羽後交通

羽後交通は秋田県横手市に本社を置くバス事業者です。1943年に横荘鉄道と雄勝鉄道などが合併して設立されましたが、鉄道は1973年までにすべて廃止になり、現在はバス事業が中心になっています。

路線のエリアは、内陸の横手・湯沢・大曲・角館・境と、日本海沿いの本荘・象潟、八幡平や駒ヶ岳へ向かう田沢湖の3つに分けられます。中でも実質的にスクールバス化している路線の多い境や、観光客の利用が多く、車両も元貸切車やトップドアの移籍車を使用する田沢湖は、他のエリアとは毛色が異なっています。

車両は以前からいすゞ、日野、日デ、ふそうの4メーカーをまんべんなく採用しており、各メーカー1台ずつ計4台の中型新車を導入した年もありました。近年の新車は貸切・高速路線車が主体であるため、一般路線車は移籍車率が高いです。以前は都営中古コレクターとして有名でしたが、近年は小型化が進みつつあり、各地から移籍したリエッセやポンチョが増えつつあります。

大型車
大型移籍車①
大型移籍車②
大型移籍車③
大型移籍車④
大型移籍車⑤
大型移籍車⑥
中型車①
中型車②
中型車③
中型車④
中型車⑤
中型移籍車①
中型移籍車②
中型移籍車③
中型移籍車④
中型移籍車⑤
中型移籍車⑥
小型車
小型移籍車①
小型移籍車②
小型移籍車③
小型移籍車④
小型移籍車⑤
小型移籍車⑥
小型移籍車⑦
高速路線車
貸切車①
貸切車②
貸切車③
中型・小型貸切車

2015年9-10月 初版投稿
2018年7-8月 記事再編のうえ画像追加・交換
2018年12月 画像追加・交換
2019年9-10月 画像追加・交換
2023年1-6月 記事再編のうえ画像追加・交換

羽後交通 中型・小型貸切車

羽後交通の貸切車は大型車主体で、中型・小型貸切車も少数在籍していましたが、近年になってスクールバス専用車が多数導入されました。これらの車は角館に配置されていました。



秋田200か1176
PA-MK25FJ
2006年式
元:自家用(関西テレビライフ)
まずはふそうエアロミディMK。MKと観光マスクの組み合わせは初導入です。スクール用ということもあってか、羽後交通カラーではない謎塗装を採用していますが、これは前職の関西テレビ子会社のスイミングスクールの送迎バス時代のまま塗装を変えていないだけです。現在は横手に配置されている模様。


秋田200か1209
PB-RR7JJAA
2006年式
元:自家用(関西テレビライフ)
羽後交通初の日野メルファ。こちらも上記のエアロミディと同じ移籍元ですが、黄緑の上から水色を塗っています。現在は湯沢に配置されています。



秋田200あ218
BDG-RX6JFBA
2008年式
元事業者不明
貸切車としては初導入となった日野リエッセ。羽後交通らしい赤色なので移籍時に塗りなおしたと思ったのですが、羽後交通の赤色とは色味が違うので、移籍前の塗装のまま変わっていないものと思われます。現在は宮城営業所に配置されている模様。


秋田200あ223
PB-RX6JFAA
2005年式
元事業者不明
こちらのリエッセはT字窓でスイングドアと完全な貸切仕様です。羽後交通カラーに塗り替えられていますが、スクールバスの予備車的存在で、生徒送迎以外に貸切車として活躍する機会はあまりない模様。こちらは角館に残っています。

羽後交通 貸切車③

今回は、KL-以降の貸切車を取り上げます。この世代も路線転用が始まっており、U-,KC-の路線転用車の廃車が進んでいます。



秋田200か456
KL-LV774R2
2004年式
羽後交通では数少ないいすゞガーラ。貸切用のKL-LVはこの1台のみ、しかもSHDということで異彩を放っていました。晩年は乗合転用され、高速秋田湯沢線の予備車となっていましたが、2021年夏に廃車になりました。


秋田230あ461
KL-RU4FSEA
2004年式
わずかながら導入された日野セレガR。2台とも路線転用され、1台は2023年時点でも高速秋田湯沢線で使われています。なお、7,8年前までU-の車両複数台が使われていた高速秋田湯沢線ですが、平日運休及び減便で予備含め2台で足りるようです。


秋田230あ462
KL-MS86MP
2004年式
羽後交通で最後に導入されたふそうエアロバス。一時期宮城県大崎市にある宮城営業所に配置されており、秋田県内に戻ったときに希望ナンバーで以前つけていた秋田ナンバーの数字に合わせています。この世代以降、ふそうMSは高速路線用、いすゞガーラと日野セレガは貸切車という割り振りが始まり、ふそうの貸切車はこの車以降導入されていません。路線転用されることなく廃車されています。


秋田200か1336
PKG-RU1ESAA
2010年式
モデルチェンジされた日野セレガ。宮城営業所に配置されていた時期があったものの、希望ナンバーで以前の数字に合わせるといったことは行われていません。現在は乗合転用されています。


秋田200か1106
QRG-RU1ASCJ
2015年式
日野セレガとともに導入が続くいすゞガーラ。近年導入される貸切車はいすゞガーラか日野セレガばかりなので、車庫にいっても止まっているのはこの手の車ばかりになっています。


秋田200か1206
QTG-RU1ASCA
2016年式
QTG-のセレガ。台数は少ないものの、近年でも新車がしばしば導入されています。

羽後交通 貸切車②

今回は、羽後交通のKC-の貸切車と、貸切移籍車を取り上げます。KC-,KL-は導入台数が減ったこともあり、貸切車でも移籍車が導入されました。


秋田22い805
KC-RU3FSCB
1997年式
まずは日野セレガ。デビュー当初は路線車同様赤系の塗装でしたが、のちに塗り替えられました。廃車前は高速秋田湯沢線で使われており、秋田駅前にも姿を見せていました。なお、秋田市には秋田案内所があり、高速秋田湯沢線と急行本荘秋田線の折り返し兼休憩場所にもなっています。急行本荘秋田線は秋田案内所での夜間滞泊も設定されています。


秋田22い807
KC-RA531RBN
1997年式
貸切車としては久々の日デ車となった日デKC-RA+富士重工7M。貸切車では珍しい1台物です。やはり路線転用されており、当初は高速秋田湯沢線で使われていましたが、晩年は田沢湖に配置されていました。


秋田22い808
KC-LV782R1
1997年式
初導入となったいすゞガーラ。撮影時は大曲発仙台行グリーンライナーの代走で使われていました。


秋田200か260
U-LV771R
1995年式
元:東武バス→キング観光
東武グループのキング観光(廃業済)から移籍したいすゞLV+富士重工7S。羽後交通の貸切車では珍しい移籍車として活躍していましたが、すでに廃車になっています。なお、羽後交通には都バスのスーパークルーザーやエアロバスなども移籍していました。

羽後交通 貸切車①

今回は、羽後交通のU-の貸切車を取り上げます。羽後交通の貸切車は日野がメインで、しばしばいすゞ、日デ、ふそうがみられるといった具合で、路線車同様に4メーカーから導入していたものの、各メーカーの割合が等しいとは限りませんでした。晩年は路線転用された車も見られ、高速湯沢秋田線や田沢湖地区で使われていました。なお、この記事に掲載されている車は全て廃車されています。


秋田22い315
U-RU2FTAB
1992年式
U-で結構な数が導入された日野セレガ。伝統的に貸切車は日野が多めです。画像の車は撮影時すでに路線転用されており、高速秋田湯沢線で使われていました。


秋田22い315
U-MS726S
1992年式
路線転用済だったふそうエアロバス。羽後交通の初代エアロバスで最後まで残っていた車でした。こういった貴重な車が来たときに限って晴れてしまい、微妙な写真になってしまうのはご愛敬。


秋田22い401
U-RU2FTAB
1993年式
とにかくセレガは台数が多く、よく見かけました。高速秋田湯沢線の車が配置されている湯沢営業所にて撮影。2015年の初訪問の時は高速秋田湯沢線の本数も今より多く、貸切転用車も多く配置されていました。


秋田22い400
U-RU2FTAB
1993年式
この頃の羽後交通の貸切車は赤色の路線車と同じ塗装でしたが、のちに塗り替えられた車両も出てきました。この車は田沢湖に配置され、角館以外の各路線で使われていました。


秋田22い502
U-MS826P
1994年式
モデルチェンジされたふそうエアロバス。セレガほどではありませんが、いすゞLVや日デRAよりは導入されました。


秋田22い503
U-RU2FSAB
1994年式
またまた日野セレガですが、こちらはマイナーチェンジ後に導入された車で、型式はもちろん、ホイールベースなどに違いがみられます。