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2011年11月20日

No.277 アントキノイノチ4

20111120_アントキノイノチ_title【ストーリー】
さだまさしによる原作小説を、岡田将生、榮倉奈々の主演で映画化。監督は「ヘヴンズストーリー」の瀬々敬久。高校時代のある事件がきっかけで心を閉ざしていた杏平は、遺品整理業の職に就く。そこで出会った女性・ゆきにひかれていく杏平だったが、ある日、ゆきの衝撃的な過去を知ってしまう。さらにゆきが杏平の前から姿を消してしまい……。過去の傷を引きずる2人の若者が、遺品整理という仕事を通して再生していく姿を描く。共演に原田泰造、松坂桃李、檀れい、柄本明ら。




【予告編】


それでも、遺されたのは未来。…

制作年度:2011年
劇場公開日:2011年11月19日
時間:131分
監督:瀬々敬久
出演:岡田将生(永島杏平)榮倉奈々(久保田ゆき)松坂桃李(松井新太郎)鶴見辰吾(古田)原田泰造(佐相)檀れい(岡島あかね)柄本明(井上正志)堀部圭亮(大沢稔)吹越満(永島信介)津田寛治(萩原先生)

20111120_アントキノイノチ_1

心が壊れてしまった男女が、遺品整理という職場での仕事を
通じて心を通い合わせる話。

遺品整理という職業、初めてみました。
本来、遺品は身内が行うべきだと思うが、このような仕事に
脚光が浴びるならば、寂しい限り…現代が抱えている希薄な
人間関係、孤独死という重いテーマなんだけど
他人事ではないと感じた。

体液で満たされる布団と床など包み隠さず、現場を
見せてくれるから、そういう気持ちになったのかもしれない。

20111120_アントキノイノチ_2

ご不用品、ご供養品と分けていく遺品整理。
生前その人がどんな思いで生きてきたのか…
どんな思いで死んでいったのか…物語る。

そんな現場で、二人が生と死を見つめ直す。

20111120_アントキノイノチ_3

杏平(岡田将生)は、「英国王のスピーチ」でも取り上げられた
吃音に悩む高校生。悪意は徐々に広がっていき…
目の前で自殺する友人。
この友人に関しては自殺する動機について少し弱いと感じたけど
何気ないクラスメートの会話のシーンなどから想像して
きっとこんな思いだったのだろうか…と
この映画、結構、自分の中で補足しなければいけない個所が
多かった気がする。

ただ、友人の死、そしてその死は誰もなかったかのように…
悪意の対象がなくなれば、その矛先は…
無関心”という悪意は、人は、人とのつながりを感じて
生きている事を確認する。

”無関心”は、心を不安定させる要因だ。
重度の鬱になってしまうのも仕方ないし、
心が壊れていくのも納得だし、前半は重いシーンの連続だった。

20111120_アントキノイノチ_4

一方、ゆき(榮倉奈々)はドラマの悲劇的なエピソードは
よく見るパターンだけど、レイプした男の親から
あなたが誘ったんじゃないの”、
手をつかんだ母からは”どうしてあんな男とのところに…”
つながりを切られてしまい、心が壊れる

遺品整理の日常風景が相乗効果を生み、人は死ぬ時は一人だけど
生きているときは人とのつながりを大切にしたい。
その結びつきがなくなる…心が壊れる…自分の存在意義を見失い…
救える命があったかもしれない

そんな二人が心を通い合わせる前半部分は、
心を相手に開き、打ち明け、相手を理解して癒される
あまり説明的ではなく
その情景を見ている側が感じ取る風になっていたのが印象的でした。
特にバスの窓から、二人が夜風にあたるシーン。
この場面に言葉はいらない
風を肌で感じながら、今生きているんだ。
前を向いて進んで行こう…この人と出会った事で
もう一度やり直そう。そうつぶやいている気がした。

20111120_アントキノイノチ_5

中盤の遺品整理のエピソードは多少強引な主人公と思われるかも
しれないけど、留守電の声を何度も繰り返し聞き直す話は
泣かせてくれます。遺族によっては遺品の数々が、早く処分
して欲しいという人たちもいるかもしれないけど…
そんな人たちはこの映画を見て、後悔しても遅いと
気付いて欲しい。

中盤までは、いくつかの遺品整理エピソードを絡ませながら
2人の心の再生に向けて、歩きだす姿は清々しく
”がんばれ”って応援したくなる程で、ここまでは
今年1番好きな映画になるかもと。

しかし、終盤の展開については作為的に観客たちを
泣かせようオーラが全開で完全に駄目だという人もいると思う。
音楽が、大げさに盛り上がる感じもあり
最後の杏平の”元気ですか〜”は少し場違いを感じた。
ラストのオチは、予告編で想像できたけど伏せておきます。
ただ、感情移入してしまった私は制作スタッフの狙い通り
号泣だったのだけど…

20111120_アントキノイノチ_6

この映画のタイトル、ある方を連想させる。
劇中でも語られるけど、アントニオ猪木を容易に思い浮かんだ。

元気ですか〜”元気があればなんでもできる。

猪木の言葉、プロレスファンなので、何度も聞いてる。
この映画を見る前は、クスッと笑っていたけど
若者たちに元気を出せ、そうすれば道は切り開けると…
そして、もう一つ好きな名言がある。
引退試合の時に、その名言が誕生しました。



人は歩みを止めた時に、そして、
挑戦をあきらめた時に年老いていくのだと思います。
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せば その一足が道となり
その一足が道となる
迷わずゆけよ
行けばわかるさ

素晴らしい名言ですよ〜
ありがとう!!猪木さん、心に刻み生きていきます
映画本編とは異なりますが、素敵な名言なので
書かさせて頂きました。

【関連記事】
・岡田将生&榮倉奈々が実際に遺品整理を!遺品整理屋「キーパーズ」社長が明かす孤独死の危険信号とは……?
・遺品整理業の丁寧な描写に好感が持てる「アントキノイノチ」。岡田将生の演技にも注目
・岡田将生インタビュー 自らの「生きる意味」と向き合った『アントキノイノチ』
・榮倉奈々 セリフの無いバスの中でのシーンがお気に入り

<関連情報>
1.公式サイト
アントキノイノチ 公式サイト
2.作品レビュー
Yahoo作品レビュー
3.音楽
アントキノイノチ オリジナル・サウンドトラック
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4.書籍
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5.関連Blu-Ray,DVD


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2. アントキノイノチ  [ 花ごよみ ]   2011年11月20日 23:44
原作はさだまさしの同名小説、 監督は瀬々敬久。 岡田将生、榮倉奈々が主演。 共演に原田泰造、松坂桃李、 檀れい、柄本明等… 「遺品整理業」 過去の事件により閉ざされた二人の心が この仕事を通して開かれていく。 この映画と同じようなテーマで、 wowowで永山絢斗...
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原作は歌手のさだまさしの小説。過去に親友を“殺した”青年と、過去に“殺された”経験を持つ少女が遺品整理の仕事を通じてその心を再生してゆくヒューマンドラマだ。主演は『雷桜』の岡田将生と『余命1ヶ月の花嫁』の榮倉奈々。共演に原田泰造、柄本明、といった個性派俳
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心を閉ざした若者が遺品整理業という仕事を通じて再生していく姿を描いた作品です。
7. アントキノイノチ (試写会)  [ 風に吹かれて ]   2011年11月21日 11:41
元気ですかーーー!公式サイト http://www.antoki.jp11月19日公開同名小説(さだまさし著)の映画化高校時代のある事件がきっかけで、心を閉ざしてしまった永島杏平(岡田将生)。3年後、
8. 映画「アントキノイノチ」@銀座ブロッサム  [ 新・辛口映画館 ]   2011年11月21日 13:35
 試写会の客入りは1階満席、2階席は不明。
9. 『アントキノイノチ』  [ こねたみっくす ]   2011年11月21日 18:07
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さだまさしさんの同名小説を『感染列島』の瀬々敬久監督が映画化した作品です。先日ドラマスペシャル版が放送されたんですが、うっかり見逃してしまいました(悔)。高校時代のある ...
11. 映画『アントキノイノチ』試写会鑑賞。  [ ほし★とママのめたぼうな日々♪ ]   2011年11月25日 18:44
新聞週間記念の集い、第一部は地元名古屋出身で 「やっとかめ探偵団」など、ご当地を舞台の著書も多い清水義範氏の講演(記事)
「アントキノイノチ」はさだまさし原作の作品で高校時代に大きな心の傷を負った青年と女性が遺品整理の仕事を通じて命を見つめていくストーリーである。人は何時か死ぬものだけれ ...
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15. アントキノイノチ  [ 映画と本の『たんぽぽ館』 ]   2011年11月28日 19:51
アントニオイノキ・・・じゃなくて。                 * * * * * * * * 高校時代に心に深い傷を負った杏平(岡田将生)。 心を病んで療養していましたが、 復帰の一歩として、ある遺品整理業の会社に勤め始めました。 遺品整理業と...
16. 『アントキノイノチ』  [ 京の昼寝〜♪ ]   2011年11月29日 17:24
□作品オフィシャルサイト 「アントキノイノチ」 □監督・脚本 瀬々敬久□脚本 田中幸子□原作 さだまさし□キャスト 岡田将生、榮倉奈々、松坂桃李、原田泰造、染谷将太、檀 れい、      鶴見辰吾、柄本 明、堀部圭亮、吹越 満、津田寛治、宮崎美子■鑑賞日
17. アントキノイノチ  [ ダイターンクラッシュ!! ]   2011年11月29日 17:28
2011年11月27日(日) 15:50〜 TOHOシネマズ川崎2 料金:1300円(大井町の金券屋で前売りを購入) パンフレット:未確認 『アントキノイノチ』公式サイト アントニオ猪木を想像させるタイトルなので(正確にはアントキの猪木を)、冗談にしても酷いなと思う訳だが、本
18. アントキノイノチ  [ パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ ]   2011年11月30日 19:02
さだまさしの同名小説を「ヘヴンズ ストーリー」の瀬々敬久監督が映画化。遺品整理業という仕事を通して、もがき苦しみながらも成長する若者の姿を描く。出演は「プリンセス ト ...
19. 「アントキノイノチ」  [ みんなシネマいいのに! ]   2011年12月01日 00:19
 心に傷を持つ男女が遺品整理の仕事をしながら生と死に向き合い再生していく話で、さ
20. アントキノイノチ  [ とりあえず、コメントです ]   2011年12月06日 21:45
さだまさし著の同名小説を岡田将生&榮倉奈々主演で映画化した作品です。 海外の映画祭での受賞で話題になってから、公開を楽しみにしていました。 観始めるとすぐに、主人公たちの哀しみと純粋さに引き込まれていきました。
21. アントキノイノチ  [ 映画的・絵画的・音楽的 ]   2011年12月07日 05:26
 『アントキノイノチ』を渋谷東急で見ました。 (1)この映画は、さだまさし原作ということで二の足を踏んでいたところ(注1)、なかなかよかった『ヘヴンズストーリー』の瀬々敬久監督の作品であり、かつ『東京公園』で好演した榮倉奈々が出演するとあって、映画館に足を...
22. アントキノイノチ  [ シネマ日記 ]   2011年12月09日 13:21
試写会に行ってきました。予告編を見ていて良さそうだなと思っていたので当たってラッキーと思ったのですが…結果はいまいちでした。モントリオール映画祭で「イノベーション賞」を取り、遺品整理業の話と聞くとどうしても「おくりびと」を連想してしまうのです...
23. アントキノイノチ(2011-114)  [ 単館系 ]   2011年12月28日 21:46
アントキノイノチ 原作はさだまさし 解夏は観ました。 主人公は永島杏平(岡田将生)という青年。 高校時代に親友を自殺に追い込んだことがきっかけで心に病が残ったのかな。 そのことを主人公は「殺し...
24. アントキノイノチ  [ CINEMA正直れびゅ<ネタバレあり> ]   2012年01月08日 08:33
海外での評価は高いようだし、原作がさだまさしということで、ちゃんとした感動ものということもわかる。でも、あんまり積極的に観たいとは思わなかったのよね。イオンシネマのタダ券を使って鑑賞してきた。
25. 映画「アントキノイノチ」感想(DVD観賞)  [ タナウツネット雑記ブログ ]   2012年06月13日 00:52
映画「アントキノイノチ」をレンタルDVDで観賞しました。 2011年11月に劇場公開された邦画作品で、歌手として有名なさだまさし原作の同名小説を実写映画化した、岡田将生・榮倉奈々主演の人間ドラマ。 あの銀英伝舞台版第一章でラインハルトを演じた松坂桃李も、
26. 映画評「アントキノイノチ」  [ プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] ]   2012年10月14日 10:34
☆☆☆(6点/10点満点中) 2011年日本映画 監督・瀬々敬介 ネタバレあり
27. アントキノイノチ : おっちゃん、泣いちゃったよ  [ こんな映画観たよ!-あらすじと感想- ]   2013年02月03日 17:57
 AKB48の峯岸みなみの丸刈り騒動。何だか、日本人であることが恥ずかしくなってくるレベルの話ですね。これでAKB48でも知られた存在になったのかもしれませんが、何だ

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