2008年06月27日

無実の罪をなぜ「ぬれ衣を着る」というのか?

実際は無実なのに、有罪と裁定されてしまう冤罪(えんざい)事件は、想像以上に多いようです。

ところで、無実の罪を着せられることを「ぬれ衣を着せられる」といったりします。

大和時代の日本では、探湯(くかたち)といって、正直な者は必ず、神の加護を受けて勝利するはずだという奇妙な信念に基づき、占いのような裁判が行われていました。

たとえば、煮立った湯の中に小石を入れ、それを素手で取らせて、やけどの具合で真偽を判断したりしたのです。

そのほかに、ともに我こそが正しいと主張する二人に、水にぬれたい服を着せ、早く乾いたほうを「正しい!」と認める裁判法がありました。

この裁判では、太陽の移動を計算した場所に座るとか、風通しの良いところに座るなどして、結局、悪知恵が働くほうが勝つことが多かったのです。

こんな悪知恵の働く人間は実は悪事に加担していることが多く、結局、ぬれ衣を着ていた人間は無実であることが多かった。

こうして、ぬれ衣を着た人間=無実の人間ということになっていったそうです。

zatugaku_door at 12:06│Comments(0)TrackBack(0)語源 | 歴史

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