山で採ってきた蕨で、いくつか料理作ってみた。
とは言っても、スペイン風にアレンジした創作レシピはひとつもないので悪しからず。
まずは 灰汁抜き から。
鍋に湯を沸かし、沸騰したら重曹(大さじ1ほど)を加えてから蕨を入れて菜箸で返しながら1〜2分ほど茹でる。
鍋を火から下ろして落とし蓋をし、蕨が完全に浸かっている状態を保ちながら半日ほど置いておくと水が真っ黒になるので、この濁った水を捨て、何回か水を替えながらさらに半日〜1日置く。
こうして水が濁らなくなったら灰汁抜き完了。
蕨は毒性があるので、しっかり灰汁抜きをしましょう。
みじん切りにした蕨を包丁でトントンと叩いて粘りのあるペースト状になったところに白みそを加えて和えただけのを、熱々のご飯に載せて食す。
ちなみにこの日のごはんは玄米に黒米を少々まぜて炊いたもの(最近マイブーム)であった。
赤ワイン+醤油etc...に灰汁抜きした蕨を漬け込んでおくだけで、ビックリするほど美味しくなるのだ。
蕨以外の材料を全て混ぜ合わせて作った漬け汁に蕨を入れて漬け込む。
また発癌物質が含まれているので大量に食べるのは良くないというが「一度にトラック一台分食べたら(ウィキベディアより)」ということなので、無視してよかろう。
どんな食べ物でもそれだけ一度に大量に食べれば病気になる。
まず最初は蕨の天ぷら。
これに関しては下味をつけてから揚げたほうがよかったかもしれない。
あとはうどんや蕎麦の上にのせて、汁と一緒に食べるとか。
こちらは蕨おこわ。
松山あげ を入れたのに、ふわふわなので溶けて無くなってしまって影も形もみあたらない。
食べてみたら「うん、懐かしい味だ!」という感じけっこう満足だったのだが、彩りが地味すぎてニンジンかなにかを加えた方が良かったかもしれない。
そういえばデパ地下のおこわには白っぽくてシャキシャキしたものが入っていた。
あれは山ウドか何かだったのだろうか。
今回は少しだけ残っていた餅玄米を炊飯器の餅米モードで炊いたが、うるち米を蒸してもおこわ風で美味しいという噂なので、次回はそちらのバージョンで作ってみようと思う。
これはけっこう気に入ったたたき蕨の白味噌和え。
旨い。
そしてなんといっても大ヒットだったのが、越後屋さんから教えて頂いた赤ワイン入り蕨のお漬物である。
はじめ日本酒や白ワインでも代用可だろうと思っていたのだが、食べてみると赤ワインの風味がなんともいえずにハマる。
越後屋さんのセンスに脱帽。
もうこれだけで、ごはんが進む進む。
濃いめに味付けすると日持ちもするし本当に便利、というわけで材料の分量の覚え書きを載せておく。
パスタにも合うことうけあいだ。
蕨の漬物
材料:
灰汁抜きした蕨・・・ひとつかみ
赤ワイン・・・大さじ4
醤油・・・大さじ4
ブラウンシュガー・・・大さじ2
塩・・・小さじ1/2
作り方:
蕨以外の材料を全て混ぜ合わせて作った漬け汁に蕨を入れて漬け込む。
1日後ぐらいから食べられる。
なるべく早くに食べ切った方がいいと思うが、冷蔵庫で1週間ぐらいは保つ。
この漬物で作ったのり巻き。
コメント
コメント一覧 (19)
で今週末には田舎へ。モウ山にいっても蕨は生長しちゃってシダになっちゃってるかな??
もし採れたら、さっそくまねをして今回こそ捨てないで食べてみますね。
それにしても、本当にうち込んで徹底的にやりますね~~感激!
蕨ってあまり茹でないほぼ生の状態に近い物ってたたくとぬめりが出て美味しいですよね。
蕨の漬け物美味しく出来て良かったです、しかも活躍したみたいで。
これはもともとはけっこう漬けという日光の漬け物に入っている材料の中で私の好みに余りあわない物を除いて作った物なのです。もともとも赤ワインへ漬けることがポイントなのでその風味が美味しいんですよね。
ああ、見たら食べたくなって来ましたが、来週には移動だから我慢我慢。
赤ワイン漬け、おいしそう!
ワラビがあったらやってみたいです。日本でも採った事ないけど(笑)
巻物もいいですね。
野生のアスパラも結構灰汁が強いから、こうして灰汁抜きすればあの苦さも大分軽減するのかな。
まだ売ってたら試してみます。
蕨の赤ワイン漬け、食べてみたい!
越後屋さんのブログって、食の原点を突いてますよね。
チビ助くん、可愛い。
来年は食べられるかな?
すっご~い!
わらびのレシピのレパートリーの 広さに びっくりです!
漬物も 作れるのですね!
色々と 勉強になりました!
ありがとうございます(*^_^*)
そしてご家族の反応が。。。。
蕨はもっぱら油揚げ、竹輪で煮るというとって~も地味な
ものでした。
ワイン煮とは、さすが越後屋さんですね。
チビ助くんのコメントに座布団3枚
お義母さま、回復なさったようでよかったです。
お医者様も目が点、だなんてよほど生命力の強い方なんですねえ!
わらび、本当はもっと創作レシピに挑戦したかったのですが今回はこんな感じにオーソドックスなところでまとまりました。
また採りに行きたいけれど、確かにもうシダになっちゃっているかも(汗)
灰汁抜きに時間がかかりちょい面倒ですが、まあやってみるとそこまで大変ではないというのがいつもながらの感想です。
ゆみさんもぜひ!
そして私の知らないワラビの食べ方を伝授して下さい〜♪
ごちそうさまでした♪
赤ワイン漬け、大ファンになってしまった!
オリジナルは日光のけっこう漬けだったんですね〜って、知らなかったけど(汗)
ぜひまた作りたいけれど、ワラビがまだ採れるかどうか。。。今週末に山の方へ散歩に行ってチェックしてきます。
叩いて粘り気は出たものも、オツですよね。
白みそ和え、美味しかったです。
納豆と合わせて食べたかったけれど、あっという間に食べ尽くしてしまったので、そちらのほうは次回までお預けです。
山菜とか野草とかは、どうしても灰汁抜きをしないとエグミが強過ぎて美味しくないんですね。
とくにワラビは毒性があるので、しっかり下処理をした方がいいようです。
まあ書いたものを読むと大変なようにみえますが、やってみるとそうでもないですよ^^
待ち時間が1日〜1日半とちょっと長いので、気長に構えさせすれば難しい作業はいっさいナシ。
赤ワイン漬け、お薦めです〜
海苔巻きにしたら、家族にも人気でした。
そちらでも見つけたらぜひ試して下さいね!
越後屋さんにはいつもお世話になってます。
「食の原点を突く」とは実に的を得た表現かも!
ワラビの灰汁抜き、時間はかかりますがけっこう簡単です。
ただ同じ方法を野生のアスパラに適用すると、長時間水に浸けることで風味が抜けてしまうのではないかなぁ…とちょっと心配です。
野生のアスパラ、こちらではお目にかからないので何とも言えませんが。
そこまで苦みがあるのなら、試す価値はあるかもしれません。
ワラビの赤ワイン漬け、超お薦めです!!!
チビ助にはよく笑わせてもらってますが、今回も調子良過ぎ(^^;
こんにちは♪
ワラビの漬物、私も今回初めて知ったんですよ〜
あまりの美味しさにハマりました。
本当はもっとスペイン風のレシピでも作りたかったのですが、色々試しているうちに材料切れ(ははは〜)
もしまた採れることがあったら、何か新しいことに挑戦したいです。
家族が試したのは今回は海苔巻きだけでした。
まあ他は私がこっそり食べちゃったんですけど(笑)
日本では「山菜ご飯の素」みたいな便利なものを売ってますが、越後屋さんの赤ワイン漬け、作っておくと「〜の素」的な使い方でいろいろなことに応用できそうで超便利です。
ところでソーニャさん、ひょっとして落語がお好き?
相変わらずなんでも作ってしまえるサスピさん、というか日に日にパワーアップしてる!?ワラビ料理なんて素晴らしいです!たべたい(羨)。。。
この辺りではどうなんだろう?ワラビってみたことないのですが存在するのかな〜?あったらワラビパスタを作ってみたいです。でも可能性は低そうなので、サスピさんの写真で楽しませてもらいますね(笑)。
これからもワラビリポート楽しみにしてます♪
古今亭志ん生の息子で、池波志乃のオジサンです。
私が幼稚園の頃からテレビで日曜日の正午に落語が放送され
いつも父と見ていました。今でも末広、鈴本に通っています。
帰りにホワイトアスパラと蕨をみつけてきました♡
カタルーニャにも蕨、絶対あると思いますよ〜
私もこんな大量の蕨を下処理→料理したのは初めてでした。
先週末にまた採りに行こうと思ったら、運転免許の期限切れで車を出せなかったのでしたとほほ。。。
また大量に採ってきて赤ワイン漬けにしてからパスタの具にしようと思っていたのに。。。ああ残念
ああやっぱり落語ファンでいらっしゃった!
古今亭志ん朝は私も覚えています。
お亡くなりになっちゃったんですね(ごめんなさい、浦島花子なもので。。。)
落語にはあまり詳しくはないのですが、テレビで『笑点』はしょっちゅう観ていました。
上手な噺家が意外に少なくて、なんと難しく厳しい世界だろうと思っていたものです。
最近では子供のために買った絵本『じごくのそうべえ』というお話(オリジナルは「地獄八景亡者戯」という上方落語だそうです)が好きで、読むとみんなでゲラゲラ笑ってしまいます。
今年13歳になる日英ハーフの甥っ子が落語好きで、それを知った時「シブい趣味!」と大笑いしたものの、面白いものは面白いのであって納得です。
ホワイトアスパラ、見つかりましたか〜
蕨ともどもソーニャさんがどのように料理されるのか、楽しみです。
サスピさんにも越後屋さんにも感謝、感謝です。
ホントに美味しいもの♪
今、ここのコメントを再度じっくり見て、大元は日光けっこう漬けだということを知りびっくりしました。
実家が栃木の宇都宮だけれど、けっこう漬けに赤ワインが入っているなんて知らなかった~~~。
記事をTBしていきます♪
ごちそう様でした。
記事、拝見しました♪
コメントは後ほどさせていただきますね。
楽子さんの写真を見ていたらまた食べたくなってしまったのですけれど、もうさすがに季節外れで無理でしょう。
私の場合、日光のけっこう漬けというものを知らなかったので「へえ〜そういうのもあるんだ」という感じだったのですが、先日父が「日光のけっこう漬けが好きだから興味をそそられて蕨の赤ワイン漬けを作ったぞ」と連絡ありまして…なんだ、オトウサンは知ってたのね、みたいな。
そう言うこと多いです(笑)
とにもかくにも、素敵な記事にして下さってありがとうございました!
私も近日中に楽子さんのやり方で大豆を煮て仕込んだ味噌について記事をアップの予定です