May 20, 2007

ラミーカミキリの日

普通種なのになかなか出会えない虫、というのがある。
このラミーカミキリは僕にとってずーっとそういう虫だった。
フォトジェニックで愛らしいこのカミキリムシを図鑑で見てはため息をつき、会える日を夢に見ていた。
ネットで調べてみるとここ数年神奈川県ではとくに多く発生していて、カラムシを探せばいくらでもいる、という情報があった。
へー、じゃ行ってみようか。
今日はお天気もばっちりだし、息子と二人とりあえず丹沢方面へ向かった。
七沢温泉というあたりで探してみたけど、いない。
ぶーんと空中を飛ぶカミキリらしき影を網ですくうと、ベニカミキリだった。
いちおうカミキリムシが採れてよかった、けど、これっきりだった。
大山に移動して探してみたがいっこうに見つからない。
大山詣でのひとがいっぱいでなんか虫採りしづらい雰囲気だ。
すこーし「あきらめ」の気配が漂って来た。
二人とも言葉少なになって、長谷寺というところに向かう途中、良い感じのカラムシの群落が現れた。
最後にここを見回っておこうか、とクルマを降りて探してみる。
「いた!あれ、そうじゃない!」息子が叫ぶ。
おお、たしかに!
「黒いチョッキを着た眼の大きな人」みたいな、さんざん図鑑で見て知っていた虫が葉っぱの上に止まっている。
思ったよりもずっと小さい。
手を伸ばすとぽろりと落ちてしまった。
しまった、あせって逃がしてしまったよ。
しかし、すぐそばの葉っぱに別のが止まっていた。
今度は慎重に両手で葉っぱごと捕まえた。
ひさびさの「虫採りで震え」。
虫かごに入れると息子はうっとりとながめている。
「よかったよー。さっきまでは2点ぐらいだったけど、いきなり99点くらいに跳ね上がったよ。」「本当にカラムシにいるんだあ!」「きょうは良い日だ!」などとさかんに感想を述べている。
よく見るとあちこちにくっついている。
すこし冷静になって写真なども撮ってみる。
あらためてじっくりみてみると、やはり実に良い虫だ。
なんでこんなデザインになったんだろう。

温暖化の影響だと言われているが、南からやって来た昆虫たちは元気だ。
クマゼミやツマグロヒョウモンやムラサキシジミ、どれも最近になって関東地方にやって来てさらに北上する勢いだ。
このラミーカミキリもその仲間のようだ。
きれいな虫がたくさんいるのはうれしいけれど、一方で多くの種類が数を減らし絶滅へと追いつめられている。
複雑な思いがする。
そんなニンゲンの思いをよそに、世田谷に連れてこられた虫かごの中のラミーカミキリたちは、ぶんぶん飛びまわったりカラムシを食べたり、交尾をしたりしている。ら1ら2  

Posted by zaba105661 at 17:09Comments(0)TrackBack(0)

July 09, 2006

ゴマダラチョウ4態。

そんなに珍しい蝶ではないけれど、どこにでもいるというものでもない。
食草のエノキが自生しているところに生息する。
こんな蝶が家の前に飛んでくることを、幸せに思う。
photo by koko komine
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Posted by zaba105661 at 20:56Comments(4)TrackBack(0)

July 02, 2006

道志みちを南へ。

ありゃりゃ、東京も雨降ったんだあ。
帰宅したら洗濯物と子供の上履きがびしょぬれだった。

天気がよかったので山方面へ向かった。
今日は息子も小峰も一緒。
馴染みの無い所を目指そうと、相模湖で高速を下りて「道志みち」を南に進む。奥多摩の方に比べると広葉樹が多いような気がする。
炭焼き小屋があって、その回りに薪と炭用の材木が積み上げられている。
わくわくしながら見回ると、いるいる。
ひげの長いイカしたヤツがあちこちで動き回っている。
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息子は虫かごにかたっぱしから放り込んでいる。
小峰は一眼レフを接写レンズに替えて撮影に熱中している。
カミキリムシでこんなに盛り上がれる家族もそうないだろう。
ところが、いいところで雨が降り始めた。
しばらく粘ってみたけど、お日様好きな虫たちは雨を避けてみんな奥の方へ隠れてしまった。
「他の場所を探してみよう。雨もそのうち止むだろうし。」
そして次を目指しては見たのだけど、次は無かった。

雨は強くなるばかり。
山中湖方面へ進む頃には素敵に盛大などしゃ降りになった。
行ったり来たりするワイパーがせわしないったらありゃしない。
「We Can Work It Out」にシンクロしていることを息子が発見した。
対向車が路面にたまった水たまりを撥ね上げると数秒間視界が利かなくなる。
そのたびに「勘」で運転する。
なかなかにスリリングだ。
僕はこういう気象的非常事態がかなり好きなんだけど、緊張はした。
滅多にこらない肩が凝った。

左手に山中湖スタジオが現れた。
おお、ここにあったのか。
このスタジオで思い出深いアルバムを作ったなあ。
普賢岳が噴火したとき、ここにいたなあ。
と、思い出に浸っていると山中湖に着いた。yama2yama3yama4







山中湖は「これが湖か!」というほどに荒れていた。
雨は弱くなったけど、すごい風。
水がかき混ぜられたせいなのか、妙に生臭い匂いが漂っていた。

もう本日は虫的に絶望なので、小峰提案の御殿場アウトレットなんだかかんだかに向かうことにした。
レゴの店もあると聞いて息子もやる気満々だ。
須走あたりから雨はまた強くなった。
さらに風も強まり、まるで台風みたいなことになって来た。

アウトレットなんとかの駐車場を案内するおばさんが風に飛ばされそうになりながら「行きますかあ?無料バスここから出ますよ。」
と、大声で言うのだが、ワレワレは顔を見合わす。
(この荒天の中をバスに運ばれて、それでも行くべきところなの、そこは?)(うーん、そうは思わない。)
という会話がテレパシーでなされ、「今日はやめますー!」とおばさんに言って、そこを離れた。
おばさんは無事に今日を過ごせただろうか。

ファミレスで昼ご飯を食べて外に出ると、今度は霧だ。
「とろみ」すらある濃霧なのに、風にとばされてすごい勢いで体にまとわりつく。
スティーブン・キングの「フォッグ」をすこし思い出した。

50キロ制限の高速に乗る。
「あと一時間天気がもってくれたら良かったなあ。」
ぽつりと息子が言う。
「そうだねえ、土場いっぱいあったもんねえ。」とお母さん。
確かに・・・。

でも、今日のこれはこれでなかなか味わえないハランバンジョーなお天気ショーだったなあ。
お父さんはかなり満足だったぞ、と発言しようとするとふたりはすでに気持ち良さげに眠っているのだった。

そして、〆は夕焼け。yu3yu2yu1  
Posted by zaba105661 at 18:52Comments(1)TrackBack(0)