体験日:2011/06/14
by AUGUST
発売日:2011年04月28日

『穢翼のユースティア』キャラクター人気投票結果発表公開中です。

滅びに瀕した世界の物語。信仰心を失った人類は神の怒りに触れ、神は人類を滅ぼす事にする。
世界が破壊の混沌に飲まれるその時、一人の聖女の祈りが天に届き、最後に残された都市が宙に浮かび、人類は僅かにその空中都市でのみ生き延びる事を許される。
それから500年後、再び破滅の危機が人類を襲う。宙に浮かぶ都市の一角が崩落し無数の人々が命を落とし、[牢獄]と呼ばれる下層の更に下の地区が形成される。
周囲を断崖で囲まれた[牢獄]は、都市当局の統治が及ばない無法地区と化し、スラム街となった。

主人公はそんなスラム街で暗殺者として育てられた。独り立ちした今でも、荒事を中心としたなんでも屋、用心棒として生計を立てている。
そんな主人公が、理不尽に人の死を撒き散らし黒い羽根を残す謎の存在から辛くも生き延びた無垢な少女を拾う。
上層から娼婦として[牢獄]に売られてきたその少女は、羽化病と呼ばれる背中に羽根の生える病に侵されていた。
一見無力なその少女は、[牢獄]を形成した[大崩落]に繋がる謎を秘めていた。


キャラ、とてもしっかりしてます。まあ、世界設定の割には、底が浅いというか厚みといったモノがありませんが。
元暗殺者という割には、偽悪趣味でとっても判り易いお人好しの主人公とか……。いや、無感動に人を殺しまくる殺人機械では主人公になりませんが、でも暗殺者として過去に人の命を奪ってきた男としては、迫力・存在感にあまりに欠ける気がします。

シナリオ、まあ読み易い文章ではある。でもこちらも、重厚感が足りません。
雲が垂れ込み日も射さぬ世界で滅亡の恐怖に怯えながらも、懸命に生きる人々の息遣いが感じ取れる……なんて事は全くもってありません。スラム街の最低辺の娼婦たちの生活感が直に感じ取れる程に書き込んでしまっては、今のライトなユーザは、ほとんどついて来てくれないでしょうけど。でもそこまで描かないなら、陰鬱な世界観にした意味がないでしょう。

絵、べっかんこうさん。かなり可愛いのですが、これまた世界観に合ってません。
背景は、とっても丁寧なんで、人物だけ浮いてしまってます。  

CV、上層から娼婦として売られてきた少女で不遇な境遇にめげず楽天的で人が良い娘に、森保しほさん。
ぶっきらぼうな喋り方で感情を押し殺している医者で性格的にも不器用なトコロがある女性に、篠宮聖美さん。
生真面目で責任感の強い羽根狩りの隊長の女性に、橘桜さん。
一般には知られていないが論理的でシニカルな性格の盲目の聖女に、遠野そよぎさん。
病床の父に代り執務を取る王女で明瞭快活で庶民思いだが時に突飛な行動を取り打たれ弱い一面もあるまだ幼い姫様に、海老原柚葉さん。
気さくな雰囲気の元娼婦の酒場のオーナーに、紅白杏奈さん。
丁寧な口調の一番人気の娼婦に、風華さん。
まだ幼いが常に諦観を漂わせ毒舌な娼婦に、雪都さお梨さん。
明るく元気な娼婦でノリがハイテンション過ぎて客から引かれている娘に、波奈束風景さん。
近頃に急に台頭してきた若き貴族に付き従う沈着冷静な女性に、藍きっかさん。
聖女様のお世話係の温和な性格の女性、純粋で世間知らずな神官さんに、桐谷華さん。

AUGUSTらしく結末もそれなりに纏めたらしいです。けど陰鬱な世界観の物語を小綺麗に纏めても、どうなんでしょうね?
ネットでは、それなりの評判なんですけど、ホント[そ・れ・な・り。の評価]ですね。良くも悪くもいかにもAUGUSTの作品って感じです。