に動画の出来が圧倒的です。いわゆる音MADではありませんが、曲に合わせたカット割の爽快感がたまりません。和風でファンキーというとんでもない世界が現出してます。



 全部凄くて代表作とか選べませんけど、発想のキ○ガイっぷりでこれを。


・VSOP。某Pの別垢…調べてみたらVSOP名義だけで3つも垢があることがわかって慌てましたけれど、情報によると全部同じ人でいいようです。これも決め手は音源で「ファンタジーゾーン」MSX版の音ってことでいいんだろうか。映像は画面分割とカット構成、速度変化やリピートなど、いろんな演出法を高度に組み上げててパズルのようです。


 本垢の8万再生ある動画貼ろうかと思ったけど、話が違う方向へ行ったりしても困るのでこれを。コメントに当時の空気が滲んでていい。



・SquareP。こんだけ盛り上がったらこの人も来るかもと思ってたら本当に来たよ!しかもかっこええ。カットUPMIXのような断続的なトラックに合わせてカット割もブツ切り、そしてここぞというところでデータモッシュと、48秒の小品ながら中身は詰まってます。


 このPについても、知らない人に説明するのは難しいと思うけれど、これを最後まで見たら凄さはわかるんじゃないか。アルバム各曲のさわりだけ紹介するサンプル用音源をそのままオールスターMADにしてしまった怪作。尚、冒頭でホイットヒューストンと言ってるのは本人かな。



パクリm@ster(4)

・加田 伶太郎氏。ニコレポ非公開で詳細のわからない人。ググると福永武彦がミステリ書く時のペンネームだそうで、言われて見れば読んだことあるな私。Datamoshingのための習作ということで、あちこちで画面が崩れてますが、元映像自体も音に合わせて細かく切り貼りされてますね。山場もなく大きな崩壊もなく、奇妙なバランスでまとめられています。


 先述の通り全貌がわかりませんが、氏の動画と言えばOZAKIPの音源にPVをつけたこれ。UPの見せ方がうまく、カット割もセンスよくて見応えあり。かなり細かく編集していると思われます。画質もいい。素材少ないはずなのにどうやったんだろうなあ。終盤の盛り上がりは一見の価値ありかと。



・NGR2氏。どっかで見た名前だと思ってましたが、この後かつての動画の続編を上げてくれたので思い出しました。過去動画は消してしまっているようです。道理で一部で驚かれたはずで、これが復帰作なんですね。曲は坂本龍一の有名なCM曲で。元素材は最小限手を加えられて曲の流れと違和感が出ないように編集されています。



 こちらが新作でやはり坂本龍一の曲で踊る癒し系律っちゃん。過去作の続編。これは私も好きだったし消えたのも覚えているのですが、他の動画にどんなのあったか今は覚えてないのが残念です。背景のワイヤーフレームの波はニコニコモンズから。


・94P。【パクりM@STER】 I'm Your Chocolate 【the verbs】(sm12467195)。blog貼り付け禁止ですね。五ヶ月ぶりの新作だそうで。特にアングラということはなくて、選曲とダンスシンクロに個性のあるPさん。この動画もリフのかっこいいロックだし、映像的にも音を意識したカット構成になっていて、この先はわからないけど、ここまでの流れでは1番オーソドックスな作りだと思います。


 曲は真心ブラザーズのカバーでR@P_M@ster。これは処女作だけど、この"はるりつ"的なコミカルだけどステップは外さない感じ。シャープ過ぎずワイルド過ぎず、ミドルテンポにふわりと収まる感じがいいのです。春香さんの適度な柔らかさと律っちゃんの適度な骨太さ、そういうものが混ざり合っていいところに落ち着いてて、こういうのは好きなんです。


・fazzP。私は知らない曲ですが、何が曰くがありそうです。ともあれ、コンテンポラリーなJAZZですね。なにかふさわしいジャンル名があるかもですが、クラブジャズでいいのかな。映像はVJというよりもイメージビデオという感じでステージ感よりも煌びやかさを見せる印象、律っちゃんもここぞというところで美人ぶりを発揮してます。



 fazzPはガチムチの人と聞いてますが、ニコマスにおいてはこれです。最強の絵理PVの1つですね。可愛い実写ぬこがくるくるしてると思ったら蟹が来たりしますけれども、まあ正直ネタの大半がわからないんですけども(笑)、「もはやノンジャンルだ」のコメが示すように、そういうものを越えてかっこいいと思う。


・かりふらP。正直、参加はないかなと思ってました。参加するなら通り一遍の動画で済ますような人ではないので、下手に作ると浮いてしまうかもしれないし、などというレベルを遥かに超える異次元ぶりを発揮していただけましたとw。選曲の時点でなんじゃこりゃ、ですが映像は更に理解に苦しみますw。ひょっとして、我々は彼を止めるべきだったのだろうか。いや、すげーおもしろいんだけど(^^;)。


 これは浄化枠として貼っておきます。この素晴らしい動画を知らない人は、まだたくさんいるはず。



・kiiro_sponge氏。戦前Pと別の意味でというか、似たようなもんかも知れませんが、大正浪漫にまっとうに食いつける人材。選曲の詳しいことは知らないのですが、あたかもトーキー時代のBGMというか。モノクロ映像もむべなるかな、です。



 というわけで、この動画の人です。もっとも、いかにも見ればわかりそうで、実際見たら更に斜め上なんですけどね。むしろ、内容についていけるコメントが多数ついてるのを見てニコマス恐ぇと思いました。


・wyrdP。これはタグついてないけど、まあレギュに沿ってるので含んでもいいとは思います。確かに元動画もモノローグで、これもモノローグですが。ただ、こちらはP-MODELの「アナザーゲーム」だというだけで。尺が3分あるので映像はスローで引き伸ばされています。


 こちらは別垢。1分の素材がスローで5分に引き伸ばされて、しかもそのスローな大正浪漫とまるで関係ないムーンライダースのパワフルでポップな曲だという。まさに投コメの通り「やっつけがもたらす絶妙なハガユイ感覚をお楽しみください」という感じですね。いやでもこれすげーいい曲でさ、スローの律っちゃんも綺麗なんで、なんとなく最後まで見れるから不思議ですね。


 wyrdPから1作とか難しいですね。普通に可愛らしい動画もあるんですけど、ここは、かりふらPと会ったときにアイデアが浮かんだという力作を貼っておきます。鏡の国のパジャマ・パーティー。



・〆にもう一度、 天海春香環境活動P。これは、かりふらm@sterでもありまして、かりふらPのパクリm@ster動画の素材を更にぐちゃぐちゃにしたという、音源もそれにふさわしいカオスですが、これって電気グルーブの前身であるところの人生というグループの音源ってことでいいのかな。まあ、多くは語りません。先に壊れた方が勝ちってこともあるさw。