梅干しを漬ける際にできる梅酢と、梅干しの成分のクエン酸をあわせてマウスに摂取して水中で泳がせたところ、無摂取時に比べて疲れにくくなり、遊泳時間も20%以上長くなることが26日、和歌山県とサッポロ飲料(東京)、近畿大学生物理工学部の研究で分かった。県は「梅干しなど梅製品のイメージもアップし、業界の活性化が期待できる」としている。

 実験は日本一の梅の収穫・出荷量を誇る同県の産学官連携事業として実施された。マウスのエサとして、梅酢に多く含まれる梅酢ポリフェノールを0・2%混入▽梅干しに含まれるクエン酸を5%混入▽両方を混入-の3パターンを用意。それぞれを別のマウスに3週間にわたって与え、1週間ごとに水槽で泳がせた。

 その結果、梅酢ポリフェノールだけの場合の持久遊泳時間は、無混入に比べ約1割増加、クエン酸だけの場合もほぼ同様の結果だった。さらに両方を混入したエサでは、遊泳時間は2割以上増加した。実験を行ったサッポロ飲料は「マウスで肉体疲労の軽減に関して効果のあることが分かった」としている。

 県産業技術政策課は「梅酢ポリフェノールは、梅酢はもちろん、梅干しにも含まれる。梅干しを食べれば両方の成分を摂取できる」と説明。梅酢や梅干し、梅酒などについても「健康面でプラスの情報が流れることで、改めて注目されるのでは」と期待を込めた。

 梅酢は、過去には産業廃棄物として捨てられていたが、近年は有効成分を多く含むことがわかり、一部で商品化されている。

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