イルンに居るんデス

在スペイン暦約20年(!)スペイン国内を点々とした後、現在北スペインはバスク地方のイルンという小さな街に住んでいます。 スペインは美味しくてやめられないけれど、最近は日本食も恋しくて…の食いしん坊的二股生活を綴った備忘録。

テレビ番組の収録

何の間違いか『スペインに住む外国人』がテーマのテレビ番組に出演することになりまして、ここ1週間程ひとりで勝手にアップセットしていました(ブログの方にコメント下さった皆さん、お返事のほうをほったらかしでごめんなさい!)


とりあえず昨日、無事に収録が終わりました〜


もともとはもう何回も紹介させていただいているサン・セバスティアンのバスクー日本食レストラン Txubilloさん のところへ来たお話だったのですけれど、丸一日の撮影とお仕事の両立はちょっと難しいということで「私のような者に務まるのか!?」と思いながらお引き受けしたというのが大体の経緯です。


Txubilloさん、「あ、ぜ〜んぜん大丈夫っすよ」っておっしゃって下さいましたけど…全然大丈夫じゃなかったですっっっ


写真は日本の保存食作りの様子を撮影されているところ。


Destino España 1

カメラの前で作るだけでも凄い緊張なのに、やっていることとは全く関係のない内容のインタビュー(「なぜスペインに住んでいるのか?」とか…)に答えながらの作業で頭が大混乱だったのですよー


途中立ち往生しそうになると「はい、作業続けて!」でもって、そちらに集中しそうになると「はい、目線上げて!」…とまあこんな調子。


結局、沢庵作りでは柿の皮を入れるのを忘れてしまうわ、味噌の仕込みに至っては潰した大豆に種水を加えるのすっかり失念した上、まだ熱いうちに麹を混ぜてしまうわで後から思い出して「あちゃ〜


夜くたくたになって家に辿り着いてから全部仕込み直しでした。


あ〜でも熱い大豆に混ぜ込んだ麹菌、もうダメかもしれませんね。


Destino España 2


味噌玉を容器に投げ入れる作業を息子たちにやらせてみたところ、面白がってやってくれたのはいいんですけれど…


Destino España 3


種水を加えていない味噌玉はあまりにも硬くて、投げつけても全く潰れてまっせ〜ん!!!


Destino España 4


でもその時はかなり舞い上がっていたので、犯したミスに全く気付かずに表面を無理やり手でならして「はい、終わりです!」なんて平気で言ってしまいました〜わっはっは。


これを見ながら味噌を仕込もうなどという奇特なスペイン人がいないことを願います…




この日はサン・セバスティアンやフランスのサン・ジャン・デュ・リュズの街中など屋外でのシーンも沢山あったのに、ほとんどいつも家族4人で行動していたので撮影中のスナップはこれだけ。
  

このブログのことも取り上げてもらったので、私自身カメラでいろいろ写している姿を撮ってもらえば良かった…と後悔するも、そういうことって肝心な時には思いつかないものですね。


放映時のストーリー展開と実際の撮影の順番が全く異なっていたのにもちょっと混乱させられました。


思わぬ時に思わぬ質問がなんの前触れなしに飛び出し、それに即答していくという方式で撮影が進行したので、自分の考えを文章にまとめておいたカンニング帳(←バッグに忍ばせてあった)もまったく役に立たず。


短い文章を書くにも推敲に推敲を重ねないとダメなタイプの私(って、たいした文章書いていませんけどね^^)にはテレビの世界はあまりにも刹那的過ぎて向いていないなぁと実感しました。


なんだかんだ言っても撮影自体は極めて順調に進行したため、時間が押して無理かも?と危惧していた Kome※Comeさんにも立ち寄ることが出来て本当によかった♪


Kome※Comeさん は昨年11月にサン・セバスティアンのサン・マルティン市場(メルカード)の中にオープンしたばかりの寿司ショップです。


オーナー御夫妻のことは存じ上げていたので、開店の噂をきいて「これは是非、買いに行かないと」と思いつつ、例の如く日常の茶飯事に終われ延び延びになっていたのでした。


トロをはじめお魚の鮮度が素晴らしいので尋ねてみたところ、バルセロナから取り寄せていらっしゃるとのこと。


そう言われてみれば、このクオリティーのトロ(ventresca)をこちらで見かけることはないよなぁ。

P1010009

「トロ!?」「ホタテ!?」などとはしゃぎながら、薦められるままにカメラの前でついつい沢山頂いてしまいました。


ところで私、ちゃんと綺麗な食べ方が出来てたんでしょうかね?…甚だ疑問(笑)


ああでもTxubilloさんに続いてサンセバにまたひとつ、気軽に立ち寄れる日本人のお店が出来たのは嬉しい限り。


ケータリングや宴会用メニューなど、さまざまなサービスがあるようなので是非HPのほうをご覧になって下さいね。


お二人とも、頑張って!




さて、そのあとは 昨年の福島支援チャリティーランチ に参加した面々を中心に『サンセバ界隈で頑張っている日本人たち』という名目で集まっていただいた方たちと Txubilloさんで最後のシーン撮り。


オーナーシェフの苅部さんに無理なお願いをして、お店のメニューとは関係のない『あるもの』を料理していただいたのですが。。。


それが何だかは放映されるまで秘密にしておくことにします^^


苅部さん、変な注文をしてしまってごめんなさいね〜


でもね、一生に一度のことだと思うので(笑)『あれ』が食べられて嬉しかったです。


ご夫妻にはさんざんお世話になったうえに、この日はお土産まで頂いてしまいました。


きゃ〜手作り納豆、嬉しいですっ


P1010014


まだオーブンに入っている段階で見せていただいたんですけど、あの業務用オーブンいいな〜。欲しいなー


作りたてより1〜2日寝かせたほうが美味しいので、ただ今冷蔵庫で待機中です。


もうひとつは、滋味溢れるひじきの煮物でした。


これはやはり白いご飯とかな?と思ったものの、今日はちとご飯の気分ではなかったのでツナと炒め合わせてパスタと和えて、ひじきパスタ♪


P1010012


味付けがオイスターソース+豆板醤+醤油でしてあるところがポイントです(参考レシピはこちら


うほ、これピリ辛で美味しい


この間のおでんの汁の隠し味といい、オイスターソース、最近ひそかに活躍しているかも?


苅部さん、ごちそうさまです!





最後になりましたが、この日わざわざ顔を出して下さった皆さん、本当にありがとうございました♪


あれだけ一日中撮影しておいて放映時間はたったの7分だということで(笑)一体どんな風に編集されるのやら…


気恥ずかしくて自分では観ることが出来なさそうです^^



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パチャラン風味のチョコレートトリュフ & 渾身のおでん


P1010033

今日は世間で言うバレンタインデーでしたが、我が旦那は近郊の村で親友の独身さよならパーティーのあとビルバオに直行してオペラのリハーサルということで、一日中不在。


もともと大のバレンタインデー嫌いですから何も期待はしていなかったけれど、なにも今日という日に男どもだけで集まってパーティーしなくても…ねえ?なんて思ってしまったのは私だけか知らん。


他の奥さん方からは何も文句がでなかったのかなぁ、とちょっと気になるところです。


まあこういう日にはお弁当(夕食用のサンドイッチ)を持たせて送り出してしまえば後は何もしなくていいから、じつはすごく羽が伸ばせてよろしい。


ふふふ、旦那らしいバレンタインデーのプレゼントと解釈することにしましょう。


さて、前々から『パチャランが完成したら作ろう』と思っていたチョコレートトリュフ、バレンタインデーにちなんで今日作ってみました。


このアイディアは以前なにかのお祭りの出店でみかけたパチャラン風味の板チョコがヒントとなって生まれたもの。


ま、アイディアとはいってもよくあるチョコレートトリュフのレシピで、加えるリコールをパチャランに置き換えただけです^^


義理ハハの作るチョコレートリュフ同様、仕上げのコーティングはせずに粉末ココアをまぶすだけだから、ものすご〜く簡単なんですよ。


私のパチャランがあっさりしていたせいか、肝心の風味はかすかに感じられる程度。


でもこのくらいのほうが、パチャラン嫌いさんもお子ちゃま達も美味しく食べられていいのかも。




❖パチャラン風味のチョコレートトリュフ❖
trufa de chocolate al pacharán



材料:

ビターチョコレート(今回はカカオ70%)・・・250g
水・・・大さじ4
バター・・・50g
生クリーム・・・80g
粉糖・・・50g
パチャラン・・・大さじ3
粉末ココア・・・50g程度


作り方:

1. 鍋にチョコレートを割り入れ、分量の水を加えて湯煎にかける。

2. チョコレートが溶けたらバター、生クリームを加えてエネルギッシュにかき混ぜる。

3. 鍋を火から下ろし、粉糖とパチャランを加えてハンドミキサーなどでよく撹拌する。全体が完全に混ざったらバット等の容器に流し入れて冷蔵庫で冷やし固める。

4. 固まった生地を適当な大きさに丸め、粉末ココアをまぶして出来上がり。


保存はタッパー容器などに入れて冷蔵庫で。なるべく早く食べ切って下さい。
長期保存の場合は冷凍します。



さて、せっかくなのでチョコレート菓子をもうひとつ。

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エル・ブジのフェラン・アドリアの この本 から作ったチョコレートクッキー、旦那作です。


フェラン・アドリアって、旦那も私も決して好きなシェフではないんですけれど…口惜しいことにこの本は良く出来てます(英語版もあり)


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クリスマスに旦那へプレゼントして以来、ヘビロテ中。←旦那が、です^^


どのレシピも材料の準備段階からタイムテーブルに従って作っていけばち〜ゃんと完成するようになっているので、料理初心者には使いやすいようです。


簡単に、分かりやすく、しかもエル・ブジのシェフのレシピで料理が作れるというところが売りというわけ。


ただ「焼く前に冷凍してから切り分けろだなんて、さすがアドリアの発想はすごい」との発言には、さすがに「あのぉ、アイスボックスクッキーって昔からある製法ですよ?」とクレームを入れさせていただきました^^


このクッキー、もともと材料の大半がチョコレートで小麦粉はほんの僅かしか入っていないので非常に濃厚です。


加えて今回はちょっと厚く切りすぎたか(おっと、切ったのはアタシだ!)少し仕上がりが生っぽくなってしまった


ま、これはこれで美味しいとの声もあったけれど…冷凍庫にまだ3ロールある(!)ので、次回リベンジです。




ところで本日の昼食は、おでん♪


相変わらず続く寒さのせいで無性に食べたくなってしまったのだけれど、練り物系の具がありません。


そこで無謀にも手作りおでんプロジェクト(!)を開始。


1日一種類のペースで練り物を作り始めたまではよかったものの、途中ほっぽり出してはまた気を取り直して…のくり返しで挫折寸前だったという。。。


それが今日、やっと実現です。


P1010018


ちゃ〜ん 大根、蒟蒻、卵以外は全部自作ですよっ


手前右から時計回りに

さつま揚げ(菊芋入り)
すり身揚げ
がんもどき
竹輪
はんぺん

ひゃ〜、こうしてみると我ながらよくやるわ(笑)



じつはこの少し前、冷蔵庫の奥から昨年末にロンドンで買った山芋をふたつほど発見(買った記憶さえ無かった…滝汗)


幸いまだ生きているようだったし(?)諦めていたはんぺん作りに挑戦です。


これははんぺん生地を紙で作った型に塗り付けて、そのまま茹でている図。


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すり身は今までにも何度か作ったことがありますが、練り物には今回使ったメルルーサがいちばん向いている気がします。


出来上がり♪


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ほんとうに自分でも作れるんですね〜正真正銘、ふわふわのはんぺんです。


まあ普段は山芋が手に入らないから無理なんですけれど…入手可能なキャッサバで作ったらどうだろう???


さて、汁は昆布と鰹節でとった出汁(1ℓ)だけではちょっと間に合わなかったので、たまたま作り置きがあったメルルーサのあらスープを加え(0.5ℓ)オイスターソースと塩で味付け(レシピは こちら を参考にさせていただいてます)


市販のだしの素を使わないからかまだ少々味気なかったので、味醂も少し投入しました。


さあ、具を入れて静かに煮ま〜す♪


P1010023


この土鍋みたいなのは、ずっと前に誰かにもらった『電気調理台で使える中華鍋』


ところがこれ、鉄製なのでとにかく重くてほとんど使わずにお蔵入りしていたのです。


まさかこんなところで活躍してくれるとは(笑)


早まって処分してしまわなくて本当に良かったです。



大量に作ってしまいどうしよう?と思っていたけれど、長男坊が次から次へ食べてくれたおかげでけっこう掃けました。


これは嬉しい誤算。


途中「ソーセージ美味しい、ソーセージもっと頂戴」とせがまれ何かと思ったら竹輪のことでした。


グリルパンで焼いている所を見て、ソーセージに似ていると思ったのかな?


やっぱり竹輪って人気ですね。


さて、私も頂きますか。。。


P1010025


Colman'sのマスタード、けっこうおでんと相性がいいことを発見♪


ちなみにタイトルの「渾身のおでん」というのは間違った日本語で、ほんとうは「渾身の力を振り絞って作ったおでん」とでも言うべきなのですけど…タイトルスペースの関係上、敢えて誤用させていただきました。


ああでもそんなことはどうでもいいほど、美味しいです(笑)


バレンタインデーとおでんの組み合わせ、結構気に入っちゃったのでまた来年もリピしようかな?




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パチャラン☆解禁です☆

P1010063


昨年の8月に仕込んだパチャラン、出来上がりの目安は3ヶ月ということだったのにうっかり半年も放置しっぱなしにしていました。


いけないいけない、と慌てて解禁。


エンドリーナ(和名 スピノサスモモ)の赤色がなかなか綺麗に出ています。


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早速この日の晩酌に一杯♪


仕込んだ直後はコーヒー豆を入れ過ぎたかも?と心配だったんですけれど、コーヒーの薫りはほんのりとするかしないかという程度でした。


砂糖はまったく入らないのにこの甘さ?とちょっとびっくりするほど。


でもこれ、かなり好みの味かも。


甘いと言っても市販のパチャランよりはさっぱり目なので、スイスイ飲めてしまいます。


ただベースに使ったアニス酒はアルコール度数が28°と結構高いので、調子に乗ると痛い目見そう^^


エンドリーナの実自体はそこまで甘みが無いように感じたのに不思議です。


アニス酒(スペインで果実酒用のもの)をベースに使ったのは初めてだったのですけれど、そのせいか知らん。


まあでもザクロウォッカもチェリーウォッカも甘々だったし、赤い実で作る果実酒は甘くなりますね。


スペインではすでに苺のシーズンだし、今年は苺でも作ってみようかな〜


"クラウディア"というこちらのプラムをブランデーに漬け込んで作った『梅酒もどき』のほうは出来が今ひとつだったから、来年からはパチャランに鞍替えです。


美味しく仕上がったので、レシピを掲載しておきます。




❖パチャラン❖
pacharán



材料:

エンドリーナ(endrina)・・・1kg
果実酒用アニス酒・・・3ℓ
焙煎したコーヒー豆・・・大さじ1


作り方:

エンドリーナは流水でよく洗ってほこりや枝くずなどの汚れ取り、しっかりと乾かしておく。
容器にエンドリーナとコーヒー豆を入れ、アニス酒を静かに注ぎ込む。
蓋をして、ときどき揺すりながら3ヶ月ほど冷暗所に置く。
出来上がったパチャランは濾して保管する(少量のエンドリーナを容器の底に入れておいてもいいです)




ところで、この日のおつまみはこれ。


P1010089


塩麹エビです


これ、じつはスペインでパエーヤ用に売っている小エビなんですよー


信用できるお魚屋さんからピカピカのを買ってきたら尻尾だけ残して殻と背わたを取り除き、塩水でさっと洗って塩麹をまぶして2時間ほど置いたら出来上がり。


トロリとした舌触りと塩麹の甘しょっぱさが一体となって、ちょっと甘エビのお刺身を食べているような気分でした!


これは旨すぎ、これからは頻繁に食べるゾーと思ったらなんと塩麹がもうお終いに。


あう〜またそこから始めなきゃならないのか…


でも仕方がない、塩麹エビがまた食べたいから頑張って仕込み直しです。



こちらが何かと便利な塩麹。


塩麹


私は何がきっかけでこれを知ったのだろう?


きっとどなたかブログだったんじゃないかと思いますが、一昨年の夏に初めて作って以来、我が家の料理アイテムの必需品となっています。


とにかく何を漬け込んでも美味しくなってしまうのだから、ほんと魔法の調味料ですよね。


塩麹


これは定番の鮭、


塩麹 鮭


砂肝の串焼き。←子供たちの大好物
 

1


頂き物の日本のカボチャに塩麹まぶして煮付けたのも、いつものとはちょっと違った趣向で美味しかった。


2


出汁と醤油とみりんと…なんてことを考えるのがちょっと面倒なときってありますよね(笑)



ええっと、これはなんだったっけかな???


1

ああそうだ、ウサギを丸ごと一羽買ったときに入っていたレバーと腎臓をちょいっと塩麹に漬け込んでおいたのを焼いたヤツでした。


これもおつまみに最適。


じつは塩麹エビでもうひとつ『あるもの』作ったら、それがすごく美味しかったんですよ〜


でもその話はまた別の機会に回しますね。



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