Jリーグ最高のネタ球団にして、最高のDQNクラブであるザスパ草津だが
その昇格に至った経緯には、複雑な事情が絡んでいるようだ。
愛媛県松山市の中村時広市長が、2年前の定例会見でザスパ草津は
ユニクロと三菱商事のプロジェクトチームであったことを暴露している。

>例えば、ザスパ草津は完全にプロジェクトチームですし、
>ファーストリテーリングはユニクロでしょ。ユニクロと三菱商事かなんかが、
>東京にあったチームを丸ごと草津に持っていってやっているんですよ。
>だから群馬といっても群馬にはもう1チームあるわけですね。
>完全な企業母体チームです。それがたまたま草津という場所が
>選ばれたということで、いきなり登場したというチームなんです。

市長定例記者会見 バックナンバー(松山市HP)

ザスパの前身はリエゾン草津という専門学校のチームであり、
実際公表されているクラブの経歴と、市長の発言は食い違っている。
しかし市長は三菱商事のOB社員であり、裏は取れているようだ。

思い返せばザスパ草津昇格への道のりは、不自然な点が多過ぎた。
クラブ発足当初は実質6部に相当する、群馬県リーグに所属しており
当時植木繁晴、奥野亮佑、小島伸幸といったネームバリューがある
関係者を招聘するには、地方のクラブにとって不相応な資金が必要である。

そして発足当初から頻繁にメディアに取り上げられ、
セガやユニクロなどの大企業が次々とスポンサーに就いた。
特にユニクロは当時プロ野球球団の買収が噂されるほどで
自前のサッカークラブの立ち上げを画策したと見ても不自然ではない。

2003年には関東社会人2部リーグに所属しながら
飛び級制度を利用して全国地域リーグ決勝大会に出場しJFL昇格。
Jリーグ加盟を標榜するクラブへの優遇措置として
この年より導入された飛び級制度だが、現在のところ他のクラブに
適用された例は存在せず、事実上のザスパ草津優遇制度だ。

2004年シーズンのザスパ草津はJFL3位に終わり、
原則JFL2位以内というJリーグ加盟条件を満たす事が出来なかった。
しかしJリーグ理事会はアッサリと草津のJ2昇格を認めてしまう。
後に続々と不祥事が発覚した事から、まともな審査が行われたとは思えない。

発足から僅か3年でスピード昇格した草津は、J昇格直後にホームタウンを
群馬県全域に拡張し、現在は試合も練習も全て前橋市内で行われている。
草津町内には温泉バイトのネタ要員サテライトチームが稼動しているのみ。

草津町から前橋市までは片道2時間を要し、町民が試合を観戦するには
相当な負担を強いられる。だがクラブの存在自体が草津温泉の宣伝となっており
自治体や町民も黙認する。リーグもこの状況を十分に把握しているだろう。

Jリーグの規約では、クラブが企業名を名乗る事を禁止しているが
ザスパ草津は、限り無く黒に近いグレーな存在と言える。
Jヲタにとっては、キラキラ輝いて見えるJリーグの理念だが
現実は理想と違い、かなりキナ臭く出来ているようだ。