11月に愛知県長久手市にジブリパークが開園した。その中に「借りぐらしのアリエッティ」をテーマにした施設があり、生活用具や巨大な植物などが展示されている。雑草好きの私にとってはなかなか興味深い。どうせなら雑草たちの名前が分かった方が面白かろうと考え、いくつか紹介してみたいと思う。ただしネットの映像から判断しているので全部ではないかもしれないし、ツタの仲間など名前の分からないものはパスした。それにこの作品自体を見ていないので季節が分からない。初夏かな。とにかくもご参考までにどうぞ。
まず、蒲鉾板の扉をくぐると水を溜めている所がある。その左上からのびている植物はおそらくチドメグサ(血止草)。








まず、蒲鉾板の扉をくぐると水を溜めている所がある。その左上からのびている植物はおそらくチドメグサ(血止草)。
▲チドメグサ(在来種)。チドメグサの仲間は数種類あり。私には判別が難しい。
ペンシルキャップの一輪挿しに生けられているのはピンクのセンニチコウ(外来種)かな。花の形が円錐形だから違うかな。
ベッド周辺の花の名前は分からない。青い実はノブドウかと思ったが葉の形が違うような気がするなあ。
さて、次に進んで暖簾を潜った先が庭である。映像を参考にして左手、中央、右手(大きなガラス瓶がある)に分けたいと思う。
最初は左側から。ここにはセイヨウタンポポ、ヒメジョオン、エノコログサ、イヌタデ、オオバコ、シロツメクサ、カタバミ、ノアザミが確認できる。
▲セイヨウタンポポ(外来種)
▲ヒメジョオン(外来種)

▲エノコログサ(在来種)

▲イヌタデ(在来種)

▲オオバコ(在来種)

▲シロツメクサ(外来種)

▲カタバミ(在来種)

参考:▲ドイツアザミ(園芸種/在来種)だと思う。
ノアザミを品種改良したもので花の色が赤い。ノアザミはピンク色。ノアザミとはまだ出会っていないので写真がありません。ノハラアザミの可能性もあり。
さて、中央にはギシギシ(テントウムシがくっついている)、鮮やかなヒナゲシ、根元にはオオイヌノフグリとカタバミ。
▲ギシギシ(在来種)。写真は外来種のナガバギシギシのような気がする。アリエッティの庭のギシギシはどちらだろうか?

▲ヒナゲシ(外来種)

▲オオイヌノフグリ(外来種)
最後に。右手にはシソ、カタバミ、ムラサキカタバミ、ホトケノザ。シソの後ろの白い花はノミノツズリだろうか。ガラス瓶の両サイドの細長い草はジャノヒゲ(写真なし。グラウンドカバーとしてよく使われているので撮ったらアップします)かな。
写真はタマリュウだと思います。ジャノヒゲから作られた矮小種です。グラウンドカバーとしてあちこちで見かけます。
この記事を書いていて面白いことに気がついた。まず在来種と外来種の割合がほぼ半々であること。またチドメグサ、シソ、オオバコなど薬草は病気、怪我などの備えになる。
この作品は2010年の公開で当時の小金井市の周辺が舞台になっているが、アリエッティの庭の雑草たちは私が撮影した写真でほとんど間に合ってしまう。つまり当時の小金井市と現在の名古屋市東区に生えている雑草はほとんど同じということになる。都市の中心から少し離れた周辺部の植生はそうなるのかな。
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