シマスズメノヒエ(島雀の稗)/イネ科/スズメノヒエ属
南アメリカ原産の帰化植物 多年草 花期は7〜10月 草丈は50〜100㎝
人は食べないが「スズメなら食べるだろう」、「スズメぐらいしか食べない」、「スズメにお似合いだ」というのが「スズメノヒエ」の名前の由来になる。人には価値の無い植物なので散々な言われようである。で、人が食べる「稗(ヒエ)」が下の写真である。
で、下の写真が「イヌビエ(イネ科/イヌビエ属)」で「ヒエ」の原種の一つと考えられている。こうして見ると「スズメノヒエ属」は「ヒエ」に似ていない。でも「スズメノヒエ」なのである。
上の写真:おそらく「イヌビエ」

このブログでは2回目の登場である。最初に見つけた時の印象が強かったので冒頭の写真の植物と同じだとは思わなかった。最初のものが、あまりにも大きかったので、似ている別の種類だと思い込んだのだ。「シマスズメノヒエ=大きい」と刷り込まれたのである。その反省も込めてもう一度記事にした。

さて、この植物は1915年に小笠原で初めて見つかった。なので「シマスズメノヒエ」というわけではない。それ以前に「台湾」で栽培されていたものが知られていたので「シマスズメノヒエ」なのである。雑草を栽培とはおかしな話だが、この植物は牧草だったのである。

この「シマスズメノヒエ」は「エノコログサ」同様、今ではそこら中に生えている。なぜ、これほどまでに繁茂しているかといえば、戦後に牧草として栽培したり、緑化用に大量に植えたからである。緑化といっても「街中に緑を増やそう」などという情緒的なものではなく、道路の法面(のりめん。山などを切り開いた後にできる斜面)が崩れるのを防止するような実用的なものである。そうなると、根を深く張って土を掴み、丈夫で世話をしなくてもよく、繁殖力が強く必ず翌年にも生えてくるという性質を「シマスズメノヒエ」が持っているということになる。あちこちで見かけるのも、こうした理由からである。

一面の「シマスズメノヒエ」。牧草はこうでないと、すぐ食べ尽くされてしまうだろう。

写真:zassouneko