B型肝炎訴訟 救済範囲、賠償額…道のり険しい全面和解(産経新聞)

 集団予防接種でB型肝炎ウイルスに感染したとするB型肝炎訴訟は14日、国が札幌地裁で和解協議に応じることを表明し、新たな局面を迎えた。解決に向けて歩み始めたようにも見えるが、救済範囲や賠償額について国と原告の主張の違いは大きい。和解協議の入り口は「新たな戦いの始まりに過ぎない」と原告関係者。今後の道のりは険しそうだ。(豊吉広英)

 ■地裁が指針

 これまでの訴訟で、国は原告の救済範囲を(1)母子手帳による予防接種の接種証明ができ、(2)生存する母親の血液検査で母子感染を否定できる感染者-とし、母親が死亡している場合は慎重に個別判断すべきだと主張してきた。

 弁護団によると、420人の原告のうち6割が母子手帳を持っておらず、2割は母親が死亡している。原告側は「乳幼児期に予防接種を受けたことのない国民はほとんどいない。兄弟姉妹が感染していなければ母子感染も否定できる」と主張。条件内にいる原告全員の救済を求め、さらに幅広い救済も訴えている。

 そうした中、札幌地裁は和解勧告の際、「救済範囲を広くとらえる」「合理的な救済金額を定める」との指針を示した。「地裁は、被害者切り捨てを許さないという判断だ」。弁護団はこう解説する。

 ■けた違いの金額

 ただ、国としては、指針をすんなりと受け入れられない事情もある。最も大きな理由は、これまでの薬害訴訟とはけた違いの額になりかねない賠償金だ。

 一足先に政治判断で救済法が成立、和解した薬害C型肝炎訴訟。推定190万~230万人のC型肝炎感染者のうちウイルス汚染された血液製剤の被害者は約1万人といわれている。救済法では、このうちカルテなどで被害が証明できた感染者が救済対象となった。

 救済対象者に支払う給付金は症状によって4千万~1200万円。厚労省によると、4月末までに1414人が受け取り、国と製薬会社は約300億円を拠出している。

 一方、国が推定するB型肝炎感染者は110万~140万人。このうち、母子感染が否定され、予防接種が義務化された昭和23年から、注射回し打ち禁止を国が通達した63年までに乳幼児期を過ごした感染者は、いずれも集団予防接種の被害にあった可能性がある。厚労省幹部は「薬害C型肝炎の感染者とは比較にならないほどの大人数になるだろう」という。

 訴訟で420人の原告が求めている賠償額は症状に応じて6600万~1650万円。総額は約143億円だ。しかし、国は薬害C型肝炎同様、訴訟外に波及することを懸念。訴訟に参加していない患者らにまで救済対象を広げていけば「兆単位の賠償額になりかねない」(厚労省関係者)との声もある。

 厚労省幹部は「あまり使いたくない言葉だが、司法に何らかの“線引き”をしてもらわなければ」と裁判所による一定の救済範囲決定を期待している。

【関連記事】
B型肝炎訴訟 原告代表「もう待てない」…廷内に響くすすり泣き
B型肝炎訴訟 長妻厚労相 「議論尽くされていない論点多い」
B型肝炎訴訟 和解協議入り 札幌、10地裁で初
B型肝炎訴訟で閣僚会合 救済範囲など検討
B型肝炎訴訟 国が和解受け入れへ調整
少子化を止めろ!

仮面ライダーのマスク無断販売(産経新聞)
「官僚答弁だ」患者落胆 厚労相、B型肝炎原告団と面会(産経新聞)
【高速道路新料金】CO2は増える?減る? 国交、環境両省が正反対の試算結果(レスポンス)
移設決着期限で首相「5月末は国民への約束」(読売新聞)
温暖化解決の根拠のはずが…揺らぐIPCCレポートの信用性(産経新聞)

<石綿>ヤンマー製コンバインの部品に含有 無償交換へ(毎日新聞)

 ヤンマーは6日、コンバインの部品に法定基準(重量の0.1%)を超える石綿が含まれていたとして、販売店などを通じて部品を10日から無償交換すると発表した。

 部品の生産を委託した中国企業が指示を守らず、法定基準以上の石綿を含むゴム製パッキンを使用していた。石綿はパッキンに練り込まれ、パッキンも密封されたケース内にあり、飛散の恐れはないという。

 対象のコンバインはこのパッキンを使って、07年2月~10年1月に製造した計1347台。型番はAG460、AG467、AG470、AG570、AG572。【青木勝彦】

【関連ニュース】
石綿:中皮腫死の教員に労災認定 学校での被害認定は初
アスベスト:中皮腫死、教諭の公務災害認定へ 小学校、体育館の石綿原因
アスベスト:石綿被害で建設関係者提訴 県内は38人 /神奈川
街かど:アスベスト被害者の会発足へ /京都
トーヨーボウル:廃虚10年…ヤオマサが取得、解体へ 解決に道筋--大井 /神奈川

手掛かり乏しく、捜査難航=遺留品、交友関係…-島根女子大生、遺体発見半年(時事通信)
聴取対象の男性が自殺=横須賀の民家殺害事件-神奈川県警(時事通信)
<訃報>神戸守一さん86歳=およげ!たいやきくんのモデル(毎日新聞)
B型肝炎訴訟 閣僚会議で政府方針を決定 和解協議へ(毎日新聞)
年長フリーター防げ!今春高卒、行政が支援(読売新聞)

<推理作家協会賞>長編部門は飴村行さん、貫井徳郎さんに(毎日新聞)

 第63回日本推理作家協会賞(同協会主催)の受賞者が23日、決まった。長編および連作短編集部門は、飴村行(あめむら・こう)さんの「粘膜蜥蜴(とかげ)」(角川書店)と、貫井徳郎さんの「乱反射」(朝日新聞出版)の2作。贈呈式は5月31日、東京・新橋の第一ホテル東京で。他の部門は次の通り。

 短編=安東能明さんの「随監」(小説新潮09年5月号)▽評論その他=小森健太朗さんの「英文学の地下水脈」(東京創元社)

戸惑い広がるジオス受講生「受講料納めたばかり…」(産経新聞)
78歳女性、自宅で殺害 頭に傷、バッグなくなる 山口(産経新聞)
次官の代わり「事務系副大臣」検討と仙谷氏(読売新聞)
都心で41年ぶり遅い雪 上越新幹線運休、交通乱れ(産経新聞)
日本創新党 首長らが新党 党首に山田・東京都杉並区長(毎日新聞)
記事検索
リンク
リンク
リンク
livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ