とある断熱屋のブログ

複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、 様々な謎や疑問を徹底的に究明したりはしませんが、 断熱材の施工屋さんですので その分野に関しては独自視点で色々斬っていこうと思います!

さてさて、この所何度か書いておりましたが、
いよいよ拙書『断熱で日本を変える』がAmazonさんでの取扱を開始いたしました。

9784434249327


色々と登録とかで時間がかかり申し訳ない!
加えてここでの報告も遅れてしまいましたが、これは100%私の怠慢によるものでして、
全く失礼いたしました。

さて、それはともかくせっかくですので色々と外部リンクを貼っておきましょう。
と言いましても「断熱で日本を変える」で検索していただければ全部ヒットはするのですが、
そこは出版記念ということで…。

まずはAmazonさんから。

※基本的にはここを主体として販売をしてゆきます。
その割には表紙の写真とか入れてくれてませんが・・・

※全国のセブンさんで受け取りオッケー。
便利な時代になりましたよね!

※楽天さんでも取り扱いです。一番綺麗に扱ってくれてるかもです!

※最後に今回の出版元であるV2ソリューションさんのところを紹介
大本ですので内容紹介までしてくれております!せっかくですので
その内容をこちらでも転載致しておきます。


~【内容紹介】『断熱で日本を変える』(山本哲也著)~
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 断熱は住宅の要となるものですが、その『断熱』という役割以外にも物によってはいろんな付加価値をつけることができます。そういった付加価値に視点を移せば住宅設計や住宅性能への認識が大きく変わるのです。更には耐用年数30年という日本の住宅が抱える最大の問題点への対処が可能であり、このコンセプトが浸透すれば日本も変えることができるでしょう。
 かつて日本の住宅業界に一石を投じた断熱屋こと故 山本順三の甥である筆者が今再び住宅業界に新たな波を起こすべく起草した本書は、解りやすく書かれているにもかかわらず奥深いところまで書き込まれており、一般の方から住宅業界の方にまで広くお読みいただける内容となっております。
(300字以内)
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コンパクトながらうまいこと内容紹介をしてくれております!
…まぁこの内容紹介を書いたのも私なのですが^^;

ちなみにですがこの内容紹介、場合によっては内容を少し変えて流用することもあります。
例えば先日行われました㈱構造機能科学研究所 鈴木正夫先生の講演会で紹介された際には、
その講演内容に合わせて後半を少し変えたりもしております。
せっかくですのでその際に用いた内容紹介文もすこし載せておきましょう。

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断熱は住宅の要となる物ですが、その『断熱』という役割以外にも物によってはいろんな付加価値をつけることができます。その様な付加価値に視点を移せば住宅設計や住宅性能への認識が大きく変わるのです。更には耐用年数30年という日本の住宅が抱える最大の問題点への対処が可能であり、このコンセプトが浸透すれば日本も変えることができるでしょう。

また、現在国民病となってしまっている花粉症ですが、これは本来アトピー等のアレルギーの一種であります。この一因がもしかする高気密高断熱&24時間換気と言う現代の住宅システムにあるのではという問題提起もさせて頂きました。今後の検証が必要ではありますが、一種の警句としてお考え下さい。

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前半部分はそのままですが、後半部分を少しいじってあります。
曲がりなりにも筆者ですので、これぐらいの書き換えはいくらでもw

幸いながら発売開始前にそこそこな数が動いておりますが、
まぁ自費出版ですので、なんとか全部売れてもらわないと困りますし、
やはり世に出した以上は重版を重ねたいものですね!
ということで皆様よろしくお願いいたします!

拙著、「断熱で日本を変える」を宜しくお願い致しますね!!

 セルロースファイバーについて巷間に流布している話として、「セルロースファイバー断熱を行うと継続して室内に粉塵が舞い続ける」という話があるようです。
 もちろんそんな事は一切なく単なる与太話なのですが、上記のことが書かれたのが、
結構有名な方の著書の中でのことですので、未だにそれを信じておられる方が多くおられます。

 今でも時折お客様から同様の話が出ることが有りましたが、
正直言ってこれまでは全く相手にしておらず、経験上の観点から「そんな事ありません」と言っておりました。
 ですが「じゃぁそれを科学的に証明できるのですか?」との問に思わず絶句してしまいました。
確かにこれまで与太話と高をくくっていたのですが、これでは与太話に与太話で返すという、
いわば水掛け論になってしまっていると理解させられたのです。
 つまりそういった問いに対して、ある意味不誠実な対応をしてきていたのだなと深く反省させられることになりました。驕りであったと言って良いでしょう。


 幸いにも世の中には「粉塵測定器」というものが有り、これを用いることで待機中の粉塵量を容易に測定することが可能です。上記の話で言う「科学的な証明」というものが可能であり、そういった手段を解っておりながらも放置していたということは責められても何も言えません。
 ということで早速この機械をレンタルし、調査を行いました。今回はその検査結果を見てゆきましょう。まずは最初に調査結果の表を乗せ、それについて解説させていただくこととさせていただきます。

粉塵

 その道の専門家ではないので表示単位とかはこれで良いのか解りませんが、
数値比較等に用いるにはこれで良いでしょう。

 この表の一番上、「外気」となっているのが屋外で計測した値でして、いわばこの測定上の基準となる数値だとお考えください。つまりは一般的な大気中での基準値だと思ってみていただければよいです。
 
 そして今回、セルロースファイバーで断熱を行った家とそれ以外で断熱を行った家(主としてグラスウールだと思われますが)の2者を比較し、
1)有意差があれば、つまりセルロースファイバーで施工を行った家の粉塵量が多ければ、冒頭で掲げました「セルロースファイバー断熱を行うと継続して室内に粉塵が舞い続ける」ということが証明され、
2)逆に有意差がないと言う場合は、「セルロースファイバー断熱を行うと継続して室内に粉塵が舞い続ける」という話に全く根拠が無いということになります。

 今回はその観点で見やすくなるように表の真ん中に「セルロースファイバー(CF)施工の有無」と言う項目を設けました。
 さて、ここまでを踏まえた上で表の数値を見ていただきましょう。

 ざっくりとした見方として、基準値としての外気の値(0.015)よりも数値が低ければ清浄であるとお考えください。全く大雑把な指標になりますが、普段から綺麗に掃除されている部屋は0.06~0.09程度だと思っていただいてもよいかと思います。よって普段から使われていない家、例えば上部の方のモデルハウスではやや数値が高くなっているのが見て取れます。
 逆に一番上の方のM邸では空気清浄機が可動していたのですが、この清浄機の効果というものが大きいことも見て取れました。
 他にも興味深いところはありますが、そこに触れる前に本題である、今回最も検証したいセルロースファイバー断熱の有無による違い、有意差というものについて見てみましょう。
 セルロースファイバー施工の物件に注目してみてみても、1)基準値よりも全般的に低い値となっており、2)一般的な断熱工法の建物と比べても極端な差異(有意差)は認められません。
 もっとサンプリング数を増やせばより確度の高いデータとなるのでしょうが、今回のこのデータを持っても十分と言えるでしょう。
 これを持って「セルロースファイバー断熱を行うと継続して室内に粉塵が舞い続ける」という話への反証となったと言えるでしょう。もう少しはっきり言うのであれば、「セルロースファイバー断熱を行うと継続して室内に粉塵が舞い続ける」という説には根拠が無いという『科学的な証明』になったものとさせていただきます。

 今回、そのメインの目的以外にもこのデータはいくつかのことを示してくれました。中でも一番興味深いのは喫煙による粉塵の影響でしょうか。O邸のサンプルを見てもらえば解るかと思いますが、こちらでは大まかに2階が喫煙部屋、1階が禁煙となっており、2階つまり喫煙しているところでの粉塵量が大きく増えていることが見て取れます。タバコの臭いとかは気になるものの、改めてこういった数字で示されると驚きですよね。

 また、表の中ほどにある「N社工事中物件」を見ていただきましょうか。これはたまたま数日前にセルロースファイバーの施工を行ったところだったのですが、もうすでに施工時の影響がなくなり、外気と同等水準まで粉塵レベルが下がっていることを示しております。もちろん当時は未だ大工作業中でしたので一般家庭レベル並みの清浄さには届いておりませんが、少なくとも粉塵の影響というものは極数日で見られなくなると言って良いでしょう。


 残念ながらこの業界も競争社会ですのでよその製品や工法についていろいろな批判や物言いがなされます。もちろんその中でも謙虚に受け止めなくてはいけない意見も数多いのですが、全くの見当違いのところに批判が来ることも同様にあります。
 今回はたまたま容易に検証可能な分野でしたので、このように科学的な反証を行わせていただきました。


 最後に、少し今回の趣旨とは離れますがこういった事案に対する私個人の見解も書かせてください。

 何度か申し上げているのですが、鉄が万能な金属ではないように、私達が取り扱うセルロースファイバーも万能な断熱材ではありません。それはグラスウールにしろその他の断熱材にしろ同じです。ですが、各々の特徴や特色を、公平かつ公正に捉え、その上で適材適所、一番良い使い方をしていくのが建築に携わるものの使命です。
 だからこそ変な中傷合戦ではなく、きちんと公平かつ公正にその素材の特色を調べていくことが大切なのです。今回のこの調査結果もそういったきちんとした判断の材料としてお使いいただければ幸いといえます。
 どうしても競合する場面がでてくるのは致し方ないにしても、目指していくのは二者択一ではなく共存共栄です。他者の下手な誹謗中傷ではなく、お互いに認めあってこそより良い製品やサービスの提供が可能になっていくのであり、データに基づいた比較ならばともかく単なる足の引っ張り合いではお互いに損をするだけだと思われます。

 同様なことはまだまだあるかと思いますが、機会がある限り、同様に反論ができるところは反論させていただきたいと思います。