2022年09月

CLOUD9 (2022/09/17 恵比寿JANKENPON)

2022/09/17(土) CLOUD9@恵比寿JANKENPON

その夜、ざっくは五反田にいました。
そういえば、今夜の恵比寿JANKENPONの出演はCLOUD9か。あれ?でも、シンさん、ここにいるぞ!?

終演後、サクッと会計を済ませて恵比寿にGO! スタートには間に合いませんでしたが、ラストステージ、世捨ての4ステからCLOUD9に参戦。
シンさんの代打、センナさんを冷やかしに・・・もとい、応援しに来ました。CLOUD9でセンナさんがドラムを演奏しているなんて珍事?を見逃すわけにはいきますまい。
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この日は女性のゲストヴォーカルがいない、メインヴォーカルがタケロウさんだけという純正クラウド?
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到着したら旧知のお仲間さんに誘われてすぐダンスフロアに踊りに出ました。
でも・・・「サニー」も「ブンブンブン」もステップや振り付けはCLOUD9で覚えたはずなのに、スッカリ忘れていました。「フットルース」のステップもリリーベイビーズで覚えたはずなのに、スッカリ忘れていました。思い出しつつ見よう見真似で。ゼンゼン踊れていませんでしたが楽しかった。
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そして、アンコールで奇跡が起きたのです。

センナさんが、センナさんが立った! 
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そしてドラムは文字通りの代打タケロウさん!

記念すべき初めて観たセンナさんの立ヴォーカルは「キューティパイ」
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これは恵比寿にラストステージだけのために駆けつけたご褒美ということにしておこう。タケロウさん、センナさん、良い夢を観させていただきました。ありがとうございました。

しかし、「五反田に行ってたんでしょ?」(図星)と恵比寿JANKENPONのスタッフさんにも出演者さんにも行動が読まれている私って・・・いろいろな意味でヤバイのでは。

リエ☆キョン&マスターズ (2022/09/17 五反田Rocky)

2022/09/17(土) リエ☆キョン&マスターズ@五反田Rocky

今年5月から毎月1回は五反田Rockyに出演しているリエ☆キョン&マスターズ。私は3ヶ月ぶり2回目の参戦でした。
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出演:あいかわりえ(Vo)、sukekyon (Key/Vo)、保山道夫(Gt)、竹原浩史(Ba)、丸山晋司(Dr)

今回は1ステ終わりにお客さん参加型イベントあり。三線&マスターズで演奏もありました。演奏の腕に覚えあり、なお客さんはマスターズと共演するチャンスです。また2ステではRockyのマスターの替え歌コーナー?も。シリーズ化されるのか!?乞うご期待。

りえさんは恵比寿の仇を五反田で取る?リベンジに臨んだ「東京ららばい」。「午前三時の東京湾」を「午前零時の湘南道路」に脳内で自動変換してしまうりえさんにとっては鬼門とも言える曲です。りえさんに課題曲が増えました。

「苦い涙」
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2ステの衣装は・・・実はこれ、ナンスィ・スタイル。
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すけきょんさんはエロヴォイス改め妖艶ヴォイスに磨きがかかっていますね。内藤やす子さんの「想い出ぼろぼろ」も好い感じに仕上がっています。

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実はこの写真、お客さんと壁の隙間から撮った「隙間からすけきょん」なのです。

マスターズは、遊びが満載の「津軽じょんがら節」も楽しいけれど、八神純子さんの「夜間飛行」や松原ミキさんの「真夜中のドア」の後奏のエレキの音など、しびれるほどに素晴らしい。こういう聴かせどころでしっかり聴かせてくれる演奏はまさしく「いぶし銀」です。

そういえば、今夜の恵比寿JANKENPONの出演はCLOUD9か。あれ?でも、シンさん、ここにいるぞ!? 
ざっくは何か大切なことに気付いたようです。(つづく。)

リトル南椎&RUDIE JAP (2022/09/16 荻窪CLUB DOCTOR)

2022/09/16(金) リトル南椎&RUDIE JAP@荻窪CLUB DOCTOR

リトル南椎&RUDIE JAPのワンマンSHOWを観に荻窪CLUB DOCTORへ。2日連続でリトル南椎さん出演のライブを観戦。リトル南椎&RUDIE JAPの初ワンマン!と聞けば、これはもう行くしかない。
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19時の開場から20時までの開演までの間は歌謡曲のDJタイム(DJ/春太郎DYNAMATE 、ワタル、TAKA)だったそうですが・・・仕事終わりに駆けつけるも開演時間ギリギリが精いっぱい、見事に聴き損ねました。

リトル南椎&RUDIE JAPの初ワンマンSHOWはRUDIE JAPの演奏で始まり、リトル南椎さんが登場。
オリジナル曲、オールディーズ、歌謡曲を織り交ぜて歌い、途中休憩なしの1時間半。オールディーズ曲では「涙のバースデーパーティ」を初披露。終盤の「ジョニー・ビー・グッド」は最高に盛り上がりました。

親友のレイカさん(オレンジちゃんじゃなくなったオレンジちゃん)とのデュオで「青島ビール飲みたい」
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荻窪CLUB DOCTORはナントカコーポレーション・・・じゃなくって、青島ビールの輸入販売元の池光エンタープライズとタッグを組んでいるので青島ビールが飲めるライブハウスです。ただし禁酒中の私とかリトル南椎さんはぐっとガマン。

「私の方針」
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受付でコール表が配られていて、たくさんのお客さんがナイナイナイの肘鉄コール。「私の方針」の作詞作曲のゴンガーシホ先生に、やっと肘鉄コールを披露できました。

DJの春太郎さんはこの日が誕生日。ステージ中にお祝い。
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ケーキを支えているのはDJのワタルさん。スタンディングのライブでお疲れのご婦人にさっと椅子を勧めるナイスガイです。

中盤の山口百恵さん3連発は圧巻のパフォーマンス。
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「横須賀ストーリー」「乙女座 宮」そしてみんな大好き「ロックンロール・ウィドウ」

アンコールでは、リトル南椎さんが河合奈保子親衛隊のスケバンにお着替え。
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衣装提供はもちろんゴンガーシホさん。スカートの裾が長い長い。

ノンストップの1時間半。楽しい時間はあっという間でした。
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リトル南椎さんにはワンマンや歌謡曲ライブの対バンなど、これからバンバン出演して欲しいと思っています。良いスタートが切れたライブでした。

Sweet Pop Soda with リトル南椎 (2022/09/15 恵比寿JANKENPON)

2022/09/15(木) Sweet Pop Soda with リトル南椎@恵比寿JANKENPON

この日は無性に生音を浴びたくて2週間ぶりに恵比寿JANKENPONに。Sweet Pop Soda、ナンスィさんとリトル南椎さんのWナンシーの共演です。仕事終わりの2ステからラスト4ステまで参戦。
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ナンスィさんとリトル南椎さんのレパートリーはかぶる曲が多いのですが、同じ「ボーイハント」でもルーツが、ナンスィさんが竹内まりやさん、リトル南椎さんが山口百恵さん、と違っているのも面白い。同じ曲でもアプローチの仕方、歌い方がそれぞれ違うので、脳内で聴き比べしたりできて楽しい。

「ヴァケーション」のNはナンスィの「N」
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「まぬけなキューピッド」Wナンシーからハートを撃ち抜かれるゴン様
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そのゴンガーシホ先生作のオリジナル曲「渚のオルゴオル」
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スカートの裾を掴む仕草がキュート。

オリジナル曲「トンカツブギ」こちらもゴンガーシホ先生の作品
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トントントントンカツの振りつけがキュート。

この日どうしても「ルート66」を聴かないと帰れません!というお客さんのために厨房からシゲキさんが引っ張り出されました。恵比寿JANKENPONの現地調達能力、恐るべし。
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JANKENPONスタッフはいつ緊急招集がかかるかわからないのでゴ用心。まあ、みんな歌が好きだから問題ないか。

アップスシアターvol.1『スカベンジャーズのアスカ』(2022/09/04-12 すみだパークシアター倉)

アップスシアターvol.1『スカベンジャーズのアスカ』

期間:2022/09/04 (日) ~2022/09/12 (月)
会場:すみだパークシアター倉
演出:米倉リエナ
出演:遊歩、永瀬結愛、贈人、土屋舞、生島翔、金子貴伸、馬場亮成、石井絵理佳、野本ほたる、佐藤紫雲、小林牧歌、坂口彩夏、美優梨、鈴木ゆま、バーガー長谷川、アリまらい果、玉置康二、希山明里、久保亮輔、日野綾子、セイラ、松土誠靖、江見ひかる、片田ミチル、鶴崎綾太、沙帆、山本優貴、高塚日和、伊藤隼
ドラムパフォーマンス:Bucket Drummer MASA

演劇・映像など枠にとらわれずに継続的な創作活動を行うことを目的として立ち上げられたプロジェクト「アップスシアター」の旗揚げ公演『スカベンジャーズのアスカ』を観にすみだパークシアター倉に。
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すみだパークシアター倉に行くのは初めて。初めて行く劇場はわくわくします。この一帯は川辺が公園になっていて子供の遊び場や家族の憩いの場のようになっていて生活の息吹を感じます。入口はその公演に面する側←わかりにくい。客席は段々になっている座席が野球場のスタンド席のようで、野球を観戦するように観劇するような感じでした。
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物語は近未来。そこには高い壁がそびえ立ち、AIによって洗練された社会を築く内側と、ゴミが溢れる外側に分断されている。ある日、ゴミ山で暮らす若者が、壁の内側から逃げ出してきた少女と出会う。それによって物語が動き出す。

以下、とりどめもなく。

辞書的な意味では、スカベンジャー(Scavenger)とは、動物の死骸を食べる動物たちのことを指す。壁の外側に生きるひとびとは、壁の内側から捨てられるゴミを食べ物や燃料に変え、生活に必要な道具を作り出して生きている。その術を壁の外側に生きるひとびとに伝え導いた存在が「アスカ」。しかし「アスカ」は「アミラ」というもともとは壁の外側に住んでいた娼婦によって殺されたとされ、そして今や「アミラ」が壁の内側の支配者として君臨している。

アミラの赤い衣装は、スターウォーズシリーズのパドメ・アミダラを彷彿させるし、その名前から「マグダラのマリア」も連想させられる。改悛した娼婦、罪を悔いる人、救世主の死を見届け、そして救世主の死と復活を見届ける証人。この部分、私の連想なのだけれど、「アミラ」という人物の造形を解き明かすキーのように思える。

この物語で描かれる世界は、AIが支配しているように見えて、実はそうではない、ということが物語が進むにつれて明らかになっている。AIによる支配というのはスタンリーキューブリックの「2001年宇宙の旅」(1968年)の頃から繰り返しテーマにされているが、この物語で描かれるAIはなんとも人間的である。AIによる支配を企てる支配者たちにささやかな抵抗をするのだから。

この物語で語られるのは「完全な幸福」。それをAIが実現するとされてきた。しかし、「完全なシステム」というものは存在しない。「完全なシステム」と思われていたものでもいつか「ほころび」が見つかる。その「ほころび」を修復してよりよいシステムに変えていくことこそが「進歩」であり「進化」であるはずなのに、「完全なシステム」はいつまでもカンペキでなくてはならぬ、と思いこんでしまったら、その「ほころび」を認めたくないもの、存在しないもの、にするために他の可能性を一切拒否してその「ほころび」が破滅に至るまで隠し続けなくてはならなくなる。さらに破滅的な行為を続けていかざるをえなくなる。私は、ロシアも、中国も、そして日本も、そんな道を歩んでいるように思える。

アミラは「完全なシステム」の守護者として自らを追い込んでしまったため、そのシステムの「ほころび」を隠すことに邁進する。それが破滅に向かっていることを心のどこかに感じながらも、後戻りも立ち止まることもできず、ただただ突き進むしかなくなっている。そのためには自分の娘さえも人身御供に差し出してしまう。この部分、娘のためと言いつつ「完全なシステム」の維持を第一にしているアミラと、「完全なシステム」の維持のためと思いつつ娘のため、を心のどこかに思っているアミラの葛藤が垣間見れたのが、私にとってこの芝居のハイライトでした。CMなどでは理想的な家族の母親役の多い土屋舞さんが、この芝居の中では深いところで母親を演じていたのが、それだけでもこの芝居を観に来て良かったと思いました。

「完全なシステム」の「ほころび」というのは、この物語のテーマの1つですが、とても面白いテーマだと感じました。生きていると自分の生きている社会システムの「ほころび」はいろいろなところで垣間見たり感じたりするのだけれど、それではその「ほころび」とどう向き合っていかなければならないのか。この物語を観てそんなことが頭の中をグルグルしていました。
ひとは「高い壁」を作りたがる。「高い壁」があった方が、社会を支配しやすい。権力者は壁のウチとソトを作り出すことで支配力を強めることができるから、壁を作りたがる。しかし、この物語の舞台の壁は、簡単に破けそうにも見える、簡単に風穴を開けれそうにも見える。だって紙だもの。しかし、ひとの意識が紙でできた壁をレンガや石でできた堅牢な壁のように仕立て上げる。自分で決して壊せない壁を作り、諦めることに慣れさせられてしまっている。

この物語の結末は、おそらく壁の外のひとたちは津波に飲み込まれてその命を失って、壁の中に残った少女が生き残る。「完全なシステム」の「ほころび」がどうなったのかは描かれない。ただ、これまで夜空に星を観ることのできなかった少女が、歌を失っていた少女が、夜空に星を観ることができ、歌を取り戻したことが、希望として描かれる。メデタシ、メデタシ、で終わらないところがなんともイジワルである。でも、そんなイジワルはキライじゃない。
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